ぜんぶ秦恒平文学の話

電子メディア・コンピューター 2018年

* 此の私も 此の機械も 疲れが取れない。機械くん 起動に小一時間もかかった。
2018 1/2 194

* 薄氷よりも危うい機械の現状だが、しぶとく付き合ってもらう。こっちもしぶとく付き合う。
機械まわり、この部屋。ひときわすさまじい混雑。ま、自分だからおおよその見当へ必要な手が出るが、ひとが一度でも片づけたりしたら、何が何で何処にあるか、手の出しようも無くなる。
2018 1/8 194

* 機械が順調に温まってくれないと、容易に操作できない。やれやれ。辛抱辛抱。発送作業の用意が順調に行けば行くほど、気も体もラクになる。
三種の挨拶を書いて人数分を印刷し、独りずつらカットして置かねばならない。今、印刷を終えた。この作業と、カッターで切り分ける作業がしんどい。
ついで郵袋を註文し、届いたらすぐ、各種のハンコを捺して置かねばならず、数があって相当な労力を要する。
その間に宛名印刷の可能な先を印刷しておき、郵袋に慎重に貼っておかねばならない。
数量があり、総じては嵩も張り、それねいろいろに分類しておかねばならず、芯が疲れる。
以前はすべて手書きの挨拶をしていたが、今は手も痺れて字が書けず、失礼している。
十九日には選集第二十四巻が出来てきて送り出し、追いかけて、二月一日予定の湖の本138発送開始へ用意を遂げておかねば成らず、むろんその間にも、進行中の校正往来や原稿用意は欠かせない。
常は無いことに今回は二月半ばへの二十枚原稿の依頼を受けてしまっていて、この依頼がかなり重たい。
こういう全部を、二月半ばの歌舞伎座、高麗屋襲名興行二月の芝居までにみな仕遂げておかねばならない。 終えれば、すぐさまに「選集第二十五巻」の納品が迫ってくるだろう。
2018 1/14 194

* 冷え切っていて、暖房の入った部屋で機械が正常に起動してくれるまで小一時間を我慢強く辛抱。機械に、老境の辛抱を教訓されている。
2018 1/23 194

* 腰かけた膝下、痛いように冷える。東京、昭和四十五年以来の零下の寒とか。

* わたしは、アマゾンであれ無かれ、兎に角「インターネット」でものを註文したり買ったりは、全然しない。仕方も識らない。時折り、アマゾンで本を送っ て下さる方はあるが、事前に報せて下さるので問題は起きない。わたしは、ネット商戦には完全に身を避け通してきたし、今も。これからも。
たった今、まことに軽い、空と想われる大きめのダンボール箱が、わたしの「註文品」だといってアマゾンから届いた。まったく覚えのないことで、しかも内蔵されているナニモノの重みも動きもない軽さ。
開けないまま置いておく。
これへ請求書が届くような詐欺行為もあり得る。類似の怪しげなメールは、日々に幾らも来ていて、即消去、絶対開けないで消してしまっている。
「押し込み買い」らしき電話勧誘など、老人の二人暮らしと知ってか、何十度も来ている。
おなじ配達の小父さんが来たので、持ち帰らせた。
2018 1/25 194

☆ スムーズにお口に入りそうなものをなかなか思いつかないのですが日持ちのするものということで小布施の栗鹿の子(信州長野小布施のお土産)と 一保堂の抹茶(アマゾンを通じて)をお送りしています。   吉備の人

* ウワー大変、今しがた頂戴した「栗鹿の子」とお対の「お抹茶」であったらしい、別々の箱で、時間をおいて別々に届いて、この抹茶の方には私の宛名しか 無く、送り主の名が入ってなかった。で、「送り主不明の荷」と判断し返品してしまった。幸い、ヤマトにまだ残っていて、新ためて届けてくれるという。
有元さんのご好意がとにかくも無事に戴けて、感謝に堪えません。
2018 1/25 194

* いろいろな機械操作の手順のうち、必要なくて遠ざかっているまに、すっかり忘れていて立ち往生してしまう。根気よく手間暇かけて探るように思い出すしかない。この古生代の生きもののような愛機にどうか長生きしてもらいたい。
2018 1/30 194

* ツイッター フェイスブック から、諦めもなくここ数年日に日に「連絡」が来るが、ガンとして「開いて読む」ことが不可能になっている。わたしの技倆 ではどう仕様もなく、むしろ好都合に放ってある。わたしを目指してものを言うて下さる人がかなりあるらしいが、諦めて戴きたい。
学校の先生に銃を持たせて銃乱射事件などを防がせるなどと、底の抜けた馬鹿大統領などの「世界」に関わって非難の矢を浴びせるなど、あまりに生きの命がもったいない。底の抜けたような「文学爺い」で日々を過ごせるのを身の幸と感謝して過ごしたい。
2018 2/23 195

* メールが沢山来ても、その全部が「SPAM」つまり開いてはいけない不良メールか、わたしの此の機械では開くに開けなくなっている「ツイッター」 「フェイスブック」からの連絡ばかりというのが、常のことで。わたしは電話を掛けるのも電話に出るのも昔から好きでないので、ま、日々、おハナシに成らな い。話しあうのは、本とばかり、ホンとに。
秋成の「夢応の鯉魚」今回は不思議にこわかった。御
沼正三のマゾヒズムを語る谷崎論を読みはじめた。わたしは谷崎のマゾヒズムよりもサディズムに触れて語った覚えがあるが、マゾヒズムは体質的にも気質的 にもよく分からない。だからこそ典型的なまでのマゾヒスト沼正三にも傑作『家畜人ヤプー』にも好奇心がつよく動くのである。
わたしは羽生清さんの日本という文藝・文化の意匠を美しく時に烈しく読み込んで開展してゆくエッセイが好きである。「茶の本」「陰翳礼賛」などと並べたいほど熱くて静かな息づかいが聴ける。
鏡花の短篇「貝の穴に河童の要る事」も、奇態におもしろく、文辞の破天荒にのけぞりながら読んでいる。
2018 3/8 196

* 「湖の本」140編輯の方向を決めて入稿用意に取りかかった。眼の状態はひどいが仕事していると時の経つを忘れている。もう機械からは離れよう。由ありげに怪しげな不良メールが「さ、開け」というふうに数々流れ込むが、一切、即、消す。
2018 3/13 196

* なんと驚いたこと、いやもう驚きもしないけれど、わたしのメールボックスへ間違いなくわたし自身のメールアドレスを使って私宛に、「こんにちわ!」「最高の女の子があなたの街であなたを待っています! 見てみましょう!」と。
見るワケもなく消去してしまうが、まちがいなくわたしのアドレスが使われていて、これが<日本中だか世界中だかへ送信されている。ネットというのは、こういういかがわしい世間なのだ、心得ていた方がいい。
2018 3/19 196

* また変なメールがわたしのメルアドを用いて届いている。この世界のデタラメさが可笑しいほど。バカらしい人たちにも満ち満ちた世間なのだと分かる。
2018 3/19 196

 

