* お節料理の二、三十に一ほどしか苦くて、また砂を噛むようで、食べられない。酒で口の中を灼いておいて食べている。食いしん坊がこれだ。罰かな。体重は微増、血糖値はまったく問題がない。血圧は厚着してしまい、計れずにいる。いちだんと眼が霞んで辛いが、排便が大事なのでは。便通がいいと、視野が明るい気がしているが、素人考えか。
何にしても新年です。立ち向かうのみ、何事にも。
2013 1・1 136
* 建日子が帰ってこずにいる分、用意の正月料理が有り余り、しかもわたしが殆ど食べられない。妻が美味しいと謂う、何一つ美味しいどころでない。が、つとめてそのまま咀嚼している。栄養価は変わるまい。酒は、日本酒もウイスキーも、少量ずつだが飲む。焼 礙酎も飲む。口腔の不快を辛いほど刺激的に散じるために飲む。
便秘すると排尿の勢いが鈍り、まま、数次ないしそれ以上かけて散尿する。排便すると一度で出切る。少年の昔から排便と排尿との関連はこうだったという体験の実感があるが、老いの不如意も加算されているだろう。
黒いマゴの放尿こそはうらやまし
われの清水はしとしとと漏る 湖
2013 1・2 136
* 朝一番に、腫瘍内科の主治医先生の「電話診察」に電話して、このところの体調等を、取りまとめて報告し、ご相談した。要するにわたしの場合、眼科的容態の不安定に悩んでいる以外は、およそ克服して苦痛というほどの苦も痛も、幸い無いものとして、体とも心とも付き合っている。そういうこと。始終、重だるい、始終涙目と霞み眼に悩まされている 手先の痺れや寒さをいつも感じている、食べにくいが努めて食べている。ま、そんな程度なら、視力の不足。視野の動揺・曖昧の外は、何とでも成る。
今朝から、また二週間、抗癌剤 3カブセルずつ朝夕に服用して行く。
2013 1・4 136
* まだ七時半だが、機械の画面に文字を読み取るのも不自由になっている。一休みするか、もう今日は休むか、します。
2013 1・4 136
* 昨日、こんなふうに纏めて電話診察に答えた。
① 血圧 血糖値 安定 体重 65kgを挟んで漸減・漸増
② 食 やはり苦くて食べづらい が 体重維持のため、努めて食べている。味付けは濃く辛く甘くし、酒やコーラやシロップ等で口腔の灰まぶし感などを中和。
③ 排便・排尿 排便は二日三日に一度ならず快大便 便通があると排尿も好調 便秘気味になると、数次ないし十に及んで根気よく出し切る。痛み等は無い。
④ 眼の状態 宜しくなく、朝の一時をのぞき視野がしばしば霞み 識字・書字に不自由 しばしば点眼また洗眼して凌いでいる。閉口。
⑤ しんどさ 貧血のためか、杖は手放せない。重だるい感じはいつもあり、小刻みに吐息していることもあるが、たいしたこととは感じていない。
⑥ 色素沈着 痒み 手に足にかすかに、継続進行している。処方の薬にも痒みが出るとある、が、たいしたことは無い。
⑦ 手先・足裏の痺れ かなり執拗。しかし苦痛ではない。クリームや温水での手洗いで凌げている。
⑧ 寒さ かなり寒がり、着衣を重ねている。床には電気炬燵が欠かせない。
⑨ 涙目 鼻水 濃粘唾液 これには一日中いつも悩まされている。
⑩ 服薬と休薬との差異 気を張っているので、さほど落差を感じていない。要するに堪えられる、と。
⑪ 飲食の、いい・悪い 量 いまは殆ど顧慮していない、が。
少し強がっているが、要するに不満といえば、① 美味しく食べたい ② 眼がすっきり見えて欲しい の二箇条に尽きるか。他の容態が負担でないわけはないが、堪えることも難しくなく、堪えれば済むことである。
2013 1・5 136
+ つまり涙が目やにとなり、眼を霞ませていると想われる。点眼し、綿で拭うか、温水で洗眼するか。それも永くは効果なく、直ぐ霞んでくる。闘いだ。
2013 1・5 136
* 十時前だが、もう何も見えないほど、よくない。朝から先ほどまで、「仕事」熱心だったが、手を届かせたい仕事がほかにもいろいろあり、悔しい。
2013 1・5 136
* やや今日は夕刻まで眼が明るく、仕事がはかどった。日記を書く余力を「仕事」へ廻している。涙は滲み出る。洟水も垂れる。根気よく眼を拭き鼻をかみ、粘る唾液も吐いて対応している。食べ物も、食べられる限りを食べている。
湖の本創刊以来の読者である山本道子さんの下さった、山本さんの実家と聞いている老舗「村上開進堂」の、貴重品でもあるだろうクッキーか、すばらしく美味い。すこしも苦くない。建日子にも食べさせたいと正月まで取り置いたのを、老夫婦で戴いている。
2013 1・6 136
* 明日、七草粥の朝早くに、湖の本114が出来てくる予定。十一日には、我當が今年一番に「翁」をつとめる初春昼の部の新橋演舞場。十二日には歯医者へ。十四日月曜には俳優座劇場で山田太一さんの芝居。十五日には聖路加眼科へ。その翌日にも地元の佐藤眼科へ。十七日の大相撲十二日目は、まだ決めていなくて、十八日には演舞場の夜の部と、春から楽しみも満杯の大忙し。ぐっと気も体もこらえて乗り切りたい。腫瘍内科の今年初診は、二十四日木曜日。月末には、劇団昴の公演に。これでも昨年の毎月よりはラクかなあ。怪我だけは、無理も、したくない。
* 夜前は十時半に床に就き、今朝は気づいたら九時半。この十一時間睡眠が、わずかに今日の霞み眼を和らげてくれたのだろうか。もう今夜も九時半で眼は限度へ来ている。やすませてもらう。もっともっと前へ進めたい仕事があるが。ま、いいか。
2013 1・6 136
* 血圧117-60(58) 血糖値88 体重64.8kg 七草粥を祝う 梅酢湯 朝の服薬 九時、湖の本114届き、すぐ発送にかかる。午、ラーメン、口に合わず。午の服薬 午後も通して発送作業。 六時前、建日子年賀来訪、七草粥をもう一度祝い、晩の服薬。歓談。九時に建日子仕事場へ戻る。発送する本の荷の重いことに、つくづく思い至る。
2013 1・7 136
* 明日も懸命に発送する。はやく休む。
と、言いながら建日子の戻っていったあと、機械の前で、二時間余、ずっと仕事。もう十一時過ぎている。昨日今日、なんとか字の読み書きが出来て嬉しい。
2013 1・7 136
* 血圧125-60(59) 血糖値86 体重64.7kg 餅三つ 朝の服薬 午、茶漬け一膳 午の服薬。排便 湖の本114 発送作業に終始す。 晩、七草粥 塩昆布 晩の服薬 晩の仕事 今日は晩まで涙目 視野朦朧
2013 1・8 136
* 十二時になろうとしている。この時間まで「私語」というのは、胃全摘から退院して以来、初めてではないか。しかし眼は霞み切っている。
2013 1・8 136
* 血圧133-60(56) 血糖値76 体重64.6kg 朝、独り早起きして、ラーメン。不味い。妻は脚痛で近くの病院、整形外科へ。朝の服薬後 湖の本発送作業、だが視野が異様に眩しく視力不安定で、洗眼しても直らない。眼を休めるために午まで寝る。午の服薬後、眼の霞みにほとほと悩みながら階下で二階で仕事。 晩は、中華肉饅ほか三種類ほどよく食べた。苦くなければ口に入る。美味さはめったに感じられない。晩の服薬後、二階で、階下で、また二階で、仕事するが眼は依然じつに不安定。 十時になる。休む。
* とにもかくにも仕事をして、病苦は忘れられるのだが、一つだけ、眼の安定が得られなくて、書字、識字に困惑。もらったメールらも容易に返信出来そうになく、困惑。湖の本114の発送は、各界・大学・高校への寄贈本はあらまし送り終えたが、読者分にとりかかっていきなり眼がこうで、停滞。明日に賭ける。
2013 1・9 136
* 血圧134-57(52) 血糖値81 体重65.2kg 朝、ロールパン一つ 干し柿 朝の服薬 午前に一仕事終え 午、中華肉饅一つ 午の服薬後、湖の本発送作業を三時半まで。眼が霞むので、中断。鏡割の善哉一椀 映画「ディスクロジャー」観て休息 晩は、烏賊・玉葱・野菜の甘煮で、飯一膳。 入浴後の体重、65.1kg
2013 1・10 136
* 血圧128-60(55) 血糖値78 体重65.5kg 朝、ロールパン一つ、クリームチーズ、蜂蜜ミルク紅茶 朝の服薬 午は新橋演舞場で、鰻 午の服薬 四時半 銀座福助で鮓 魚だけ、飯残す。帰宅 軽食 晩の服薬 大排便 晩の仕事
2013 1・11 136
* 眼の不安定なわたしを労って、最前列の真ん中の絶好席を用意してくれた松嶋屋の番頭さんに、大感謝。おかげで我當の翁に祝い清められて来れた。ありがとう。
* じつのところ妻もわたしも体調よろしからず、立ち居にも歩きにも不自由し、銀座一丁目辺の鮓の「福助」でも食欲が湧かずに、一路帰宅した。しんどかった、だが歌舞伎は生き生きと楽しんだ。 2013 1・11 136
* 血圧129-53(59) 血糖値87 体重65.0kg 朝、パンケーキ クッキー 朝の服薬 眼不調 朝の仕事 発送 午食 午の服薬 午後之仕事 江古田の歯科へ 帰りにブックオフで本を買う 帰宅 晩 稲庭饂飩 干し柿 苺とミルク 晩の服薬 晩の仕事、
2013 1・12 136
* 新歌舞伎座、四月、五月、六月柿落し演目・配役各三部制のの正式な綜合案内が送られてきた。わたしたちは、全九部をみな観たいのだが、そうはいかないと思う。全部を観れば観劇費用はたいそうかかるけれど、残生残日の歌舞伎最上の思い出になる。回数が重複しても観たいと、いま、希望の日程調整につとめている。
抗癌剤服用の副作用は侮りがたくじりじりと身に迫って容易でないが、乗り切って、歌舞伎を堪能したいもの、だが。
* 今日も、眼は不調。八時半だが、もう霞んでしまっている。歯科への往来もらくではなかった。たちまちに眼を閉じていたくなる。事実、診察台でも、往復の電車でも、眼を閉じ、口もきけない。が、そのしんどさと、あれこれしたい仕事への頭の働きとは別ごとで。もう半年、乗り切ってみせると楽観すらしている。しかし。らくではない毎日の波を泳いでいる。游いでいると書きたいが。
2013 1・12 136
* 血圧132-54(61) 血糖値92 体重64.5kg 朝、パンケーキ 干柿 朝の服薬 午前湖の本発送 午 卵かけ飯一膳 グラタン 午の服薬 午後歯科へ 帰宅して湖の本発送山越す 排便 晩 雲呑 春巻 林檎 野菜ジュース 晩の服薬
2013 1・13 136
* 湖の本114の「読者」への発送も終えた。追加の各界寄贈のための宛名書きなどが、まだこの先に必要。ところがこの一週間は容易ならぬ輻輳状態で、作業のためには頭が痛い。ま、凌いで行くさ。
2013 1・13 136
* 明日は俳優座に招かれている。山田太一さんのドラマ。そのためにというのではないが、湯に漬かろう。
* 湯にいるとほっこりと安住する。今夜は五冊を少しずつ読んだ。入浴後の体重は44.5kg。
盛んに予告していたドラマ「とんび」を離れ、年賀状をアドレスとして記録、まだ、よほど残っている。記録し保存しておくとやはり便利。機械の破損したときにかなり多くというか、殆どを消失していたので、欠かすことの出来ぬ作業。 2013 1・13 136
* 血圧114-55(61) 血糖値98 体重64.2kg 朝、ロールパン一つ クッキー 紅茶 養命酒 朝の服薬 午前の仕事 大排便 午後の俳優座招待観劇予定を中止、連絡 午、豚と大根のうま煮、林檎、栗 午後テレビ観て休息 晩
2013 1・14 136
* 俳優座の招待を、今朝の大雪をみて、辞退した。傘と杖とで両手をふさがれてよろければ転倒しかねない。明日は聖路加の眼科診察日だが、路面の凍結は今日以上に危険と思われる。きつい寒さで、容易に解凍しそうになく、これも明日電話で日延べを願おうと思っている。
十分仕事も用事もした。眼はもう機械の字が見えぬほど霞んでいる。洗眼して、やすみます。
2013 1・14 136
* 血圧135-66(51) 血糖値94 体重64.1kg 朝 福茶と十五日小豆粥雑煮を祝う。朝の服薬 路面の凍結と転倒の不安のため聖路加眼科検診の延期を申請 午前の仕事 午 アンチョビのスパゲティ 和菓子
* 氷結と転倒を避け、聖路加眼科受診の予定変更を申請、今日も家を出ない。
2013 1・15 136
* 血圧131-60(57) 血糖値85 体重64.7kg 朝 ロールパン半分 半熟卵二つ 朝の服薬 排便 排便すると排尿も好調 朝の仕事 2013 1・16 136
* 血圧123-55(59) 血糖値86 体重64.1kg 朝 豆入り煎餅三枚 プルーン二個 朝の服薬 洗眼 口腔洗浄 湖の本115 初校出 郵便局へ 湖の本114 発送了 午前の仕事 午 カレー饂飩 午の服薬 午後の仕事 晩 上牛肉と深谷葱のすき焼き 肉の味分からず。夜の仕事 入浴読書五冊 64 .5kg 。
2013 1・17 136
* 明日から抗癌剤一週間の休薬。
* 湖の本115 の跋文のために、辛抱よく仕事していたら、もう十二時。驚いた。
2013 1・17 136
* 血圧127-60(54) 血糖値90 体重63.6kg 洗眼 含嗽 朝 海苔握り飯二つ 豆入り煎餅二枚 干し無花果二つ 点眼 朝の服薬 今日から一週間抗癌剤休薬 朝の仕事 掌の荒れと痺れは最も顕著で長期連続、ものに触れるとバリバリと引っかかる。 排便 午後は新橋演舞場で夜の部を楽しむ。なにも食べたくない。眼は、涙に曇りがち。 加えてこのところ顕著に粘った唾液がひっきりなしに口に溜まる。 はねてのち帝国ホテルのクラブで、好きな角切りステーキとアイスクリームとが久々に美味かった。強い酒もダブルで。終日体調はダル重く、ときどきよろけた。
2013 1・18 136
* 血圧104-57(71) 血糖値83 体重62.9kg 一週間で2キロ痩せている。 洗眼 含嗽 朝 鮓弁当三分一 葛湯 干柿一つ 朝の服薬 朝の仕事 排便 午 餅粥にあみ一膳 鶏唐揚三つ 林檎 わらび餅 午の服薬 午後の仕事 晩 饂飩 温泉卵 排便
2013 1・19 136
* 九時半。手探りで、画面に裸眼を押しつけないと字が読めない、書けない。休息する。涙が目やにとなり、唾はさながら濃い粘液となる。洟水はうかとしていると垂れてくる。掌には、痺れのほかに無数の深い皺。何故かなあ。
2013 1・19 136
* 血圧116-54(60) 血糖値88 体重63.4kg 一週間で2キロの痩せについて考えた。頻繁な、涙目、洟垂れ、執拗に粘った唾液は、抗癌剤のことは別にして、いずれも「同形・連携」で出ていると思う。これは単に抗癌剤の副作用と謂う以上に、執拗な、または不用意な「脱水」症状ではないのか。掌の無数の皺も、やはり脱水ではないか。脱水と高熱で緊急再入院した前は、しつこい吃逆に苦しみ、濃厚すぎる唾液を吐いて苦しんでいた。一度病院の救急へ駆け込んだときも同じ症状で、点滴を受けて改善、帰宅した。だが帰宅してからも症状は再発し継続した。
わたしは、あのとき、退院後にも、救急点滴の以後も、「意図して大量の水分」を摂ってみた、飲みにくくても。今回の痩せは、食べようとしないのも原因だが、排便・排尿・涙・洟・唾液を始終体外へ排泄する量に比して、水分摂取量が不用意に少なすぎ、かなりの脱水に陥りかけているのではないかと、そう、わたしも妻も、一つの結論を得た。意図して、食べるはむろん、それ以上に、水分をたっぷり摂ろうと、夜前から、思い直した。二階の機械ちかくにもペットボトルを常置して努めて仕事しながら飲むことに。
朝 洗眼 含嗽 朝食は 餅粥一膳に あみ・塩昆布 ヤクルト 飲茶たっぷり。 朝の仕事。 午 焼売三個 葛湯 干し柿一つ 午の服薬 水分を量多く飲んで、半日で、目立って粘った唾液が少なくなり、洟水もぐっと減った。涙目の量も頻度もやや減ったか。掌のバリバリ感もやや柔らかに。有難い。一昨日、昨日と抗癌剤休薬の効果もあるか知れない、が、このまま水分補給を励行する。 2013 1・20 136
* いま、十時。明らかに、眼の調子も昨夜までのようにひどくない。かなりの量の仕事ができた。霞んではいるのだが、眼鏡が合っていないのだからと云えば云える。久しぶりに、沢山のピアノ曲など聴きながら仕事できた。もう休もう。
2013 1・20 136
* 血圧144-59(58) 血糖値88 体重63.5kg 唾液の粘りがほぼ失せ、洟水もほぼ治まっている。朝起きの涙は有るが、頻度は減っている。戸外に出たらどうかは分からない。 体重は漸減傾向 朝 洗眼 卵出汁で釜揚げ饂飩 葛湯 ブルーン 湯茶たっぷり 朝の服薬 午前の仕事 午 酢豚 白菜と薄揚げ煮びたし 飯一膳など 午の服薬 午後の仕事 晩 百合根 粥に、あみ、塩昆布
など一膳 晩の服薬 小排便 晩の仕事 入浴読書五冊 今日は洟、唾にはいよう無く、ただ眼は疲れやすかった。
2013 1・21 136
* 木村年孝さんの送って来て下さった史料類が、役に立ちそうで有難い。さ、どう活用できるか、軽率ではいけない。眼の不自由を堪えながら「仕事」は幾つも前へ前へ押し出されている。
2013 1・21 136
* 血圧122-57(59) 血糖値80 体重63.9kg 唾液の粘り失せ、洟水も治まっている。が、眼は疲労気味、視野薄暗く不安。洗眼、点眼、朝 茶漬け一膳ほか 朝の服薬 午前の仕事 小排便 その後に軽い下痢気味 江古田の歯科医へ。 晩 巻鮓二つ ドーナツ 干し柿など 晩の服薬 抗癌剤休薬のせいか、心もち元気。 晩の仕事。仕事は捗らせたが眼の負担も強烈。九時だが、階下で休む。
2013 1・22 136
* 雪解けに気をつけながら、やや視野朦朧のなか江古田の歯科へ。何十年通っていて、しっかり仕込まれたのは、どんな痛みも「耐えられるかぎりは耐える」ということ。殆ど「痛い」とわたしから云うことはない。治療最中に聞かれるとちいさく首を横に、まれに縦にふるだけ。時にはひとり指を折って、「神武、綏靖、安寧、懿徳、孝昭、孝安、孝霊、孝元、開化、崇神、垂仁、景行から、光格、仁孝、孝明、明治、大正、昭和、平成」までを漏れなく数えている。その間に治療処置がほどよく流れて行く。
* 保谷駅構内で少し買い物して帰宅。眼の不自由はくやしいが、抗癌剤休薬の効果か、ま、元気に往復した。
* 仕事は捗らせたが眼の負担も強烈。九時だが、階下で休む。
2013 1・22 136
* 血圧117-52(62) 血糖値96 体重63.8kg 尋常な朝 唾液の粘り失せ、洟水も治まっている。が、眼は疲労気味、視野ほの暗い。 体重は漸減傾向 : 今朝は手の痺れも楽 粥一膳 ラスク一枚 ヤクルト 朝の服薬 朝の仕事 自転車で散髪に 午、スクランブル卵 蕎麦 午の服薬 体調はこの二三日マシな方、ただ食欲は乏しく、空腹の方が楽。努めて食べ、間食も手当たり次第に少しずつ。 午後の仕事。 眼の不調は涙が目やにとなり眼を塞ぐためと思われる場合が多い。清拭に心がけている。 晩 赤飯 食進まず間食で僅かずつ補っている。 晩の服薬。 入浴。
2013 1・23 136
* 血圧126-53(70) 血糖値76 体重63.9kg 早起きし、お鏡を割った餅を四つ食べて、今年初の聖路加病院へ。 先ず腫瘍内科で今年もよろしくと。血液検査にもさしたる問題なく、副作用にも対応していて、このまま明日から二週間の抗癌剤服薬に、と。「五月」までの服薬で、あとは間隔を置いて内視鏡やスキャン撮影などの検査を、と。五月一日から飲み始めたので、四月末までか。ドクターとしばし歓談、次回二月十四日。
ついで午後、眼科診察。相当待つかと思ったが順調に検査と診察終え、視力がよく戻ってきていると。最悪の時は0.1ぐらいだったのが、1.0まで戻っていると。そういう実感はないけれど。涙目は、ドライよりいいでしょうと。三ヶ月後に診察。
院外薬局が混んで一時間はかかるというので、蕎麦の「更科の里」で、遅い昼食だが、せいろ蕎麦と、菊正。それにしめ鯖と板わさで、ゆっくり。冷や酒が枡で飲める店。インシュリン注射と食後の服薬。 軍鶏や鴨の鍋もできるらしく、次来るときは軍鶏がいいなと、せいぜい食欲をかき起こす。近くの甘い物の老舗で「葛切り」を買って薬局へ戻った。もう体力の限界だったので、いつもなら歩く距離をタクシーで新富町駅まで。あとは順調に乗り継いで、寝入りもして。駅からも車で帰宅。 晩は、蒸し烏賊 苺ぐらいで。服薬。 晩の仕事。
2013 1・24 136
* 仕事を前へ押し出し押し出ししていても、やはり眼の不調で休まざるを得ない。やすみます。
2013 1・24 136
* 血圧107-51(66) 血糖値82 体重64.0kg 朝 体調良し 餅を味醂醤油で ヤクルト 林檎 今朝から抗癌剤二週間 朝の服薬 大快便 午前の仕事 午 スクランブル卵 蕎麦 林檎 午の服薬 午後の仕事 再度排便 晩 梭子魚 など 晩の服薬 晩の仕事 九時半、眼の限界。
2013 1・25 136
* 九時半。一日、仕事に没頭した。もう休まねば眼がもたない。 2013 1・25 136
* 血圧125-58(57) 血糖値71 体重64.1kg 朝 餅を味醂醤油で ヤクルト 干し柿 朝の服薬 午前の仕事 午 挽肉団子と白菜、薄揚げの煮物 握り飯など 午の服薬 午後の仕事 排便 晩 蜆汁二杯 握り飯 ヨーグルトなど 晩の服薬 晩の仕事 入浴読書五冊 眼は、ヒアレイン点眼と温水での洗眼と専用綿での清拭で凌いでいる。
2013 1・26 136
* 味覚異常もいかんともし難い。視力は戻っているという病院眼科医の曰くも実感の域に届いていない。
* 当面の仕事を、とにかく一段落させなくては。一月一杯で、なんとか一仕事分は落ち着くかと期待。その後はその後。
湯の中で、今夜は、二册しか読めなかった。目が利かなかった、ともすると寝入った。読んだのは「八犬伝」とプーシキンの「猟人日記」で。
* 素麺は細すぎて歯にひっかかる。太い饂飩はさほど好きでなかったのに、今は太めの、しこしこした饂飩を歓迎している。噛んで咀嚼して味わいが伝わってくる。苦みもすくない。ごちゃごちゃと煮混ぜた、どろっとした色の食べ物を、はねつけてしまう。昨日も「更科」で、あっさりした蕎麦と「板わさ」がよかった。但し山葵は使わない、ストレートに苦いので。「しめ鯖」も山葵なしで食べた。
饂飩に助けられている。饂飩にはいろんな名があって、「麦麺」という例も。考えるまでもない、なるほど。
一年前か二年前か、ちょうど今頃、銀座松屋裏の「鉢巻き岡田」で妻と食べた「鮟鱇鍋」が美味かったのを忘れられない。いまは、第一あれだけの量が食べられまい。ときどき、ぼーっと夢見ている。
きのう家でウイスキーを口にしたら、あの燃えるような口辛さが失せていて美味いのにびっくり。ついダブルで二三杯も飲んだかも。ま、酒類は控えめにしているのだが。
帝国ホテルのクラブがまた年度替わりする。ペンの例会や理事会が東京会館であると、すばやく抜けて独りでクラブへ移動して、本を読んだり校正したりしながら、食べて飲んでいた。飲むのは、ここではチャージしてあるウイスキーかブランデーと決めていた。今も、同じだが、とても量は飲めない。食べ物もいろいろあるが、鮓や和食には賞味できる自信がない。先日歌舞伎の帰りには、角切りの、わたしは「さいころステーキ」と呼んでいるステーキが久々に美味かった。それより前にきたときの、あれは何と謂ったっけ「でんでん虫」は、以前ほど美味に感じなかった。
このクラブへ夫婦で来ている客を、十年余にもなるが、一度も見かけない。クラブの人たちともすっかり馴染んでいるが、此処でもわれわれは型やぶりなのかも知れない。もうめったに行けないのだから退会しようかと聞いたが、妻は、それぐらいの贅沢はいいでしょうと。会費、支払います。
* 思うままずらずらと、しゃべるように書かせてもらえると、七十余年のもろもろが、わき出すように書けるだろうなあと思うけれど、そん遊びに耽るヒマはもう無い。
2013 1・26 136
* 血圧130-58(47) 血糖値83 体重63.8kg 朝 握り飯二つ 葛湯 栗 ヤクルト 朝の服薬 午前の仕事 午 餅を六片味醂醤油で 干し柿 午の服薬 午後の仕事 晩 牛肉 握り飯 ブルーチーズとワイン 晩の服薬 晩の仕事 眼は相変わらず。 持続しては三時間もたない。洗眼と清拭とで凌ぐ。食の不足は間食で補っている。
2013 1・27 136
* 血圧113-57(54) 血糖値84 体重63.7kg 洗眼 朝、餅白粥にあみ ヨーグルト ヤクルト クッキー 朝の服薬 午前の仕事 快排便 午 スクランブル卵 蕎麦 林檎 柿 ヤクルト 午の服薬 午後の仕事 視力が回復していると聖路加で云われた。それなら視力最悪または同様の激しかった頃に造った今の眼鏡よりも、かつての眼鏡が合ってはいないかと試みているが、さほども感じにくい。
2013 1・28 136
* 血圧130-76(61) 血糖値85 体重63.7kg 洗眼 朝、フレンチトースト 珈琲 クッキー 朝の服薬 午前の仕事 午、餅白粥二膳 午の服薬 午後の仕事 排便 晩 牛肉と葱 卵 白飯 晩の服薬 晩の仕事 眼、終日酷使し不調 唾液粘る 手の指先皹割れて痛む 色素沈着手足に拡大 疲労して寝入る。
2013 1・29 136
* 甚だ過剰に「仕事」に、朝昼晩、連続して時間をかけ、見にくい眼を酷使した。ハンチャラケだが、もう休むしかない。
2013 1・29 136
* 血圧124-53(64) 血糖値88 体重64.0kg 洗眼 朝、フレンチトースト スープ 珈琲 干し柿 クッキー 朝の服薬 午前の仕事 午、小さい中華饅頭一つ ヤクルトなど。午の服薬 午後の仕事。 晩、中華風あんかけ コーラ 少量の酒。 排便 晩の服薬 入浴。 排便。
今日は五体の朦朧度がひときわ高い。一つには視野の動揺によるだろうが、抗癌剤効果の蓄積がすでに九ヶ月、ずしんと体に影響してきている気がする。指先など、ことに親指が荒れて皹割れ、痛いだけでなく物がまともに掴めない持ちにくい。色素沈着の範囲もじわじわと広がっている。運動できていないのも気になる。自転車は危なく、また寒さも堪える。風邪を引くのは危険に近づく一歩と云われている。とはいえ、苦・痛ということ、ことに痛みは無い。「受け入れて慣れる」こと、不可能でない。
