秋成生母の死と京の袋町
「実母只一面耳」と最晩年、秋成は書いた。同じ頃べつに「四歳母マタ捨ツ」とも書いた。が、四歳で自分を捨て、以後一度逢ったというだけの実母の法名と祥 月命日とを秋成は知っていた。 その「実妣法名妙善」はともかく、秋成が実法院 […]
「実母只一面耳」と最晩年、秋成は書いた。同じ頃べつに「四歳母マタ捨ツ」とも書いた。が、四歳で自分を捨て、以後一度逢ったというだけの実母の法名と祥 月命日とを秋成は知っていた。 その「実妣法名妙善」はともかく、秋成が実法院 […]
お手紙と、ご本『お岩と伊右衛門』を頂戴して、数日を経ました。ご本を読み終えてからと思っておりました。夜前、ことごとく読了、あらためて御礼を申し 上げます。 私は怖がりで、芝居は殊に好きでよく観に参りますのに、四谷怪談
目 次 小序 一章 桑門の狂客 そして春の歌謡 二章 小歌の魅惑 そして春は逝き 三章 中世の陽気 そして夏が秋へ 四章 趣向と自然 そして秋が冬へ 五章 愛欲と孤愁 そしてめぐる春 六章 暗転の不安 そして恋の
目 次 小序 一章 梁塵秘抄の成り立ち そして巻第一 二章 後白河院の執念 そして法文歌 三章 十二世紀の今様 そして四句神歌 四章 御口伝と五条乙前 そして雑の神歌 五章 源資時と平曲 そして雑
古典愛読 1981.10.15刊 中公新書 目 次 はじめに――思想の本として 一字一句――ふかく読み透す 歓喜咲楽――伏流する裏文化 一期一会――散ってまた咲く 断絶平家――死なせた者の声 一知半解――それで
ー紫のゆかり成す、愛らしき女人たちー 源氏物語の美しい命脈 (演者関連著書) 『加賀少納言』『或る雲隠れ考』『夕顔』『絵巻』『源氏物語の本筋』 『女文化の終焉』『京のわる口』『京都感覚』『春は、あけぼのあ』
十六 はじめに 平家物語は、わたしの、最もはやくに馴染み、もっとも永く親しんできた古典のひとつである。源氏物語、徒然草、古事 記、百人一首も同じように親しんできたと言える。 古典文学として親しんだかどうかはとも
北山・小野の里 『源氏物語』に限っていわば旅寝の名どころをさぐってみても、有名な須磨明石の流されや住吉・石山・長谷などの詣で、それに宇治十帖の舞台になる宇治や小 野の里など京の郊外が見られる程度で、おおかたは十
漢字がひらがなになる、ちょうど過渡期に草仮名が用いられていた。「あきはぎの」とあるところを「安幾破起乃」と漢字 をかなり砕いた草書で書いた。その時期はある程度限られていて、それが小野道風の活躍期と重なってい