身にしたがう心
「こころ」という言葉を詠みこんで「心」を詠じた和歌は数知れない。が、心ひとつで心の歌には、なかなか、成らない。「かきくらす心の闇にまどひにき夢うつつとは世人(よひと)さだめよ」という業平の歌も、「色見えでう […]
「こころ」という言葉を詠みこんで「心」を詠じた和歌は数知れない。が、心ひとつで心の歌には、なかなか、成らない。「かきくらす心の闇にまどひにき夢うつつとは世人(よひと)さだめよ」という業平の歌も、「色見えでう […]
根が後鳥羽院ぎらいで、『新古今和歌集』もさほどに好まない。巧緻ではあるけれど造りたててあり、清新でない。八代集で清新といえば、『金葉』『詞花』のややこしい歌風からぬけ出た『千載和歌集』にかぎるのである。ここ
「いま、谷崎を読む」という課題は、いまの私に与えられても困るのです。いま私は「谷崎」を読んでいないし、いますぐ読もうともしていない。それでも… と押して言われて私に可能なのは、「いま、又はいま
古典の、こころとからだ 古事記や万葉集の時代、「からだ言葉」は熟していない。 胸といい乳といい腕といい、ただ肢体の名がそのまま出てくる。 「からだ」の各所が遠慮なく直視さ れている。 「蛆たかりとろろぎ」い
島を見る・島から見る「島の文学」という特集企画と聞いたとき、その主題が、「日本近代・現代文学」のためのものと限れば、何が言いたいのか、正直のところ合点がいかなかった。 「島」と書く限り、それは島である。「シ
この企画(哲学一日アート大学七回 日本の美の思想)の中で私に与えられている課題(最終回 日本人の美の思想)は、申すまでもなく、小さいモノではありません、むしろ、大きすぎる問題です。だから、容易でないのは当た
ある茶の湯の家元が書かれて「語是心苗」とある軸を、生前の叔母は稽古場によく掛けていた。もらい受けて、いま、私もときどき掛ける。理屈らしく読んだ記憶はなく、その通りと黙々納得していた。どう納得していたかを、ま
日本語にっぽん事情 (湖の本エッセイ第21巻・2000年12月1日刊) 読みやすい紙の本版「湖の本エッセイ」は2000円(送料共)で、すぐお送りできます。 日本語にっぽん事情 目次