2013 1・30 136
* 明日は、アウルスポットで劇団昴らの混成舞台を観に出かける。
明後日はもう二月、早速歯科治療。歯は、肉も落ち、何カ所かグラついている。
* もう眼が見えない。湯に漬かってきたい。
2013 1・30 136
* 血圧124-60(6 2) 血糖値8 6 体重6 3. 7kg 洗眼 朝、玄米餅 苺 朝の服薬 排便 朝の仕事 午 蕎麦 卵 東池袋アウルスポットで劇団昴公演「イノセント・ピープル」観る。 帰路、西武デパート地下「寿司政」で夕食、八海山で、美味いとは感じなくても鮓かなり食べた。抗癌剤、服薬。帰宅まで、がっくり疲れた。 追加の服薬。 晩の仕事
2013 1・31 136
* 「寿司政」で食べ過ぎたためか、抗癌剤のためか、がくっと潰れたようにしんどくなって帰ってきた。ま、いつものことで、だから苦痛に耐えられないというのではない。じいっと瞑目したままやり過ごすだけ。帰宅後には、相応に仕事が出来た。
2013 1・31 136
* 血圧108-54(63) 血糖値8 6 体重6 3.8kg 洗眼 朝、玄米餅 干柿 朝の服薬 午前の仕事 午、豚としめじの黒酢煮 海苔佃煮で飯一膳 かまぼこ、桜餅 午の服薬 眼は閉眼しているのがラクで、開眼時上下瞼がくっついて開けづらい。涙が順調に出てないのか、涙にやに性が濃いのか。後者に想えるが。 眼科医の都合で診療は明日の午に延期 午後の仕事 右拇指先端に裂け目出来て折りにふれ痛い。足首に痒みが所を変えては現れる。 排便。 晩、スープと白飯軽く一膳 五色豆 食欲出ず 晩の服薬 睡魔来る 入浴 浴後体重64.4kg。
2013 2・1 137
* 血圧111-47(64) 血糖値93 体重6 3.6kg 洗眼 朝、玄米餅一つ モンブラン一つ ヤクルト 朝の服薬 洗顔 歯磨き 午前仕事 午 葛切り 午の服薬 江古田の歯科へ 一路帰宅 書きたいいろいろがあっても、眼が開けない。眼を開こうとすると瞼によほど力がいる。眼のふさがっているのが常態のまま出かけ、帰ってからも疲れて寝入った。 晩 肉汁いため饂飩豆腐 晩の服薬 晩の仕事。 八時、仕事やめる。
2013 2・2 137
* はい。すこし参っていますが、寝ます。
2013 2・2 137
* 血圧121-50(53) 血糖値89 体重6 3.7kg ふと気づいたことだが、洗眼とはいえ洗うべきは眼精の方ではなく、眼の外回り瞼なのであるらしいと。温水を津波のように眼の中へ送り込んでいたが、それでは眼精に負担を掛けそう。その一方で始終眼が開かないのは瞼、眼のふちがやにっこくくっついているからではないか。それで昨夜も、眼の外を丁寧に洗うことにして、断然、眼を明けていやすい。眼の外なら洗いやすい。 朝、かまぼこ入り月見饂飩 朝の服薬 午前の仕事 午、蒲鉾・薄揚げ・葱の煮ひたし 飯半膳 午の服薬 排便 市長選挙に近くの小学校へ。 腰痛く疲れて途中二三度へこたれる。 帰宅して夕過ぎまで寝る。 節分の豆まき役、例年どおり。 晩、食あまり進まず。晩の服薬 晩の仕事へ。
2013 2・3 137
* 腰が痛み体懈くかなり行き帰りにへばったが、西東京市市長選挙に出かけた。閑散。オそらく投票率は30% 前後か。
2013 2・3 137
* 血圧109-57(54) 血糖値91 体重6 3.7kg やはり眼の中を洗わず、瞼・眼の縁を洗うのが良いと思える。瞼の膠着感が失せて、少なくも眼を見開いておれるのが有難い。 朝、玄米餅の雑煮 朝の服薬 午前の仕事 排便 午、月見狐饂飩 干し柿 昼の服薬 午後の仕事 晩、マカロニ 白い飯 ヤクルト 少し酒 晩の服薬 晩の仕事
* 昨日夕過ぎまで寝たのが祟ったか、夜通しちかく眠れず。創作のことや、昔のことや、いろいろ思うのも床の中でのこと、加えて出任せの句や歌をああかこうかと練っていたりするのが、つい不眠を誘う。
2013 2・4 137
* 血圧101-51(68) 血糖値96 体重6 3.9kg 朝起き時の眼の状態が一日中でいちばん良く、時間の経過を追って不良化して行く。眼精疲労か。 朝 排便 洗顔 煮た汁饂飩を醤油卵につけて。 バナナ半本 ヤクルト 朝の服薬 午前の仕事 午 味付け飯 クリーム煮の白菜すこし 午の服薬 映画「警察日記」観て 午後の仕事 かきもち 引き続いて排便 晩は、飯一膳 焼いた玄米餅一つ 蜆汁二杯 晩の服薬 晩の仕事。 眼は、昨日、一昨日よりは疲労している。
2013 2・5 137
* 血圧122-55(55) 血糖値88 体重64.2kg 朝、釜揚げ饂飩 卵 ヤクルト 朝の服薬 午前の仕事 午 薩摩芋 中華肉饅 午の服薬 午後の仕事 排便 晩 串団子二串 晩の服薬 建日子来て歓談 ラトビアとの日本サッカーも観る。 排便は順調で下痢無く日に二度の余も特別の便意なくても排便している。むしろ排尿は一気に出来るときも、複数回に途切れることも。途切れても出し切るようにしている。
* 仕事に集中し、また晩は建日子の帰宅で、終日。雪も雨もほとんど影響なく、じりじりと蓄えられた抗癌剤副作用と向き合いながら、まずは平和に暮らす。
2013 2・6 137
* 血圧132-65(53) 血糖値73 体重63.5kg 朝、中華饅 林檎 紅茶 朝の服薬 湖の本115再校出 午前の仕事 午 饂飩 午の服薬 午後の仕事 一部要三校で印刷所へ戻す。 新聞を多く熟読。 晩、カレーライスなど 食べにくく。 紅茶とクッキー。 晩の服薬 入浴 浴後体重63.5kg。 晩の仕事。抗癌剤二週間終えて明日から一週間休薬。副作用の増強、日増しに感じるが、いろいろに対抗しています。
2013 2・7 137
* さてさて、「十訓抄( じっくんしょう) 」だが、今の日本人としては、かなり頭に来るいやみな「教訓」に塗り込められている。ま、古来の日本人の素養や性格や国民性を理解しておく上では、苦笑し軽蔑しながらも、こころして読んでおいた方が良い。ま、『京のわる口』の著者としては、昔むかしの公家や坊主や下層官僚らのしたり顔はよく分かっているつもりだが。
今日はもう体も眼もしたたか疲れているので、触れない。今夜で抗癌剤二週間の服薬を終え、あすから一週間の休薬。すこしでも副作用の浸潤を弱めたいものですが。
2013 2・7 137
* 血圧126-61(63) 血糖値84 体重62.9kg 今日から一週間 休薬 朝、洗顔 餅二つ 甘酒 ヤクルト 朝の服薬 予算委聴く 午前の仕事 午、饂飩 午の服薬 午後の仕事 休憩に懐かしい昔の唄聴く。 晩、食べられず 葛切りなど。 三食が進まなくても間食はいろいろ用意して少しずつ口に入れている。 入浴後体重63.0kg。
2013 2・8 137
* 血圧120-56(59) 血糖値84 体重62.4kg 午前11時まで朝寝 洗眼 朝午兼帯 餅二つ 他 服薬 眩い 手先が異様に冷たい 時折よろめく。 午後の仕事 時々瞑目して音楽を聴く。 晩、キャベツと薄揚げの煮びたし 百合根 甘酒 菓子など。 服薬 晩の仕事 眼を使うので疲れる。 疲れたら休む。 晩食後の体重が、62.5kg。 体調は、朝から晩へかけ、一路降り坂を下るよう。がくっと
首を落とし、時に寝込む。 洗眼が格好の視野回復法だが、永くは保たぬ。仕事の関係で眼への負担が連続しているので読書の楽しみをやや控えめにしている。
2013 2・9 137
* 凌いで凌いで、過ごしています。容態を自身を観察し続けていますので、時折からだのためちょっとしたいい発見も、考え違いの発見もあります。
大震災から二年は「原発」に意識をあつめて発言して行きますが、その辺から確かな切り替えが必要です。しかかりの創作三つのどれが起ち上がってくるか、作者は作者なりに息をつめています。
抗癌剤は去年の五月一日から始めました。なぜか「一年」と限られていますので、もう三ヶ月足らずで一応の卒業となり、あとは諸検査を断続するのでは。ま、新しい五月以降に元気をもっと盛り返したい。いまは日に日に体重が減っていき、これを挽回しなくては。
このところ懐かしい唄を聴いて、心を躍らせたり静めたりしています。「文学」という意識をまだまだ持たずにいた幼い日々に、わたしに「ことば」の運用を教えてくれたのは、たくさんな唱歌でした。これに好悪の批評をきつく浴びせながら、「ことばでの表現」を覚えていったという自覚があります。蛍の光で、「いつしか歳もすぎのとを あけてぞ」と歌いながら、「過ぎ」「杉の戸」いう斡旋を感覚出来たのも嬉しかった何かの発見なら、また「時鳥はやも来鳴きて」の、日常会話では口にしない「来鳴く」といった複合動詞のおもしろみに気づいたのも幼いが確かな発見でした。そんな発見のかずかずが後々の文章表現にかぼそいながら流れ込んだのでしょう。
たくさんな唄を聞きながら、ただ過ぎし時代への感傷だけでなく、往年の「わが教科書」を、また繙いている感じでもあります。
日本丸は座礁していると感じます。危険な危険な座礁からどう遁れて無事航海が続くのか、容易ならぬ舵取りが「政治」にも、「わたしを含む国民」にも求められます。
四月、五月、六月、各三部、九回公演のうち、どれだけ座席が手にはいるか、まるで入らないか、じっと期待しています。何人もの十分芯とも花ともなる役者が次々に亡くなったのを寂しいと歎いています。亡くなった小説家の丸谷才一とも安岡章太郎ともまるですれ違っただけですが、雀右衛門、富十郎、芝翫、勘三郎、團十郎は、身肉に食い込んできましたからね。
わたしは何もかもさらけ過ぎでしょうかね。これでも、時折は気にしているのですよ。
この日ごろ、柱や壁や手すりにつかまり、外では杖を頼んでいますが、とかく、よろめいてしまう日々です。余儀ない一人での通院や外出には重々用心しています。
みなさん、日々お大切にお過ごし下さい。
2013 2・9 137
* 血圧113-46(68) 血糖値87 体重62.5kg 洗眼朝 餅二つ ほか 朝の服薬 朝の仕事 午 饂飩 ほか 午の服薬 午後の仕事 晩 赤飯 揚げ薩摩芋 ヤクルトほか 晩の服薬 晩の仕事 眼の調子よくない。
2013 2・10 137
* こういう重苦しい注目から、どう気分転換するかも疎かであれないのが、わたしの日常。仕事も病気も生活もある。湖の本115『ペンと政治(二下)』は、すでにいつでも入稿可能なように原稿は整備してある。この三巻は、びっしりと内容を詰めたので、同頁でも従来一巻の1.5倍も隙間亡く収容されている。それだけ、原稿作りも校正作業もたいへんな重労働になった。
だが、気分一新は心身自由のためにもゆるがせに出来ない。眼の不調をかかえているので、読書よりもと、音楽をそのために用いて、休憩に聴いている。てきぎに感傷にも響いて涙を流すのが、眼やにではなく、むしろ眼を洗ってくれるか視野が明るくなるという余禄もある。源氏物語の生徒であり、「泣く」ことに昔から引け目も躊躇いもない。当分は、全十巻のディスクを繰り返して聴こう、楽しみたいと思う。
2013 2・10 137
* 血圧115-50(67) 血糖値83 体重63.0kg 洗眼朝 餅二つ ほか 朝の服薬 小排便 朝の仕事 午 スパゲティほか 眼は相変わらず不自由だが今日はまだガクッと頸は落ちていない。本当にしんどいときは頸からガックリ落ち込む。 晩は、なんとなく雑食 晩の服薬 入浴 入浴時の読書は眼をいたわり控えている。 晩の仕事。
2013 2・11 137
* もう夕過ぎ、今日はまだガクリと頸が落ちるほどの不調はない。ただ眼が開いていにくいほど、眼縁が目やにに汚され続ける。それでも湖の本115の再校と責了紙づくりは放っておけない。湖の本三巻構成の秦恒平『ペンと政治』は、ぎっしりした組みで計六百頁、いまどき市販の本でなら優に千頁余の分量になっている。量より質だけれど、その前に綿密な「成稿」「校正」の作業が先行。それが眼の不安を増強しているとは自覚している。なるべく今は休憩するようにと。
2013 2・11 137
*もうすこし階下で校正してきたいが、暫く、うたを聴いて眼をやすめていよう。もう十時だが。
2013 2・11 137
* 血圧135-60(62) 血糖値82 体重62.9kg 洗眼 朝食べられず、雑然と。 朝の服薬 午前の仕事 国会中継にも注意 午 食欲無く。 午後の仕事 眠りが足りなかったか 朝からがくりと頸が落ちやすい。 晩 何を食べたやら。 晩の服薬 晩の仕事。
* 夜中の歌
傘の壽へとぼとぼと歩みよる吾ら
日一日の景色ながめて
たてつづけ蒲団の奥へガスを撃つ
えいクソ眠れぬ深夜の戦
真夜中にふと妻の手をつかみたる
われを孤りにするなよ妻よ
薄切りに大根を焼き味噌を置いて
茶漬け食わうと妻を笑はす
寒鴉カアと鳴くわれも鳴き真似す
冴えかへる冬行け寒鴉
2013 2・12 137
* 「仕事」幾つもじりじりと前進した。眼は、不自由している、休み休みも余儀ない。
ボーチェ・アンジェリカの「早春賦」、松田敏江の「茶摘」、クロスロード・レディース・アンサンブルの「青葉の笛」、NHK 東京放送児童合唱団の「海」、同じく「われは海の子」、ダーク・ダックスの「紅葉」、同じく「冬の夜」、「四季の雨」、NHK 東京放送児童合唱団の「冬景色」、そして、NHK 東京放送合唱団の「あおげば尊し」など、それぞれに楽しませてもらった。必ずしも往時が懐かしいばかりではない。いま、こんな歌をだれがふだんに歌うのだろう、老人達のただ懐かしのメロデイだろうと想われるが、それなら今今の唄は。知らない。そんなな断絶をのりこえて世代間のどんな情愛が可能なのだろうと、最近多発している子の親殺し、親の子殺しの報道だのが思い出され慄然とする。
2013 2・12 137
* 血圧130-56(62) 血糖値92 体重62.8kg 洗眼 朝 小豆粥 蒲鉾 大根漬 大福餅 朝の服薬 午前の仕事 眼の他に異常無し。 午は、卵とラーメン、ネーブル、ヤクルト。 午の服薬 オバマの年頭教書演説聴く。 少しも変わらず曇り霞んだ眼で 午後の仕事。 つらいでなく、眠くて、夕方まで二時間ほど寝た。蒲団の中でもすこし冷えたほど寒い日だ。 晩、ハンバーグに肉の匂いすら感じられず、口に砂を噛んだよう。 牡丹餅三つと蒸し馬鈴薯半分で主食に。 晩の服薬。 入浴後の体重 63.5kg。
休薬日は明日で終えて明後日からまた抗癌剤服薬二週間。 とくべつとてつもなくシンドイことはない。眼は別にすれば味覚障害、それゆえの微かな体重( 裸体で) 減気味。 足裏から脚頸25センチほどの痒みと色素沈着(痒みはレスタミンとムヒとですぐ軽減、掻くとひどく痒くなる)。手先の、ともするとモノを取り落とす痺れ。これはもう慣れて、クリームを塗って和らげている。運動はしていない。寒い戸外に強いて出ないように。しばらく家で休めたが、また余儀ない外出が連続する。
よろけやすい、転ばぬよう、人と衝突しないよう気をつける。
2013 2・13 137
* 血圧115-53(66) 血糖値91 体重63.1kg 洗眼 朝 牡丹餅一つ 小ドーナツ一つ ココア ヤクルト 朝の服薬。
聖路加病院腫瘍内科へ 血液、癌マーカー等に異常なし だいぶしんどそうなので、休薬期間を四週間ほどとってもいいがと。従来通りで少なくももう一度服薬したいと言う。それが佳いか悪いかは分からないのだが。薬、院外薬局で受け取り、例の「更科の里」で念願の軍鶏鍋を。軍鶏も野菜その他も食べられないなと思うほど多量に。しかし食べ始めて、肉も、ジョウ・モツも、味はいまいちしみじみと分からないが食べられた。それならと、つねづね少ない野菜も豆腐も残らず食べきったのには我ながら驚いた。よほど出汁が佳いのだろう。最後に饂飩が出たのも鍋で似て一筋も残さず食べきった。これだけの量を食べきったのは、この一年に一度もなかった。明日は胃全摘手術からまる一年。しかし胃袋なし、腸だけの腹によく入ったなと驚いた。酒は菊正を枡で。午の服薬。気分わるくなどならなかった。
新富町から地下鉄川越行きに。小竹向原で乗り換えるのだが、気づくと赤塚。戻らないと、と、起ち上がったところで、後ろ仰向けに堪えきれず転倒し、乗客の何人もに助けてもらって、やっと起きた。尾てい骨辺を強打し、後頭部も、幸い軽くだが、床に打ち付けていた。気分が悪かったのではない、杖で立ったとたんドサっと転倒していた。
ホームに降り、親切な男性に支えられ駅員を呼んでもらえた。次の電車まで補助椅子に座らせてくれた。尻も腰も、あちこち痛くはあったが、杖で歩けた。小竹向原で西武線乗り入れに乗り換え、幸いに保谷駅からタクシーで、四時には帰宅できた。
痛みは弱くなく、床について八時まで寝た。中途で、枕元に一錠残っていたロキソニンを呑んだ。わずかな時間で卓効あり、尾てい骨辺の痛みが和らぎ、安眠した。
晩、握り飯二つ 蜆汁二杯。 晩の
服薬。明日からまた二週間、抗癌剤連用。
このところ、とみに、よろよろとよろけ慣れていて、杖を頼み、意識的にやや前屈み気味に歩いてきた。前向きの転倒は杖で防げると思っていたし、転倒するなら後ろ向きだなと懼れていた通り、後ろへ仰向きに落ちた。車内なのでまだ床が柔らかかったろう、ホームの固い上へ後頭部を当てていたら危なかった、階段やエスカレーターでなくて、まだしも幸いだった。
* 朱鷺椿 莟めるままに匂ひたつ緑の七葉侍ろうまでに
* こんばんは、もう休む。明日の歯科は、失礼する。
2013 2・14 137
* 血圧101-44(63) 血糖値85 体重64.7kg 洗眼 朝、蕎麦粥一膳 ドーナツ一つ ヤクルト 朝の服薬 抗癌剤再開 尾てい骨のやや上が痛むので、昨日に続き今日はクリームを塗った上から膏薬二枚貼る 右横腹・右頸に軽いが痛み残っている。体の右寄りへ転倒したか。 盛大排便 午前の仕事 午 卵、ラーメン 不味し 午の服薬 午後の仕事 ちょっと視力など良くなっているかと昨日は思い今日はもとの木阿弥。 今日からの二週間、抗癌剤はかなり露骨に響いてきそう。
2013 2・15 137
手術から一年。本当にその一年が過ぎたのですね。
軍鶏鍋の後の電車内での転倒には驚きました。
直後の痛さも当然ですが、後になって内出血の痣やら、さまざまに気に懸ります。どうぞ大切に養生なさってください。歳とってからの転倒は、内臓に負担をかけると言われます。
杖は普通の杖でしょうか? 何か工夫された杖もあるかと思いますが、改めて改善策があればと願います。 尾張の鳶
* 心配かけた。いまのところ、日にち薬で治って行くかと眺めているが、もっともっと慎重にと自戒している。正直なところ、もっと早くから、危ないな、転びそうだと案じながら通院していた。通院は欠かせない、余儀ないもの。乗り物のなかでとは思わなかった、いつも坐っていられるので。停車まぎわに用心無く席を立ったのがいけなかった。路上や階段でなくて、幸いだった。
2013 2・15 137
* 血圧103-50(63) 血糖値92 体重63.1kg 洗眼 朝、饂飩 小ドーナツ一つ 珈琲 朝の服薬 夜前入浴後就寝時 尾てい骨の上、右脚大腿 右頸、右脇腹に痛みあり、妻が整形外科でもらっている強いて呑む必要無いとの弱めの痛み止め、神経薬をもらってのむ 痛み和らいで朝九時までほぼ安眠。 起床後も落ち着いており 気分も平常。
2013 2・16 137
* 血圧108-46(63) 血糖値87 体重62.6kg 起床11時 洗眼 朝午兼帯、ホットケーキ 蕎麦 紅茶 朝午の服薬 一度だけ下腹部に短い疼痛あり。 転倒後の痛みは尾てい骨直上辺にだけ残っている。歩行に支障なく、就寝中仰向いたときに床に触れて痛む。午後の仕事ははかどったが眼は暗かった。 晩は、餃子と茶漬け。 晩の服薬。 晩の仕事、九時過ぎで終える。入浴して転倒の痛みがきつくなったのに懲りて休む。
2013 2・17 137
* 血圧114-55(64) 血糖値88 体重62.9kg 起床10 時 洗眼 午後三時予約の感染症内科診察、転倒痛のため一週間延期を希望、了承。 朝 ホットケーキ 蜂蜜 朝の服薬 盛大排便 近所へ妻と買い物に。 午 饂飩 ヤクルト 午の服薬 午後の仕事 痛み範囲が臀部半ばに広がっているのでロキソニン一錠用いる。 晩 烏賊、貝柱、椎茸等のうま煮 飯一膳 晩の服薬 ロキソニン効いている。
2013 2・18 137
* 「十訓抄」がおもしろい。説経臭いのは本の目的なのだから勘弁するとして、さて、そう臭くはなくそれよりも説話の話ざまが端的に要を得ていてくどくない。上の第一は「可施人恵事」人に恵みを施すべき事と題され、そもそもから人が人にでなく、先ずは人が生類に憐れみを掛けることから語り始めていて、亀や蜂や や鯉などのいわゆる「恩返し」説話がならぶ。長々とは言わない、簡要を話してくれるのでいささかも退屈しない。機械の合間にちらちらと拾い読みして恰好の読み物である、が、追い追いに説教されるのであろう。
眼の不調で就寝前の多くのシンフォニックな読書が出来なくなっていて、抗癌剤の副作用に負かされているが、機械のそばで休み休み読んでいる本が何冊もあり、音楽や唱歌も聴いて補っている。眼がくらくなると機械の輝度をあげ、眩しくなると下げて、あれこれ工夫しながら創作にも励んでいる、いや励もう励もうと根気を養っている。
2013 2・18 137
* 血圧114-55(66) 血糖値90 体重63.0kg 起床9時半 洗眼 朝 卵 饂飩 ヤクルト 朝の服薬 今朝は涙と洟水 途切れなく大量に。 尾てい骨直上部に痛み残っている。 午 色ご飯。味わい無。 国会予算委員会聴く。 体違和に堪えかね四時ごろから仮眠。 晩、野菜の天麩羅、スパゲティ。 入浴。 今日は、薬の副作用にダウンされた感じ、仕事も一時間程度しか続かず、なにもロクに出来なかった。こんなに何も出来なかった一日は、めったに体老境は験しない。目はふさがり、洟は垂れ、軽い吐き気で濃厚な唾を吐き続けていた。早く休む。ウーン。抗癌剤副作用、鈍重感な威力でわたしを占領しに来たようだ。だが、それだけのこと。他に、苦も痛も無いのだ、立ち向かえといわれればまだまだ立ち向かえる。
2013 2・19 137
* 血圧110-49(57) 血糖値71 体重63.1kg 起床9時半 洗眼 朝 餅三つ 紅茶 朝の服薬 眼の不調は常時、仕事も作業もしづらい。 国会予算委員会聴く 隣棟から重荷を七つ腕車で運び入れる。尾てい骨上部の背骨、臀部、痛む。鎮痛剤つかう。 午、カステラ二切れ ヤ クルト 珈琲 午の服薬 午後の仕事 視野の薄暗さに参る。裸眼でも近用眼鏡でもてぢかな文字が読みにくい。 昔の唱歌や童謡を聴きながら、休み休みの仕事。 晩、カレー饂飩 チョコレートと珈琲 晩の服薬。 晩の仕事 昨日ほどではないが、やはりともするとガックリ頭から膝元へ上体を折ってしまう。眼の見えない。見えにくい時はそれがいちばん安楽な姿勢で、手洗いの便座でそんな姿勢に入ると、ついそのまま寝入ってしまう。らくではない、が、体内に潜んだ癌細胞を野放しの儘にはしたくない。
2013 2・20 137
* いまのわたしは、湖の本新刊発送用意の作業などいろいろ有りながら、創作つまり小説もトロイカのように少なくも三作の尻に鞭打って楽しんでいる。眼がすっきり見えればいいのになあと嘆かわしいが、手探りにでも、あれに鞭を入れこれに鞭を入れて駆け抜けてゆくしかない。今も霞んだ眼で、いちばん期待している、いやいやどれも期待しているが、その一つに大きな伏線を二つも敷いていた。
さ、もう寝よう、明日のためにも。
2013 2・20 137
* 血圧107-53(63) 血糖値82 体重62.7kg 起床9時 洗眼 朝 餅三つ 紅茶 朝の服薬 とめどなく涙、洟。 電車で尻餅ついた臀部の痛み、昨日の入浴後から増している。 眼暗んで、また眩んで、仕事にならない。 午、素うどんの釜揚げ。なまじ味がつくより饂飩はあっさり無味の儘がいい。だが。なにもかもあっさりがいいワケでない。 午の服薬。 午後の仕事も眼ゆえに捗らない。じりじりと創作の推敲したり、音楽を聴いたり。創作関連の地図を凝視したいのに、出来ない。 晩、海苔佃煮で白粥一膳、薄揚げと小松菜の煮びたし、少し酒。晩の服薬。 今晩の抗癌剤服薬で、今期二週間分のようやく半分を服用したが、さすがに、きつい。睡眠、そして目覚めた時が、もっとも体感晴朗で、起きるとすぐさま涙と洟とに攻められる。涙はやにと化し満足に眼を開いていられない。味覚障害も執拗に。およそ食べるのが嬉しいなどという気分は、服用開始の去年五月以降、払底しきっている。幸い苦・痛はない。が、どよんとした重怠さに抑えられ、ともすると頸が膝元へ落ちている。
2013 2・21 137
* 血圧105-47(65) 血糖値88 体重62.6kg 起床11時 洗眼 朝午兼帯 餅粥 酒粕 葛切り 服薬 排便 昨日よりやや涙目が楽か。転倒後の痛みは臀部にしびれ感とともに残っている。 午後の仕事 二時間ほど 苦痛はないのに、つい眼とじ頸が落ちる。疲労ではない、「薬」労だ。 晩、握り飯、すき焼き風 酒粕汁 ヤクルト 晩の服薬 躊躇いながら入浴 浴後体重63.3kg 無理は避けたほうがいい。 日記として書きたい何も今日は無い。十時には休もう。
2013 2・22 137
* 血圧97-41 (68) 血糖値91 体重62.7kg 起床9 時 洗眼 朝 餅三つ 半熟卵一つ 朝の服薬 盛大排便 昨日・一昨日よりは洟と粘唾液が少なくて楽、午前の仕事 午 ファストフードのスパゲティ 不味い 午の服薬 午後の仕事 身が入る 晩 握飯二つ 粕汁一杯 晩の服薬 晩の仕事 閉じたい眼を強いて見開き、落として居たい頸をもち挙げ、仕事。昨日より、仕事をしていて、ややラクか。何度か洗眼 ファンギゾン・シロップと刺激的な含嗽剤で口をゆすぐ。九時半 もう機械から離れよう。
2013 2・23 137
☆ ご機嫌如何ですか?
