* 相撲世間が不愉快で、テレビもタマにしか観ないでいたが、平幕の栃の心が久々に渾身の力相撲で、なんとうまくすれば明日のうちに「優勝」もありうるとは嬉しく。
初めて大相撲を国技館へ観にいったとき、幕下か十両かの中ほどに「栃の心」という四股名を見つけ、彼が「グルジア」の人とも知って、以来、ずうっと親愛 感をもってきた。怪我の多い方で、猛烈な力持ちで「吊り出し」て相撲を決めるほとんど只一人なのに、番付の上下動が目立った。落ちても戻ってきて時に大垣 内もしていた。
「栃錦」の大のファンだったわたしは「栃」とあるだけで目を留めた上に「栃の心」と「心」という力士の四股名には類のない漢字にも惹かれてきた。「グル ジア(現在はジョージア)」は、数少ないわたしの海外の旅で、旧ソ連作家同盟に招かれて当時のソ連を巡訪時の、ひときわ好印象をもって帰ってきた国であっ た。文学者に日本文学への関心もつよく、歓談を尽くして来れたし、また歓待もされた。そんなこんなで「栃の心」は心にいつも宿っていた剛力力士であり、今 場所の、今日十三日まで横綱鶴龍に負けた一敗だけ、その鶴龍が今日も連敗して三敗では、明日にも栃の心が優勝旗を獲得してしまえる。
これは応援したい。 平幕優勝はあのにこやかだった旭天鵬いらいの快挙になる。相手の松鳳山は油断成らない力士だが、此処は栃の心、がんばって力を発揮してほしい。
2018 1/26 194
* なにもかも煮詰まってきて、収束を急いでいるような気になるのは宜しくない。のほほんと、無遠慮に大手を広げた気分でいたいもの。
* バカな用事で、タクシーを呼び、田無の郵便本局まで往復した。
帰ってきて、栃の心平幕での初優勝相撲に盛んに拍手を送った。よしよし。
日本人でないからと海外からの力士達を露骨に差別しイジメたがる日本人識者達のねじけた空気、ガマンならない。
2018 1/27 194
* 栃の心、横綱に負けた一敗だけを堅持し千秋楽を十四勝という立派な平幕優勝で飾った。優勝の挨拶も嬉しそうで、すてきだった。
2018 1/28 194
* 冬季オリンピック開会式の様子を、耳に聴きながら、予定し期待しただけの作業を終えた。疲れました。戴いていた美味い酒を、すこし飲んで。
今夜は、もう本を読んで、休む。
* なんと、明日から三連休と。よく有るなあ、連休が。わたしには無縁だが。
2018 2/9 195
* 昏 倒したように、午後を、七時まで寝入っていた。夢も見なかった。休めるときに休むのは必要なことと、諒としている。政治がらみにズブズブの冬季オリンピッ クに何の興味もなく、競技も観る気がしないが、他にも心惹かれる番組に感嘆に出会えない。仕事の他は結局読書か睡眠。それでよしと。
飲まば飲め 睡くば睡れ 生きの根よ
生(き)のままにあれ 涸れて行くとも
2018 2/12 195
* 気がつくと尻を痛くして倚子で寝ている。
大相撲には興味失せており。「鶴龍」が優勝したらしい。名は、これでよかったか、想えば、妙な名だ。「白鵬」「玉鷲」はわかるけれど。近時の角界、四股名が文字どおり美しからぬ「醜」名たくさんで、うんざり。
歴代横綱は、如何。
明石 綾川 丸山 谷風 小野川 阿武松 稲妻 不知火 秀ノ山 雲龍 不知火 陣幕 鬼面山 境川 梅ヶ谷 西ノ海 小錦 大砲 常陸山 梅ヶ谷 若島 太刀山 大木戸 鳳 西ノ海 大錦 栃木山 大錦 宮城山 西ノ海 常ノ花 玉錦 武蔵山 男女の川 双葉山 羽黒山 安藝ノ海 照国 前田山 東富士 千代の山 鏡里
吉葉山 栃錦 若乃花 朝潮 柏戸 大鵬 栃ノ海 佐田の山 玉の海 北の富士 琴桜 輪島 北の湖 若乃花 三重ノ海 千代の富士 隆の里 双羽黒 北勝海 大乃国 旭富士 曙 貴乃花 若乃花 武蔵丸 朝青龍 白鵬 日馬富士 鶴龍 稀勢 乃里
不知火、梅ヶ谷、大錦、若乃花が二人、西ノ海は三人もいた。
やはり佳い名、好きな名が多い。
谷風、小野川、小錦、太刀山、玉錦、双葉山、羽黒山、安藝ノ海、千代の山、柏戸、大鵬、玉の海、千代の富士、武蔵丸、白鵬など。
