ぜんぶ秦恒平文学の話

秦恒平の文学作法

文学作法 2016年

  * 両肩を万力に押さえ込まれたように、また、痛い。意識はあるが、失神にも近い。肩、石のように硬い。酒は飲んだが、食べ物は欲しくなかった。せめては ずむ話題でもあれば楽しんだろうが、無し。『美の回廊』の村上華 […]

文学作法 2015年

  * 新年早々から妻にはややこしいスキャン作業をたくさんして貰っている。新聞紙からの復元はたいへんなのだ。しかし電子化しておくとそうでないとでは、いろんな意味から天地の差がある。スキャンの利かない手書きの資料

文学作法 2014年

    * 『みごもりの湖』の初校を進めた。 そして、やはり元日だからこその思いから、下記を心して書き写しておく。   ☆ ゆりはじめ『太宰治』より  2004の著 5  国粋主義の横行 社

文学作法 2013年

  * 深刻で記憶に刻まれる初夢であった、夢とも覚えず、眠れなくて頻りに頻りに考え続けていたようで、やはり寝ての夢であった。目覚めて夢をみていたと分かった。で、その長時間の夢とは。 「此の世のことはみな夢・幻」

文学作法 2012年

    * 克明に千載和歌集を読み進んでいる、「読む」という行為が自身の創意や感性からする創作意義を持ってくる。万葉集このかた多くの時代に多くの撰集が編まれた、詞華集が編まれた、今の世にでもそれはある

文学作法 2011年

    * 賀正  平成二十三年(2011) 元旦      秦恒平   雲中白鶴 これやこのゆくもかへるも別れ路の 旅のあなたの有明の月   朝ぼらけありあけ月のゆめ覚めて 朱(

文学作法 2010年

  * 十二日に「梵」さんの「つづけること」とあったエッセイに、これは「顧みて他を言うている」だけではないかと苦情を添えた。わたし自身をもむろん含めて、「批評」というのはつい「顧みて他を言うだけ」になりやすく、

文学作法 2009年

☆ 〝無為を為し……″  バグワンに聴く  (スワミ氏の訳に感謝して拠りながら) 全面的な明け渡しを遂げる。くつろぎを遂げる……。〈真実〉を追求する中でリラックスするのだ。真実を追求しようとしながら、おまえは世間的なマイ

文学作法 2008年

  * いまの三遊亭円歌と、上野の小店で、たまたまカウンターに隣り合って呑んだことがある。まだ「山のあなあな」を話していた歌奴の時代だったかも知れない。 昨日久しぶりにその円歌の少し若かりし日の咄を聴いた。浪曲

文学作法 2007年

* これという何もしないで、静かに時を過ごしていた。 タイトルは知らない、宮沢りえ、中村勘太郎、阿部寛らが「瀬戸内寂聴伝」のようなドラマをやっていた。ご本人を見知っているので、宮沢りえが、演技では文句なくうまいがなんだか

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