3日とあけずに「私語」見ていましたのに 気がかりです。この月の上旬に突然 端末のマウスだけが不具合と思っているうち、キーボードも動かなくなり はてには本体まで壊れて・・・
買い換え、W7にセットアップしましたが、HPの「闇に言い置く 私語」に入れません。
一寸日が空いたものでご様子知りたくて それまでは開いたていたものを「お気に入り」に入れていていたもので 又 以前のメモも無くしていて、どこから入れば 良いのか お教え下さい。 京都 貞
* 貞さん、
お元気でいて欲しいと願っています、もう高校生ではないので。元気だったからだもガタついて来ます。
さて、コンピュータという機械にはなかなかシンからは馴染めなくて一種の苦手に属します。自分の技倆ではたいていのことが出来ません。
わたしのホームページへは、 「検索」欄に http://hanaha-hannari.jp で入って、表紙をクリックし、総目次へ、そして上の方の「今月の日記」を開いて下さい。たぶんそれで見られると思いますが、ダメなら、また知らせて下さい。
お茶のお稽古を続けていますか。新しい茶巾と茶筅、そしておいしいお茶があればお茶は楽しめますが、なにか不自由していますか。
想像力がよわくて、ついついあなたの昔姿ばかりが想い出されます。**さんが、少しでも回復されているといいなと願っています。
わたしの容態は日記の毎日冒頭に記録していますが、さすがに抗癌剤副作用が強硬にからだに増強浸潤し、この二三日は仕事にも差し支えるほどノビています。
苦くて、灰のようで、八割九割りの食べ物が食べられない。ようやく太めの饂飩、蕎麦、餅、粥が入るので、主食として繰り返し食しています。飯、パン、肉、魚、卵、野菜、ケーキやクッキーやかき餅など、全部だめ、口に入れても味はなく飲み込むだけです。飲み物も、やっと珈琲紅茶が口に入るように。また、控えていた洋酒、日本酒、焼酎など、ごく僅かを、「薬」代わりに口に含んで、砂をまぶしたような口腔に火をつけ、紛らわせています。蕎麦屋へ入ると、日本酒のほかに板わさを頼みます。これは淡泊で苦くなく助かります。
目も、まったくひどい状態で、いつも霞みかつ涙でふさがっています。ついついいつも眼を閉じています、家でも外でも。読書という楽しみを殺がれているのが残念。
先日は、地下鉄内で、下車前に仰向けに転倒し、幸い骨折はないと思っていますが、臀部全体がまだ痛いです。なにしろ筋肉が失せて骨が触れるほど痩せました。24キロも痩せました。
しかし気力は元通りです。いくら不自由でも仕事はしています、創作も、湖の本も、日記も。そのうえに相変わらず一時間以上掛け、聖路加の六科、地元のの歯科に「通勤」しています。転倒に気をつけながら、杖をついて。病には、立ち向かうのみ。
芝居だけは楽しみで、よろよろしながらも劇場へ通います。いい席を用意してもらえるので幸せです。
それでは、また。 こんど、いつ頃には京都の山川が観られるだろうと、恋しく思っています。 お大切に過ごされますように。 遠
2013 2・23 137
* 血圧102-52(66) 血糖値97 体重62.6kg 起床9 時半 夜中眠りづらく。 洗眼 朝 釜揚げ饂飩 ネーブルに砂糖添えて 朝の服薬 午前中テレビの将棋観る 洟 涙 唾 比較的ラク。眩い。 唱歌聴く。 午 焼餃子 食べられず 八朔に砂糖添えて 葉巻型クッキー三本 珈琲 午の服薬 臀部の痛み残っている 午後の仕事 午後も 洟 涙 唾 比較的ラク。ただ、眩い。 晩 焼餃子食べられず 蜆汁二杯 握飯二つ 晩の服薬 入浴後体重63.6kg 入浴すると、浴後に転倒時の痛みが戻ってくる。それでも今日は総じてややラクだった。涙目で塞がってなく、目をあけて用事や仕事が出来たのが有難い。 明日は午後三時・三時半に感染症内科の診察、聖路加へ妻と出かける。転倒以来の外出。
* 今日も、少しつらいと唱歌を聴いてやり過ごしていた。
全20巻の『美しき歌 こころの歌』のもう19巻を聴いてきた。聴きながらも目次に朱の一重丸と二重丸をつけてきた。丸無しのもいくつも有った。自身のためにいずれ歌唱としてのベストテンを選び、別に作詞の優れたのも選び出してみたい、その時は20巻に洩れていた唱歌からも選びたい、
わたしの戦後新制中学生の頃は、ラジオでの人気定番は歌謡曲のベストテン番組だったし、教室でもわたしたちの先生は、歳末などに自身の「読書」「友」「触れた自然」などのベストテンを選んでみなさいと言われた。自問自答の必要な知的で精神的な試みに成るからと。わたしは、テンとは限らないが、いいものを選ぶのが好きであった、今も少年の昔の師の教えを大切に思っている。
今日の第六巻で二重丸をとりあえずつけたのは、録音順に鮫島有美子の「波浮の港」 藤山一郎の「影を慕いて」 並木路子の「リンゴの唄」 伊藤久男の「あざみの歌」 藤山一郎の「長崎の鐘」 岡本敦郎の「さくら貝の歌」 美空ひばり「川の流れのように」の七曲。歌唱力と、歌詞の表現力、記憶も含めてもろもろ受ける感動、そして日本の歌、に重きを置いている。なるべく歌謡曲でなく、またあまり歌い口を弄らない素直な美しさにも。
その上で、今日の圧倒的な名唱は、藤山一郎の「長崎の鐘」と美空ひばりの「川の流れのように」が傑出していた。涙をこらえた、いや、流した。きれいな涙は眼を洗ってくれると分かっている、それで、毎日毎日聴いてきた。そういう歌に出会いたい。鑑賞も実効も期待している。
* 書きかけの小説に向き合っている間に十時半、もう眼がもたない。休みます。
2013 2・24 137
* 血圧105-50(66) 血糖値95 体重62.7kg 起床10時 洗眼 朝 素饂飩 黒豆 ヤクルト 朝の服薬 夜中存外に痛みなど感じず熟睡 今は臀部の痛み、やや。涙、洟、相変わらず。昼食後に、三時~三時半受診の感染症内科へ。 尿、血液に異常ないと。 内服薬三種を院外処方で受けとり、例の更科蕎麦で軍鶏・鴨相乗りの一コースの鍋を妻と。わたしは肉の味がしないのだが妻はとても気に入って美味しいと。酒は菊正の枡。なんだか、とてもサービスがよかった。二人とも満腹して新富町から一路保谷へ。転倒もせず駅からタクシーで帰宅。視野・視力とも今日は動揺まつく、眩しくてまいった。サングラスでも眩くて。かと思うとふっと視野が薄暗くなったりも。
2013 2・25 137
* 眼がぎらぎらするので「十訓抄」もほどほどに巻を伏せ、少しく音楽を聴こう、聴いて今日もはやめに休みたい。
2013 2・25 137
* 血圧107-42(60) 血糖値78 体重62.9kg 起床8:30 洗眼 朝 小さい稲荷寿司二つ パイプ状クッキー二本 大量排便 朝の仕事 午 素饂飩 茹卵のマヨネーズ和え ヤクルト 酒少量 眼の調子悪い。疲労感重く。 晩 すきやき風牛肉少し 小さめの握飯三つ 晩の服薬 眼の不安定に参る。 もう字が読めない。八時前だが、休むしかない。
2013 2・26 137
* 読書がままならない。仕方ない、いい音楽を聴こう、耳には異常は出ていない。ショパンから。ついでぐれん・グールド。
2013 2・26 137
* 血圧103-50(69) 血糖値87 体重62.9kg 起床9:30 洗眼 朝 ホットケーキ 紅茶 林檎三切れ 建日子「原作」の「アンフェア」劇を観たあと、二階にあがること出来ず、五時近くまで寝る。午食抜ける。 晩、鱈ちり 鱈食べられず 豆腐のみ四五切れ 薯焼酎少し 氷菓子二つ 晩の服薬 絶えず半醒半酔に近く、視野朦朧。ものの読めないのが辛い。
* いろいろ気になり書き留め言い置きたいこと幾らもあるが、ムリ。今期の服薬は明日一日で終え一週間休める。三月四日に腫瘍内科(オンコロジィ)の診察がある。服用予定は四月末まで、もう二ヶ月。抗癌剤でかんじんのわたしの生体を痛めてはならないとも言われている。
* いまは実は或る地方の地図を綿密に眺めたいのだが、とても視力が及ばない。
2013 2・27 137
* ほんの十数行だが小説を先へ押しておいて、なにより眼の霞みに負けたまま今日を終えたい。
幸い、有効な史料などたくさん贈ってもらった木村年孝さんに、すこしは見映えのする昔の限定本を二種宅送、謹呈した。それほども有難かった。
もう後戻りできない。綴れを織るように、丁寧にわたしのファンタジイを先ずわたし自身が堪能したい。
2013 2・27 137
* 血圧97-43 (64) 血糖値92 体重62.7kg 起床8:30 洗眼 朝 丸餅三つ 朝の服薬 視野がうす暗い。また眩い。 午前の仕事 午、 狐饂飩 餅菓子 映画「スミス都へ行く」観る。 排便。 午後の仕事少し。眩くて視力も落ちてどうにもならない。 見えないなら音楽を。 好きな唱歌のあと、パバロッティとマリア・カラスを堪能、その間は瞑目して休息。 晩、玉葱と蒲鉾の煮びたし 大根輪切り煮びたし 蕎麦半人前 うま味出汁三杯 晩の服薬 あすから抗癌剤一週間休薬。 げっそりと体力喪失を覚えるが、「うま味出汁」や「昆布茶」などの連用で味覚障害が改善されるという報道に明日から期待したい。今は間食にもほとんど手が出ていない。手首、足首など顕著に色素沈着して異様に黒ずみ、足首には強い痒みのでるのをレスタミンでかわしている。 もう九時半、今晩の仕事はただに負担になるだけかも。 休むとする。
2013 2・28 137
* 眼が眩くてお話にならない。
* 見えにくい時は 音楽が救いになる。岸洋子の「希望」 芹洋子の「あなたにあげる」 同じく「四季の歌」 山野さと子の「アメフリ」五十嵐喜芳の「オー・ソレ・ミオ」を聴いてから、パパロッティを聴きマリア、カラスを聴いた。気分はすかっとしたが、眼はダメ。
裸眼で『十訓抄』の「一」を読み進んだ。先入の偏見はあやまり、読みやすく判りいい王朝人の推讃・愛読にたる逸話が簡明にならんでいる。仕事合間の読書に最適の一書と覚えました。
2013 2・28 137
* 血圧92-45 (65) 血糖値98 体重63.2kg 起床8:30 洗眼 朝 丸餅三つ うま味出汁二杯 ヤクルト 朝の服薬(抗癌剤は休薬) 午前の仕事 午 素饂飩 甘夏ゼりー うま味出汁二杯 朝頂戴した菓子、最中など二種 午の服薬 排便 昨夜来の「うま味出汁」の効果であろうか、口腔内のザラつきがかなり緩和され、味の利き分けは不十分ながら、食べ易くなった感じ。大いに期待したい。 午後の仕事 湖の本116を入稿 晩、豚カツ半切れ うま味出汁一杯半 茶漬一膳 晩の服薬 晩の仕事 九時で階下へ。 「アンフェア」観て、休む。
2013 3・1 138
* 見えにくい眼でさぐりさぐりキイを打っている。相当の補充もして、「湖の本116( 二下) 」も慎重に入稿した。三月七日には「ペンと政治(二上)」115巻が出来てくると、痛くもありよろよろもするからだで、脚の痛む妻に手伝って貰いながら発送作業になる。それらの終わる頃には新しい次の「湖の本」初校ゲラが出来て届くだろう。
抗癌剤連用の予定は四月いっぱい。あとまるまる二ヶ月を余している。しっかり立ち向かうだけのこと。
2013 3・1 138
* 血圧124-62(64) 血糖値90 体重63.0kg 起床9:00 洗眼 朝 角餅仁つ 甘夏ゼリー うま味出汁一杯半 ヤクルト 最中一つ 朝の服薬 心臓外科天野医師のインタビュー放映に感動。 午、饂飩 リンゴ、うま味出汁 干し柿一つ 午の服薬 排便 午後の仕事 排便 晩 味噌汁掛け飯一膳 食欲うすく。 晩の服薬 また排便。入浴後体重 63.4kg。 転倒の後遺臀部痛はなかなか軽減しない。歩行には差し支えないが、妻に言わせれば、今のわたしに「臀部」なる筋肉は存在せず。「骨と皮だけ」であるに過ぎないと。それでも神経はあるだろう、屈むと痛い。 晩は、好きな篠原涼子の「アンフェア」を観て。 休む。
2013 3・2 138
* 一夜四度の尿意に驚く、一度一度に尿量しっかりあり。起床11:00 血圧101-52(71) 血糖値89 体重63.5kg 洗眼 朝午兼帯 雑煮餅二つ うま味出汁 カステラ一切れ 軽い菓子二つ ヤクルト 服薬 尾てい骨直上の痛み止めにロキソニン一錠 排便 疲労感のまま休憩 仕事に二階へ上がれず 二時から五時まで寝る 晩 握り飯一つ 蛤汁二杯 林檎 うま味出汁 最中一つ 野球対中国戦途中まで観て 機械の前へ。
うま味出汁をしっかり呑む効果か、口腔のざらつきは確実にやわらいでいる。有難し。苦・鹹・渋・甘の四味に加えて「うま味」の在るを日本料理は早くから見つけていた。「味の素」もその別方面からの発明だった。世界の一流シェフたちも今や驚嘆している「うま味」の世界進出。「新たな味蕾」創出というべきか。
2013 3・3 138
* 書きたい、語りたいことはたくさんあるのに、からだがそれを望んでいない。「政治」の行く先はあまりに危険で強圧的に走ろう走ろうとしている。ハッキリそう見える。せめても国・政府が、「国・政府の犯罪」を憲法を足蹴に強行しないでもらいたい。
2013 3・3 138
* 昨日・一昨日一度ずつ微量ながら鼻血あり。夜前はほぼ終夜眠れず、二度点灯して少しずつ読書。起床8:30 血圧113-48(59) 血糖値88 体重63.8kg 洗眼 朝 角餅二つ うま味出汁 ヤクルト 朝の服薬 地元眼科へ 眼科的には視力も0.9 程に回復していてその他にも異常なく、視野・視力の動揺、霞み眼などは、一にも二にも抗癌剤の影響による「貧血等の体力衰弱・疲労」に依ると思うと。涙は出た方が出ないより良く、こまめに拭う、洗うことで今は我慢と。缶詰の強力な栄養飲料を二つ戴く。体力をつけてくださいと。 帰宅途中蕎麦屋で注文の笊蕎麦も掛け蕎麦も食べられず帰宅。 午 小さめ握飯二つ 苺 白菜漬物 酒粕少し うま味出汁。 午の服薬 指先の痺れ、皹割れ、爪の状態悪化など。 転倒後の痛みは間隔をあけてロキソニンで凌いでいる。 晩、 卵と饂飩 うま味出汁 白菜の漬物 最中にど。 晩の服薬 晩の仕事。 九時半、もう字がみえない。 排便つづく。 休む。
2013 3・4 138
* あれから二年、癌の手術後も転移の兆候とわたしは闘いながら、体力のどん底にはまりながら、こと「反原発」に意志と覚悟を集中し、本にすれば千数百頁分の手記を書き続けてきた。ほとほと疲れているし、再びの転倒や病臥にも気をつけねば成らず、それでもそれでも作家・批評家として創作の仕事をぜひしたい。何としてもしたいのだ。
三月十一日まではいくらしんどくても「原発と悪政」に対する「ペン」はとり続ける。その後、皹の重点を創作へ引き戻したにしても、わたしの「重大関事・憂慮」がここに在ることは決して変わらないとだけは、書き留めておく。
2013 3・4 138
* 昨夜はまるで眠れなかった。仕方なく点灯、暫くぶりにゲーテの「イタリア紀行」と小説「親和力」、それにトールキンの「指輪物語」を読み継いだ。
ゲーテの透徹・明哲・文章の豊かな美しさと力強さは、紀行にも小説にも満々と溢れ、読まされる喜び、満たされる嬉しさに真夜中冴え冴えとし感動した。たまたま一七八七年四月二十七日「カステル・ヴェトラノにて」の記述から読み出した、いきなりから表現の美、観察と描写の的確なひびきに、おもわず居ずまいを正したくさえなった。ここへ引用し紹介するのは容易だが、たった今、その根気が無い。
世界史にすぐれた作家は、思想家は多い。しかし、ゲーテのようにその著作のありとあらゆる場面や状況において、箴言とすら謂える言句をじつに自然・当然に場違いでなく創出できる人は他に知らない。
それは「親和力」のような小説の中でも、登場人物の口をかりて悠々と裕に適切にものごとの「自然と真実」とが、あるいは地の文で、また会話などの中で、煌めいて出る。引用したいが原本の文字が今のわたしにはまるで霞の奥にちらついていて、何もできない。 「指輪物語」の文章の精緻にして適確な美しさ、深さもまた私を驚嘆から賛嘆へとやすやすと面白く導いてくれた。すばらしい。
こんなことでは一睡も出来ないと灯を消し、しかしまた二時間もして点灯、小説を楽しんだ。佳い作は品にも満ちていて読書の嬉しさで全身を満たしてくれる。早く、健全な眼に回復したい。今日出向いた眼科の先生は、眼科的にはとてもよく回復しています、抗癌剤の連用が満了して二ヶ月もすればまともな眼鏡がつくれるでしょう、と。六月末にはなんとか。だが、ソレまでにも「湖の本」をもう二册送り出すことになる。体疲労をなんとか回復し体重を増し、筋肉を作らねば。たしかな今のわたしは骨と皮と皺と色素沈着で色くろく、見た目の生彩を喪い切っている。せめて、仕事はしっかり続けたい、続けられる。続ける。
2013 3・4 138
* 熟睡は出来ず。 起床9:00 血圧115-52(76) 血糖値84 体重64.0kg 朝 カステラ二つ 酒粕少し うま味出汁二杯 朝の服薬
午前中休息 午 スバゲティ うま味出汁 栄養ドリンク ヤクルト 最中半分 午の服薬 映画「パットン戦車軍団」観て休息。 午後の仕事。 晩 茶碗蒸し三杯 百合根 握り飯一つ 晩の服薬 入浴 体重 64.0kg 眼は終日不調。 疲労濃く、危うくよろよろするが、心意に問題はない。臀部痛は軽微なから続いているが、内出血等の兆候はは無い。
昨日、地元の眼科医院の先生から、体力・栄養の補いにとても有効ですからと「栄養ドリンク」の二種二缶を戴いてきた。口に合うので、先生に電話して、やむなく不要にされている残りの二十缶ほどを頒けて戴くことにし、妻が受け取りに出かけてくれた。先生のご主人用であったろうに、闘病半ばに亡くなったのである。ご家族の直したかったお気持ちをわたしは引き継ぎたいと思った。
2013 3・5 138
* ほぼ熟睡できた。 起床7:40 血圧115-55(63) 血糖値73 体重63.7kg 朝 餅一つ 酒粕焼いて少し うま味出汁 ヤクルト 朝の服薬 臀部痛にロキソニン2錠。 聖路加腫瘍内科へ 血液検査に異常なく 貧血も点滴が必要ほどは低くないと。 しかし抗癌剤副作用は顕著で、これ以上このまま連用した場合、眼へもさらに悪影響があり得るし、体そのものを副作用で痛めすぎてはならないので、休薬を思い切って四週間延長しましょうと。主治医、担当医とも同意見で決定された。栄養ドリンクも処方された。
たしかに今日の独りでの通院はしんどかった。生協との関わりで妻はそれを済ましてから銀座ソニー前まで迎えに来てくれた。疲労でよろよろしていた。 三笠会館間の榛名で、フランス料理が食べられるかと試みたが、失敗。キャベツを素地にしたポタージュスープ以外はコースの魚も肉もいろいろも全部、何を口に入れているのか分からず不味くて、わずかに赤ワインが口に合い、二杯呑んだ。 昼の服薬。 帰路もしんどくて、一路、道中大事をとりとり帰宅した。 困憊。 晩は、 食欲なく、何を食べたという実感がない。 晩の服薬。 晩の仕事。十時前、もう休む。
2013 3・6 138
* こんなに病気に冒されシンドイのに、それでも放っておけない「収束未了」の頭に来る諸問題・諸現象・諸悪政が充ち満ちて、血反吐でも吐きそうな現実だ。情けない。つくづく情けない。
2013 3・6 138
* 抗癌剤の服用をこの一週間休んでいたが、しんどさは津波のように嵩を上げていた。文字通りドクターストップで、もう四週間の休薬が勧められた。なんとかこの間に、元気を少しでも取り戻したい、何よりも眼の不安定が好転してほしい。今夜も、キイを拾っていながら、数えきれず間違えては直していた。キイボードから霞の底を覗くように文字を手探りしていた。 もう休もう。
あす朝から「湖の本115」の発送に取り組む。しんどいならしんどいと弱音を吐くもよい。しかしすることは、する「波」のように。
2013 3・6 138
* ほぼ熟睡できた。 起床8:30 血圧136-54(58) 血糖値71 体重63.5kg 朝 饂飩 栗 うま味出汁 土佐文旦 ヤクルト 九時 「湖の本115」出来本届く 今朝は後ろ腰骨が痛い。 朝から夕方まで発送の作業。国会の予算委質疑にも耳を傾ける。 午 餅二つ 半熟卵 栗 うま味出汁 栄養ドリンク 午の服薬 排便しっかり 眼はときに霞みときに眩く。 夕方に作業終え 晩 蕎麦 栗 うま味出汁 栄養ドリンク すこし菓子など 晩の服薬 晩の仕事
* 朝から夕方まで、孜々として「湖の本115」発送の作業、力仕事を引き受けて助けてくれた妻に、感謝。これぞと思う政治家達、またジャーナリストにも送った。その間も、午後は、衆議院予算委員会の公明党、民主党の質問をじっと聴き続けていた。
疲れた。眼は暗くなったり眩しくなったり。転倒痛はいっこう緩和されない。やれやれ。いつもは夜にも作業するのだが、今晩はもう休む。とにかくも原発爆発から二年の「三月十一日」日付を発行奥付に書いて間に合ったのは嬉しい。今回本は、あまり息苦しくならないようにと巻末の「私語の刻 跋」にたっぷり紙数をさき、「ペンと政治」と帯同している日々のわたしの別方面をも編成しておいた。この「秦恒平の文学と生活 闇に言い置く私語の刻」は「多彩をきわめていますね」と言われるほどの多面体になっている。訪れてくださる読者も、国内外に、多い。
ま、三月十一日の満二年までは「原発問題に焦点」を結んで日々を送り迎えてきた。また、すこしは病にも負けず、安らかな日々に立ち返りたい。
2013 3・7 138
* 俳優座の三軒茶屋での公演に招待がきたが、今日只今の体調で三軒茶屋は遠すぎる名あと思っている。
* さ、明日も、本の発送、頑張ります。十時過ぎ。もう休みます。