* ツイッター、フェイスブックの両方から、ひっきりなしに「読めよ書けよ」と連絡が来るが、幸か不幸かわたしはこの両方へ此の機械を繋げない。無縁の絶縁状態が 数年余も続いていて、わたしには機械上の設定などを改善も修繕も出来ない。わたしのアタマはもう機械からポケ離れて行く一方なのである。それでいい。
2018 3/22 196

* 気がつくと尻を痛くして倚子で寝ている。
大相撲には興味失せており。「鶴龍」が優勝したらしい。名は、これでよかったか、想えば、妙な名だ。「白鵬」「玉鷲」はわかるけれど。近時の角界、四股名が文字どおり美しからぬ「醜」名たくさんで、うんざり。

歴代横綱は、如何。
明石  綾川  丸山  谷風  小野川  阿武松  稲妻  不知火  秀ノ山  雲龍  不知火  陣幕  鬼面山  境川  梅ヶ谷  西ノ海   小錦  大砲  常陸山  梅ヶ谷  若島  太刀山  大木戸  鳳  西ノ海  大錦  栃木山  大錦  宮城山  西ノ海  常ノ花  玉錦   武蔵山  男女の川  双葉山  羽黒山  安藝ノ海  照国  前田山  東富士  千代の山  鏡里
吉葉山  栃錦  若乃花  朝潮  柏戸  大鵬  栃ノ海  佐田の山  玉の海  北の富士  琴桜  輪島  北の湖  若乃花  三重ノ海   千代の富士  隆の里  双羽黒  北勝海  大乃国  旭富士  曙  貴乃花  若乃花  武蔵丸  朝青龍  白鵬  日馬富士  鶴龍  稀勢 乃里
不知火、梅ヶ谷、大錦、若乃花が二人、西ノ海は三人もいた。
やはり佳い名、好きな名が多い。
谷風、小野川、小錦、太刀山、玉錦、双葉山、羽黒山、安藝ノ海、千代の山、柏戸、大鵬、玉の海、千代の富士、武蔵丸、白鵬など。
角力の品格だの美学だの謂うなら、見苦しい、聞き苦しい四股名は或る程度までよく指導し注意して欲しい。

* ついでに謂うが、大相撲の主な「手」数 いろいろを挙げてみる。問題になる「張り手」「かち上げ」は入ってない。いずれにせよ、本場所で手に入れた列挙で、わたしのウロ覚えではない。
つかみ投げ  掛投げ  櫓投げ 二丁投げ  一本背負い  首投げ  腰投げ  下手出し投げ  上手出し投げ  掬い投げ  小手投げ  上手投げ   下手投げ  浴びせ倒し  寄り倒し  寄り切り  押し倒し  押し出し  突き倒し  突き出し  掛け反り  撞木反り  居反り  裾払い   裾取り  足取り  小褄取り  褄取り  大股  外小股  小股掬い  二枚蹴り  渡し込み  三所攻め  蹴手繰り  蹴返し  河津掛け   切返し  丁斧掛け  外掛け  内掛け  徳利投げ  合掌捻り  腕捻り  大逆手  はりま投げ  鯖折り  網打ち  下手捻り  上手捻り   頭捻り  内無双  外無双  肩透かし  逆とったり  とったり  巻き落とし  突き落とし  傳反り  外襷反り  襷反り  呼び戻し  後も たれ  極め倒し  極め出し  打棄り  割り出し  送り引き落とし  送り掛け  送り投げ  送り倒し  送り出し  逆吊り落とし  吊り落と し  送り吊り出し  吊り出し  素首落とし  叩き込み  引っ掛け  引き落とし  小手捻り  首捻り

* こういうの、折に触れ機械に入れて、整理・分類してあり、すぐ見つかる。暇潰しのようで、じつは役に立ってくれるのです。水滸伝の豪傑達も、すぐ列挙できる。数百項もあるこの機械抽斗を一度アケルと、面白くて時間のたつのを忘れてしまうのが、難。
2018 3/25 196

* 疲労をこらえ、従来になく途中しばらく寝込みもしながらの今日の荷造り分が、手違いで集荷を郵便局に断られてしまい、落胆。明日の午前と午後との二回集荷で出て行ってくれるといいが。
何にしても、最近の郵便局も宅配業も、目をむくほど一気に値上げはするのにサービスは良くない、悪い。ぐっと堪え堪え付き合うしかない。悪政の皺が寄ってくるのだ。
昔は新聞のコラムでさまざまにモノが言えた、ひところはツイッターとフェイスブックで盛んに発言していたが、何がどうなったのやら、今では一切、受信も 発信も不可能にされてしまっている。通知は毎日いっぱい来るのに、読もうとしても「インターネット・エクスプローラーではこの記事は開けません」と来る。 なら、どうすればいいのか、今のわたしにはどう手の打ちようもなく、いっそ無くていいのだと思うことにしている。矢弾のようにしかし通知だけは来るのだか ら堪らない。消去したいと思ってもその手もわたしには掴めない。
2018 3/29 196

* 機械の中に多年撮影また採集のさまざまな写真が重複して入っているのを、大整理し重複また不要のモノを削除しつつある。残しておきたいのは、美術と家 族の写真。花も木も草も空も景色もとなると選別するのもたいへんです。しかし、煙草を吸わない私には一服代わりになる。それに機械の負担を少しでも減らし てやれる。とかなんとか。
2018 4/13 197

* 金縛りに遭うたように、脳味噌が働かない。そのかわり、機械の中を掃除して、つまり重複や余分余計なものをよほど削除し、再三の機会からの警告を脱し た気がする。すこし軽くなったか。ま、用心のあまりの余計な重複保存も多いと思うので、不要なバックアップはしないことにしている。わが末期とこの愛機の 末期とがあまり前後しないで欲しいと願うが、この機械はたぶん我々の寿命では百数十歳であろうよ。酷使して申し訳ないです、感謝。
2018 4/17 197

* 電源を入れて、作業可能になるまでに最低でも十分以上はじっと待たねばならない。その間にロシュフコーを読み後拾遺和歌集などを読む。 勅撰の連歌集 はあったと思うし漢詩集もあったが勅撰発句集は編まれなかった。編まれなくても構わないが、私撰でもいい千句程度の一冊が欲しいものだ。解説も解釈も要ら ない。「武玉川集」も座右に運んできて置きたくなった。
賞味期限の遙かに切れている機械と我慢強く付き合うには、暫時の待ち時間に堪えねばならず、それを逆用出来る興味を身辺に簡単に見つけられるよう、和歌 集や漢詩集や江戸小事典の「砂払」などを手の届く範囲に常備してある。現代ものの詩歌句集は出してないが、上村占魚の「吟行歳時記」は座右便利している。
2018 4/22 197

