ぜんぶ秦恒平文学の話

秦恒平の有楽帖 観客として

音楽 2000~2003年

* バッハの「フーガの技法」のすてきな盤を友人が贈ってきてくれた。パソコンに入れて、聴きながらキイを打っている。機械では音質はわるいし、時に操作音もまじるのはやむを得ないが、音楽のせいでかえって集中できる。けっこう「なが […]

歌舞伎 1998~2001年

* 大阪は、わたしにはあまり縁のない町だ。道頓堀も心斎橋も御堂筋もじつははじめて歩いた。「食い倒れ」といわれるほどのものを食ってみたかったが、時間がなかった。  松竹座はほどよい広さで、花道にまぢかい佳い席が貰えていたの

舞台・演劇 1998~2001年

* お世辞にも息子のアングラ芝居を賛美する気はない、が、今度の前後しての新旧二公演は及第点が出せた。二重人格に苦しむ美貌の女性と、新規採用試用期間中のカウンセラーとの「善意っぽい嘘」をめぐる悲劇的な葛藤と格闘は、双方の役

映画・テレビ 1998~2001年

* 日比谷で、久しぶりにフランス映画を見た。『秋の恋』ーーどこかの映画祭で最優秀の脚本賞などを得ていた映画で、久々に静かに大人の作品を楽しんだ。写真も録音もじつにリアルで、しかも叙情的な映画だった。自動車のタイヤが葡萄畑

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