2013 3・7 138
* ほぼ熟睡できた。 起床9:00 血圧117-54(56) 血糖値79 体重63.4kg 朝 饂飩 栗 温泉卵 うま味出汁 土佐文旦 ヤクルト
栄養ドリンク 午前の発送作業 午 餅二つ 栗 うま味出汁 栄養ドリンク 午後の発送作業 国会質疑聴きながら。 排便二度 夕刻 今日の発送終える 晩 粥とあみ二膳 おでん少し 建日子帰宅 食事一緒に。 はじめ、わたしはフラフラだったが少し持ち直し 日本と台湾の壮絶試合を延長戦まで観た。 負けると感じた試合を日本は逆転した。興奮。 建日子仕事場へ戻り わたしは寝る。
2013 3・8 138
* 血圧121-58(56) 血糖値78 体重63.1kg 朝 粥 あみ 栄養ドリンク ヤクルト 紅茶 うま味出汁 土佐文旦 朝の服薬 午前 湖の本発送作業 午 餅粥 土佐文旦 うま味出汁 栄養ドリンク 午の服薬 午後 発送作業 晩 粥 ゆで小豆 栄養ドリンク うま味だし 晩の服薬 疲労困憊 何も出来ず。 排便有り。
2013 3・9 138
* ほぼ熟睡できた。 起床9:30 血圧126-60(59) 血糖値87 体重63.1kg 朝 饂飩 うま味出汁 土佐文旦 ヤクルト栄養ドリンク 朝の服薬 午前 湖の本発送作業 午 餅粥 土佐文旦 栄養ドリンク 午の服薬 午後 発送作業 目標にした東北大震災満二年の三月十一日刊行に間に合い、夕刻に発送し終える 疲労困憊 晩 粥 ゆで小豆 栄養ドリンク 晩の服薬。 晩の仕事。この四日間の発送作業は、力仕事のおおくを妻にたすけられながらも、真に疲労困憊した。視野は朦朧と視力はうすれ、霞の奥を覗き見ながら間違うまいと努めた、が、まずい間違いの多発していないのを願う。食事もすすまず、体重は少しずつ落ちて。測り初めてから四キロ強も減り、あわや62キロ台に沈み掛けている。食べなくては。そして、歩くこともしなくては。八時半だが、もう休みたい。休憩しながら原発関連のNHKの特集二本を十一時まで熱心に視聴。
2013 3・10 138
* 福島第一原発の汚染水急造タンクは脆弱で、3年と保たない恐れが露顕している。原発危害の収束・終熄をこういう安直が重大にいついつまでも妨げる。あげくまた汚染水を海へ放出するという「国際的犯罪こうい」に、東電と政権とは結託のおそれ大きい。やることなすこと、その場しのぎの「安全」対策、情けない限り。明治以来、戦争を措いて、昨今の政権も国会もあまりに幼稚な無策と利欲に溺れていないか。
大江健三郎さらの「貫く脱・廃・原発デモ」の盛況・増強を応援したい。わたし自身が参加できない健康であるのを残念に、残念に思う。
2013 3・10 138
* この四日間の発送作業は、力仕事のおおくを妻にたすけられながらも、真に疲労困憊した。視野は朦朧と視力はうすれ、霞の奥を覗き見ながら間違うまいと努めた、が、まずい間違いの多発していないのを願う。
食事もすすまず、体重は少しずつ落ちて。測り初めてから四キロ強も減り、あわや62キロ台に沈み掛けている。食べなくては。そして、歩くこともしなくては。
八時半だが、もう休みたい。
2013 3・10 138
* 起床8:30 血圧109-52(53) 血糖値79 体重63.3kg 朝 餅二つ 温泉卵二つ 土佐文旦 ドリンク ヤクルト朝の服薬 涙溢れて塞がり 洟こぼれ 体調ぐったり半醒半睡のまま動けず。 午 饂飩 ビスケット二枚 小魚とピーナツ 土佐文旦 ドリンク 午の服薬 寝るかと思案したが 機械の前へ。 五時 半途で階下へ降りる。 晩 ラーメンも肉玉うま煮も食べられず。 蕎麦半人前 ドリンク うま味出汁 晩の服薬 入浴 排便あり。
2013 3・11 138
* 起床11:00 血圧102-54(55) 血糖値85 体重62.7kg 涙溢れ洟こぼれ眼を開いていられない。 朝午兼帯 粥 ビスケット 土佐文旦 ドリンク うま味出汁 昆布茶 服薬 寝る 夕飯 餅三つ 文旦 ドリンク うま味出汁 昆布茶 服薬 六時より九時 寝る 十時半 寝る 後ろ腰の痛み抜けない。ただただ寝ていたかった。
2013 3・12 138
* 寝ていた午後、文藝春秋の寺田さんから湖の本受けとったと電話。わたしはろれつがまわらず心配させてしまった。建日子の文庫新刊に御礼をいうと、発売四日で増刷ですよと。息子さんは流行作家の一人ですと。ま、寺田さんも『殺人初心者』といった読み物好きの人ではなく、ただ役職がら励ましてくださったのだろう。一度、三人で会いましょうとも。感謝。
2013 3・12 138
* 起床9:00 血圧99-48 (58) 血糖値77 体重62.7kg 涙溢れ洟こぼれ眼を開いていられない。 朝 粥 文旦 ドリンク ヤクルト うま味出汁 服薬 午前呆然 午 中華餡饅一つ 土佐文旦 クッキー うま味出汁 ドリンク 後ろ腰の痛み抜けない。一昨、昨日、今日と、抗癌剤休薬十三日にして、体調は最低。グロッキー、とはこんなのかも。 午後は、奮起して機械の前へ。 晩、中華餡饅一つ 八朔 うま味出汁 ドリンク。
明日は、五十四年目の結婚記念日。夜の部の新橋演舞場、染五郎、松緑、芝雀らの「一條大蔵譚」と、染五郎、菊之助の「二人椀久」を楽しみにしているが、この体調で無事たどり着けるか。帰りは、タクシーで帰宅になろうか。
ま、休薬と決められた期間は、もう三週間余。その間に、劇的に元気回復できるといいが。
2013 3・13 138
* 一昨、昨日、今日と、抗癌剤休薬十三日にして、体調は最低。グロッキー、とはこんなのかも。
* 明日は、五十四年目の結婚記念日。夜の部の新橋演舞場、染五郎、松緑、芝雀らの「一條大蔵譚」と、染五郎、菊之助の「二人椀久」を楽しみにしているが、この体調で無事たどり着けるか。帰りは、タクシーで帰宅になろうか。
ま、休薬と決められた期間は、もう三週間余。その間に、劇的に元気回復できるといいが。
2013 3・13 138
* 起床9:00 血圧113-51(55) 血糖値86 体重62.9kg 涙溢れ洟こぼれ眼をまともに開いていられない。 朝 赤飯で結婚54年を祝う 紅白饅頭 麩汁 ヤクルト ドリンク うま味出汁 昆布茶 朝の服薬 午前の仕事 午 狐饂飩に卵 うま味出汁 ドリンク 昆布茶 午の服薬 排便。 昨日よりかすかに体調持ち直しているかと期待しつつ、新橋演舞場三月花形歌舞伎、有楽町駅よりタクシーで、夜の部にでかける。歌舞伎上乗の出来に大いに満足、はねたのが七時半ごろだったので帝国ホテルのクラブに入り、五四年の結婚記念日をシャンパンで祝って貰う。伊勢長のサイコロステーキも北京の北京ダックも、口切りのブランデーも少しずつだが、口に合い、帰宅には強風を避け宅までタクシーを使った。 やはり疲れていて、そのまま寝た。
* 結婚して満五十四年。永く歩んで来れた。
昨夜九時半ごろ車で建日子が来て、もう暫くしての妻の心臓検査の保証人署名などしていって呉れた。付き添いにはわたしが付く。新たな手術ではなく、手術予後を検証するらしい、一夜の入院と。
わたしの通院はまだいろいろ続くけれど間隔が永くなり、なるべく一日で二科の診察が受けられるようにもして、おおかた家に居れるようにしている。聖路加以外では、江古田の歯科、地元の眼科にも通っている。
2013 3・14 138
* 起床9:00 血圧117-55(53) 血糖値87 体重63.6kg 涙溢れ洟こぼれ眼をまともに開いていられない。朝 丸餅三つ 温泉卵一つ うま味出汁 ヤクルト ドリンク 服薬 そのまま休憩 午 素饂飩 四国の蜜柑デコタン ドリンク うま味出汁 昆布茶 服薬 盛大排便 郵便局経由スーパーまで妻と歩く 休憩し ようやく機械の前へ。 午後の仕事 晩 椎茸・玉葱・貝柱・明日葉の天麩羅、牡丹餅一つ ドリンク 出汁 昆布茶 食欲とまではとても謂えないが 口に入る品数がやや増えているとも。 服薬 小排便 晩の仕事
2013 3・15 138
* 夜中なかなか眠れず、暫く創作の資料読んだり。 起床9:30 血圧107-56(55) 血糖値81 体重62.9kg 涙溢れ洟こぼれ眼をまともに開いていられない。この症状、変化ない。 朝 牡丹餅二つ 温泉卵二つ ヤクルト ドリンク うま味出汁 昆布茶 朝の服薬 午前はこまごました用事。 午 掛け蕎麦 ドリンク うま味出汁 午の服薬 体調落ちてきたが、午後の仕事 晩 挽肉掛けの飯一皿 ドリンク うま味 昆布茶 晩の服薬 晩の仕事 八時半で眼は限界。 休憩する。 仕事再開 24時に至る
2013 3・16 138
* 昨日始めた「仕事」を京も追い続けたが、もう眼は限界を超えて霞みきっている。まだ八時半。休憩しなくては。
2013 3・16 138
* 起床8:30 血圧124-58(56) 血糖値84 体重62.8kg 涙溢れ洟こぼれ眼をまともに開いていられない。この症状、変化ない。 朝
丸餅三つ 温泉卵二つ 出汁 ドリンク ヤクルト 朝の服薬 午後の仕事 晩 牡蛎雑炊の牡蛎五つ六つ 餅一つ ドリンク 出汁 昆布茶 晩の服薬 入浴 浴後体重62.8KG 栄養ドリンク うま味出汁 昆布茶などを規則的に飲んでいるためか、舌の味蕾がすこし蘇ってきているとも想像される。食べ物の品目が少しずつ増えていて、今晩の味噌雑炊の牡蛎などムリと思っていたのが五つ、六つと食べられたのは収穫だった。その一方で寝起きの朝一番の体重は少しずつ少しずつ減っている。手術前86キロあったのが、62キロ台まで沈んでいる。それでいいのか、よくないのか。分からない。
2013 3・17 138
* 今日も、日記よりは「仕事」に向かっていた。創作もあり、自身にもの問う真剣勝負もある。皮を剥かれるようなきつい仕事だが、全力を傾け正心誠意、書き継いで行きたい。
どんなによろけていても、寝てしまいたいと思っているときも、機械の前へよろよろとでも向き合えば「仕事」が出来て行く。しんどいとすら思わない、ただ視野が霞み視力は落ちて行くのだけは、一向に避けられない。これで疲れてしまう。眼科的には視力も回復していますし問題有りませんと言われると嬉しいが、やはり現況は抗癌剤の副作用がきつく眼にきているのだろう。休薬期がもう三週間近くあるのを頼みに、体力の落ちるのを防ぎたい。浴槽への出入りも危ない。二階から降りてくる階段もわたし自身の濃い影が落ちて一段一段の踏みおろしがかなり危険で怖いのを、明日にも業者に補助作業を頼んだ。
このところ歯科受診を転倒後休ませて貰っている。おかげで、今月は妻の心臓術後一年の検査に立ち会う以外に、外出しなくてよい。とはいえ、歩かねばいけないとも分かっている。例年より早いという花を、すこし近隣たずね歩けるといいが。
2013 3・17 138
* 起床9:00 血圧106-54(57) 血糖値81 体重62.3kg 涙溢れ洟こぼれ眼をまともに開いていられない。この症状、変化ない。 朝
ホットケーキ一枚 蜂蜜紅茶 蜂蜜珈琲 出汁 ヤクルト ドリンク 朝の服薬 午前の仕事 午 釜揚げ饂飩 柑橘 出汁 ドリンク 昆布茶 午の服薬 午後の仕事 晩 炊込み飯一膳 粕汁二杯 出汁 ドリンク ヤクルト 飴二粒 晩の服薬 晩の仕事 眼の不調は相変わらず。食べ物は食べる品数こそ増えているようだが、美味いかどうかとなると、軽食・間食類の四・五品ぐらい、たいていは否、というしかない。それでも、努めて食べるようにしている。
2013 3・18 138
* 眼の不調は相変わらず。食べ物は食べる品数こそ増えているようだが、美味いかどうかとなると、軽食・間食類の四・五品ぐらい、たいていは否、というしかない。それでも、努めて食べるようにしている。
今日は山口の平野芳信さんから感じの凝ったうまいケーキを贈ってもらいました。感謝。
さ、もう少し「仕事」してから休もう。今、十時過ぎです。
2013 3・18 138
* 起床9:00 血圧106-55(56) 血糖値74 体重62.4kg 涙溢れ眼をまともに開いていられない。この症状、変化ない。 朝 蒸しパン ニンニク 紅茶 ヤクルト ドリンク 出汁 朝の服薬 午前の仕事 午 色ご飯一膳 粕汁一杯 出汁 ドリンク 昆布茶 珈琲 午の服薬 午後の仕事 晩 納豆 目玉焼き ケーキ ドリンク 出汁 甘夏蜜柑 晩の服薬 晩の仕事
2013 3・19 138
* 起床10:00 血圧115-55(65) 血糖値81 体重62.7kg 涙溢れ眼をまともに開いていられない。この症状、変化ない。 朝 饂飩 納豆 ニンニク 出汁 ドリンク 昆布茶 菓子「にいくら」 チョコレート 朝の服薬 午 蒸しパン 出汁 ドリンク ヤクルト 昼の服薬 大量排便 午後の仕事 晩 スパゲティ少し 炊き込み飯少し スープ ドリンク 昆布茶 晩の服薬 晩の仕事 眼は相変わらず涙で曇り続け、しかし手指で脱ぐのも憚られるので、煩瑣でかなわない。これでも薄紙をはぐように抗癌剤休薬の効果、あるのかなあ。両手、両足、自分で見えない所も、相当な色素沈着で黒ずんでいるそうだ。
2013 3・20 138
* 眼は相変わらず涙で曇り続け、しかし手指で脱ぐのも憚られるので、煩瑣でかなわない。これでも薄紙をはぐように抗癌剤休薬の効果、あるのかなあ。両手、両足、自分で見えない所も、相当な色素沈着で黒ずんでいるそうだ。妻のいわく、「もともとが黒いけれど」と。
2013 3・20 138
* 起床8:30 血圧123-57(61) 血糖値76 体重62.8kg 涙溢れ洟溢れ眼をまともに開いていられない。眼を拭い洟をかみ続け この症状、変化ない。 朝 饂飩 納豆 黒豆 ニンニク スープ ドリンク 昆布茶 菓子「にいくら」 チョコレート 朝の服薬 朝の仕事 午 ラーメン 食べられず。 餅ふたつ ニンニク スープ ドリンク 昆布茶 菓子「にいくら」 午の服薬 午後の仕事 晩 蜆汁二杯 納豆 飯一膳 ドリンク 昆布茶 珈琲 緑茶 入浴 晩の仕事 午前・午後の眼は相変わらずだったが、入浴後は、今九時半になっての機械仕事にもとにかく眼が開いて機械の文字が見えている。すこしは休薬効果が見えてきたか。
2013 3・21 138
* 起床7:30 血圧122-57(65) 血糖値81 体重63.1kg 涙溢れるが、心もちマシか。 朝 餅三つ 出汁 デコポン柑橘 昆布茶 ドリンク 出汁 ヤクルト チョコレート 朝の服薬 十時 妻の冠動脈ステント検査入院に付き添い保谷厚生病院へ。あまり涙に煩わされず ずうっと空き時間はベッドサイドで「湖の本116」の校正。昼食抜き。飲まず食わず。二時より検査。五時半医師の解説と今後のこと。 選択肢は、何もしないか、風船をいれるか、バイパス手術か。医師の薦めはいまのところ風船を入れてはと。独りで帰宅。 晩 餅二つ 昆布茶 その他ごちゃごちゃ。 晩の服薬 晩の仕事。 排便二度。
* 相当な時間を妻のベッドサイドで湖の本の校正に精を出せて、はかどった。十時に病院に入って病院を出たのが五時半になるとは想ってなかった。昼抜き、飲まず食わず。今は、食わないことが、苦にならない。時にはその方が快調に思えるが、体重微減の連続から微増へ転じて63キロ台へ戻したのが、また62キロ台に落ち込みそう。
一昨年と去年と、二度妻の冠動脈にステントを入れた。一昨年の分はほぼ落ち着いているが、去年の分にまた狭窄が見られる。放っておいて様子を見つづける、風船を入れてひろげる、バイパス手術に踏み切るという選択肢が示されて、医師は、風船を入れて様子を見ようという判断のようであった。バイパス手術はこの病院では出来なくて、他院へ送られる。
永く妻が世話になった聖路加の副院長先生(循環)に相談にのってもらい、手術となれば心臓外科をご紹介願えばよい。さし当たっては風船で血管を膨らませてもらうことに、妻も、わたしも諒解している。
2013 3・22 138
* さすがに疲れた。今夜はテレビをつけたまま、校正などして、ま、寛ごう。妻は明日午前中に退院する。迎えに行く。
2013 3・22 138
* 起床7:30 血圧101-55(62) 血糖値83 体重63.2kg 涙溢れるが、心もちマシか。 朝 餅二つ ロールパン半分 出汁 昆布茶 タフマン 大蒜三粒 朝の服薬 十時 厚生病院へ退院の妻を迎えに行く 徒歩11分 十一時過ぎに帰宅 黒いマゴ喜ぶ 午 きしめん デコポン柑橘 出汁 昆布茶 ドリンク ヤクルト 菓子「にいくら」一つ 珈琲 午の服薬 疲労して寝る 三時半目覚め 午後の仕事 涙とまり、視野晴明。休薬効果か。排便二度。
2013 3・23 138
* 十時半。もう眼が働かない。寝ます。
2013 3・23 138
* 起床9:30 血圧115-53(52) 血糖値81 体重63.6kg 朝ひとしきり涙溢れ洟水零れやまず。 朝 饂飩 菓子「にいくら」四分一 出汁 昆布茶 朝の服薬 午前の仕事 午 焼きそば 柑橘 出汁 ヤクルト ドリンク 珈琲 午の服薬 午後の仕事 晩 草餅二つ 豆大福一つ はんぺん一枚 柑橘 出汁 ドリンク ヤクルト 昆布茶 晩の服薬 白鵬全勝優勝 双葉山・大鵬の全勝記録を抜く。快哉。 晩の仕事。 眼、やはり霞んでいる。 二階から階段を降りるとき自身の影が段々を暗く蔽うので、危険を避けるため階段の照明を一つ増設。安全になった。
2013 3・24 138
* 起床8:30 血圧121-54(60) 血糖値83 体重64.0kg 朝ひとしきり涙溢れ洟水零れやまず。 朝 饂飩 納豆 ベーコン添え目玉焼き 出汁 昆布茶 緑茶 朝の服薬 午前の仕事 午 粥一膳 納豆 柑橘 出汁 ドリンク 珈琲 昆布茶 午の服薬 盛大排便 午後の仕事 要するに眼やにが瞼を閉じようとする こすり取るとモノが見える。 体調はいくらかラクかとも思え、それでも危うく揺れてしまう。体重は漸増へ転じ、64キロに乗せた。 浴槽への出入りに身体を支え場所が無く危ないので、壁面に一箇所体重を掛けて大丈夫な設備をした。
2013 3・25 138
* 起床8:00 血圧129-63(54) 血糖値77 体重63.7kg 朝ひとしきり涙溢れ洟水零れやまず。 朝 饂飩 納豆 菓子「にいくら」 昆布茶 出汁 ドリンク ヤクルト 朝の服薬 妻は、わたしの発声や顔つきに生彩が少しずつ戻ってきていると云う。体力は、まだ弱い。以前よりもよろけてモノに捉まり支える回数はむしろ増えている。捉まるモノのない戸外ではよほど慎重でないと。 午 焼売五つ 納豆 緑茶 ドリンク 出汁 昆布茶。 一時前から東村山税務署に妻に同行、税申告。西武新宿線沼袋駅から徒歩で、暫くぶり歯科受診に。 夕食は、西武百貨店八階の「伊勢定」で鰻蒲焼と肝吸。燗酒一合は妻とわけた。 帰宅、 柑橘デコタンゴール一つ。
2013 3・26 138
* 7500歩ほど歩いてきた、やはり疲労感はある。途中、何度もよろよろとモノに捉まることもあった。サッカーでも観て休もう。
2013 3・26 138
* 起床9:00 血圧121-59(57) 血糖値92 体重63.6kg 朝ひとしきり涙溢れ洟水零れやまず。 朝 蒸しパン少し 温泉卵一つ 昆布茶 出汁 ドリンク ヤクルト 珈琲 柑橘 朝の服薬 午前の仕事 午 ナポリタン半皿 柑橘 出汁 ドリンク ヤクルト 昆布茶 午の服薬 今日は眼よりも洟垂れが過ぎる。 午後の仕事 晩 椎茸・玉葱・明日葉・蕗の薹の天麩羅 出汁 ドリンク 珈琲 クッキーなど 晩の服薬 色素沈着がすすむと同時に足首の辺に強い痒みも。 レスタミンで抑えている。 晩の仕事。
2013 3・27 138
* 五月にはもう抗癌剤服用は卒業していると想われる。この月には、明治座で、染五郎、勘九郎、七之助、愛之助の花形歌舞伎もある。上村吉弥も出る。四月の柿葺落しに出演してきた熱気がどう顕れるか、これも楽しみにしている。
ペンと政治との身を揉みしだくような、十年前、そして二年前からの原発危害が終熄せぬまま「違憲の総選挙」を経て「違憲の安倍内閣」がアベノミクスとやらで浮かれるザマを、我が身には癌を抱きながらも、息苦しく批評し批判し慨き哀しみつづけてきた。上下三巻、昨今の単行本にすれば優に千数百頁もを、この上半年内に、「湖の本」114 115 116として刊行して行く、その心身過労と汚れとを新歌舞伎座四月、五月、可能なら是非六月もの「柿葺落し興行」で、めでたく盛況を祝いながら、徹底的に癒したい。
妻も、有りがたいことに、「四月五日には喜壽七十七歳」を迎える、豪華版の歌舞伎が祝ってくれるのだ、二人して新歌舞伎座の無事開幕を、わくわくして待っている。
2013 3・27 138
* 起床8:30 血圧115-59(64) 血糖値80 体重62.8kg 朝ひとしきり涙溢れ洟水零れやまず。 朝 ホットケーキ 納豆 クッキー 出汁 ドリンク 珈琲 ヤクルト 菓子「にいくら」 朝の服薬 午前の仕事 午 蕎麦 蕎麦湯 にんにく 出汁 ドリンク ヤクルト 昆布茶 午の服薬 午後の仕事 はかどる 京の星野画廊で軸物二点買うことに。 晩 おでん 饂飩 キャベツと揚げの煮物 出汁 昆布茶 あられ 晩の服薬 入浴 浴後体重63.8kg。
2013 3・28 138
* 起床8:30 血圧109-56(69) 血糖値74 体重63.3kg 朝ひとしきり涙溢れ洟水零れやまず。 朝 焼き蕎麦 林檎 柑橘 出汁 ドリンク 珈琲 ヤクルト 朝の服薬 服薬量が毎食後多いためか、服薬後に腹部不穏と全身の無力感を覚えること久しい。 休息。 買った軸もの二点着、楽しむ。 午 饂飩 柑橘 バナナ 出汁 珈琲 ドリンク ヤクルト 午の服薬 午後の仕事 晩 何を食べたか忘れた 晩の服薬後がっくりしんどくなり、二時間あまり宵寝。 排便。