* もう二つ。
邨田海石書で、見失っていた『真行草 三軆千字文 地』篇を見つけて持ってきた。「天」篇は座右にある。この「千字」を尽く音読みできる自信、無い。し かし、ATOKの文字皿を利用しながら、やってみたい。つまりは「千字」を此の機械へ拾い出してみようと。想像をこえて難儀であるにちがいない。例えば、 上の表題の「三軆」だが、「身」ヘンのほかに「骨」ヘンの漢字もある。そういう細部にも徹して行くのはまさしく「探訪」になる。楽しそうでもあるのだが。
幸い「地」篇末に、二百五十句、全千字文の「訓點」が附してある。機械で「点」は出るが「點」は探さねばならず、まして此処に用いられた同字には下にテンテンが四つの「れっか」を要している。そんな字は、わたしの今のパソコンで探し出せない。漢字と機械との同和はまだまだまだほど遠いのです。
次の持ち出してきた一冊は、本格の茶家のお茶人でもあり、平家物語研究、「湖の本」の有り難い購読者でもある生形貴重教授の監修『マンガ 平家物語』の 初册「清盛篇」を見つけた。次册「鎮魂篇」は見つけ出してあった。画は阿部高明という人が描いている。生形さんが関わってられる以上、たんなる物語の羅列 でなく、独自の「読み」が反映しているらしいとは、頂戴し通読して察知していたのを、もう一度読み返したくなったというワケである。
2018 4/24 197

* 時間を掛けてちと面白づくの短篇をとまま巧く滑り出し書き継いだのを、機械操作のワケの分からないミスで一瞬に消してしまった。もう、そんなことに腹は立てないことにし、辛抱強くゆりなおすことにした。惜しいのは、「時間」です。
2018 4/30 197

*三田大介君や鷲津君ら、東工大の卒業生がツイッターやフェィスブックやミキシーなどソシアルネットで連絡してくれているらしいが、わたしのそれらは全てアクセス不能になっていて数年を超している。わたしの技術ではとても快復できないのです、申し訳ない。可能なら、メールを直に下さい。

* 眼から疲労困憊している。もう今夜は機械とはつきあえないか、などと云いつつずるずると仕事を続けてしまうのが宜しくない、宜しいのかも。ほとほと。
隣の棟で 次の湖の本受け入れの儡地を作ってきた。序でに、「千夜一夜物語」一・二巻とミルトンの「失楽園」上巻を枕元へ持ち来たった。多彩に世界の文学も読みたい。
* 上下に入れてある、ことに花の写真、富士の写真に、清々する。ワイシャツの胸ポケットに入るちいさい写真機でもう十四、五年、手持ちの九分九厘を撮り 続けてきた。有楽町でこの小さなコニカを買ったとき、二十歳過ぎの女店員に、あなたのお祖父ちゃんにあなたが買ってあげるなら、どの機械を選んて゛あげる と尋ね、あげくこれをと選んでくれた機械を買った。よかったァと今も思っている。
おそろしい枚数を撮り続けてきたが、不具合を感じたことがない。ただしいろんな扱い方を全然憶えないので、フラッシュの不要なときもフラッシュしてい る。とにかくも小さくて軽いのがなにより有り難く、大昔、大学へ入って早々叔母から当時五万円せしめて、河原町の桜井で買った「ニッカ」は、もう久しく 使っていない。自慢の、いいカメラだったが重いのが荷になってきつかった。アルバム数十册の殆ど全部をこのニッカで撮ったのだ。今や、いい骨董品になり、 押し入れで寝ている。

* 性を主題の晩年作をと随分昔から心がけてきて今苦心惨憺しているのだが、そのために、機械のあちこち、奥道や横道や隠れ道を悪く探訪し、きわどい、な いしきれいな女写真も、けっこう取材してある。随分著名な女優も、おう、こんなの有るのとビックリの佳い写真を機械のなかに残してくれているので、これも 「取材」と割り切ってけっこう集めてある。これだけは自身で撮ったものは無い。撮ってみたいか…イヤイヤ。
2018 5/3 198

* 機械が、もう、クラッシュ寸前かのように変調、書いている文章がそのまま消えたりする。断末魔かのよう、わたしには手の施しようがない。出来るだけのことをし続けるだけ。もう十時半。機械を休ませよう。
2018 5/4 198

* 機械の許容量が減ってきているので、主として写真の、厖大な単に「重複」分を消去していた。機械をいじって調整するのは、けっこう草臥れる。入れてあった沢山な楽曲も、聴けなくなっているのでみな削除した。よほど回復していると思うが。
2018 5/6 198

* 機械不調のためしばしば停頓立ち往生する。時間を掛け辛抱して回復を待つ。辛抱強く、先行きにただ希望を持つ。
2018 5/8 198

* 五月八日に変身した筈の鷲尾仁志君へのメールが「送信済み」にならず停頓している。理由不明。十日も遅れたが、念のためここへ転記しておく。

* 鷲尾君 メールを嬉しく。 秦 恒平
懐かしい声を聴きました。阪神間の住み心 地や如何と想っていました、しかと根が下りたようで安心し喜んでいます。京都育ちで存外に阪神間へは疎いのですが、光源氏の落ち延びていたのが須磨、明 石。この明石は「竜宮への門」ともいわれ、源氏物語と平家物語、そして古事記をつなぐ重要な結び目なので、いつも頭にあります。
今も書いていて難渋している小説の一つは、瀬戸内へ山場を得なくては成らないのですが、病後の臆病で、新幹線にもう病後六年どうしても乗れなくて難渋しています。
バルセロナの岩見さんとは 時折 どちらからと無く交信しています。あなたの進路を祝い合ったり。わたしのホームページ日録なども覗いていてくれるようで、ひょこっと便りがあったりします。
数えてみたらわたしは一ダースほどの卒業生の結婚式に招かれて祝辞を述べて来ましたよ、女性も二人はありました。神戸まで招かれたたこともあるんです。一般教育の教師にしては異数でしょうね。
あなたからも、柳君や三田君からも、わたしの東工大「留年」を言い渡されてしまいました。自分の出た大学よりも懐かしい縁を結んで来たんだと感慨深いです。
躰に気を付けて、永く いろいろに働いて若い後進の力になって上げて下さい。お元気で。いつでも声を掛けて下さい。  秦 恒平
2018 5/19 198

 

* パソコンで音楽が聴けなくなったのなら、CDの使えるラジオを買ったらいいよと教えてもらった。なるほどなるほど。そんなラジオが家にもどこかに隠れている気がする。探しましょう。
2018 5/30 198

* 計測し、ついで生ゴミを裏口外へ出す。きのうセイムスで買った団子の二串で朝にする。とにかくも湯とお茶を沸かす。ついでこの機械を温めにきた。機械作動 に、この夏でも十分もかかる。此の機械はもう気息奄々の状態なのだ、お互いに身を寄せるように働き、働いて貰っている。機械の中身を取り出して保存せよと 親切に機器を二回も送って来て貰っているのに、それをどうするのか頭働かず、二つともそのままに近いまま置いてある。何と知れず、放心しているようなアン バイ。
2018 6/4 199

 

* この画面へ辿り着くのに三十分もかかる。この暑い夏にしてこれでは、寒くなって行くに従いこの機械は凍り付いてしまうかも。いまの新しい機械 の設定はじつに「簡単」ですよと聞かされたことがあるが、いまのわたしのアタマは所詮働くまいとアキラメがちに困惑している。も一度、学生諸君のいる東工 大へ就職するかなあ。

