ぜんぶ秦恒平文学の話

秦恒平の日本語・日本文化論

身にしたがう心

       「こころ」という言葉を詠みこんで「心」を詠じた和歌は数知れない。が、心ひとつで心の歌には、なかなか、成らない。「かきくらす心の闇にまどひにき夢うつつとは世人(よひと)さだめよ」という業平の歌も、「色見えでう […]

俊成の時代

  根が後鳥羽院ぎらいで、『新古今和歌集』もさほどに好まない。巧緻ではあるけれど造りたててあり、清新でない。八代集で清新といえば、『金葉』『詞花』のややこしい歌風からぬけ出た『千載和歌集』にかぎるのである。ここ

和歌・歌謡のこころ言葉 =  俳諧・川柳のからだ言葉

古典の、こころとからだ   古事記や万葉集の時代、「からだ言葉」は熟していない。 胸といい乳といい腕といい、ただ肢体の名がそのまま出てくる。 「からだ」の各所が遠慮なく直視さ れている。 「蛆たかりとろろぎ」い

お静かに  日本人の美意識  

  この企画(哲学一日アート大学七回 日本の美の思想)の中で私に与えられている課題(最終回 日本人の美の思想)は、申すまでもなく、小さいモノではありません、むしろ、大きすぎる問題です。だから、容易でないのは当た

日本語を創って行く

  ある茶の湯の家元が書かれて「語是心苗」とある軸を、生前の叔母は稽古場によく掛けていた。もらい受けて、いま、私もときどき掛ける。理屈らしく読んだ記憶はなく、その通りと黙々納得していた。どう納得していたかを、ま

日本語にっぽん事情

  日本語にっぽん事情 (湖の本エッセイ第21巻・2000年12月1日刊)     読みやすい紙の本版「湖の本エッセイ」は2000円(送料共)で、すぐお送りできます。   日本語にっぽん事情 目次  

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