角力の品格だの美学だの謂うなら、見苦しい、聞き苦しい四股名は或る程度までよく指導し注意して欲しい。
* ついでに謂うが、大相撲の主な「手」数 いろいろを挙げてみる。問題になる「張り手」「かち上げ」は入ってない。いずれにせよ、本場所で手に入れた列挙で、わたしのウロ覚えではない。
つかみ投げ 掛投げ 櫓投げ 二丁投げ 一本背負い 首投げ 腰投げ 下手出し投げ 上手出し投げ 掬い投げ 小手投げ 上手投げ 下手投げ 浴びせ倒し 寄り倒し 寄り切り 押し倒し 押し出し 突き倒し 突き出し 掛け反り 撞木反り 居反り 裾払い 裾取り 足取り 小褄取り 褄取り 大股 外小股 小股掬い 二枚蹴り 渡し込み 三所攻め 蹴手繰り 蹴返し 河津掛け 切返し 丁斧掛け 外掛け 内掛け 徳利投げ 合掌捻り 腕捻り 大逆手 はりま投げ 鯖折り 網打ち 下手捻り 上手捻り 頭捻り 内無双 外無双 肩透かし 逆とったり とったり 巻き落とし 突き落とし 傳反り 外襷反り 襷反り 呼び戻し 後も たれ 極め倒し 極め出し 打棄り 割り出し 送り引き落とし 送り掛け 送り投げ 送り倒し 送り出し 逆吊り落とし 吊り落と し 送り吊り出し 吊り出し 素首落とし 叩き込み 引っ掛け 引き落とし 小手捻り 首捻り
* こういうの、折に触れ機械に入れて、整理・分類してあり、すぐ見つかる。暇潰しのようで、じつは役に立ってくれるのです。水滸伝の豪傑達も、すぐ列挙できる。数百項もあるこの機械抽斗を一度アケルと、面白くて時間のたつのを忘れてしまうのが、難。
2018 3/25 196
* ひところ、と云っても前世紀末だが「貴族」「花族」が世に蔓延った。戦前の貴族・華族ではない。貴乃花をもて囃した「貴(たか)族」、若乃花、貴乃花兄弟をもてはやした「花(ぞく)族」である。
いまは一代親方の貴乃花の値打ちは、ガタ落ち。何の興味も関心もない。あたら各界には財産であり魅力も力量もあった「横綱・日馬富士」をドサクサに「消 去」してしまったのは、あまりに惜しい。貴乃岩には土俵の上で恩返しさせれば済んだこと。そんなことで騒ぐより、もっとしっかり「もり・かけ」総理夫妻を 徹底究明して欲しい。
2018 3/29 196
* 日大アメフトの加害選手が記者会見してまっとうに事情を語り、心底の謝罪と反省を江湖に伝えたのはヨシとする。監督とコーチの不埒なこと、徹底追究し 追放すべきである。これは日馬富士たちが酒の座で後輩を殴った程度の事ではなく、本質的に日人間的な歿義道漢の行為である。
2018 5/22 198
* 鶴龍健闘の二健勝、栃の心は大関昇進を確定した。残念だが白鵬は初日のからだを観ただけで今場所はムリと観て諦めていた。今日千秋楽も、勝ってくれて いたら横綱鶴龍と関脇栃の心の決勝戦が期待できたが望み薄いとみたとおり、健闘はしたが白鵬は敗退十一勝どまりとなった。贔屓の遠藤も怪我で不成績、三役 を人場所で落ちた。
2018 5/27 198
* ジョージア(グルジア)出身の関脇栃の心が、いい成績で立派に大関に成った。幕下の下の方まで怪我で落ちながら、よく頑張った。
妻と、初めて本場所の桟敷で観戦したとき、グルジア出の「栃の心」というめずらかな四股名にすぐ目を留めた。まだ十両へもあがれてなかったろう、「強 い」という印象ではなかった、好きだった名横綱「栃錦」系だな、「心」とは異色だな、なんと「グルジアからかい」と心に留めた。わたしは外国の土を踏んだ のは廣い中国と旧ソ連、そのソ連邦時代のグルジアだけで、ことにグルジアの印象はすばらしく、また心こもった優しい歓迎が嬉しかった。新聞の連載小説『冬 祭り』にもそれを書きのこしている。
で、栃の心が幕内へ復帰し、しかもその異様に強い力相撲に感嘆し応援してきたのは言うまでもない。贔屓にしてきた大横綱白鵬に初めて勝った力相撲は正々堂々、立派だった。負けた横綱の渾身の角力も立派で、花を添えた。
おめでとう、大関「栃の心」!
