ぜんぶ秦恒平文学の話

死なれて・死なせて

野分  死なれ・死なせた者たちの源氏物語 秦恒平

『源氏物語』五十四帖のなかに「野分」の巻があり、いま、ふと、とても懐かしい。七十に手のとどく歳になっても記憶にある、京都の小学校に通っていた時 分、台風の後というか、まッ最中ではなく雨もあがった後など、妙に心の開放される […]

死から死へ

   死から死へ  ーー私語の刻・闇に言い置くーー                                             秦  恒 平 * 一九九九年(平成十一 年)七月二十二日 木 * 江藤

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