☆ 有楽
先生のHPを読むことができず… もう、だいぶん長い日が経ちました。
開いて読むことは、できないのですが… かろうじて撮った写真は送れそうです。 もしかしたら届かないかもしれないけれど、送らせて頂きます。
先生からの御本『湖の本 140 有楽帖(二)ほか』を手にして、嬉しい気持ちでいっぱいです。言葉にふれる喜びを与えていただいて、樂しむ時間を過ごせると思うと、嬉しくてなり ません。 有り難うございました。
今日(=昨日)、京都は今年一番の暑さで、34℃になりました。これから、一段と過ごしにくい日がやってまいります。どうぞ、くれぐれもお身体おいとい下さいませ。 先生も奥様も、お元気であられますように、祈っております。 取り急ぎ、御礼申し上げます。 鷹峯   百  拝

* 南嶺か。どこで採取できたのだろう。

* わたしの此のホームページはかつて悪辣な妨害を受け全滅したことがある。なんでそんなことがしたいかと惘れるだけだが、ま、どうにでも成って行くものだ。
2018 6/26 199

* 起きて、まっさきに二階の機械に電源を入れておき、故紙回収への重い荷(わが家からは選集や湖の本本の故紙はじめ本も雑誌も新聞も、ダンボー ルなども、しこたま溜まる。妻の荷造りもたいへん、わたしの運びもたいへん。足腰の痛むことは。)を十も十五も指定の場所(わが家の塀外)へ運び続け、草 臥れて一時間半ほど「また寝」してしまった。
その間に、昨日の留守に戴いていた文化出版局中野完二さんから「(選集26)お祝い」「お中元」にと二本の名酒「やまと櫻」が届いていた。
二階へ上がって機械にさわると、いつもの十、二十分の一の速さでこの「私語の刻」の画面が現れ稼働可能になってくれた。好感、この上なし、とにかくも機械を電氣であたためて置くのがなによりらしい。ひとつ確認した思い。
2018 6/27 199

* 近江の川村芳治さんが誕生日とフエイスブックが「見出し」だけで報せてきた。わたしの機械は相変わらずフェイスブックもツイッターも、わたし自身の持ち場さえ見ることができず、どんな内容も見られない、読めない。
芳治さんはわたしの母方、父のちがう長姉の子、ま、甥の一人にあたるが会ったことがない。幾歳の誕生日なのかも知れないが、不束を極めたインターネッ機能のおかげで、こういうことも伝わって来る。健勝でと願います。
2018 7/3 200

* 機械に最末期症状があらわれてきた。仕事を中断してしばらく席を外しても画面が消えることは無かったのに、電源からして消えているようになった。また 電源の最初から画面を展開することは出来るが、たいへんな時間ロスになる。小説の場合、句読点一つの変更も創作行為であり、即、保存しておかないと原稿が 元の黙阿弥に戻る。神経質なほどいちいち保存しておかねば危ない。いよいよ新しい機械を買わねばならないか、懸念されるのは新しい機械を設定できるかどう か、もはや自信がない。困惑。

* 昔ながらの、メールと一太郎とだけの仕事に切りつめれば乗り越せるだろうか。原稿が書けて、印刷所への送稿さえ可能なら選集も湖の本も続けられる。 ホームページは最悪の場合断念しても、わたし自身の「読み・書き・考え」は自在に保存できる。つまり文字どおりの「隠居」「閑事」の生活になる。潮時であ るのだろうか。
2018 8/3 201

* この画面に到達するのに三十分も掛けていて、画面必ずしも安定していない。運を天に任せるように向きあっている。
2018 8/7 201

* 機械に電源を入れて、今この画面へ辿り着くのに、三十分近く待つ。そういう悠長な機械に今やなっており、わたしもその気で慌てず騒がず付き合っている。
稼働し始めるのを待つ間には、どうしても読み物が欲しくて身のそばにいろいろ置くのだが、この日ごろは、平安物語への批評、日本文藝批評嚆矢の一册とみ られる『無名草子』と、実像の識られていない沈復という人の『浮生六記』を、もっぱら愛読している。まこと心静まる温和で優雅で清閑の気に富んだ好著なの です。
2018 8/17 201

* 機械の始動、昨日より速かった。
2018 8/19 201

* が、もう、保たない、休みに階下へ降りる。もう寝床へ行くかも知れないが。本当はこんな時、以前のように音楽が聴きたいのだ、が、この機械がすっかり 音楽を拒絶してしまい、わたしにはどうにもならない。ワキにある、ディスプレイも大きな新しい機械を、わたしは購入以来、ほとんど使えていない、何が何や ら分からない、いや根気よく分かろうとする辛抱が視力にも気力にも無いのだから情けないが仕方がない。
しかし音楽は聴きたいなあ、ほんとうに心身安まるから。なんで、この機械、音声が出ないのだろう。何をしても、ただの一度もピンもポンも鳴らない。やれやれ。
2018 8/29 201

* ツイッターもフェイスブックも登録され、一時期、記事も送っていたし、そのまま残存しているのかも知れない、が、遺憾なことに、わたしの機械でそれらを開いてみること、ましてや記事を送ったり反応したりが、「マッタク不能」となってしまい、もう数年になる。
日に二十、三十度も、運営当局からだれそれサンから連絡を求められていますなどの通知が降るように届くが、どんな記事や消息や通知も「マッタク窺い知ることができません」。随分失礼も重ねているかと思うけれど、もし必要なご連絡や消息は、私のメールへ直にご通知下さい。

* ソシアル・ネットの悪用や犯罪行為は、今世紀の初めに、日本ペンクラブに電子メディア委員会を理事提案したときにすでに予測し危惧し憂慮した通りの惨 状をも呈している。諸刃の剣で、一面に驚嘆の便宜もあるのは明瞭な事実だが、半面の腐臭を帯びた人間悪跳梁の世間とも成ってしまって、ますます悪行の手は 込んでくるだろう、機械というもののそれは悪魔性と謂うしかない。
わたしは、東工大の田中君に懇望して此の機械に「ホームページ」をつくってもらったとき、専門家の彼ですら、こんな巨大に育つものとは想像もしていなかった。
実際にいま一般に「ブログと」謂われているいわば「借家・アパート」住まいをわたしは避け、「公式ホームページ」という「自宅」を創ってもらった。此処でならば、わたしの「ことば」は明白に秦 恒平の文責でまっすぐ世界へ送り出せる。
何よりも何よりもネット世界での全ての発言には、誠実な文責を明らかにというのが、わたしのもう久しい、機械を使い始めて以来の不動の主張なのである。ホームページでなら、それが実行できる。

* 文責に欠けた、または故意に欠き隠したたぐいのソシアル・ネットでの「無責任ないし悪意一切の根無し発言」をわたしは無視し、チラとも覗き見ることが無い。フェイスブックにもツイッターにも、機械の不備不調故障が直っても、復帰の気持ちは全然無い。
私の述懐や批評や消息は、メール以外の一切、此のホームページ「作家・秦 恒平の文学と生活」の内、「闇に言い置く 私語の刻」でのみ明記する。わたしへのご連絡は、文責確かなメールか郵便かでお願いしたい。
2018 9/4 202

