ぜんぶ秦恒平文学の話

秦恒平の日本語・日本文化論

古典愛読   一つの自叙伝

古典愛読 1981.10.15刊 中公新書      目 次 はじめに――思想の本として 一字一句――ふかく読み透す 歓喜咲楽――伏流する裏文化 一期一会――散ってまた咲く 断絶平家――死なせた者の声 一知半解――それで

桐壺更衣と宇治中君 講演

ー紫のゆかり成す、愛らしき女人たちー  源氏物語の美しい命脈      (演者関連著書) 『加賀少納言』『或る雲隠れ考』『夕顔』『絵巻』『源氏物語の本筋』 『女文化の終焉』『京のわる口』『京都感覚』『春は、あけぼのあ』 

蛇 ー 水の幻影・泉鏡花の誘いと畏れー 講演

                                                               鏡花(と、敬称抜きで呼ばせていただきますが、)鏡花について、纏まってものを書いたことは、私、ご

能   死生の藝

能  死生の藝    能の鑑賞 女の能 千秋楽 能の天皇 薪能 能を楽しむ 蝉丸・逆髪 葵上 住吉詣 玉鬘 噂の姫君 清経入水 小宰相 十三世梅若万三郎 友枝昭世 鞘走らない名刀 文学としての謡曲批評 能  死生の藝  

能の平家物語 ー書下ろしー

  十六  はじめに  平家物語は、わたしの、最もはやくに馴染み、もっとも永く親しんできた古典のひとつである。源氏物語、徒然草、古事 記、百人一首も同じように親しんできたと言える。  古典文学として親しんだかどうかはとも

『源氏物語』への旅

     北山・小野の里 『源氏物語』に限っていわば旅寝の名どころをさぐってみても、有名な須磨明石の流されや住吉・石山・長谷などの詣で、それに宇治十帖の舞台になる宇治や小 野の里など京の郊外が見られる程度で、おおかたは十

 秋萩帖の道風 後撰集の大輔

       漢字がひらがなになる、ちょうど過渡期に草仮名が用いられていた。「あきはぎの」とあるところを「安幾破起乃」と漢字 をかなり砕いた草書で書いた。その時期はある程度限られていて、それが小野道風の活躍期と重なってい

古典放送 等・枕草子 春は、あけぼの 他

 わたしの枕草子 『枕草子』は創意と発見の書である。今どきの分かりいい言葉を使えば、オリジナルである。たとえば名高い『徒然草』をまず読んで大いに感心して、そのあと 『枕草子』を読んでみて、おやおやと思う。あれあれと思う。

漱石『心』の問題 ーわが文学の心根にー 講演

                      (於・昭和女子大学人見記念講堂 (平成八年四月二十五日 午前十時半ー十二時)                               つい先日の朝日新聞に、「何と言っても、

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