横浜事件に思う (東京新聞 平成十七年(2005)四月十二日(火)夕刊)
反・主権在民国家 終わりなき「権力のテロリズム」 「国(公)の犯罪」は、まちがいなく有り得る。「私」の犯す罪より罪深く、歴史的に、事実、幾度も有ったのである。開戦や敗戦をいうのではない。例えば 国権を笠にきた弾圧やフレ […]
反・主権在民国家 終わりなき「権力のテロリズム」 「国(公)の犯罪」は、まちがいなく有り得る。「私」の犯す罪より罪深く、歴史的に、事実、幾度も有ったのである。開戦や敗戦をいうのではない。例えば 国権を笠にきた弾圧やフレ […]
* 疑問 秦様 湖の本を拝読し、日本の安全保障についての秦様のお考えをもう少し深く伺いたく存じました。日本の安全保障は現在、アメリカの軍事力に大きく依存しておりますが、秦様は日本をアメリカが
* 三ヶ日の雑煮を夫婦だけで祝い終えながら、作家五木寛之に「怨歌」と適切に聴きわけられたあの歌手藤圭子のウソのない生涯映像を、濃い共感と理解と共に見 通し聴き通した。正月気分にふさわしくないか
* 階下へおり、何という題のともしらず、大老井伊掃部のお籠廻りにいて雪の桜田門外にいて主君を討たれ腹を切り損じた武士(中井貴一)が、討手の只一人の生 き残りへ復讐すべく明治維新後も追い求め、他方は車引きに身を落として
* 「水滸伝」もう三冊目を読んでいる。もともと講釈に同じい著作であり、そのまま漢学の大家が講釈口調に訳されているのが、読みや易くも奇妙でもあっ て、とんとん進む。豪傑ということばを近年は地を払ったように聞か
* いまわたしは、専ら「文庫本を」という原則を逸れて、今井清一さんからの『浜口雄幸伝』とゆりはじめさんからの『太宰治』という分厚い単行本をも併行して読み進んでいる。前者は全二巻の大著、後者は一
* 東大教授の竹内さん、かつて秦文学研究会を永く主宰して下さった人のメールに答えて。 * 拝復 わたくしは、この十数年来、バグワン・シュリ・ラジニーシに聴いています。いま、わたくしは、余生
* 聖帝とうたわれた村上天皇までは、崩御後にみな「天皇」とおくり名していたが、次の帝からはすべて「冷泉院」というふうに院号であった。後白河天皇とか後醍醐天皇と呼ぶようになったのは、大正時代に入ってからの話で
* 「老議院」創設の声をあげたのは、十三年以前、西紀二○○○年に行った山折哲雄さんとの対談「元気に老い 自然に死ぬ」の中でであった。着想は、それよりもよほど先だった。あのころも参議院のひどさに呆れ果ててい
* 拝啓 ますますお元気なご様子心強いばかりです。『私の私・知識人の言葉と責任』(注湖の本エッセイシリーズ25巻)かたじけなく拝受早速読ませていただきました。どの講演でもつねに変らぬ貴兄の凛とした心の姿勢がうかがえ、文字