2018 5/30 198
* 「3S」という。スポーツとセックスとスクリーンであったか、この三つの「S」は政権支配の隠し球のように狡猾なほど図々しく利用されてきたと言われ る。国民は、この三つの「S」に狂奔して政治への視線をなげうってきたとも。さもあったろう、言に今もそのように見受けられて情けない。もっとも、映画は テレビに圧されてあまり振るっていないし、セックスはあまりに味気ないまで「付き合い」過剰の供給過多でいっそシラケてもいる。あまりにたわけてラチもな げに情けない性犯罪の多発は逆に性の魅力の喪失傾向を証言しているかに思われる。
のこるは「スポーツ」への怒濤にもにた狂奔で、選挙の投票に行かなくてもサッカーなどのために何十万人もが海外の競技場へ殺到し、国内のマスコミも大わ らわに煽り立てている。スポーツは、それも健康でフェアなスポーツにはまことに汲み尽くせぬ魅力がある、それは分かるが、なんとなく國と国民との自己喪失 感が瀰漫する間にますます政権の「ワルサ」がノホホンと大手をふって歩くのは堪らないきもちにさせる。
ご都合の国会延長、ご都合の法案強行、アア、いやだ。若い元気な世代のエネルギーと知性とが真に我が身の行方を大挙見失ってゆく二十一世紀の破滅的な危害はじりじりと着々と拡大しているとわたしは観ている。
2018 6/29 199
* 日本のサッカーチームは、強豪国相手にむしろ優勢裡に最後まで善戦惜しくもアディショナルタイムの追加点に敗退した。よくやったと思う。忘れがたい「ドーハの悲劇」とちがい、白熱健闘の敗戦だった。
成るようになった勝負事であり、なにも安倍総理がひょこと出て来て顔を売るような場面とは思わない。いかにスポーツの「S」をすばやく厚かましく政治利用しているかの証左を見せに現れ出たに過ぎぬ。
2018 7/3 200
* 「無名草子」いとぐちの語り口の物静かに懐かしい味わい、ただものでない。隆信や定家に近くて親しい、しかも文彩の才気をたっぷり持った女性は、すくなくも二人すぐ思い当たる。
安倍だのトランプだのカジノだのカケイだの…、もうイヤだ。
ジョーカーか魔かトランプの塔が建ち崩れはやまる世界の平和
吹くからにアベノリスクのうそくさい屁よりも軽い自画自賛かな
* この重病体に等しい酷暑炎夏の気象が、今年だけとだれが謂えようか、死者は毎日出ている。しかもどんな報道も、「オリンピックは安全・万全か」という 当然の危惧をチラとも口にしない。聴いていない。観客ばかりでなく、鍛え抜いたからだの参加選手へも熱暑の危害を案じて対策すべきは当然だろうに。
2018 7/17 200
* 今日、はじめて、東京オリンピックの熱暑対策にかかわる報道があった。容易では在るまいが安全を期したい。名古屋場所の休場、窮状というに近い。こっちも、がっかり。関脇御嶽海にせめて全勝優勝して欲しい。
2018 7/18 200
* 龍谷平安高校、夏の甲子園100勝を辛うじて勝ちとった試合は、耳に聴き、ときどきテレビへ視線を送っていた。相手校の健闘もみごとだった。
2018 8/11 201
* 「ラインの仮橋」という、ちょっと角度の変わった、アズナブールら主演の仏独戦争映画を観た。地続きの國と國の戦争という、日本人の感覚では掴みきれ ないところに巧い視点を据えて、血腥い凄惨な戦闘場面のない、いっそ田園地区の生活感が生かされた、巧みな、巧んだ、愛憎劇だった。
甲子園の夏野球もときに楽しむのだが、心情的に馴染んだ平安や近江などの試合は、むしろ避けて観ないでいる。過剰な興奮は歓迎できないので。
2018 8/17 201
* 高校野球、京都の平安も、滋賀の近江も、実力は相手校に遜色なくむしろ秀でていると観ていたが、なぜか、今度は勝てまいと感じ、試合を観なかった。やはり敗退。心残り濃いがやむをえず。
2018 8/19 201
* 秋場所が始まっているが、わたしのスモウ熱はすこし退いているか。
喰う楽しみが激減(なにしろ半人前の面の半分で苦しいほど満腹してしまう)で、楽しみは読書と映画(映画館へ行くなど論外、猛烈に採り溜めてある録画であるが)と、ふたりのマコとアコ。この兄弟、麗しい限りに仲が良い。われわれにも懐き切っている。
西棟から、新井白石著の名高い語源辞典『東雅』を機械の側へ持ってきた。白石先生はかなり強引でもあり、また物に即して過ぎたる嫌いあるけれど、断然乎として面白い読みをなさるので、せいぜい受け売りを楽しもうと。残念ながら、「心」には触れていない。
2018 9/10 202