* 機械作動、気温が下がって行くにつれ延々と待ち、なかなか正しく作動し始めない。ひたすら、しんぼうして待つ。
2018 9/6 202

 

* 「安倍晋三さんがツイートしました」と「ツイッター」から報知が来る。わたしの機械は故障でこれが読めないし読みたくもない。
「ツイート」とは「つぶやき」、日本語で「つぶやく」とは古来「不満不平でグチグチ云う」のが本義で、かりにも一国の宰相の公然露わにする行儀ではな い、ま、文責不定のツイッターであり、誰かのいたずらも有りうる、が、あのツイート大好きで愚昧を世界にうたわれている米大統領の「ワン」であるを以て 「日本の外交」と信じている安倍総理なら、どんなつぶやきにせよ、お粗末にしごく似合っていよう。情けないこと。
2018 9/8 202

* いま、「私自身のメールアドレス」をそっくり用いた「文責まったく不明のメール」が来ていた。

私のメルアドはいまやグローバルに悪用されているらしい形跡はしるく、何度もそういうメールを私自身が送られているが、一切無視。ネットという文字どおり無責任世間は、こういうモノの横行をなんら制限も禁止もならないのである。

* 十時半 水曜日午前のいろんな用事を済ませた。ひるまえにはマ・アに食事をさせ、て、慎重に留守をしてもらう。すぐ帰ってくるつもり。宅急便、郵便が有るかも知れぬが致し方なし。
2018 9/19 202

* 機械を稼働させるに小一時間を要した。わたしの機械は、かように使用者のわたしほども老いぼれている。仕方なし、気長に付き合うのみ。
2018 10/4 203

* 機械を稼働させるに、今朝も小一時間要した。わたしの機械は、もう三百六十五日、かように使用者のわたしほど老いぼれている。気長に付き合うのみ。
2018 10/5 203

* 例によってわたし自身のメールアドレスをつかって、わたしの此の機械の全部をハッキングした、などと、恐喝のメールを寄越すのがいる。ネット世界の地獄相というか。ただのバカというか。
2018 10/10 203

 

* 機械、いまにも消えてしまいそう、一度消えてしまい、やり直して持ち直したが。保存にはえらく時間が掛かる。はらはら。
2018 10/14 203

* 東工大時代に研究費で買い、定年で退任の折り家へもらって帰った「aiwa」の、CDもテープもラジオも可能な大きな機械、やっと再発見したのに、 「使い方」がまったく分からない。闇雲に弄っていると、いまもラジオでのピアノ演奏が聴こえているのが嬉しいが、音質わるくしかも全くの「まぐれ当たり」 で情けない。なんとか手持ちのたくさんなCDで佳い音楽が聴きたいのだが覚束ない。
パソコンで自在に聴けていたのに、この古機械クン、まったくその方面では働いてくれなくなっている。機械のセイではなくわたしがややこしくねじ曲げて回復できていないのだろう。
新しい大画面の機械もあるのに、全然使えない(マニュアル本が付いていない)まま棚晒しに放置されている。やれやれ、わたしの「機械脳」が劣化しきっているのだから仕方がない。
シューマンの曲をバーンスタインが指揮しているらしいが、音質は最低で情けない。それでも音楽は嬉しい。リストの曲(歌曲)が始まっている、ソプラノで女声が唱っている。
わたしの仕事場がこんなに狭く狭くモノに溢れてなかったら、手持ちのいろんな名曲や演奏をレコードで聴く手も有るのに。
家中、人間が安楽に座れる余地もない。ときどき階段に腰かけて休んでいる。
2018 10/21 203

* 一難また来る、今度はメールが送れない、らしい。送信済みの欄へメールが渡らないで残っている。
あちこちでこの機械、躓いてくれる。末期症状か。困るなあ。
2018 10/27 203

* ぜひ必要な、これは選集に必要な一冊と目している「湖の本」の記録フォルダの中身がゼロと。どういう手違いか分からない。
2018 11/5 204

☆ 寒くなりました。
秦さんへ

美空ひばり 唄入観音経

https://www.youtube.com/watch?v=Sp6YGrh7sO0

 

どうか お大切に  勝田 拝

* 勝田貞夫さん  寒くなりましたね。
お変わりなく 平穏にお過ごし有りますようにと いつも願っています。
わたくしは、例によって例の如く。なんとかゆるゆる過ごしています。
「インタネットエクスプローラでは開けません」と、この数年、なにをしてもこの「通告」に阻まれて、見たい物も全部見ることができないでいます。古機械の 傷みなのか、わたしの無知蒙昧のせいかも理解できないままでいます。そのため、雨あられと「通知」の来るソシアルネット筋の報知も、何一つ見られぬまま  抛擲状態でいます。

ま、それもいいかと思い、せめて自分の仕事はと 心しています。
わたくしの「私語」など、穏当に届いているのやら、それも自信有りませんが。

お元気で、どうぞ。 またまたお声を掛けて下さい。  秦 恒平

* 会いたいなあと思うばかりで、この 親しいe-OLDのお顔を見ないのも、十年どころでなくなったか。
2018 11/19 204

* フエイスブックには「お友達」なる要請や承認がある(らしい、忘れている)が、毎々云うようにわたしには今機械的にどう左右することも不可能で、た だ、自分のかつてのそれらが残存して人目に残されているらしいとしか理解できない。それをスッカリ削除・解約するすべも今のわたしには分からない、出来な いでいる。どうかご容赦願いたい。願わくは、個々の接触や交歓は、このホームページの「私語」を介しつつ「メールの交換」でなし得たい。
2018 11/20 204

☆ (京都の=)シグナレスの森野です。
お電話いただき、ありがとうございました。
ちょうど、映画を観ており電源を切っておりました。申し訳ありません。
どうも、シグナレスのメールアドレスからは返信が届かないようです。もしかすると、フリーメールですので、ブロックされているのかもしれません。
また、本日、お送りしたメールも ファイルが開けなかったとのこと。
原因が分かりませんが、ひとまず別の方法でお送りしてみます。
次のURLにアクセスして、ダウンロードしていただきますよう、お願いします。
もし、これでもファイルが開けないようなら、別の方法を考えてみます。
お手数をお掛けしますが、よろしくお願いします。    「シグナレス」森野

* お手数を掛けているのはわたしの方で 恐縮している。観たい京都で観られていない場所を一つ、写真に撮って貰えませんかと、若い人たちで活動している グループの方にお願いしていた。写真を電送して下さったというのだが開けなくて、残念至極と夜分に電話で重ねて泣きついた。
さて 指定されているファイルが わたしの機械、わたしの不器用ゆえに、ちゃんと開けるかどうか心細い。
なにしろ 今は、なにをやっても 「コレは インターネット・エクスプローラーでは開けません」と拒否されてしまい、その先へ手の打ちようが分からな い。おかげで、それは活溌に文章を公開し続け、たぶん今も残っているだろう ソシアルネットの どれ一つも開けないままで、事務局からだろう毎日のように いろんな通知が来るのに、何一つ見られずにいる。ま、それも無用の時間の節約になると断念しているが。
森野さん ありがとう。
2018 11/25 204