どうも食べたあとがしんどい。食べなくて良いなら一日中食べなくても我慢できるし、その方が何となく体調良好または安定する。しかし食べないわけには行かない。分かっている。一日中で最も気分爽やかなのは朝の目覚めから十数分だけ。朝食のあとは体調がどっと陰気に陥る。
それでも、眼は薄紙を剥ぐように明るい時間帯が伸びているとも思われる。
2013 3・29 138
* 夕食後がっくりしんどくなり、二時間あまり宵寝した。どうも食べたあとがしんどい。食べなくて良いなら一日中食べなくても我慢できるし、その方が何となく体調良好または安定する。しかし食べないわけには行かない。分かっている。
2013 3・29 138
* 起床9:00 血圧120-58(64) 血糖値87 体重63.6kg 朝ひとしきり涙溢れ洟水零れやまず。 朝 素麺 納豆 ドリンク珈琲 ヤクルト
朝の服薬処方された四種類と腸薬ダガートに限定してみた。 午前の仕事 午 焼き蕎麦 納豆 バナナ ドリンク珈琲 ヤクルト 午の服薬 午後の仕事 晩 独りで。 パン一つ バナナ 桜餅二つ など。 晩の服薬 晩の仕事。
2013 3・30 138
* 妻が風邪ぎみ。寝てもらっている。
わたしは終日小説に組み合っていた。まだ、予期しているだけで山は幾山も越えて行かねばならない、慌てて怪我してもつまらない。まだ、この書きかけの第一作、ほんとうに成るかどうか、命をつめてしまってはならないし、弛んでもよくない。
九時になっている。
独りで夕食したとき、たまたま以前の大河ドラマ「篤姫」の最終回を観た。あれは「清盛」とはちがい絵巻物であったが、主演した若い女優がよく長丁場に堪えて耐え抜いて立派に演じ終え、一種の感動作として咲ききり咲き終えた。
さ、わたしも風邪ひくまいぞ。休憩しよう。休もう。昨夜は、宵寝していたせいか寝つけない時があった、それで本を読んだ。今夜は寝入りたい。
2013 3・30 138
* 起床9:00 血圧107-53(53) 血糖値91 体重63.3kg 朝ひとしきり涙溢れ洟水零れやまず。 朝 素麺50g 大蒜 桜餅一つ 昆布茶 珈琲ドリンク 朝の服薬忘れる 午前の仕事 午 焼き蕎麦 柑橘 ヤクルト 昆布茶 御池煎餅 午の服薬 夕方に帰ってくる息子にみせようと宇太郎の長軸「猫・椿」を飛呂史の「鯉」のわきに試みに掛けてみた。 晩 温泉卵 白魚と胡瓜揉み ポテトサラダ 甘夏二つ 晩の服薬 三人で映画「船をおりれば彼女の島」を観る。九時に建日子仕事場へ戻り、 晩の仕事。
2013 3・31 138
* ああ、眩しい眩しい。パソコンの画面を暗くしてみたが、そんな小手先ではどうしようもない、階下へ降りる。もう三十分ほどで建日子が帰ってくる。
* 建日子と、映画「船をおりれば彼女の島」を観る。もう数度観ているが、静かに胸にしみる。木村佳乃、大杉漣、大谷直子、昭英、烏丸セツ子、林美智子、佐々木蔵之介らしっかりした演技陣でかためて、美しい佳作となっている。九時に、建日子は仕事場へ戻っていった。
「或る寓話」を、もう一押しした。もう休んだ方が良い、明日はまた歯医者へ。なにかしら金属をさした左奥の下歯が、冷たい水を含むと、沁みて痛い。
* さ、弥生尽。すばらしい四月を迎えたい。
2013 3・31 138
* 起床8:30 血圧131-56(57) 血糖値91 体重63.7kg 体温35.1度 こころもち涙、洟少ないか。 朝 饂飩半分 ヤクルト 珈琲 出汁 朝の服薬 午前の仕事 午 飯一膳 塩昆布 菓子一つ 出汁 午の服薬 三時半 妻風邪のため江古田の歯科独りで受診 保谷駅でパンなど買って帰宅 歩行などよほど楽に速く成っていたが。 晩 出前の鮨いまいち味わえず 食後食卓に顔伏せ一時間余も寝入る。 排便 からだも眼も、よほど楽。
* 妻、風邪け、喉を痛めている。午後の歯医者へは独りででかける。明後日の腫瘍内科へもたぶん独りででかける気。五日の喜壽を元気に無事に迎えさせてやりたい。
2013 4・1 139
* どうしてるかなあと妻と噂をしていたら、メールが届いた。気遣いの優しい学生君であった、りっぱな大人になっても気が優しい。すこし元気が戻ってきた頃に会いたい。
とにかくも歯医者に、怪我無く行ってこなくては。
* 歩行速度も速まり、涙目・洟水もよほど減って、楽に。それでも歯医者へ独り行って疲れたか、夕食後食卓に伏して一時間の余も寐入っていた。
2013 4・1 139
* 起床8:30 血圧111-56(56) 血糖値92 体重63.7kg こころもち涙、洟少ないか。 体調も歩調も、軽くやや確かに感じられる。休薬効果が滲み出て来ているか。 ただしその期限も明後日まで。少なくも今月中はたぶん服薬と休薬とを交互に繰り返すだろう。
朝 蕎麦 出汁 大蒜 珈琲ドリンク 焼酎少し 朝の服薬 午前の仕事。 午 素麺 百合根の甘煮 食パン半枚大蒜 出汁 昆布茶 ヤクルト 珈琲ドリンク 午の服薬 午後の仕事 晩 厚揚煮込 茶漬一膳 大蒜 珈琲ドリンク ケーキ一つ 晩の服薬
涙は出安いけれど明らかに視野や視力が落ち着いてきている。 晩の仕事。 明日は強風と強い雨が予報されているが独りで聖路加通院、腫瘍内科と泌尿器科へ。
2013 4・2 139
* さ、明日の通院がある、疲れ切らないうちに休みます。
2013 4・2 139
* 起床8:30 血圧121-59(61) 血糖値77 体重64.3kg こころもち涙、洟少ない。 体調も歩調も、軽くやや確かに感じられる。休薬効果か。 朝 あみで粥一膳 ヤクルト 出汁 昆布茶 朝の服薬 午前の仕事 排便 聖路加へ 前立腺等問題なく、フリバス処方、四ヶ月後に再審と。今日から新保医師担当。 腫瘍内科。血液の諸検査問題なく、せっかく副作用軽減好転の兆しみえたので、もう二週間休薬をつづけて四月末に締めくくりの服薬をと主治医決定。五月からは、まずスキャンと内視鏡検査を皮切りに三ヶ月に一度平均の診察と。とにかくも四月を抗癌剤で締めくくる。帰路、新歌舞伎座に立ち寄る。地下鉄から直接地下の広い売店に入る。売店としてはもう少し緊密な方が親近感わく。駅の地下のようで売り出しの品も平凡。もっと上階に良い店があるのか、案内なく、探訪するには疲れていた。近くの「you」でオムレツをと思ったが二階へどうぞに辟易して退散、結局銀座から池袋西武へ。ここでも食いはぐれてワインもないハヤシライス。帰宅。 晩 葛餅 桜餅 味噌汁など 晩の服薬後、要するに疲労に負けて寐てしまった。
2013 4・3 139
* 起床8:00 血圧122-66(68) 血糖値70 体重64.4kg こころもち涙、洟少ない。朝 葛餅 出汁 珈琲ドリンク 朝の服薬 午前の仕事 妻は喉風邪に悩み近くの病院へ。 午 焼き蕎麦 など。 排便子 午後の仕事 晩 素麺など 排便二度 疲れて宵寝 起きても元気出ず。 眠い。
食事をすると、上腹部がかたく張って苦しい。腹は、つまり胃の無くなっている腸腹は、ジュラシックパークで恐竜たちが鳴き騒ぐかのように鳴る。やがて延々乾性・湿性の放屁が連発され、徐々に上腹の突っ張りが緩和される。緩和されるとほっとする。
いま、抗癌剤を含む処方された薬は五種類。そのほかに健常・健勝を期待し、十種類前後の強壮剤やビタミン類や亜鉛や等々を食後に服している、が、この量の多さにからだが辟易している。服薬するとダアッとしんどくなる。抗癌剤は今日からもさらに二週間休薬ではあるが、規則的に服する薬を「処方薬」だけにしばらく加減すれば、からだの違和感が減るだろうか。
それと、食べるようにと心がけて三度の食事に匹敵しそうなほど気が向けば間食しているのも度が過ぎていないか気になる。食べていないと体重は減って行く。
まったく問題ないのは血糖値で、これは体重減の当然の成績らしい。ほぼ70~90台で理想的に推移している、むろんインシュリン注射は欠かしていないが、かつてより目立って少ない量になっている。
2013 4・4 139
* 起床9:00 血圧131-57(61) 血糖値84 体重64.0kg こころもち涙、洟少ない。 朝 妻の喜壽を祝って赤飯 汁 など 朝の服薬 湖の本116 再校出調整 昼過ぎに池袋西武へ 八階「たん熊北店 熊はん」の京料理で祝う。 午の服薬 西武地下で食料買い、帰宅 晩 掻き揚げ饂飩 甘夏二個 昆布茶 ヤクルトなど 晩の服薬 映画「ベン・ハー」を何度目か観て感動。チャールトン・ヘストンの最高作。 機械の前へ。
2013 4・5 139
* 起床10:00 血圧129-58(63) 血糖値82 体重63.7kg こころもち涙、洟少ない。 朝 掻き揚げ饂飩 タフマン 珈琲ドリンク ヤクルト 朝の服薬。 そのまま階下で湖の本116再校ゲラを一気に40頁ちかく裸眼で読んだ。読めた。視力が格段に回復してきているか。休薬の効果か。但し癌細胞を体内に生存させていては意味がないけれど。医師の判断をいつも善処と信頼するのみ。 午抜く。
午後の仕事 晩 色ご飯二膳 ほか飲み物 晩の服薬 晩の仕事。 眼の調子が顕著によくなっている。読みも書きも好調を取り返しつつある、但し休薬という一種の実験なのではあるが。それでも、先々へ期待がもてる。心強い。
2013 4・6 139
* 食事の間に、右の奥から一本、金属をかぶせた歯が折れ落ちた。齢の弱りか。わたしの不摂生か。
2013 4・6 139
* 起床8:40 血圧123-62(58) 血糖値81 体重64.3kg 涙、洟少ない。 朝 釜揚げ饂飩 納豆 大蒜 珈琲ドリンク 出汁 ヤクルト 昆布茶 朝の服薬 しかとは謂えないが ちかごろものを食したり服薬したり少量の酒類を口にしたりしたあとに、かすかながら腹部の痛みまたは違和を感触する。 視野や視力はよほど改善している。 夜 入浴。
2013 4・7 139
* 起床8:40 血圧121-56(53) 血糖値69 体重64.0kg 涙、洟少ない。 朝 ホットケーキ二切れ ヤクルト 珈琲ドリンク 朝の服薬 午前の仕事 昼 焼き蕎麦 ほか飲み物 午の服薬 午後の仕事 三時半、江古田二丁目の歯科へ。一路帰宅。 晩 酒蒸し餡のパン二つ ビスケット 甘納豆 ピーナツ 飲み物 文旦柑橘 晩の服薬 大冊の事典二種を引きつけ茶の間で読み耽る。 小さな文字の記事を裸眼で読みふけれたのが有難い。
2013 4・8 139
* 三時半、歯科へ。治療後一路保谷へ。駅構内で買い物して帰宅。
晩は、茶の間へ持ち出した大冊の「京都市の地名」また「京都市東山区」とある地誌と歴史を、ひたひたと耽読、多く朱筆を用いた。面白くてやめられなかったが、まだまだ百の一しか読めていない。落ち着いて、そして脳裏に新たな起爆剤を埋め込みたい。
大事典の小さい文字を裸眼で「読める」「読み耽れる」のが有難い。
東山区は、いわばわたしには「家の庭」のようであった。うまい水を吸い込むように記事が頭に入ってくれる。
* 今は、「臨済録」を読んで。もう十一時半。今週は、外へ出る用事無く、仕事、仕事を楽しめる。
2013 4・8 139
* 起床9:00 血圧134-63(63) 血糖値90 体重63.8kg 涙、洟少ない。 朝 苺 ミルク 砂糖 パン少し 飲み物 朝の服薬 排便 午前の仕事 午 素饂飩 飲み物 午の服薬 午後の仕事 さすがに視力また少し弱っている。 晩 焼き蕎麦 苺 飲み物 晩の服薬 そのあと加賀鶴来の万歳楽原酒「剣」を富士夫作のぐい呑みで、たてつづけ三倍。久しぶりの飲酒。酔って、宵寝。 晩の仕事
2013 4・9 139
* 加賀鶴来の万歳楽醸、原酒「剣」一升が届いた。「狂歌して酒一盞」と行くか。あーあ、それどころか、歯が二本も短時日の内に折れて落ちてしまった。爺むさいなあ。「安寝」には恵まれているが「餐飯を加へ」ることもママならなくなってきた。明日、飛び入りでまた歯医者へ、独りで。
2013 4・9 139
* 原酒の「剣」があまりの美味さに、気に入りのぐい呑みで、くうっくうっくうっと、三酌。お腹に何の違和もなく、いい機嫌でしばらく宵寝した。ながいあいだ、家では、ちっちっちっとしか酒類を口にしなかった。久しぶりに酒を飲んだ。美味かった。
2013 4・9 139
* 起床7:30 血圧134-65(56) 血糖値88 体重64.5kg 涙、洟、少ない。 朝 饂飩 納豆 飲み物 朝の服薬 排便 ついで軟便 午後の仕事 三時半に歯科へ。折れた歯三本の正面の一本に仮の差し歯を補って貰った。 石神井公園駅だと意識しながら、気づいたら六つも先の秋津駅を電車が出るところ。仕方なく次の所沢で下車、池袋行き急行をひばりヶ丘で各駅に乗り換えて、帰宅。 晩 大して食べず。 入浴して 晩の仕事。
2013 4・10 139
* 緊急に歯医者に走って、上の右に三本も欠け落ちた歯の正面近いのへ緊急、仮の差し歯を入れてもらってきた。まだまだ長い間歯医者に通わねばならない。ぐらついている歯がほかにも二、三有る。やれやれ。
2013 4・10 139
* 起床8:00 血圧118-58(57) 血糖値77 体重63.6kg 涙、洟、少ない。 朝 狐饂飩 納豆 ピーナツクリーム 飲み物 朝の服薬
午前の仕事 午は妻の病院の留守に間に合わせで。 午の服薬 午後の仕事 晩 煎った牛肉を飯にかけて。 苺 飲み物 晩の服薬 晩の仕事 歯抜けは情けないが、ま、食べている。目もかすかに疲れながら見えている。
2013 4・11 139
* 起床8:30 血圧124-61(61) 血糖値78 体重64.6kg 午前の前半は、涙、洟。 朝 饂飩 納豆 のみもの 菓子 朝の服薬 散髪
午 錦糸卵の焼き蕎麦 柑橘 ヤクルト 午の服薬 午後の仕事 晩 豆飯 鶏揚げ 飲み物 菓子 晩の服薬 晩の仕事
* 散髪して気持ちよくなった。散髪屋へは歩けば今の脚で五、六分だろうが、敢えて自転車で行った。自転車で転ぶのはたいへん危険だが、二輪の自転車は或る物理的な障碍がないかぎり、そうは転倒しない身軽さをもっていて、ハンドルにもペダルにも、歩行ほどの負担はない。早くて身軽でかえって疲れない。但し、今は急な坂の往復は避けた方が良い。
大きな鏡でみるかぎり、わたしの顔にはまだまだ生彩が欠けている。弱々しい。これでは電車に乗り込むとすぐ席を立って譲ってくれるお人が不思議でない。幸い、以前の転倒痛はほぼ治まっている。
2013 4・12 139
* 起床8:00 血圧135-56(56) 血糖値91 体重64.8kg 午前の前半は、洟。 朝 饂飩 納豆 のみもの 菓子 朝の服薬 排便 午前の仕事 午 中華餡饅二つ 温泉卵二つ 飲み物 菓子 午の服薬 午後の仕事 うたたねも。排便 晩 鰈 飯一膳 飲み物 この数日 服薬後になど 腹部に違和感ときどき 今晩熱い茶を口にしたとき左腹部に小さく十秒ほどの差込む痛み 服薬 晩の仕事 2013 4・13 139
* 熟睡していた 起床10:00 血圧124-56(66) 血糖値76 体重64.4kg 午前の前半は、洟。 朝 饂飩 バウムクーヘン 飲み物 午前の仕事 午 漬物で山葵茶漬け 温泉卵一つ 瞬時なれど少し沁みる腹痛
2013 4・14 139
* 今日も小説にとりついていた。「Twitter 」にも書いていた。アテもメアテも無く、すでに書けてあるものをザンザンバランと推敲して制限の文字数にする、いわば練習のようなもの。知らない人たちからフォローされつつあるが、そういうことにも関心は、あまり、ない。関わるのは最小時間のいわば一服で済ませたいから。
湖の本116(二下)のゲラが出そろっている。この読みを着実に。
今朝は十時まで熟睡。今夜も、はやめに就寝。
2013 4・14 139
* 熟睡 起床7:00 血圧123-64(60) 血糖値81 体重64.6kg 洟、涙とも少ない。 朝 饂飩 昆布茶 朝の服薬 木挽町 新歌舞伎座柿葺落し興行観劇に妻と出向く。一部、二部、三部とも。久々にワイシャツ・ネクタイ姿に。天気晴朗。
2013 4・15 139
* 待ちに待った、わくわくして待った柿葺落しに無事出逢えた。よかった。
* もっとも、新歌舞伎座へ向かう地下鉄で、あやうく隣席のお客の膝へよろけたりもしたのだが。
2013 4・15 139
* 熟睡 起床7:00 血圧130-63(60) 血糖値79 体重65.0kg 朝 涙も洟もほとんど無し 視野・視力もよほど回復 体重も漸増 栄養予備食 昆布茶 菓子 聖路加腫瘍内科へ、独りで。 よくなってきた眼や体調を、また抗癌剤で痛めないために、一年の抗癌剤服用に終止符を打ちましょうと。なによりも眼が大事、いっそうひどくしかねないので、なにより確実に眼を護りましょうと。癌細胞は一箇所といえどもリンパ節に転移していたので、どこへどう動いているか、写真をとっても内視鏡でみても、絶対確実にとは把握できない。万が一転移していたらこれはもう手術で取りきるということはできない。あと四年、丁寧に検査し続けましょうと。抗癌剤に対してよく頑張りました、それなりの効果の期待もしたいが、生体を傷つけないで健康状態へ推移して行くことも大事ですからと。
次いで眼科へ。視力は抜群に回復していると。一ヶ月後には眼鏡の処方箋を書きましょうと。
ふらふらと銀座へ出たが、食べたい意欲がなく、うろついてうろついてうんざりして松屋八階の宮川で「鰻」を食べてきた。地下鉄を乗り越さぬように気をつけ、無事に帰宅。
2013 4・16 139
* 熟睡 起床8:00 血圧116-60(54) 血糖値72 体重65.3kg 朝 海老飯 納豆 出汁 ヤクルトなど 朝の服薬 午前の仕事 午 饂飩 温泉卵 飲み物など 午の服薬 午後の仕事 排便 晩 飯と鰈 スープ など 晩の服薬 晩の仕事
2013 4・17 139
* 熟睡 起床8:00 血圧112-57(62) 血糖値90 体重65.8kg 朝 丸餅三つ 柑橘 飲み物ほか 朝の服薬 郵便局とスーパーへ 午 焼き蕎麦 柑橘 ヤクルト 菓子 午の服薬 午後の仕事 2013 4・18 139
* 起床7:00 寝起きに、久しぶり手足の痺れ失せていた。色素沈着もやや淡れている。脚も軽い。血圧122-63(58) 血糖値81 体重65.8kg 朝 丸餅三つ バナナ 菓子 飲み物 朝の服薬 今年二度目、通算三度目の妻の循環器手術、入院。今回はステントを入れた箇所をさらにバルーンで広げる。手術が成功し血流が裕に進んで、しつこく強い両脚の痛みに改善がみられるといいがと切に祈っている。徒歩十分の病院へ同行。 一度帰宅 午 蒸し薩摩芋一切れ バナナ 柏餅 昆布茶 出汁 柑橘 午の服薬 一時半の手術に立ち会う。 冠動脈へのバルーンの挿入に成功、医師の術後の説明を聴いて、一息ついて、帰宅。 晩 独りで 酒と蒲鉾 バナナ 昆布茶 など 晩の服薬 晩の仕事 建日子から電話
2013 4・19 139
* 家に独りは、黒いマゴがよく寝ているが、静かすぎてさびしい。建日子の母の容態を問うてきた電話は、有難かった。
* 晩は小説に向かっていた。
* 九時半だが、階下へおり、マゴと向き合い、テレビを観るか、校正か、本を読むか。もう少し酒を飲むか。
2013 4・19 139
* 起床8:00 血圧132-71(61) 血糖値77 体重65.3kg 朝 リッツ数枚 昆布茶 軽菓少し 朝の服薬 排便 近くの病院へ妻の退院を迎えに行く 十一時帰宅 休息 午 饂飩 納豆 バナナ ヤクルト 午の服薬 排便 午後の仕事 晩 卵かけ飯一膳 筍と若布 出汁 ピーナッツクリーム 柑橘 ウイスキー少し 晩の服薬 排便 抗癌剤の影響が歯にもあったろうか、右上の奥で二本歯が欠けている。前上の欠け一本は仮歯でカムフラージュ中。それに加え、上中央二枚の挿し歯が今にも落ちそうに揺らいでいる。歯は齢という、嬉しくない。
2013 4・20 139
* すてきに立派な讃岐の筍を三本も頂戴した。ありがとう存じます。若布としっくり煮合い、香りもゆたかに美味しく戴けている。筍飯が楽しみになってきた。視覚とともに、味覚も、すこしずつ取り戻して行けそうな気がしている。そのためにも歯の治療を頼みにしないと。
2013 4・20 139
* 起床8:30 血圧129-70(67) 血糖値79 体重64.8kg 朝 饂飩 納豆 など 朝の服薬 排便 午前の仕事 午 スパゲティミートソース 軽菓 のみもの 午の服薬 排便 午後の仕事 晩 飯一膳卵掛けて 納豆 筍と若布 味噌汁 のみもの 晩の服薬 排便 入浴 高麗屋一家のテレビ番組観る
* 体調にはえも謂えぬ波があり、快方と思っている視野や視力も、昨日はまずまず、今日は霞の中という感じで、日によりもあれば、同じ日でも朝昼晩で波打つように状態が揺れ動く。今は、目をほそめて覗き込むようにしないと字が読めないし書けない。「貴方は本当に文学者か? 漢字の勉強位はして、間違いの無い内容にしなさい。」と匿名のメールが来る。
* 「ご指摘ありがたく。言い訳にしかなりませんが、七十七歳 抗癌剤の連用副作用でもともと弱い眼を傷つけ、霞の底を覗き込むように手探りでキイを打っています。回復したとき全面点検するつもりですが、今は、『ともあれ、書いておきたい』気持ちが募っています。機械打ちにありがちな誤変換を許容してはいませんが、それしきで文学への気持ちも値打ちも揺るぎはしないのです。それよりも、日本ペンクラブに電子メディア委員会を提案し創設した昔からの信条です。あなたがどんな方かが分かれば、感謝と敬意はもっとまっすぐ深まったでしょう。名無しの権兵衛で闇討ちする無責任がお好きなのですか。「文学者」をあげつらうなら、あなた自身がフェアな誠実を示してください。 秦恒平」
