* 元旦の年賀状、意匠のベスト5。今年も、京都の川浪春香さん「読書」作画が秀逸。四国の星合美弥子さんの梅花うさぎ、石川県能美の井口哲郎さん「ゐねむり」うさぎの絵と書、高麗屋白鸚丈の「迎春 立ちうさぎ」の絵 そして、絵ではないが、並ぶ人無い服部正実さんの大屋根瓦「鍾馗さん」の豪快な風貌。
東工大卒業生も、鷲津くん、菅さんら、変わりなく十人に余って嬉しく。
中学の友は、健在社会活動の西村テル(明男)さん、同期の渡辺節子さん、一年下の才媛八木一子さん、小学校ではお嫁候補だったとか「オッ師匠はん」の大益貞子がいた。
昨晩テレビの歌舞伎に出演していたの高麗屋松本幸四郎クンからも、歌人俵万智サンからも、丁寧にご挨拶が来ていた。
2023 1/3
* 高麗屋さんから、幸四郎が昼夜にがんばる七月歌舞伎や、松たか子主演舞台の魅力的な案内が来ている。久々のこと、観に出たいなあと、懐かしいまでに、思ってしまう。
お医者さんである勝田さんの言われるように、例の感染症。まだ油断なるまいと私もやっぱり感じている。ウーン。
2023 5/17
* 暑い梅雨の入り。ナンともいえす、しんどい。
市川猿之助が両親と倶に倒れてい、母は既に死亡と。追い掛けて父母ともに死去、猿之助は朦朧の気味ながら、生存が確認されると。
耳にも目にもよろしからぬニュースに、世界が汚れている。他界へ逃げたくなる。
2023 5/18
* 昨夜寝がけに、泉鏡花の名作『天守物語』を七之助、勘九郎、扇若らで観た。玉三郎、当時の新之介、左団次、南美江、宮沢りえ等の初演には遠く及ばなかったが、それでも鏡花の魔才の程が楽しめ、懐かしかった。
2023 6/26
* そんな私へ、高麗屋 二代目松本白鸚夫妻、涼しくも花やいで 朝顔の鉢植えを下さる。 嬉しく戴いて、目のとどく陽射し上に置いて楽しみ居ります。
2023 7/1
* 亡くなった播磨屋中村吉右衛門を「継ぐ」ように 甥、甥の子に当たる高麗屋松本幸四郎と息子染五郎が あらたに「鬼平犯科帳」を演りますと知らせてくれた。歌舞伎の世界でも群を抜いた親子とも美男子。愛らしかった金太郎クンが立派に染五郎に成りきっている。わたしは見にくい「やそしち爺」に老いぼれている。
2023 7/18
* 中国人作家の『主演女優』という長大作、現代の、と云っても毛沢東や周恩来が亡くくなり、四人組が打倒された頃の「北京の劇団」と付属の「俳優養成所」が場面を成していて、まだ少女ほどの幼い新人「女優」候補生の目と思いとで日々受ける「厳しい修練」などが描き出されている。
早々ににびっくりしたのが、必須も必須の最初の訓練が、「開脚 股割り」と。その暴虐なまでに苛烈な、こと。事実、実行されていると判る、こと。仰天。悲鳴が聞こえた。しかし、なるほど最高度の演技力へと鍛えるのに必須の関門とも、理解し納得できる。
と,同時に、わが日本国のはなやかげな若い俳優諸兄諸嬢も、みな同じレベルの訓練を経てきたのだろうか、俳優座の諸君や、歌舞伎役者や舞踊家はと、首を傾げた、それのみ、書き置く。
2023 7/21