* 六時半、朝一番のメールで、京都の「シグナレス」森野公之さんから、依頼というより懇願してあった「現地」写真が十葉ちかく電送されてきていて 感激した。感謝感謝、感謝に堪えない。
地誌は調べが付いても、風景・光景は目で、耳で、鼻で、手足で捕えないと。どれも今のわたしには不可能であったが、辛うじて親切な写真を送って貰え、嬉しくてならない。有難うございました。
2018 11/27 204

* メールがうまく送れていないようで、ワケ分からす困惑している。シグナレスの森野さんへの礼文も、送信済みに成らない。ウーン、弱る弱る。
しかし送ってもらえた十枚ほどの写真はまさしくわたしの夢見つつ望んでいたとおりの光景で、興奮を抑えがたい、嬉しい、有り難い。有難う有難う。

* 気づかぬうちに「オフライン」とかになっていて、送信が滞るらしい。このため来信も停頓するのではないか。
2018 11/27 204

* 機械の様子がおかしい。手間を掛けた作業がつぶれ、時間を掛けてやっともう一度開き直した。十二時半に成ろうとしている。もう今夜は諦める・
2018 11/29 204

* は、と目ざめると窓の外が白んでいた、そのまま起きて二階を温め機械を温め、しにかくも機械とは辛抱第一「待ちながら」接すると決めている、いそぐととたんにヤヤコシクなる。
2018 11/30 204

* あやしく千鳥足になりずっこける「機械め」との馴れ合いに、終日困惑し苦慮しすり抜けている。一緒に中国を旅した千住真理子さんのバガニーニ「24の カプリース」を二度聴いた。弦の鳴りのまさしく凄みに竦むほど。一刻も手放さず大事に抱きかかえていたストラディバリウスの音色である。
2018 11/30 204

* 機械またも変調。再起動する。やれやれ。
2018 12/1 205

* 機械のアレコレが結滞し混雑し再起動やリセットからのやり直しを請求される。諦めきって随っている。メールの送受信も不自然に渋滞している。こんなに「辛抱」を覚えさせられるとは。
とはいえ新しい機械を手に入れても無事にみな「設定」できるアタマが日々に壊れつつある気がする。子供の頃から機械・道具は苦手で、茶道具こそ好きこそ ものの上手だったが、まともに紙凧の一枚もつくれたことはなかった。八十余年の生涯で一等なさけなく敗退したのは、秦の父の言いつけで大阪門真のナショナ ルヘ「テレビジョン」の講習に遣られた大学時代、まったく理解がとどかず、ついには講習期間の後半全部を仕方なし大阪まで行って歩きまわっていた。あれ は、情けなかった。電気店を継がせる望みを父も母もあのころに断念しきったのだと思う。「教授就任」の意志を川嶋至教授が電話で打診されてきたとき、わた しは「東京工業大学」なる大学を識らなかった。息子が座の近くにいて「名門だよ、お父さん」と叫ばなかったら、わたしはあのままお断りしていたかも知れな かった。機械、理工 縁遠い世界だった。東工大のおかげで、わたしは作家としていちはやいパソコンの利用者に登録されたのだった。学生君らの御蔭を蒙った のである。その学生君らはみな今では最も多忙な社会の中堅にあり、もうとても手が届かない。
若い人に次々にあとを追ひ越させ
ゆつくりでいい我の花みち     老蚕

* この機械はもう半身不随らしい、ま、当然かも知れぬ古機械。しかし 古馴染みには相応の親愛も信頼もあるだろうと辛抱しながら、ダメと言われれば何度も引っ返して、やり直しやり直し付き合っている。
2018 12/3 205

* すでに「私語の刻」の転送が難しく停頓し始めていて、このまま行くとホームページ自体が昨日しなくなり兼ねない。その覚悟で機械をなだめなだめ付き合うしかない。潮時が来ているのか。
今日はもう疲れ果てた。
2018 12/3 205

☆ 秦 兄
返信遅くなりましたが元気にやっています。
西村肇君が逝って幹事の居なくなった粟田(小学校)同窓会の世話役の一人にされて 11月22日に「あわだち有志会」として15名で再開しました。関東からは藤江(孝夫)君が帰洛してくれ 30数年振りに歓談しました。去年まで現役で多忙だったようですが 大学時代はスキー部にいた彼はまだ滑っているようです。彼の奥さんが 兄の大ファンだそうですね。

三羽烏の西村明男君は 都合で欠席でしたが 私のKindle本のレビューを投稿したから見ろとのことで開いたら評価の ☆ が一つで  ?  と確認したら ☆ は一つがいちばんよいと勘違いをしていたようで 早速Amazonに訂正させるとのメールでしたが 現時点では未訂正です。
我々アナログ世代はデジタル機器には不器用ですが、これからは少しづつマスターする必要がありますね。
私も7台のパソコンを使い分けていますが、機械音痴で 音楽と画像の処理以外の操作は西村君を笑えません。

 

今は Kindle本の英語版を来春頃には仕上げたいと頑張っていますが 何しろアル中ハイマーの予備軍で晩酌が過ぎるため中々捗りません。度の強いスピリットを多飲するので酔い覚めまで音楽を聴く時間のほうが多くなっています。

道楽の音いじりも 戦後歌謡史は第3集で止まったきりですが、音源のテープも物置で劣化しつつありますので、せめて昭和の40年代ぐらいまでは主要曲をオリジナル盤に早くと気がせいています。それぞれの曲を楽しみながらの作業ゆえ これまた思うように進みません。
後世の歌手のカバー版もそれなりの良さはあり、なかには原盤以上のものもありますが、主要曲だけはオリジナルで通そうと思っています。いずれにしても英語版が出来上がるまではゆっくりできません。 パソコンも数だけはあるのですが、大事な音源が詰まっているものが多いので ウイルス感染を避けて出来るだけネットの接続を絶っているのと 迷惑メールが 毎日わんさと届くのでつい大事なメールの読み落としがあり失礼していることも多々あって恐縮している次第です。
兄のメールも 早くに頂いておきながら そんな訳で返信が遅れてしまい失礼しました。

西村明男君のレビューも見てやってください。
いつぞやも沖縄へ何日間か座り込みデモに行ってきたとメールがきました。箱根の山で晴耕雨読の生活を羨ましいとおもっていたのですが、大学時代は京大新聞部で活躍していた男ですから 未だに若い血潮が騒ぐのでしょう。
バライティに富んだ仲間たちに恵まれて 私はハッピーな余生を送っています。
今後共どうかよろしくお願いします。
何はともあれ健康第一。ご自愛のうえ存分にご活躍ください。
Kindle本の拡散・伝播もよろしく。   京 岩倉  森下辰男  中・高同窓

* この二時間 機械になにもかも渋られ嫌われ、にっちもさっちも行かぬママ、頑固に試行錯誤をつづけ、やっとこの画面へ到達。瞬時の後どうなるかは分からない。一度、このままで席を立ってみよう。

