ぜんぶ秦恒平文学の話

秦恒平の有楽帖 観客として

舞台・演劇 2024年

* 縁あって,早くから俳優座劇団ほかと親しくなった、漱石の『こころ』を劇化し上演もされた。福田恒存先生のお手引きも戴いた。仲代達矢、加藤剛、また松本幸四郎、片岡我當、中村扇雀ら大売れの男女俳優さんらとの親交・交際も、いろ […]

美術 2024年

* 玄関に掛けていた岸連山「富士」の好い墨軸をはずして、明日『湖の本』最終166巻の納品に備えた。軸のアトへは、これも好きな弍羽の小鳥の色彩畫額を掛けた。 四十年近く年に数回ずつ手懸けてきた「湖の本」発送を終える、心残り

能・狂言・古典芸能 2024年

* さ、秦の、その「おじいさん」「鶴吉さん」となると、これはもう、途方も無く山ほど蔵された「和漢の書籍」で、まさしくわたくし「秦恒平」を文學・文藝の生涯へ推して出すべく「手渡して呉」れたわば「師父」であった。国民学校四年

歌舞伎 2024年

* 六月歌舞伎座の案内が高麗屋から届いていて、役者の世代交代が、コロナ禍に阻まれ歌舞伎を観になど行けなかった数年の内にめざましい。 六代目中村時蔵の襲名興行だが、「梅枝改め」とある、その梅枝からして私の知っている梅枝より

音楽 2024年

* もの忘れ、記憶喪失が、徐々にと謂いたいが、足早に来つつある。それが自然と躱しながら歩むしか無い、どうこうは出来ない事。キイで、まだ自在に文章の打ち出せてるのが、有難い。* 幼少の頃、「心に太陽をもて」と、なにやら絵本

映画・テレビ 2024年

* 元日の能登地方大津波の大地震におどろき、海外からも喜ばしい報道は無く、テレビもろくに見ないまま。それで、よし。 2024 1/4 * 午過ぎ一時半、京も北の奥の奥「花脊」美山荘の七草正月の風情を美しいテレビ映像で見と

美術 2023年

〇 ”詩は、分からない。 絵は、観るに難儀。”と。 詩、書き手自身どこまで分かっているか、現代詩の大いなる病いではないでしょうか。 絵は鴉の視力さえ良ければと、これは哀しく残念。 あの「浄瑠璃寺」

能・狂言・古典芸能 2023年

どんなに美しい女面であれ、どんなに恐ろしげな鬼の面であれ、ど んなに不思議な色気をただよわせた永遠の少年面であっても、例外というものはないと覚悟して「能」の世界は成り立っている。たぐいない中間表情の美しさの彼方に、無限に

歌舞伎 2023年

* 元旦の年賀状、意匠のベスト5。今年も、京都の川浪春香さん「読書」作画が秀逸。四国の星合美弥子さんの梅花うさぎ、石川県能美の井口哲郎さん「ゐねむり」うさぎの絵と書、高麗屋白鸚丈の「迎春 立ちうさぎ」の絵 そして、絵では

音楽 2023年

* 夢は見ないで、寝ながら「唄」に溺れていた。「夕焼け小焼けの」だ。それも「赤とんぼ」でなく、「十五ぉでねえやぁは嫁に行き」の「お里ぉの便りぃもぉお、絶えはぁてぇた」の「おしまいの一句」ばかり。歌詞の記憶が正確かも確かめ

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