2013 4・21 139
* 起床8:30 血圧121-57(52) 血糖値83 体重65.8kg 朝 饂飩 納豆 など 朝の服薬 排便 午前の仕事 午 丸餅三つつ 筍 飲み物 午の服薬 聖路加感染症内科へ 尿・血液に感染その他問題なく、赤血球の量が増え顔色も改善されているとの見立て。 眼の幾分の不調は現在の眼鏡に問題があると思う。視力の落ちた段階で仮につくった眼鏡を使用しているが、いまや今の眼鏡の度より視力が改善されているなら、それはそれで眼鏡と眼との関係は不調和にあると観なければならない。 それはわたしの観測。 処方の薬を受けとったあと、少し気迷いのまま歩いていて、玉寿司の本店をみつけて入った。「栄蔵握り」という上種を注文し、佐々木蔵之介という秦建日子のドラマにも出たことのある俳優の実家、京都の佐々木酒造の「銀明水」という特醸の純米酒を一合。久しぶりに魚の味がして美味しく食べた。呑んだ。四つ五つ握りを追加した。「食べられる」のが嬉しい。それでも疲労してくると、よろよろする。見かねて席を譲ってもらいもらい、帰宅。 晩 筍と若布少し 飲み物 晩の服薬
2013 4・22 139
* 起床8:30 血圧123-61(56) 血糖値99 体重65.8kg 朝 饂飩 納豆 など 朝の服薬 手足の痺れがほぼ失せ、久しく出来なかった指さきで鼻や耳をほじくることが出来る。味覚障害、口腔内の砂を含むようなザラザラ感もほぼ減退し、食べられる品数と味わいも戻って来つつある。抗癌剤の副作用で視力がガタ落ちのころ、以前の眼鏡がまるで使えず、弱った視力に合わせて眼鏡を作ったのが、視力回復によりまたも現在の眼鏡が合わなくなっている。眼鏡トライの処方箋を早めに欲しい。またまた眼を弱らせないために。
排便 午 焼き蕎麦 柑橘 飲み物 午の服薬 歯医者で二本目の仮歯を入れて貰う。奥のもう一本が欠けたまま。ついで近いうちには欠け落ちそうな上正面の二本が不安定、舌で押してもゆらゆらする。やれやれ。 夕方帰宅。 吉備から頂戴した大きな「桜鯛」一尾の蒸し物を美味しく嬉しく頂戴し、万歳楽の「白山」を呑む。筍飯の筍は讃岐から頂戴した。 晩の服薬後 仕事 そしてお宝鑑定団を観る。点数を限って前後にいいものを見せてくれる。今晩は、雅邦門下四天王の一人、薄幸孤月懸命の真作五点が観られた。一種の小美術史のように、時間を惜しまぬ解説の入るのも有難く。ほかにもしみじみと佳い作が何点も出て、見応えがした。美しい、佳いものが巷にかくも多く愛蔵、秘蔵、または偶然に隠れているのを、番組が掘り起こしてきてくれる。
2013 4・23 139
* 「Twitter 」も書き、小説も。
* ああ、今日はもう視力を使い果たした。、
2013 4・23 139
* 起床8:00 血圧125-56(53) 血糖値81 体重65.2kg 朝 丸餅三つ ヤクルト ヨーグルト 大蒜三粒 養命酒 昆布茶 朝の服薬 午前の仕事 午 焼き蕎麦 筍 など 午の服薬 午後の仕事 晩 すき焼き 筍に椎茸、玉葱 甘夏 苺 ミルクなど飲み物など 晩の仕事 眼、疲れる。 九時。なにかしら視野の直線が彎曲して見える気がする。
2013 4・24 139
* 起床9:00 血圧129-57(63) 血糖値99 体重65.2kg 朝 狐饂飩 出汁 ヤクルトなど 朝の服薬 午前の仕事 午 いろいろ 午の服薬 排便 午後の仕事 晩 すき焼き 飯一膳 飲み物など 晩の服薬 晩の仕事 今日は舌がすこしザラつく。体調も視力も一定でなく、日により時間により波のようにさしひきがある。
2013 4・25 139
* 小説を進めていた。 十時前。目は弱っている。湯に漬かる。 2013 4・25 139
* 起床8:00 血圧116-56(59) 血糖値82 体重65.4kg 朝 狐饂飩 リッツ 豆 にんにく ヤクルト 甘夏 朝の服薬 軟排便 午前の仕事 午 蕎麦 ほか 午の服薬 午後の仕事じっくり 晩 若布筍 筍飯 ほか 晩の服薬 晩の仕事 八時前か秦建日子帰ってきて、歓談 十時過ぎに仕事場へ。 機械の前へ。 一日も早くよく合った眼鏡の遠用と仕事用とが欲しい。 五月二日には、しかし上部消化管の内視鏡検査やスキャナ検査がある。七日には不安定な歯の治療もある。調製まえに視力の処方箋が欲しい。聖路加眼科を待たず、地元の医院にお願いしたい。 右眼の視野直線が彎曲して見える。。
2013 4・26 139
* 夜中かつてなく左脚膝上内側に白熱感のつよい線状の疼痛が再三起き、脚の位置をずらすなりして凌いだ。 起床8:30 血圧131-65(56) 血糖値72 体重65.8kg 朝 狐饂飩 卵納豆 出汁 朝の服薬 湖の本校正 午食 柑橘 午の服薬 午後の仕事 晩 出前寿司 汁 飲み物 晩の服薬
2013 4・27 139
* さてさて。今日ももう疲れた。目は霞んでいる。
2013 4・27 139
* 左脚膝上内側の疼痛、無い。起床9:00 血圧127-62(59) 血糖値87 体重65.6kg 朝卵粥一膳 軽菓少し 朝の服薬 午前の仕事 午食 いろいろ 午の服薬 午後の仕事 晩 ピザ スープ 飲み物など 晩の服薬 晩の仕事 やはり使い続けていると眼は疲労し霞んでくる。 家の中では涙少ない。 洟は出ないが時折唐突に真水のようなのが零れ出す。 軟排便一度。 手足の痺れ失せつつ。 やや血色戻る。
2013 4・28 139
* 起床8:00 血圧131-68(52) 血糖値83 体重66.4kg 朝南瓜スーブ オニオンスープ ヤクルト 昆布茶 朝の服薬 午前の仕事
午 柑橘 飲み物 午の服薬 午後の仕事 排便 また排便 晩 コーンスープ 粥二膳 ピザ少し 飲み物 晩の服薬 先日来ときおり気になった視野の線の歪み・膨れ。今日それが右眼に出ているのに気づいた。 不安。
2013 4・29 139
* 連休感覚がない。温かくなっているようだが、汗ばむ感覚はない。
2013 4・29 139
* 起床9:00 血圧130-67(61) 血糖値78 体重65.5kg 数日来感じていた、ものの曲がって見える殊に右眼の症状が気になる。先日の聖路加眼科診察では何も云われず三ヶ月先の診察予定が決められた。心配。 朝 バナナ 卵納豆 出汁 朝の服薬 午前の仕事 午 ものが噛めずスープ類のみ 午の服薬 午後、地元の眼科へ行く。 どうもはっきりしない。以前の右眼写真と今日の写真とでは、片方にやや蔭がみえ水が溜まっているかとも。聖路加で早めの診察を受けるように奨められる。視力はたしかに改善されているが、眼鏡は今のままでいいのではと。困惑。 このままでは、宙に浮かんだままのようで、気分暗い。 晩 バターロールパン一つ、味噌汁、薩摩揚げを刻んで。コンソメスープ 柑橘 晩の服薬 晩の仕事
眼の不調が気になる。不安尽きぬ。二日には、早々にスキャナ検査、引き続いて上部消化管の内視鏡検査。鎮静剤を使うので、妻に付き添いを頼んでいる。胃全摘から一年二ヶ月半。抗癌剤服用も終了し新段階へ移行のおりから眼に異常が出ては困るが、右眼の違和ははっきりしている。ともあれ、何が在ろうと立ち向かう。
2013 4・30 139
* やはり体調整わない。明後日の検査に備えてやすもう。四月が逝く。元気に朗らかな五月、来たれ。
2013 4・30 139
* 昨年抗癌剤服用開始より満一年経過終了。 明早朝より、血液検査、CTスキャン 上部内視鏡検査
起床8:00 血圧128-63(56) 血糖値78 体重65.6kg 右視野の縦揺れ、変わらず。 朝 ロールパン一つ コーンスープ 甘夏 朝の服薬 朝の仕事 午 中華まん二つ 出汁 甘夏 午後の仕事 夕 ピザ 筍若布煮 出汁 コーラ 夕刻の服薬 手の痺れ強く、殆ど粘液状の唾液も。 歩行等の運動力は午前中などよほど回復している。 八時以降 飲食せず。入浴。
2013 5・1 140
* 明日に備えて、今夜は早くやすむ。明朝の血液検査は八時までに。
2013 5・1 140
* 起床5:00 血圧134-68(61) 血糖値86 体重65.5kg 右視野の縦揺れ、変わらず。6: 00 に聖路加へ出かけ、造影剤を血管に入れてCTスキャン、相次いで、胃全摘したあと食道から十二指腸へ直結した辺の内視鏡検査。鎮静剤は用いず。らくらくという気分ではなかったが、存外短時間で済んだ。所見はその場で技師からじかに、問題なく、安心していいですよと。CTスキャンの方は即座にはなにも言われず、日をあらため腫瘍内科の担当医から説明を受けることになる。
思いの外はやく済み、迎えの妻が病院に着く前に終えていた。築地「玉寿司本店」で先日と同じ「栄蔵にぎり」と「古都・銀明水」で、ややはやめの昼食。妻も満足。昼の服薬。界隈をぶらつくようにして新富町から有楽町線に。空腹の酒が利いて、車中、寝ていた。早起きやきつい手技での疲れがどっと出て、帰宅後 排便 すこし寝ようとしたが固いからだで両脚にきつい攣縮。悲鳴をあげた。
おさまってから、仕事。 晩、筍若布、白飯 卵納豆など。 晩の服薬。やはり疲れている。
2013 5・2 140
* 起床8:30 血圧127-63(64) 血糖値76 体重65.6kg 右視野の縦揺れ、変わらず。朝 中華まん一つ半 柑橘 ヤクルト 出汁 昆布茶 朝の服薬 午前の仕事 昼 中華蕎麦食べられず 味覚障害のの為でなく前歯にかかる痛みで。 桜餅を小切って 柑橘 出汁 昆布茶 昼の服薬 午後の仕事 排便二度 晩 卵納豆 筍若布 白飯 のみもの 晩の服薬 眼疲れに負けて宵寝 八時以降晩の仕事。 両眼で見る限り線に歪み見えず、右眼だけの時に、特に縦線に蛇行の歪み見える。昨日院内で出逢った眼科主治医は、どんどんひどくならない限りは慌てなくてもいいと。黄斑変性ではないと地元の眼科医も。しかし気味はよくない。不自由でもある。
2013 5・3 140
* 起床8:30 血圧118-56(62) 血糖値85 体重65.5kg 右視野の縦揺れ、変わらず。朝 卵納豆 バナナ 出汁 朝の服薬 午前の仕事 スーパーへ買い物。 思い切って、「眼科用薬」である「スマイル40 プレミアム」というやや高価な点眼薬を買った。藁にも縋りたくて。午 どら焼き二つ 軽菓 柑橘 出汁 午の服薬 午後の仕事 晩 納豆卵 筍若布 柑橘 出汁 晩の服薬 このところ排便かなり自在。 「スマイル40 プレミアム」の御陰か視野視力かなり鮮明を保っている。独断のおそれはあるが出来ることには立ち向かいたい。
2013 5・4 140
* 起床8:30 血圧122-61(56) 血糖値86 体重64.95kg 右視野の縦揺れ、変わらず。昨日買い求めた点眼薬はすこし眼に沁みるが効果は有りげ。 朝 卵納豆 どらやき一つ 昆布茶 朝の服薬 午前の仕事 午 焼き蕎麦 バナナ 甘夏 珈琲 午の服薬 排便 午後の仕事 晩 いかそうめん 焼き魚 胡瓜もみ 中華ちまき 柏餅 昆布茶 晩の服薬 晩の仕事
2013 5・5 140
* 終日機械に向かっていると、やはり視野はうす霞む。それでも文字はなんとか読めて見えているが。もう休む。
世の中は永い連休とか。遠くへ帰省の旅の人が多いのだろう、わたしたちも昔はそうだった。ただしわたしたちは車を持たない。生涯持たないで済む。
ショパンの夜想曲を聴いていた。いまは、グレン・グールドのピアノソナタ。胸がふるえるほど、すばらしい。
2013 5・5 140
* 起床8:30 血圧116-63(58) 血糖値83 体重65.0kg 右視野の縦揺れ、変わらず。新点眼薬、慎重にしたい。 朝 納豆卵 バナナ のみもの 朝の服薬 午前の仕事 午 饂飩 カステラ一切れ 甘夏 のみもの 午の服薬 排便 午後の仕事 晩 中華ちまき一つ 筍若布 葛湯 甘納豆 のみもの 晩の服薬 排便 入浴 排便 やはり眼の不安定が気鬱を誘う。
2013 5・6 140
* 起床10:15 血圧123-61(61) 血糖値84 体重65.1kg 右視野の縦揺れ、やや増しているか。新点眼薬、使っていない。 朝 卵納豆 饂飩 柑橘 のみもの 朝の服薬 午前の仕事 午 バナナ カステラ一切れ のみもの 午の服薬 排便 午後の仕事 三時半江古田の歯科へ。右上の欠け歯に仮歯入れ、食事可能に。 江古田ブックオフで岩波文庫五冊買って帰る。 晩 巻き寿司 パン一つ のみもの 晩の服薬 排便 休息 やはり眼は不安定。
歯医者で右上の奥の欠け歯に差し歯してもらい、真ん中の上二本のグラグラを避けながら、右半分で食事が可能になった。夕食に、巻き寿司をたっぷり食べられた。味覚障害が著しく改善されてきている。しかし眼はややこしく、さらにいまごろに足の親指が左右とも巻爪なりにきつく痛んでいる。「爪ののびが早いですか」と歯医者さんに聞かれた。それにだいぶん以前から実感していた。手指の爪ののびるの、何かしら早いンやないかと。これも抗癌剤の副作用かどうか。
2013 5・7 140
* 起床9:15 血圧130-67(58) 血糖値92 体重65.1kg 右視野の縦揺れ、朝、改善かと感じたが、午後は昨日までと同じ。しかし、視野は晩にも明るく、黄斑前膜手術以前の乱視入り眼鏡の域へ戻っている感じ。 朝 卵納豆 狐饂飩 のみもの 軽菓 朝の服薬 午前の仕事 午 餅三つ入り七草粥 のみもの 軽菓 柑橘 午の服薬 排便 午後の仕事 エド・ハリスとダイアン・キートンの映画「敬愛するベートーベン」 晩 蜆汁二杯 白飯にいくら のみもの 晩の服薬 晩の仕事
* 眠り中断され、昨日買ってきた本に目を通し、満足した。 ペトラルカの『わが秘密』 ジョージ・エリオットの『サイラス・マーナー』 マルキ・ド・サドの『ジュスチーヌ または美徳の不幸』 そしてレマルクの『愛する時と死する時』上下巻。レマルクは久しぶり。
抗癌剤の一年服用ぐらい、湖の本を四册出せばと思い五冊出した。大長編小説を何編か読めばとと思い、『八犬伝』も『指輪物語も』も『イタリア紀行』も『猟人日記』も『妻への手紙』も、谷崎も、折口も、和泉式部集も古今著聞集も読み切れぬうちにはや一年経っていた。文庫の一冊本その他、二十点は読み上げていた。
読書の楽しみが、すつかりよみがえっていて、新しい本に向かうつど満悦を覚える。読んで勉強しよう、役立てようという気は無い、ひたすら読む、または読まされてしまうのが嬉しい。ゲーテ、ブーシキン、トルストイ、ツルゲーネフ、フローベール、ロマン・ロラン、チェーホフ、バルザック、ル・グゥイン、トルーキン、マキリップまたマルクス、エンゲルス、プレハーノフ。さらに東洋文庫の四巻、臨済録、そしてバグワン。みな、ただただ面白かった。有難かった。一年間を永いなあと嘆息したことは一度もなかった。
2013 5・8 140
* 起床9:15 血圧124-53(63) 血糖値92 体重65.0kg 右視野の縦揺れ、朝、改善かと感じたが、午後は昨日までと同じ。しかし、視野は晩にも明るく、黄斑前膜手術以前の乱視入り眼鏡の域へ戻っている感じ。 朝 卵納豆 のみもの 軽菓 朝の服薬 午前の仕事 妻と散策 午 梅干し山葵味の粥 軽菓 柑橘 午の服薬 排便 午後の仕事
聖路加では二人主治医制を推奨していて、わたしは眼科に関しては地元眼科医にも依頼している。
現在、聖路加では、緑内障用に「タブロス」その他、白内障用等に「ヒアレイン」そして、よく効きますと抗炎症ステロイド水性懸濁点眼用の「フルメトロン」が処方されている。
地元医は、「タブロス」と「ヒアレイン」は支持推奨されるが、「フルメトロン」はやめなさいと。
「よく効くから」と「炎症がない、やめなさい」とには戸惑う。たしかに「フルメトロン」をつかうと暫時視野が明るくなる、が、まさに暫時。
それで、読者の助言を聴いて副作用を「検索」してみると、「フルメトロン」の長期使用には緑内障を起こすおそれのほかにも幾つかの注意事項が羅列されて出た。これはもう「やめる」べきだろう。だが、よく効くと奨めてくれるのが、聖路加での主治医なのである。
この主治医は以前に「黄斑前膜」を見落として、次回診察は半年後でと決めた人である。あまりの不具合に飛びこんだ眼鏡屋の技師が即座に、この右眼は変です、すぐ医者に診せなさいとすすめてくれ、地元医院にかけこむと、即座に「黄斑前膜」「手術が必要」と診断され、聖路加眼科も即座に黄斑変性と白内障との手術を決めた。手術をした医師が誰方であったか知らない、が、主治医ではなかった。手術は、どの医師も感心したほど綺麗に成功していた。
ところが、右眼に、彎曲視が現れていた。四月十六日の診察日にはまだ意識してなかった、が、主治医は一月後に「眼鏡トライ」三ヶ月後に「診察」といわれて、帰った。その数日後には、彎曲視が強度とはいえないが明瞭に意識できた。地元医は症状を認め、早いうちに聖路加の「診察」を受けてきて下さいと。五月十七日がその診察日になった。
そして今日の「助言」を実行したところ「フルメトロン」は不適切な配剤ではないかとの推測が利いてきた。この点眼薬には頼らないと決めた。
参った。主治医を替えてもらえないものか。それともたとえば順天堂大学病院などに転医すべきか。参った。
2013 5・9 140
* 起床6:00 血圧128-62(56) 血糖値88 体重65.2kg 視野の縦揺れ、改善していない、むしろ顕著化している。朝 卵納豆 出汁 軽菓 朝の服薬 明治座花形歌舞伎へ 午 カツサンド のみもの 夕 カレーライス半皿 饅頭 九時帰宅 晩飯 巻き寿司など 服薬 寝る
2013 5・10 140
* 起床9:00 血圧102-54(63) 血糖値102 体重64.9kg 視野の縦揺れ、少しも回復していない。朝 卵納豆 あんパン一つ 饅頭菓子一つ 珈琲 朝の服薬 排便 午前の仕事 午 そこそこに 服薬 午後の仕事 眼 不調 早く休む
2013 5・11 140
* 起床6:00 血圧134-63(52) 血糖値89 体重65.4kg 視野の縦揺れ、回復していない。朝の目覚め時、やや良いか。揺れるのは主に縦線。朝 卵納豆 食パン一枚 酢汁 珈琲 朝の服薬 排便 午前の仕事 午 玄米粥を梅干味で ほか。 晩の服薬 仕事。 入浴。
現在の不調は右眼の縦彎曲視 左肩痛み 両足拇指爪の痛み 歯の不具合。
改善著しいのは味覚の復活傾向 食欲。 水分は各種たっぷり。
2013 5・12 140
* 明日は、午前に腫瘍内科へ、午後は一時半予約で感染症内科へ。
2013 5・12 140
* 起床8:30 血圧129-64(68) 血糖値88 体重65.1kg 視野の縦揺れ、回復していない。 朝 梅味粥など 卵納豆 服薬 聖路加へ。腫瘍内科で先日のスキャン・内視鏡検査問題なしと。今後四年は二三ヶ月間隔で診察、年一度の内視鏡等の検査で容態を観察と。次いで感染症内科へ。血液・尿とも問題ないと。波状視について、早い診察がいい、明後日にもと、眼科を予約された。ビタミン三種の処方。病院から歌舞伎座まで歩き、銀座へ。三笠会館の秦准春で中華料理食べて帰宅。ペトラルカの「わが秘密」を耽読。 晩 白飯一膳と胡瓜揉み。すいかのをジュースにして。
* 明日、歌舞伎座。三部通して。楽しんでくる。明後日午前に聖路加眼科。このところ、かなり強行軍。体調を大事に。
* 眼のこと、憂鬱。入院の手術のということなしに改善の図られんことを。
* 十七日午後には聖路加で「メガネトライ」の予定が入っていて、その午前には「湖の本」116が出来てくる。数日掛けて発送出来るかどうか。今回ははやめに用意仕掛けながら、停頓している。五月中には妻の検査入院もある。夫婦とも七七の壽なれど「始終苦」に付きまとわれてもいる。それもよしとしつつ、「く」を凌いで「らく」になろう。用事も山積だが、この際、思い切って、今夜から当分、気分休息に切り替える。
2013 5・13 140
* 起床7:00 血圧125-62(57) 血糖値98 体重65.6kg 視野の縦揺れ、回復していない。 朝 梅味粥など 卵納豆 服薬 新歌舞伎座柿葺落し五月興行一部、二部、三部通し。 午 「吉兆」 服薬 晩 「檜」サンドイッチ 珈琲 十時半帰宅
2013 5・14 140
* 起床7:00 血圧130-69(64) 血糖値92 体重65.2kg 視野の縦揺れ、回復していない。 朝 赤飯 卵納豆 服薬 排便 聖路加眼科へ緊急受診。 右眼の縦波状視、強いていえば黄斑前膜の再手術だが、逆効果もあり得るので、このまま様子を見るしかなく、新規の有効点眼薬も見当たらない、黄斑変性にはつきものの余儀ない症状だと。なんとまあ。
フルメトロンは有効と信じて配剤しているが、やめてもいいと。
眼鏡の処方は、遠用はいまのままでいいのではと。近用は、やや修整して。処方箋がやっと出来た。
朝の八時半にでかけ、帰宅したのは夕方五時半。疲れました。
2013 5・15 140
* 全く以て、ある程度のあきらめと、我が身をだましだまし付き合って行くしかないらしいと、今日もほとほとそんなことを思いながら一日がけの病院から帰ってきた。病気の尻を追い回していると次から次へ別の故障が見つかってきて際限がない。がまんできる限界を見通しつつ忘れつつ、生きてある意味を生かしてゆくこと。そう思っている。思えば眼にしても百パーセント回復するのはムリなのだろう、それならそれを、許しはしないが追いかけすぎてもっと辛くなる愚は避けるしかないか。そんな気分。