* 夕食後、よほどの疲労か、いま、十一時半まで昏睡していた。この「私語の刻」は正しく送られていないと妻に聴いた。ついに、ホームページの機能の混乱、電送不能に陥ったか。
ま、ワープロ機能は維持できて文章が書けるなら、半ばは助かるが。
とにかく、わたしの技能では確実な回復が見込めない。「書き込む」だけでも「書いて置く」に留める。久しく愛してきたデスクトップ背景の「マドンナ」像も消え失せてしまった。嗚呼。
メール機能も渋滞気味ながら、森下辰男君からの午前11:23までのめ届いていて、その後は、来信があったか無かったかも分からない。「POPサーバーが60秒接続しない」と警告されている。メール機能も不能に陥ったらしい。
2018 12/4 205

* 夜前、宵のうちを寝入っていたので、日付の替わる前から、不具合をきわめた機械と向き合って志向錯誤を重ねている。

* 成功・不成功は分からないが、思い切った切除手術を試みた。「私語の刻」が、しばしば、遠い以前の日付で転送されてくると苦情を聞いてきたので、それと思しきを断然削除した。昨今分、今日只今の「私語」を、いま書き継いでいて、これが転送できればいいのだが。

* よく分からないが、少しく改善した気味もある。とにかくも、機械の反応の前に「ひたすら、待つ」。急くと、何かがひっかかる。
2018 12/5 205

* 六時過ぎに静かに床をはなれた。「マ・ア」が大喜びで足もとでついて回る。諸計測やインシュリン注射を済ませ、「やまと櫻」を数勺味わってから機械へ きた。美しかった壁紙は消え失せたが、尋常に始動してくれている。『北越雪譜』を拾い読みつつ、グレン・グールドのバッハ「ゴールドベルク変奏曲」を聴き つつ、ひたすら温和しく機械と付き合っている。
メールが、尋常に働いてくれるか、これは、わたしの仕事では生命線に当たっている。
2018 12/5 205

* どうやらメールがちゃんと機能していない、らしい。受発信とも 出来ないと機械は警告している。どうすれば直せるのか、全然アタマ働かない。機械の気まぐれを期待するだけ。
2018 12/5 205

* 機械はまるで酔いどれの千鳥足のように、ワケ分からずに不安定の極。
昨夜は深夜に苦戦を重ね、今朝は六時台から悪戦苦闘しつつ、小説もじりじりと書き進めて。
2018 12/5 205

* 寒いからか機械が温まらないとテコでも動いてくれぬ。少なくも七時半に電源を入れて、いま、九時。やっと「私語」が出来ている。

* 「北越雪譜」で、「鮭」という魚の漢字表記は、少なくも平安初期、本来「鮏」で「鮭」は伝写のあやまりかと、僧昌住の「新撰字鏡」 源順の「和名類聚抄」、さらに五百年後の、さらに以降の「下学集」「節用集」「書言字考・合類節用集」などをあげて詳細に説いている。「書言字考」は、鱖、石桂魚、水豚、鮭と出しながら、本字は「鮏」としている。唐土の字書には「鮏」は「鮏」は「鯹」の本字で魚臭い意味と。「鮏」の鮮鱗(とりたて)はこしさらに生臭いからとも言うている。ま、鮏の字は普くは通じがたかろう、鮭でいいだろうと説いている。

* こんな勉強をあれこれしているうちに、やっと機械が動いてくれる、らしい。
2018 12/6 205

* 元医学書院の竹澤由美さん、向山肇夫君から来信。山梨県立文学館、東京都中央図書館から受領の来信。
みなさん、いろいろ書いてきて下さるのに、いましも半盲状態で、小さな字がまったく読めないのが申し訳ない。まだ 七時半なのに、今日はもう、機械仕事は出来そうにない。機械も容易には言うことを聴いてくれない。

* 今日も、また、わたしのメルアドを宛名に、下劣な脅迫で滑稽を極めた何百ドルかの金銭脅迫メールが来ていた。こういうのが、幾らでも来る。一切、相手 にしない。あいてにしてはいけない。混成が始まり、わたしはヨチヨチで機械を使い始めたときから、この手の犯罪が横行するであろうと頻りに警告をわたしは 発していた。機械が人間を駆動すべく成長し増長して行く現象は露骨である。あんなヘッポコな担当大臣で、賢すぎる機械の成長悪に立ち向かうことはゼッタイ にムリ。人類は、一つは気象の大変化、一つは機械化の支配意志化、この二つで一度は徹底的につぶれるのだろう。ターミネーターはもう、身のそば・掌の中に までうろついている。
2018 12/6 205

* 昨日は「ソフトバンク」が大混乱を列島にくまなく、たぶん海外へも及んで機能マヒに陥っていた。サイバーテロが起きても少しも驚かない時節であり、こ の手の大混乱がもっと纂逆に起きても当たり前な時代になりかけている。こういうことが必ず考えられると前世紀末から初めの東京新聞「大波小波」欄にもなん ども警告の投稿をわたしは繰り返していた。
機械を使っている気の人間が、きがつくと機械に支配されている一つの好適例を昨日の日本列島は体験していたのだ、携帯にもスマホにも指一本ふれたことにないわたしは、かなり冷淡に大騒動を嗤っていた。
何らかの「故障」ということで凌いで行くと思う、が、サイバーテロの恐怖府はなくなりはしない。自慢漫々の腕前が故意に悪辣に働けば、超規模の停電も断 水も列車や飛行機やダムへの危険な妨害も、外交や企業秘密も、破られ得る。テレビドラマなどの方がむしろ生やさしいほどこの手の技術はひしひしと進んでい てほとんど停めようがないと想われる。
ソフトバンク、今日はもう完全回復したかどうか、知らないで。知りたくもない。わたしはわたしの気むずかしい超老朽のパソコン機械くんと、辛抱よく仲よく折衝しつづけるだけのこと。

* たぶん海外からのと想像できる、しかし本語での、脅しのメールは、もうこの数年、何十度も受けている。
わたしの機械の中の「全部をハック」してあり、もし公開したならウンヌンと脅して、どえやら千ドルほども金が欲しいと要求しているらしい、が、わたしの 厖大量の機械内容、十万枚を越すただの日記・私語などを、どう公開されても痛くも痒くもない。「湖の本」や「選集」等々の厖大な文学作品も、みなすでに活 字で、電子文字で、公開が済んでいる。さらに広めてくれるなら、どうぞどうぞ。
古稀も傘寿もすぎての長編「老い」の「セクスアリス」のためには、あえて色気の取材も歳月掛けて及ぶ限りしてあり、試み書きもたくさん出来ている。これ ら長編はもう完成へ一歩二歩まで近づいていて、これを、私「秦 恒平」の名を正確に添え、正確に「公表」してくれるなら、自前で刊行の手間いらずで、いっそ助かる。読めば、面白くてビックリするよ。
2018 12/7 205

* メールが届きにくいらしく、こっちからも、全然送りにくい。送れたという確証を「送信済み」として認識できない。かなりのご迷惑また失礼を重ねかねないと、此処でお。同類の故障が、あたかも戦闘行為のように世界で交錯し始めたらたいへんなことになる。 2018 12/7 205

