ぜんぶ秦恒平文学の話

舞台・演劇 2020年~2021年

* 三月の歌舞伎座、二月の松本紀保の芝居、予約が出来た。芝居と病院・医院とが、私の外歩きの機会。あとは数分の往復で足るような郵便局への投函、セイムスでの「クスリ」買い。

2020 1/11 218

 

 

* 二月の松本紀保芝居の座席確保と通知があった。紀保芝居はハズレの無いいつも手堅い面白い舞台が楽しめる。

2020 1/14 218

 

 

* 中国武漢に発症したらしい新型コロナウイルス感染症が世界的に猛威を振るい始め、日本国内にも、東京にも感染者が出ている。的確で敏速な 愛のある政策で防禦に努めて欲しい、個々人の用心ももとよりだが。

 

* 体調宜しからず。 席を確保してもらい楽しみにしていた松本紀保さんの芝居も、辞退することにした。招待の来ていた俳優座早野ゆかりさんの芝居も、い ちどは行きましょうと返事しかけたが、辞退した。天候の乱調にまきこまれ体不調を倍加させてはならない。

七日には聖路加腫瘍内科でのさらに新たな検査を受 ける。

2020 1/31 218

 

 

* 今日は、ことに寒い、25度にもした暖房が利いてこない。

 

* 体調を危ぶみ、せっかく座席を確保して貰えた松本紀保の芝居、また招待してくれた早野かおりの芝居も、辞退、遠慮させて貰ったのは残念。しかし今、雑沓へは出ないでとのドクターストップは拒みにくい。病院通いだけは余儀ないが。

2020 2/1 219

 

 

* 高麗屋 松本紀保の主演する新年芝居の案内があった。観たいなあと声がでる、が、ガマン。

2020 12/15 229

 

 

 

 

 

* 「タカラヅカ」は、叔母のお茶 お花の稽古場で しきりに嘆賞の声をわきで聞いた。まだ秦の家へ預けられて間のない幼稚園以前に いちどだけ叔母と社中一同のお楽しみ会に連れられて「タカラヅカ」へ行ったことがあり、私の遙かな昔の記憶だと、真っ暗な劇場で舞台のサマが「怖く」て、叔母の着物の膝へ俯し、声あげて泣いた覚えがある。

もう大學のころか、やはり叔母の社中で私とは小学校同学年の美少女が宝塚の学校へ及第して行ったという記憶があり、その美少女もいまは私と同歳で、昔ながら自宅で日本舞踊の「おっショはん」をしている。一、二年前に突如として久々に過ぎた手紙をくれた。たまに電話で声を聴き、たまに京のご馳走やお菓子を送ってもらっている。

それより半世紀も前、「公衆衛生」という医学専門誌の編集を担当の頃、ごく親しくまた信頼して頂いていた千代田区の保健所所長先生から、ちょくちょく、近くの宝塚劇場の入場券を戴いた。「タカラヅカ」には遠い昔の記憶からも四十そこそこの中年少々ならず脅えたが、それでも一度だけ勤務のあいまに劇場内へひやかしに入ったものの、超満員で立ち見の女性達の熱気ものすごく、這う這うのテイで弾き出された。妻は一度二度ひとと一緒に行ってたかも。

海外から来演の、「マリーア」と美しく絶唱するミュージカルなども山下所長先生に座席券を戴いてこれは嬉しかった感動したことがある。八十五年も長生きしていると、いろんなことがあって、私はよく覚えているが、固有名詞から忘れつつある。上のあの有名なミュージカル、最近にも妻とテレビで見たミュージカル劇の題を思いだせない。気にしないことにしている。文章は書けている。

2021 4/27 232

 

 

 

昼食時、久々に鏡花作、板東玉三郎監督主演。宮沢りえ、宍戸錠、市川左団次ら競演の『天守物語』を楽しんだ。しみじみと懐かしく面白かった。鏡花と玉三郎との天才がじつにみごとに競合し融和して「幻想美のリアリティ」を炎え立たせる。何度観ても聴いても、素晴らしい藝術品。感謝。鏡花をまたいろいろ読みたくなった。舞台の『海神別荘』が大好き、舞台が観たい。

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