2013 5・15 140
* 起床8:00 血圧129-68(62) 血糖値97 体重65.7kg 視野の縦揺れ、回復していない。 朝 卵納豆 苺 パン半片 のみもの 服薬 午前の仕事 午 スパゲティ のみもの 服薬 午後の仕事 晩 煮物 白飯と漬け物と のみもの 服薬 晩の仕事
* なんとか、明日朝に新刊を迎え取れるようになった。発送作業はゆっくりでよい。かなりの重労働もふくめ、よく働いた。視野・視力はめったになく晩に明るい。一つには、機械で書いて読んでという仕事であまりなかったのが、やはり眼の疲労を和らげていたか。
2013 5・16 140
* 起床8:00 血圧125-66(59) 血糖値89 体重65.4kg 視野の縦揺れ、回復していない。 朝 卵納豆 釜揚げ饂飩 林檎煮 出汁 ヤクルト 服薬 湖の本116出来 発送作業 午 蕎麦など 服薬 発送作業 晩 ピザ コーラ 服薬 排便 晩の仕事 入浴
* 朝九時に、「湖の本」116『ペンと政治(二下) 満二年、福島原発危害終熄せず 野田総理の惨敗・居座る安倍「違憲」内閣・迫る国民の最大不幸』が出来てきた。すぐ、発送しはじめた。終日の重労働であり、したたか疲れたが。
2013 5・17 140
* 明日は歯医者に。上前歯三本のぐらつきをどうにかしてもらいたい、不気味で食事が出来ない。
また、眼鏡も早く新調したいけれど。とにもかくにも、本の発送が先に立つ。そして何よりも創作の筆をそれぞれに進めたい。
2013 5・17 140
* 起床8:00 血圧123-60(56) 血糖値91 体重65.7kg 視野の縦揺れ、回復していない。 朝 卵納豆 ピザ一片 服薬 湖の本発送作業 午 饂飩ほか 服薬 発送作業 江古田へ 眼鏡屋の曰く 遠方用は現在の(手術後調製)か、手術以前に調製のか、をそのまま流用し作り替えなくて良いのではと。至近用のは若干再調製した方がいいと。 歯科ではぐらついている前三本を抜いて入れ歯にするしかないと、その用意にかかった。来週二十一日夕方に抜歯し仮歯を入れる予定。 帰宅 晩 梅味の粥二膳ほか 服薬 排便 晩も発送作業。
わたしの眼は、手術にはいったん綺麗に成功したものの、再び黄斑変性を再発していて、再度の手術で成功するとも、かえってひどくするとも予断をゆるさず、つまりは波状視症状もふくめて、「治る見込みはない」ということらしい。いやはや。大きく観て、眼の弱りも歯の弱りも抗癌剤「ts1」の副作用なのだろう。脚の爪にも、手の爪にも異常が出ている。まさに「始終苦」の七七歳であるよ。
* 歯科へ行った以外は、終日、発送作業。十時半。疲れたので、もう休む。明日からは、読者向けの発送にとりくむ。
2013 5・18 140
* 起床8:00 血圧117-62(54) 血糖値78 体重66.7kg 視野の縦揺れ、回復していない。が、夜に熟睡後の朝目覚めの時は回復したかと思う程、縦線が直に近い。但し起きて日常生活に入ると、すぐ、波状視症状が顕著に。 朝 梅味の粥一膳 パン一つ 卵納豆
出汁 服薬 発送作業 排便 午 さしたるもの食わず のみもの 発送作業 晩 梅味の粥一膳 肉玉葱などの煮物 のみもの 服薬 晩の発送作業
2013 5・19 140
* 今日も終日、読者むけの発送作業に打ち込んでいた。疲れている。もう休む。
2013 5・19 140
* 起床8:00 血圧117-62(54) 血糖値78 体重66.7kg 視野の縦揺れ、回復していない。が、夜に熟睡後の朝目覚めの時は回復したかと思う程、縦線が直に近い。但し起きて日常生活に入ると、すぐ、波状視症状が顕著に。 朝 卵納豆 紅茶 服薬 排便 発送作業 午 梅味の粥一膳 出汁 服薬 発送作業 晩 麻婆豆腐 梅味粥 野菜蒲鉾の煮物 のみもの 服薬 ときおり眩しくなりすぎることがある。緑内障の点眼は欠かしたことないが、他の点眼薬が医師により処方が分かれたりし、シャッとしない。
* 医学書院にいたころから、眼科学では「検査」は精密でも、「治療」は、なにとなし一枚隙間があって間接的だなという印象をもっていた。眼鏡という、眼の外側からあてがう装置が象徴的な気がしていた。ことほど然様に眼球の構造や機能が微妙で繊細なのであろう。
* さて、今夜もう一踏ん張り作業し、そのあと湯に漬かり、余力を明日朝へ繋げたい。夕方、歯医者で上前三本の抜歯、そして仮歯を入れて貰う。
味覚は著しく回復してきているが、歯の故障で少し堅いものは食べにくく、粥や麻婆豆腐で補っている。酒類の味は、量こそ節しているがいちはやく蘇生している。ありがたいという気分で、少しずつだが堪能している。
* 十時半、今日の予定は終えた。明日へ仕残した分は明朝から午後の前半で片づける。その後に追加の幾らかは残るとしても、概ね平常の「仕事」へ戻れると思う。創作、機械環境の整頓、それに、運動を兼ねた外出も生活のプログラムに組み入れたい。まだまだ体不調はいろいろ残っているが、幾分は「気に掛けないでする」姿勢も必要と思う。強いて謂えば、家にいればどうしても「目をつかう」仕事に終始する。郊外へ空いた電車に乗ってゆくのんびりも欲しくなっている。さしあたり、大相撲の夏場所へでかける予定。横綱白鵬と大関希勢乃里とが土着かずで並んでいる。わが家は、昔からの白鵬贔屓。国籍など気にならない、風格と実力において名横綱の境地へ登りつめて欲しいと声援している。
2013 5・20 140
* 起床8:15 血圧111-61(66) 血糖値108 体重66. 3kg 視野の縦揺れ回復していない。が、熟睡後の朝目覚め時は、回復したかと思う程、縦線が直に近い。但し起きて日常生活に入ると、すぐ、波状視症状顕著に。 朝 卵納豆 梅味粥一膳 服薬 午前 発送作業一応了 午 麻婆豆腐 メロン 服薬 午後の仕事 夕刻へむいて歯科へ。 あっけなく上前歯三本が抜け落ちて、用意の入れ歯が入った。当分は不馴れで辟易するのだろうが。 帰宅しての夕食は シチュー カレー。歯の不自由無く痛みも無く、久しぶりに落ち着いて食事した。 服薬。 宵の読書九册 その後晩の仕事。 視野、明るし。
2013 5・21 140
* 病葉の落ちるようにこともなく上前歯は抜け落ち、用意の入れ歯がすばやく嵌められた。この出し入れが当分はややこしい。出し入れは清潔のために必要不可欠だが。
正真正銘の老人になったか。不思議だが、その思いは、ことさら我から我に強い宛てて謂える感傷であり、その実は、さして老いた実感など身内を占めていない。それどころか、恥ずかしくも幼稚なほどの「若臭さ」を放っているではないか、我と我が七十七路日常の心藻は。歯のガタガタは何も老いの表象などと謂う以前に、わたしの単なる年来不摂生・不行儀の招いた咎に過ぎない。腰が痛いのも肩が痛いのも脚が攣るのも同じ。今さら気に掛けても仕方がない、成るがままに在るがままに付き合うだけのこと。
明日、もう一度、歯科へ通って様子を観てもらうが、すでに、今夜の食事は久々にほぼ不自由なしに味わえたのだから、それを喜んでいる。
ただ右眼の縦彎曲視はどうにもならない。が、両眼で、こうして機械画面に字を書いて読んでいるぶんにはほぼ普通。右片眼になると、垂直線という線の曲がりようは途方もない。
2013 5・21 140
* 起床8:15 血圧130-61(58) 血糖値83 体重66.1kg 視野の縦揺れ回復していない。が、朝の目覚め時は、回復したかと思う程、視野の縦線が直に近い。但し起きると、すぐ、縦波状視顕著。
このところ新たな苦は、就床中左腰から背への締め付ける強い痛み。臀部には痺れ感も。以前の仰向き転倒の後遺症なのか。起床してむしろ痛みも重みもやわらぐ。 朝 卵納豆 饂飩 入れ歯が入り食事しやすくなった。 服薬 排便。 このところずっと排便ごく順調、便秘の苦が無い。 独りで歯科へ。 消毒などしてもらう。 治療はまだ永くかかるだろう。 帰路、久しぶりに「リオン」に寄ったが休日で。 帰宅。 疲れて寝る。 晩 出前の鮨。 服薬。 夜の仕事。
2013 5・22 140
* 眼鏡は、いまぶん、遠用の新旧三つ、近用の新旧二つを使い分けているが、煩雑。医師も眼鏡師も「それでいい」と言うが。
2013 5・22 140
* 起床8:15 血圧113-58(62) 血糖値82 体重65.9kg 視野の縦揺れ回復していない。 朝 巻き寿司 柑橘 出汁 服薬 郵送本 送り出す。郵便局への自転車、らくに乗れる。 午 軽食 両国国技館へ。 大相撲夏場所を向こう正面中央四列目で観戦。 昼食 飲み物 菓子など 横綱白鵬は大関鶴竜を降し、大関稀勢の里は横綱日馬富士を圧倒、満場燃え上がる。 ゆっくりと帰宅。 休息
2013 523 140
* 起床8:15 血圧127-63(62) 血糖値100 体重66.5kg 視野の縦揺れ回復していない。 ここ十日ほど、就寝時、左腰を軸に左背部へ強い痛みで起臥に不自由なほど。今日はロキソニンに頼った。 朝 卵納豆 焼き鳥二串 夏蜜柑 ヤクルト のみもの 服薬 排便 午 梅味の粥など 服薬 腰が痛くて。 ぐずついていた。 晩 粥 和菓子にとりつかれ。 服薬 入浴 晩の仕事
2013 5・24 140
* 起床8:15 血圧115-63(59) 血糖値91 体重67.4kg 視野の縦揺れ回復していない。 夜中来、左腰骨盤あたりにピンポン玉ほどの激痛しきり安眠も立ち居もままならず。起きてしまうとやや緩む。 朝 卵納豆 菓子 服薬。 自転車で四十分ゆるやかに走ってみた。走行にも腰痛にも問題なし。しかし局所の痛みは失せていない。横臥中のほうが苦痛。 午 スパゲティ 柑橘 のみもの 午後の仕事 夕刻より、妻と同道、東久留米の鍼医で治療をうけに行く。固い身体を揉みほぐされ、腰に肩に鍼。やや軽快に。ひばりヶ丘の「ティファニー」でソーセージ、ハンバーガーとワイン。ほぼ味覚を回復した。警戒すべきは体重のリバウンド。ようやく抗癌剤の影響から脱しつつある。杖を、妻の方へ渡しておいても、しっかり歩ける。あとは視力障害からの回復を願うばかり。
2013 5・25 140
* 夕方、東久留米で鍼を。わたしも妻も、固まったからだのほぐされた分、気持ち、らくになって帰宅。今夜安眠できればいいが。 2013 5・25 140
* 起床9:00 血圧120-62(61) 血糖値91 体重66.9kg 就寝時の左腰、左肩の痛みはあり、ことに起きあがりたい際に強く痛むが、穏やかな寝返りは可能で前夜に比し安眠できた。視野の縦揺れは全く回復しない。 朝 蜂蜜で小さいパン 小さいバンケーキ 一つずつ 紅茶 服薬 排便 午前の仕事中また排便 午 餃子 ビール 服薬 午後の仕事 晩 すき焼き饂飩 ビール 柑橘 服薬 晩の仕事
2013 5・26 140
* 起床9:00 血圧123-62(55) 血糖値92 体重66.9kg 左肩の痛みは残っている。就寝陶芸時の左腰、起きあがりたい際にまだ強く痛むが、穏やかな寝返りは可能で安眠できた。視野の縦揺れは全く回復しない。 朝 卵納豆 握り飯一つ 紅茶 服薬 午前の仕事 午 蕎麦と卵 服薬 午後の仕事 晩 残り蕎麦と卵 服薬 晩の仕事 入浴後 67.3kg
2013 5・27 140
* 「湖の本」116へたくさんなお便りをもらっているが、くたびれたので、もう休もう。手のマッサージと、妙に熱い感じのマッサージとそして、鍼。その効果か、腰の痛みがらくになっている。ありがたい。夫婦とも、五回ほど通ってくださいと東久留米の鍼医に言われている。妻も、こころもちラクになっているようす。よかった。
2013 5・27 140
* 起床7:30 血圧125-64(56) 血糖値97 体重66.6kg 左肩の痛みは残っている。就寝時の左腰、起きあがりたい際にまだ痛むが、寝返り可能で安眠できた。視野の縦揺れは、目覚めた暫くはよほど尋常だが、眼を使い出すとダメ、全く回復しない。 朝 卵納豆 甘納豆すこし 紅茶 服薬 午前の仕事 午食 服薬 午後の仕事 夕食 服薬 晩の仕事 味覚七八割戻っているか。目疲れを避けてキッチンへ降り、妻と、録画の映画「リッチ&フェイマス ベストフレンズ」を観た。ジャクリーン・ビセットとキャンディス・バーゲン。
* 夜前、機械を消しかけてふと碁を打とうと思った。以前も以前に相手にしたソフトは弱すぎてつまらなかったが、機械を替えてのちのは実に手強いとだけ記憶していた。たしかに手強かった。ああ此処へ打ってくるな、打たれたくないなと思うところへ間違いなく相手は打ってくる。参った。結局、六目半の負けになったが、善戦した気分で久しぶり面白かった。ただし碁盤の目線がぐちゃぐちゃに縦揺れしているのは気色悪かった。
2013 5・28 140
* 起床8:30 血圧120-64(65) 血糖値86 体重66.5kg 視野の縦揺れは全く回復しない。 軟排便二度 朝 卵納豆 ロールパン一つ バター 珈琲 服薬 現在 眼鏡八つ混用している。 黄斑前膜等「手術以前」の、遠用四つ サングラス一つ 近用一つ 「手術後に新調」の、遠用一つ 近用一つ。それぞれ、その時々に、視力に合ったり、合わなくて掛け替えたり。煩わしくて堪らない。 午食 服薬 午後の仕事 夕刻へかけて東久留米の「鍼」医へ。 晩 麻婆豆腐 など 服薬 晩の仕事
2013 5・29 140
* 夕刻へかけ、また東久留米の「鍼」医にかかってきた。マッサージ、透熱?、そして鍼。一時間半ほど掛けている。妻の方の効果はよく分からないが、わたしは左腰の不安をかなり改善してもらったし、左肩の慢性痛も「手当て」してもらって気持ちいい。「手」からは気が流れ込む。その治療効果が歴史の波間にあっても消え失せずに「手当て」という語彙を長命させている。石川啄木は強い「手当て信仰」を持って、「ぢっと手をみ」ていたのである。いくつもの短歌作品に明瞭に窺える。
もう二三度は通う気でいる。建日子にも試みてほしいと思う。
2013 5・29 140
* 起床8:30 血圧124-67(66) 血糖値103 体重65.4kg 視野の縦揺れは全く回復しない。 朝 卵納豆 軽菓 紅茶 服薬 朝の仕事 午食 服薬 午後の仕事 夕食 服薬 入浴 晩の仕事 昨日の指圧が強烈だったせいか、全身に痛みが残っている。
2013 5・30 140
* 起床8:00 血圧116-67(60) 血糖値87 体重65.4kg 視野の縦揺れは全く回復しない。 朝 卵納豆 軽菓 珈琲 服薬 朝の仕事 排便 午食 冷やし中華麺 柑橘 服薬 午後歯科へ、妻と。二人とも入れ歯の手当を続けて貰わねばならぬ。 帰宅 夕食は 烏賊の細作りと本鰹の刺身 純米酒で。 服薬。 晩の仕事。
新旧八つの眼鏡を掛け替え掛け替えとかも安定しないややこしさに気が滅入る。病院も医院も眼鏡屋も、新調はもったいなどと言うばかり。眼鏡という「体外」からのつっかい棒でしか結局なにもできないらしい眼科学というものに頼りなさを感じていた数十年昔の「臨床眼科」誌編集長の慨嘆がいま甦っている。
2013 5・31 140
* 起床8:15 血圧120-57(68) 血糖値84 体重65.7kg 視野の縦揺れは全く回復しない。 「トンイ」見ながら、朝 卵納豆 軽菓 柑橘 紅茶 服薬 朝の仕事 午食 服薬 午後の仕事 夕食 服薬 晩の仕事 NHK秦建日子作「お父さんは二度死ぬ」観て 就寝前読書
2013 6・1 141
* 起床8:15 血圧127-63(58) 血糖値92 体重65.9kg 右眼視野の縦揺れは全く回復しない。左眼は正常。両眼視野はほぼ尋常。 朝食 梅味粥に青菜 卵納豆 ヤクルト二本 珈琲 午前の仕事 午食 麺 など 服薬 排便 午後の仕事 夕食 服薬 入浴 晩 休息 明日は聖路加で内分泌内科の診察。
2013 6・2 141
* 明日の朝が早い。もう休んでおた方がいい。
うまくすれば、午後は街で、からたが明くかも知れない。プリンターのインクなど買いたい。建日子の芝居の幕がもうあいているのを東池袋へ覗きに行ってみようか。
2013 6・2 141
* 起床7:30 血圧119-64(64) 血糖値89 体重65.9kg 右眼視野の縦揺れは全く回復しない。左眼は正常。両眼視野はほぼ尋常。 朝食 卵納豆 ヤクルト二本 珈琲 服薬。 8:57バスで聖路加内分泌内科へ向かう。 血液・尿に異常なく、インシュリン注射を減らしてもいいがと。注射の励行は負担でなく、ずうっと正常値を保ち続けているのを心強く感じているので。現状続行と決して、正午前に病院を出る。処方薬を受けとってから、有楽町のビックカメラでプリンター・インクを三つ買う。 昼食 帝劇モールの「きく川」でうな重ほかに、菊正正一合。 有楽町線保谷行きで帰宅。 なんとなくやはり疲れていて、休息・読書。 夕食 大根おろしで飯一膳 薩摩揚げ 服薬
2013 6・3 141
* とはいえ、四月抗癌剤の終了、湖の本のたてつづけの刊行と送本、歌舞伎座柿葺落の感激、加えて視野・視力の不安定と縦波状視という難儀、なんと新旧の眼鏡を八つも使い分けつづけて決定打のない頼りなさ、さらに立て続けの歯抜けと入れ歯、妻の執拗な座骨神経痛など、心身、やや疲労気味で小説にもすこし響いている。いっそ、体力回復と味覚回復を二本の杖にして、ひとり旅で気分転換をなどとも思うのだが。どちらかといえば、からだよりも、きもちが疲れているようだ。
2013 6・3 141
* 起床9:00 血圧129-64(63) 血糖値87 体重66.8kg 右眼視野の縦揺れは全く回復しない。左眼は正常。両眼視野はほぼ尋常。 朝食 卵納豆 ヤクルト二本 服薬。 午 饂飩
2013 6・4 141
* 歯の調子も落ち着かず、眼鏡ときては無政府状態で手がつけられぬ。
とにもかくにも、さらさらとあるままに過ごして行くのがいい。 2013 6・4 141
* 午後、つい二三時間昏睡していた。寝ると、視野が明るい。いま、昔につかっていた遠用の眼鏡で、この機械画面がきれいに安定している。本当なら近用の眼鏡で向かうべき画面なのに。
頭の中がボヤーッとしている。
* なんじゃいと思う。
2013 6・4 141
* 起床8:00 血圧117-61(62) 血糖値79 体重66.6kg 右眼視野の縦揺れは全く回復しない。両眼視野にも僅かながら揺れ。 朝食 卵納豆 ヤクルト二本 服薬。 排便 午 饂飩 服薬 東池袋アウルスポットでの秦建日子作・演出「タクラマカン」を妻と観に行く。帰路、池袋東武の八階「つな八」で久しぶりに天麩羅と酒は八海山。帰宅。市川染五郎氏より贈られたみごとに美しい枇杷を賞味。 服薬 入浴して読書 夜の仕事 就寝時の読書
2013 6・5 141
* 起床8:00 血圧124-63(58) 血糖値91 体重66.4kg 右眼視野の縦揺れ全く回復しない。両眼視野にも僅かながら揺れ生じる。 朝食 卵納豆 枇杷 ヤクルト二本 ヨーグルト 服薬。 排便 午前 幸田露伴四代「小石川の家」に感動 午 枇杷 カステラ ソーセージ 珈琲 服薬 排便 午後の仕事 夕食 梅味の粥など 服薬 晩の仕事
2013 6・6 141
* いま十時。ものの縦線は双眼でみていても揺れてきている。つまりすこしも改善どころでなく、症状がひどくなっている。いまや鍼を打つどころでない、入れ歯の補強どころでない。何より、有効な眼鏡を少しでも少しでも早く手に入れたいが。商売一辺倒の眼鏡屋へ行けばこっちの症状に斟酌なく新調してくれるだろうが、それが良いとはとても言えないのが眼の大事さ。所詮は成功するもしないも博打を打つようにまたもや眼科手術に至るのか。嘆かわしい。
2013 6・6 141
* 起床8:00 血圧124-68(56) 血糖値99 体重66.2kg 右眼視野の縦揺れ全く回復しない。両眼視野にも僅かながら揺れ生じる。 朝食 卵納豆 枇杷 ヤクルト二本 ヨーグルト 服薬。 午前の仕事 午食 枇杷 梅味粥 など。 染五郎から贈られた枇杷がそれは美味かった。美味い内にと惜しげなくご馳走になった。 服薬。排便。 夕刻へ向いて妻と歯医者へ。右奥の上へ差し歯が追加された。口の中が入れ歯や差し歯でガチャついている。 帰路、保谷駅構内のあたらしい寿司屋に入ってみた。値の安いだけのことはあった。久保田の千壽を枡で二合呑んだ。酒類の味が一等はやく甦ったという気がする。ビールはまだ缶一つが呑みきれないのに。 帰宅して。 メロンなど。服薬。 晩の仕事にうちこむ。
2013 6・7 141
* 起床8:30 血圧128-66(63) 血糖値100 体重66.3kg 右眼視野の縦揺れ全く回復しない。両眼視野にも僅かながら揺れ生じる。 朝食 卵納豆 リッツと蜂蜜 服薬。 午前の仕事 梅味の粥 プチトマト 李さんに戴いた葡萄の美味 服薬 午後の仕事 足の裏の痺れ感強硬
2013 6・8 141
* 起床7:45 血圧129-62(58) 血糖値92 体重67.0kg 右眼視野の縦揺れ全く回復しない。両眼視野にも僅かながら揺れ生じる。 朝食 卵納豆 ヤクルト 葡萄 服薬 午前の仕事 排便 午食 中華蕎麦 ヨーグルト 西瓜 服薬 午後の仕事 夕食 手羽先揚げ 胡瓜揉み 蜆汁 服薬 晩の仕事 入浴 仕事続ける
* 午前も午後も「仕事」にうちこむ。もう夕方。いまは日が一等ながい。自転車に乗ってきたが、疲労に負けて早々に切り上げてきた。機械に向かい「仕事」しているか暫く眠るか、眠らずに読書か。結局そんなところが「体調」に適うらしい。
2013 6・9 141