* ただただ機械の前では「待つ」と覚悟している。
「待つ」にはいろんな仕方がある。
今も、バッハの「フーガの技法」をグレン・クールドで聴いているのも「待ち待ち」の姿勢だが、短い「待ち」には「数を数える」手がある。ただし只一、二、三と数を数えていても面白くない。
わたしの一番の手は、とにかくも天皇歴代を125代、早口でとなえる。ほぼ二、三分かかると分かっている。1 神武 10 崇神 20 安康 30 敏 達 40 天武 50 桓武 60 醍醐 70 後冷泉 80 高倉 90 亀山 100 後小松 110 後光明 120 仁孝 125 平成 と「け じめ」を憶えていれば途中混乱することがない。ああ、この人(?)のとき、こんなあんながあったなあと思うので歴史の「前後の見境」が明瞭に蘇り、これは けっこうな「徳」に値いしている。
125代分の諡を、「うた」のように一気に数えあげてゆくので、なかなか楽しくも、有益でもある。

* やはり「送信トレイ」には送信済みにならないメールが一つ残っている。「来信メール」は今朝、見ない読み出せないのが一本届いていたが、ソシアルネットものは今は誰からのモノも開けず開こうとしていない。
2018 12/8 205

* 機械の不調ゆえか、心身へとへと。食事もまともに摂れなかった、仕方なく生卵を二つ割って呑んだ。ヤクルトとRIを呑んだ。
新機への移行もままならず、メールが受発信とも使えない、これは堪える、なんとかしないと。そのなんかが難儀。

* 小説へ掛かっていくと、疲労や困惑を忘れていられる、これはありがたい。
この「私語」をかろうじて外へ送り出すためには、一度機械をリセットし、それから転送すると「一度だけ」は送り出せる。それを覚えた。しかし一度画面を消して再度電源を入れるという面倒と時間のロスはやり切れない。が、辛抱している。ほとほと困惑。
2018 12/8 205

* 妻の二台の機械の一つをとにかく譲り受けたが、字の小ささ、ほとんど何も読み取れない。マニュアルも容易に読めない、が、根気よく勉強するしかない。 この機械の内容をそっちへ移動させたいが。簡単と思うけれども、容易にアタマが働かない。だんだんに「バカげ」て来ているか。
2018 12/9 205

* 要するに機械は、ネット運用に故障がある。目下、メールの受発信が停頓している。ホームペイジの転送は、その前に一度「再起動」すれば送れている、らしい。ということは、休息のつど機械を再起動状態へ戻しておくと、再開時に転送できる(らしい)のである。やれやれ。
2018 12/9 205

* 凸版印刷からは、機械の不調を案じて 手伝えることはないかと云うて頂いている。有り難い。ただ、何をどうお伝えすればいいかが、ボケアタマではお手 上げで、分からない始末です。機械の野放図にわたしが付き合っていると謂うより、このわたしの無能と根気とに機械の方が野放図なままかつがつ付き合ってく れているというのが正確か。 2018 12/12 205

* 昨夜 機械も暖房も部屋の灯もそのままに寝入っていたらしい、五時半に、機械を温めておこうと二階に上がってきたら、さようのていたらく。よほど疲れていたか。
ま、なにごとも無く、よかった。
正六時。  もうしばらく寝てきてもいいという気持ちだが。

* この機械の日々には不要な保存記事の全部または殆どを、抹消してしまおうかとも思いかけている。どんなコンテンツがそれらに該当するか見定めてみた い、その作業も出来る下地はつくれている。本の送り出しの無い師走から一月上旬を、せいぜいその手の用にも効果的に使いたい。
2018 12/13 205

* 「大きな縦て画面」の機械を懸命に整備し、現使用の古機内容をとりあえず移転出来た気がする。気だけかも知れないが。朝から頸筋が痛いほど硬い。理由 は不明で、見た目も変わりないのに左手小指が時に電気に打たれるように痛む。次から次と異常は当然のようにみつかり、ま、放置のほかなし。
せっせと、しかし落ち着いて仕事また仕事、それがクスリになる、と思っている思うことにしているだけだが。
2018 12/14 205

* この機械を「親機」と呼ぼう。すこしだけ整理のついてきた大きなスクリーンの、まだ使いこなせないでいる機械を、大きな「子機」と呼ぶことにする。子機へ親機がどう無事に退避・移管できるか、ま、頼りない「アタマの体操」をしよう。
2018 12/15 205

☆ 秦 兄
内外共に多難であった一年も終わろうとしています。今年も兄には随分とお世話になりました。ほんとうに有難うございました。
今年の漢字は災ですが、来年lま息災であってほしいものです。しかし各国の政治家の顔ぶれを
みれば平安な年になるでしょうか。私も今年は少し力み過ぎたようで、あせっても詮無いことにようやく気づきましたので 来年は猪突猛進をせずにマイペースに戻って後悔のない一年にしたいと思っております。
それには目の酷使は程々にし、音楽を愉しむのがいちばんと 衰えた聴力で戦後歌謡史のCD
化を少しずつ始めました。ラベルなど手抜きの仕上がりですが第4集をお届けします。
この時代の流行歌は 多感な年頃と重なり 独特の雰囲気があってどの曲も楽しめます。カセットの磁気テープは劣化して再生中に切れたり伸びたり捩れたりで修復に手間取っていますが 楽しい
作業です。好きなことなら面倒でないから不思議です。詮ずる所は気の持ちようということに落ちつくのでしょうか。
来る年はお互いによい年でありますよう、より良い年にするように残り少ないエネルギーを燃焼させましょう。変わらぬご厚誼をお願いします。
洛北も急に寒くなりました。十分ご自愛の上よい年末年始を愉しくお過ごしください。
2018-12-12   森下辰男
追伸、Kindle本の拙著を 来年1月3日の午前0時から7日の午後11時59分までの5日間は 無料でお読みいただけるキャンペーン期間に設定しま した。是非この機会に兄のフアンの方にもこのキャンペーンの存在をSNSで拡散伝播してくださいますようお願いしておきます。

* 森下君は 選挙法の改善を願って独特の理解と理論で論を為し続けている。

* ここに「SNS」とあり「Kindle本」とあるのも、どういうことか、わたしは知らない。それほどわたしはこの機械世界に関して不勉強で無知の儘にこのホームページを二十年も運営してきた。愚の骨頂なのかオコの沙汰なのか、知らぬがホトケなのか、我ながら嗤ってしまう。
この間にも懐かしい歌声が聞けている。だいぶ珍しい曲もまじっているようだ。当分、愉しませて戴く。
2018 12/15 205

* メールが飛んでいってくれない。来ているのかもハッキリ掴めない。せめて凸版とは連絡できないと困るのだが。
2018 12/18 205

* 簡単に出来ていた写真電送の操作もうまく出来ず、二時間ほど虚しく費やしていた。明日また試みるとして。
2018 12/27 205

* ついにプリンターが不具合で使えなくなった。これは大問題で。参った。腹具合もわるく、きつい胸焼けがしている。やれやれ。困るなあ。
2018 12/29 205

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