音楽 2017年
* 『ユニオ・ミスティカ 或る寓話』にかかり切っていた、が、終始めがねの視力が機械面に組み合わず、気を殺がれて苦労も疲労もおびただしい。眼を閉じ、闇に埋もれ沈んでいるのが、らく。 機械を離れていい照明で読書している方が、 […]
* 『ユニオ・ミスティカ 或る寓話』にかかり切っていた、が、終始めがねの視力が機械面に組み合わず、気を殺がれて苦労も疲労もおびただしい。眼を閉じ、闇に埋もれ沈んでいるのが、らく。 機械を離れていい照明で読書している方が、 […]
* このところ、何度も、グノーの歌劇「フアウスト」を、ただ音楽として聴きながら、原作を想っている。つれて、ミルトンの『失楽園』をなんともいえない 憧れ心地で思い出す。幼少、誰にも知られずわたしは河原町三条の基督教教会へ行
* ドラマ「NCIS」の映画手法のめざましさを楽しんだ。朝早くには、黒いマゴに輸液しながら美空ひばりの映画「哀しい口笛」を驚嘆しつつ楽しんだ。品のいい津島恵子も懐かしいかぎり。それにしてもひばりの歌唱の凄いほどの底力。あ
☆ 秦君 メール有難うございました。 お元気に越年された由、何よりと喜んでおります。手術をされて早や二年近くになるのですね。高齢になってからの手術を伴う闘病生活、特に消化器系統の疾患は体調の維持・盛衰に直接
* 朝から、一つ唄が口を衝いて出て時にヘキエキする。「母は来ました 今日も来た この岸壁に今日も来た およばぬ願いと知りながら もしやもしやに引かされて」 敗戦後、子の復員を待つ母の唄で、身につまされよく聴
* どこにあったのか、天から降ってきたかのように積んだディスクの中から宮澤明子というピアニストの盤を掘り当てた。宮澤明子という名にも他の何にも覚えがないが、ガルッピという十八世紀の大家らしい人のソナタ ハ短
* 年初から楽しんできた小沢昭一さんの『小沢昭一的昭和の歌昭和のこころ』を、夜前深夜に読み終えた。気軽にとりあげた本であったのに、巻末の「美空ひばり」から読み始めて嬉しくなり、巻頭の「藤山一郎」から順に始め
* 午後、NHKが美空ひばりの、今までにないユニークな大特集を放映してくれた。釘付けにされ、泣いて泣いて、目の縁が燃えそうに熱かった。 呆れる人もあろう、だが、昭和の天才といえば、彼女が一人だけである。その
* 二日に聴いた太左衛さんらの「四季の壽」のめでたい詞がしきりに耳に蘇る。めでたい語彙なのではないが、「京の町のヤショーメ」の「ヤショーメ」は、亡き父の口ずさみで聴いた頃から印象的だった。「八瀬女」である。
* ハイネの詩に、シューマンが曲をつけている。「詩人の恋」48。ギーゼンのピアノでテノールのヴンダーリヒが歌っている。惜しいことにこの人は家の中で事故死したらしい。 ハイネの詩を日本に初めて紹介したのは「嶺