* 久しぶりに白鵬の相撲を見る。今日、十三戦全勝、明日勝つと、二千勝とか。がんばって欲しい。
2018 9/21 202
* 白鵬 横綱800勝 幕内1000勝 優勝41回 という燦然たる歴史を全勝で飾った。すばらしい。しばらくケガなどで沈んでいた憂さをみごとに吹き散らしてくれた。嬉しかった。
2018 9/23 202
* またしても「貴乃花」騒ぎ。ウンザリだ。
マスコミはただただ話の種にしていれば有り難いのだろうが、いささか見苦しく聞き苦しい。昭和の昔から大相撲とは気を入れて付き合ってきたが、元横綱貴 乃花が絶大な大横綱などと思ったことはなく、むしろここへ来れば、ただ見当はずれに不鮮明な妙な柄の大風呂敷を広げたがる。どう聴いていてもいわば「曲が り筋」の口説(くぜつ)でテレビ世界へネタを提供のヘンな伝道師タイプに見えてしまう。
大鵬、北の湖、千代の冨士とならんで、なにを凌ぐ高成績でもなく、休みも多かったし、同じ名の「若・貴 祖父孫三世代四力士」して、何十年も掛けて獲た優勝回数も、白鵬独りでの41回優勝、横綱800勝、幕内1000勝などと、遙かに遙かに比べものにもなら ない。騒ぎすぎ。
マスコミも、もっと大きな大事な、今日「日本」の難問題や大きな期待へ的を絞った報道に精勤して欲しいと願う。廃炉のてだても立たずに安易に稼働を急ぐ ばかりな原発、働き方改革と称する企業便宜の労働者絞り上げ、切り殺ぎ一方に走ろうとしている福祉行政の不実、児童生徒教育の意図的右傾化、総じて「私の 私」を「公」の実は政権とその周辺の私利のために締め上げようとしている悪しき統治保守への抗議等々。
かてて加えてマスコミの率先しての「日本語」汚染や玩弄の傾向。むかし、フランスの放送倫理にはフランス語のより美しい正しい用い方という規律や気構え があるのだと聴いて敬服したことがあったが、日本では、NHKすら、アナウンサーからして語彙の安易な片言化などを平気でやってくる。民間のはもっとひど い。「Nスタ」の「しぶ五時」の「まやテン」の等々と。
* 歴史的な碩学柳田国男は、「国語」を大切に理解し会得しないで「正しい良い選挙」は望めないと語っていたという。福田恆存もおなじ事をよりキッパリ言うていたであろう。
ウソクサイ、いやな日本になってきた。好成績なのはスポーツだけか。それもスクリーン(映像)フリーセックスとならぶ「3S」の大きな一角として、アク ドイまで「悪政の隠れ蓑」になっていることに、多くが気付かない。国民栄誉賞がこの何年かにどの「S」へ、より多くソソクサと呈されていたか顧みて思うも よかろう。
2018 9/28 202
* 野球の日本一決勝戦がありドラマ「リーガルV」が流れた。「NCIS」を観た。プロ野球はいまや監督の名も選手の名もチームの名すらも憶えていない。むか し「フロ野球」と称して、銭湯へ行くと脱衣の番号を大下や川上や藤村の背番号で取り争ったが、成人してからはプロ野球というと、野茂、イチロー、マーク ン、ダルビッシュ、大谷サンなど米国へ行った大リーガーの活躍にしか興味が無い。
* 大相撲も、横綱として真摯に努めていた日馬富士にバカげた詰め腹で引退を強いて以来、気持ちは薄れて、ただただ白鵬の歴史的な大記録の伸長にだけ期待し声援を送るのみ。
いわば私的な県人会同然の酒の席で仲間喧嘩が起きただけのはなし、騒ぎすぎのただ醜態をさらしただけとわたしは突き放してきた。日大ラグビーでのあの試 合中の危険な暴行プレーとは問題がまるで違う。土俵の上での「喧嘩」で怪我させたというなら大問題だが。バカげた裁判沙汰を取り下げたのは当然の落着であ る。貴の岩には、日馬富士にかわってみごと「横綱」にまで成らねばならぬ約束が生じたのだ、土俵で頑張れと云っておく。
2018 11/1 204
* 九州場所の千秋楽を楽しんだ。面魂の小兵貴景勝が小結で十二勝三敗の優勝、よく敢闘してくれた。優勝を知らない大関高安はまたしても優勝を情けなく逸した。
何にせよ三横綱一大関が全休ないし途中休場という低調の場所であり、それなりに貴景勝が盛り上げたとはいえ、白熱の土俵とはとても云いかねた。まして初 日から横綱稀勢乃里の五連敗というていたらくは惨めであり、活気の日馬富士の横綱を下らないケンカ沙汰で取り上げたツケは大きいというしかない。五連敗横 綱こそ引退して当然と思うが、如何。遺憾である。貴景勝に拍手。不成績だったが千秋楽の結びで大関にむかい、根性の勝ちを占めた御嶽海にも、拍手。
2018 11/25 204