* 起床9:15 血圧120-60(63) 血糖値83 体重66.3kg 右眼視野の縦揺れ全く回復しない。両眼視野にも僅かながら揺れ生じる。 朝食 卵納豆 ヤクルト 服薬 午前の仕事 排便 午食 梅味粥 西瓜 ヨーグルト 服薬 午後の仕事 夕食 小海老蒸し 白ワイン 胡瓜揉み 服薬 晩の仕事 眼の不調を押して仕事にうちこむ。 暑くなってきた。 クーラーを使っている。 全身に痛み。
2013 6・10 141
* 起床9:15 血圧122-64(60) 血糖値85 体重67.0kg 右眼視野の縦揺れ全く回復しない。両眼視野にも僅かながら揺れ生じる。 朝食 軽菓数枚 ヤクルト 服薬 NHKのアーカイブズで、古今亭志ん生のはなし、江夏豊投手のはなしを観た。 午前の仕事 昼食 饂飩など 午後は 歌舞伎座柿葺落六月舞台の二部と三部とを観に行く。 弁当。 服薬 茜屋珈琲。 帰宅十一時。 塩瀬の歌舞伎饅頭が旨い。
* 三年越し 満願成就の新歌舞伎座柿葺落し 四月、五月についで六月を大いに満足して観終えてきた。茜屋珈琲でやすんでから帰ってきた。十一時だった。
すべては、明日に。
2013 6・11 141
* 起床9:15 血圧145-68(48) 血糖値85 体重66.3kg 夜中また目覚めの時は縦揺れを見ない。生活を始めると右眼視野の縦揺れ顕著。両眼視野にも揺れがある。 朝食 中華肉饅一つ 塩瀬小粒饅頭一つ 軽菓数枚 ヤクルト 紅茶 服薬 仕事 午食 服薬 仕事 夕食 服薬 仕事
2013 6・12 141
* その妻が、劇場へ出向く途中、保谷駅でバスからおりるとき転倒したのには仰天した。幸い、大事にまで至らず終日芝居を楽しんだものの、肝をひやした。ほんとうに大事なくてよかった。
このところわたしは全身がちがちに強ばっていたのが、芝居と劇場とを楽しんでいる間にかなりほぐれて呉れた。根をつめた仕事が数日隙間なくつづいていて躰を芯まで固くしていた。また指圧と鍼とに出掛けたいが。
* 鍼、指圧どころか。いつのまにか十一時半を過ぎて眼は霞んでいる。やれやれ。
2013 6・12 141
* 起床7:45 血圧129-64(51) 血糖値80 体重66.4kg 夜中、また目覚めの時は縦揺れを見ない。生活を始めると右眼視野の縦揺れ顕著。両眼視野にも揺れがある。 朝食 軽菓数枚 紅茶 服薬 仕事 終日尋常 入浴 体重やや増。できれば、65kg台で維持したいが。
2013 6・13 141
* 新しい「仕事」の半分に決まりをつけ、新たなもう半分にもとりかかった。視野の縦揺れが増してくる。
2013 6・13 141
* 起床10:45 血圧112-60(6654) 血糖値82 体重66.8kg 夜中、また目覚めの時は縦揺れを見ない。生活を始めるとすぐ右眼視野の縦揺れ顕著。両眼視野にも弱く揺れが出る。 朝昼食兼帯 卵納豆 軽菓十枚 ヤクルト 服薬 午前午後の仕事
夕刻へかけ 東久留米へ鍼と指圧を受けに。左肩、右肩、両脚、頸筋、背中、要するに全身が驚くべく硬いと。指圧されてぐっと来るほど痛い筋肉だか硬結だかが至る所に深く浅く存在している。最近また両脚の攣ることもある。治療を終えて、左肩の執拗な痛み以外は軽快感あり。問題はむしろ眼で。今日初めて気づいたが、左眼でみる視野の色調が地味に落ち着いているとすると、右眼のそれは、淡白にまぶしく青みを帯びている。
晩 パン二つなど。服薬。 疲れて九時半まで宵寝。寝ると必然眼精はやすまる。起きれば縦波状視は避けられない。
* 「仕事」のための「読み原稿」を、9ポで作業しているが、それで連日連夜「読み」続けていると視力は悲鳴をあげる。分かっていてそのまま多年強行していたが、緩和しなくては改めいけない。
読書は裸眼でしており、ひさしく具合はよかった。それもこのごろはボヤケかけている。近用の眼鏡は古いのも新しいのも読書にはまったく役に立たず、そろそろ機械にも役に立たなくなってきている。失明にすこしずつ近づいているのだろうか。
2013 6・14 141
* 眠れず、夜中二度起き、一度は二階にあがり五時ちかくまで機械の前にいた。起床8:30 血圧134-68(53) 血糖値88 体重66.8kg 生活を始めるとすぐ右眼視野の縦揺れ顕著。両眼視野にも弱く揺れが出る。 朝食 卵納豆 西瓜 服薬後午前中寝入る 昼食前血糖値101 海老チリ 串団子二本 ヤクルト 服薬 また数十分寝入る。
午後紀尾井町小ホールでの望月太左衛さん主催の唄と囃子の会に行きたかったのに、体力も根気も振るわなかった。 正常な左眼では薄い茶色にみえるものが右眼には青白っぽく見える。
体重を66キロ台に維持したいが、味覚の戻りにつれ、これまでの何とか食べようの姿勢がアダになりかねない。食欲が出ている。
とにかく今日の昼間はよく寝入った。寝れば確実に波状視はややおさまる。しかし寝てばかりはいられない。体力のために、たじろがずもっと戸外を歩くことも覚えねば。
2013 6・15 141
* 起床8:30 血圧123-61(62) 血糖値91 体重67.1kg 生活を始めるとすぐ右眼視野の縦揺れ顕著。両眼視野にも弱く揺れが出る。 朝食 卵納豆 服薬 排便 仕事も食事も休息も、いつものように。少しは歩きに出ることが必要なのに、ついつい億劫にしている。脱水には十分気をつけている。右と左で見た目の色調の異なるのが気持ち悪い。左は淡い茶いろ系に、右は青白く。
2013 6・16 141
* 眼の不快はたまらないが、できる「仕事」は根もつめて進めている。休憩もとるようにしている。本が読みにくいなら、無数に取り溜めてある録画映画を、読書に準じて楽しみなおす手もある。
2013 6・16 141
* 起床8:15 血圧119-65(59) 血糖値92 体重67.0kg 生活を始めるとすぐ右眼視野の縦揺れ顕著。両眼視野にも弱く揺れが出る。 朝食 卵納豆 メロン 甘納豆少し 服薬 排便 終日 視野不安定 仕事にも読書にも打ち込む。
2013 6・17 141
* 起床8:00 血圧140-67(52) 血糖値90 体重66.9kg 生活を始めるとすぐ右眼視野の縦揺れ顕著。両眼視野にも弱く揺れが出る。 朝食 卵納豆 軽菓少し 服薬 朝の仕事 排便 昼 卵饂飩 服薬 午後の仕事 夕刻 歯医者へ 入れ歯に磁石を入れること、歯の材質はセラミックにと決めてきた。しまや、こんなことで物惜しみしても意味がない。問題は、眼の方。眼鏡屋は眼鏡を新調しても意味がない、右眼は伏せて左単眼で暮らしてはと。医師に積極的な助言も方途もなく、八つの眼鏡はどれひとつクリアでない。どのように立ち向かえばいいのか。歯科の帰路、ひさしぶりに「リヨン」でフレンチと赤ワインを予期以上に美味しく食べて来れたのが今日の収穫。
2013 6・18 141
* 起床5:00 血圧128-60(58) 血糖値97 体重66.8kg 生活を始めるとすぐ右眼視野の縦揺れ顕著。両眼視野にも弱く揺れが出る。 朝食 パン少し 軽菓少し ヤクルト 珈琲 服薬 排便 昼 卵饂飩、桜桃。服薬 その後重ねての排便に粗相があり、参った。 夕刻にむけ、東久留米へ指圧、透熱、鍼を受けに妻と出かけた、これで四度目。少しずつ少しずつの効果を頼みに。
わたしのからだにも手足にも、いまなお抗癌剤の色素沈着が波打つようにさしひきしている。手の甲も手の爪も異様な黒ずみ。足の爪の鋸の歯のように尖って巻いて、痛くてひどいこと、血もにじむ。これを観ていると、この一年内に実に五本の「歯」が、正面と左右で折れたり抜けたりしたのも、「爪」と同じく抗癌剤の副作用症状だろうと推される。加えてこの眼障害。これはもうまちがいなく抗癌剤の副作用とドクターにも認められている。
晩 いい蜆汁、烏賊の刺身 菊酒 桜桃 クッキーと珈琲。 服薬 晩の仕事。
2013 6・19 141
* 起床9:30 血圧126-68(53) 血糖値87 体重66.8kg 生活を始めるとすぐ右眼視野の縦揺れ顕著。両眼視野にも弱く揺れが出る。 朝食 桜桃 卵納豆 クッキー ヤクルト 珈琲 服薬 昼 服薬 午後の仕事 晩 服薬 晩の仕事。
眼鏡屋はいっそよくない右眼はつぶしてしまって左の隻眼で生活されてはどうですかなどと言う、が、わたしの作家生活はそんな安直では成り立たない。左眼に負担が過ぎてそれまで痛めては悲劇になる。
2013 6・20 141
* ああ、この霞める視野よ。八つあるいろんな度の新旧の眼鏡をみな踏み砕いてやりたくなる。
2013 6・20 141
* 起床5:30 血圧124-66(53) 血糖値91 体重66.9kg 生活を始めるとすぐ右眼視野の縦揺れ顕著。両眼視野にも弱く揺れが出る。 朝食 桜桃 クッキー 沢庵で日本酒 服薬 独り杖をつき早朝の近隣を四十分散歩した。涙がにじみ溢れて歩行まるで夢うつつ。 少時やすむ。 朝の仕事 昼 卵蕎麦 桜桃 三笠一つ 茶 映画観る 午後の仕事 晩 豚シャブ 生玉葱 服薬 入浴 映画観る。
2013 6・21 141
* 昼には、ジョン・ウェイン、キム・ダービイの「勇気ある追跡」を、夜にはういる・スミスらの「インデペンデンス・デイ」を楽しんだ。テレビ番組がみなみなあんまりつまらないので、映画に切り替えた。ビデオでもCDでも、合わせれば和洋300作を下らないかなりよく選んだ録画がある。しばらく前からアトランダムに見直している。小説の娯楽読み物は閉口だが、映画の値打ちは文学とはしっかり異なっている。娯楽もアクションも社会派も歴史・時代物も構わない。映像として優れた運びであれば映画は佳い。
目をやすめるといっても、機械の前から活字本や新聞雑誌へ直行では、休憩にならない。せめて映画で休息しようというわけ。
2013 6・21 141
* 起床8:30 血圧128-67(60) 血糖値85 体重66.5kg 生活を始めるとすぐ右眼視野の縦揺れ顕著。両眼視野にも弱く揺れが出る。 朝食 桜桃 卵納豆 クッキー 紅茶 ヤクルト 服薬 午前の仕事 昼 桜桃 カレーライス ヨーグルト 服薬 二時半まで寝て 午後の仕事 晩 海老を主菜の八宝菜 ビール 桜桃 クッキー 珈琲。 服薬 晩の仕事。
2013 6・22 141
* 仕事が楽しめるとは、願ってもないこと。眼がもっと安定していたらいいのに。無い物ねだりか。わたしの不健康さか。
2013 6・22 141
* 起床8:30 血圧133-67(55) 血糖値87 体重66.4kg 生活を始めるとすぐ右眼視野の縦揺れ顕著。両眼視野にも弱く揺れが出る。 朝食 桜桃 卵饂飩 ヤクルト 服薬 排便 都議選 休憩 昼 卵納豆 など 服薬 排便 昼寝 仕事 晩 卵すきやき など
入浴 晩の仕事
2013 6・23 141
* 起床6:30 血圧138-66(55) 血糖値93 体重66.7kg 右眼視野の縦揺れ変化無し。 朝食 狐饂飩 軽菓 ヤクルト 服薬 眠くて 二度にわたり午前中寝る。 昼 卵納豆 いなり寿司 桜桃 服薬 排便 午後歯医者へ 帰路練馬駅で寿司 吟醸八海山 美味しく食べた。 帰宅 服薬 晩の仕事。 かすかにまだ手足に痺れが残っている。が、表情に生色もどりつつあるか。眼は特別の不調だが、他は左肩の痛みだけがしつこい。右腕すら不用意にものへ延ばすと飛び上がりそうに痛む。が、総じてよほどラクが戻ってきている。入れ歯は気味悪いが、もののよほど食べやすくなっているのは有難い。夜中に一度手洗いに起つと、あと寝入りにくいのが最近の苦の内。そんなときまた本を読んでしまうのが興奮してよくないか。
2013 6・24 141
* 起床8:15 血圧123-66(57) 血糖値88 体重67.2kg 右眼視野の縦揺れ変化無し。 朝食 桜桃 卵納豆 服薬 昼食 服薬 映画「ブーリン家の姉妹」観る 午後の仕事 晩 豚肉八宝菜 など 服薬 晩の仕事 眼不調 はやく寝る。
2013 6・25 141
* 起床8:00 血圧129-67(57) 血糖値90 体重66.8kg 右眼視野の縦揺れ変化無し。 朝食 卵納豆 ヤクルト 服薬 午前の仕事
昼食 桜桃 ヨーグルト 軽菓 服薬 涼風真世主演のドラマ観る 午後の仕事 このところ倚子坐りの永い仕事から起つとき腰砕けそうに膝が痛む。左肩もきつく痛む。昨日はバファリン二錠でやわらげ、今日はロキソニン一錠でやわらげた。眼はどうにもならないので、他の症状がなるべく出ない・少ないようコントロールしている。
2013 6・26 141
* 今日も疲れればねむり、目がさめれば仕事にうちこんで過ごした。どんな酒もうまくなったし、大方の食べ物が口に入るようになってきた。気さくに気軽に歩けるようになればいいなと思う。まだ貧血はあるか、立ちくらみや歩いてゆらゆらが残っている。
2013 6・26 141
* 起床8:15 血圧123-66(55) 血糖値93 体重67.5kg 右眼視野の縦揺れ変化無し。 朝食 桜桃 卵納豆 ヤクルト 珈琲 服薬 午前の仕事
2013 6・27 141
* 起床9:15 血圧126-63(58) 血糖値93 体重66.9kg 右眼視野の縦揺れ変化無し。 朝食 桜桃 生姜と釜揚げ饂飩 ヤクルト 服薬 睡魔去らず 朝の仕事 午食 服薬 睡魔に悩む 建日子立ち寄るあいだも寝ていた 暫く対話して仕事へ戻っていった 晩食 服薬 映画「帰らざる河」観る 晩の仕事 排便 眼がパシパシする。
2013 6・28 141
* 家の中での熱中症に気遣いして、水分補給をわすれぬようにしよう。脱水と感染とでわたしは一度死にかけたのだ。よくあの日に病院へ行ったものだ、「即入院」でわたし自身があっけにとられた。「あぶなかった」と言われてあとで驚いた。
2013 6・28 141
* 眠い。なぜだろう。考え込まず、眠ければ寝ればいい、幸いわたしはそれが許されている。
2013 6・28 141
* 起床8:30 韓流の連続歴史ドラマ「トンイ」を観るために起きる。 血圧130-62(59) 血糖値97 体重66.9kg 右眼視野の縦揺れ変化無し。 朝食 冷や麦 軽菓 珈琲 服薬 朝の仕事 午 卵納豆 西瓜 ヤクルト 服薬 午後の仕事 晩食 晩の仕事 録画映画を観てから寝る 寝る前に小林秀雄 上野千鶴子読む。 何を食べたかが覚えられない。
2013 6・29 141
* 起床8:30 血圧143-65(72) 血糖値 食べてしまい計れず 体重66.7kg 右眼視野の縦揺れ、酷使のためかやや強い。 この頃、つい点眼を忘れている。 朝食 生姜饂飩 ヤクルト服薬 朝仕事 午 卵納豆 梅ゼリー 軽菓 珈琲 午後仕事 晩 麻婆豆腐 生帆立二つ 馬鈴薯スープ 服薬 晩の仕事。
2013 6・30 141
* 起床6:30 血圧149-69(58) 血糖値 96 体重66.0kg 右眼視野の縦揺れ、酷使のためかやや強い。横揺れもやや感じる。 この頃、つい点眼を忘れている。 妻と近隣散歩50分 朝食 千切り餅二つ 西瓜 服薬 少し休息 朝仕事 昼夜食 服薬 例のごとし。 仕事に没頭。
2013 7・1 142
* 明けの四時半ころ、黒いマゴの外出に目が覚め、ご帰館につきあい、そのまま、床の上に座り、灯をつけ或る本をそれは熱心に読み始めた。すこし微睡んで七時前には起きてしまい、妻と、近所をひとめぐり散歩してきた。涼しくて、二人とも、すたすたとはムリでも迷惑なしに歩いて家に帰れた。五十分。歩かないといけないなと思っている。
2013 7・1 142
* 起床9:00 血圧127-67(52) 血糖値 98 体重67.0kg 右眼視野の縦揺れ、酷使のためかやや強い。横揺れもやや感じる。 この頃、つい点眼を忘れている。 朝食 千切り餅二つ 烏賊刺し 珈琲 軽菓 服薬 湖の本117初校出 朝仕事 午 小ホットケーキ二枚 苺ジャム 珈琲 物忘れ頻繁 服薬 午後の仕事 晩 土鍋でのすき焼き 服薬 入浴 浴室で七册読む。 晩の仕事。
2013 7・2 142
* 十一時半。創作に。さあ、休む。
2013 7・2 142
* 起床8:15 血圧128-67(57) 血糖値90 体重66.2kg 目覚めて極く暫くは縦線の捻れ無い。 右眼視野の縦揺れ、眼の酷使のためかこの数日やや強い。横揺れもやや感じる。 この頃、つい点眼を忘れる。諦めの心境か。 朝食 千切り餅二つ 薩摩揚げ少し 紅茶 ヤクルト 入れ歯に馴染まず食欲殺がれる。 服薬
2013 7・3 142
* もうすぐ、また大相撲名古屋場所が始まる。
わたしが、物ごとを数えたい人だとは、天皇歴代や、西洋映画の俳優・女優の名や、赤穂義士たちの名を数えあげる話を、何度も繰り返している。しかも物覚えがわるくなり、いやいや物忘れの早さが激しくなり、いまでは天皇歴代を百二十五人順に数え上げるのがやっとのこととなっている。午に食べたものを、昼過ぎにはもう思い出せない。必要な服薬を済ませたかどうかも曖昧になる。
一つ新しい何かに挑戦しようと思い至って食卓で目についたのが、相撲茶屋が土産に呉れる海苔の缶、その胴まわりに、歴代横綱の名前が二段に書き並べてある、日馬富士公平までにいったい何代の横綱はいたか。ちょうど七十代。やってみるか。同じ名乗りの別横綱も何人もいる。不知火が二人、西ノ海は三人いる。梅ヶ谷、大錦が二人、若乃花も三人いる。九十三人ほどが横綱に昇りつめていた。うん、やってみるか。名前までは勘弁して貰おう。
2013 7・3 142
* ながいあいだわたしは猛烈なガンバリストだった。だんだんにタノシミストに移行し、同時に知識欲などみな投げ捨てた。何をするにも楽しんでするようになった。創作も読書も観劇もパソコンも。楽しんでするとどうなるか。これを楽しんだら死んでもいい、裏返せば死ぬ前にこれはとことん楽しみたいということ。
* 問題で難題は、眼のこと。よくなる兆しが現れない。網膜の新術式実用普及まで持ちこたえたい。
今日も小説を進めた。もっともっと進めねば。「これ一つしか書けないと命懸けで」書く、それを究極の楽しみとする。三木清は言っていた、「十あるもののうち今日は一つ書いておいて、明日また一つ書けばいいというような考え方が」文学を「毒している」と。「これでてあ畢りということになれば、十もっておれば十出さなくちゃならぬ。生活態度においてもそうだ」とも。彼の目前には、彼自身の非業死にいたる大戦の惨劇が予想されていた。今はそれが、無い? とんでもない。「迫る、日本の最大不幸」にわたしも包み込まれているのを忘れまい。だからこそ楽しんで命懸けに生きねば。わたしは癌さえも現に抱いている、忘れてはいない。
死にかけた昨年三月再度の緊急入院から
明日は退院という日の聖路加病院病室で。
2013 7・3 142
* 起床7:45 血圧115-60(66) 血糖値90 体重66.2kg 目覚めて極く暫くは縦線の捻れ無い。 右眼視野の縦揺れ、眼の酷使のためかこの数日やや強い。横揺れもやや感じる。 この頃、つい点眼を忘れる。諦めの心境か。 朝食 バナナ一本 桜餅一つ 珈琲 入れ歯に馴染まず食欲殺がれる。 服薬 湖の本初校 午前仕事 昼 狐饂飩 煮椎茸 ヤクルト
2013 7・4 142
* 明日は歯医者で、仕上がった入れ歯や差し歯が入るかも知れない、四六時中違和感に悩まされている。
そして来週には、歌舞伎座、染五郎、菊之助、松緑らの怪談の通し狂言、昼には骨寄せとも謂う「再岩藤( ごにちのいわふじ) 」と、夜は伊右衛門・お岩の名作「四谷怪談」。花道にもちかく視野ひろびろの絶好席で、しこたま怖ぁい思いを楽しむわけである。
* それでも日々の焦点は、小説を書き進むこと。
2013 7・4 142
* 起床9:45 血圧119-59(53) 血糖値94 体重66.4kg 右眼視野の縦揺れ、眼の酷使のためかこの数日やや強い。横揺れもやや感じる。 諦めの心境か。 朝食 バナナ一本 西瓜少し ヤクルト 珈琲 服薬 入れ歯に馴染まず食欲殺がれる。 服薬 午前仕事 昼 狐饂飩 午後の仕事 排便 歯科へ 右奥下でまた歯一つ欠け落ちたのを嚥下していたと分かる。 池袋西武地下「魚政」で寿司を堪能。酒は八海山。 花園饅頭など買い帰る。 外出中、裸眼になると縦横の線の歪みほとんど無く、眼鏡をかけると縦の歪みが顕著なことに気づいた。いつもこうかどうかはもう少し眼鏡を掛け替えながら経験して確かめねばならないが、朝起きた( 眼鏡掛けていない) ときに縦歪みを感じないのも、同じ経験なのかも。
2013 7・5 142
* また一本歯抜けとなった歯医者からの帰路をバスで池袋東口へ向かった。妻はバスが好き。
西武デパートの地下に入り、食べ物や甘いものを買い込んでから、気に入りの「魚政」に座り込み、ピチピチの鮨ダネを次から次へ満腹するまで食べた。酒は八海山を枡で。中とろ、牡丹海老、小鰭、海胆、鰺、鯛、青柳、大とろ、穴子、蝦蛄、蛤、いくら、覚えているだけ。美味かった。妻は中とろと牡丹海老を二度注文し、わたしの半分ほども食べて満腹していた。気取りのない気軽なこと申し分なく、しかし鮨ダネはよく吟味している。酒も極上、こころよし。食べられるという嬉しさである。抗癌剤は、たしかに、キツかったなあ。眼がつぶれ、歯がばかばか抜けたぞ。けれど。ぜひまた必要となれば逃げだしはしない。
2013 7・5 142
* 起床7:45 血圧120-60(50) 血糖値87 体重66.7kg 右眼視野の縦揺れ、裸眼になると縦横の線の歪みほとんど無く、眼鏡をかけると縦の歪みが顕著なことに気づいた。 いつもこうかはもう少し眼鏡を掛け替えながら経験して確かめねばならないが、今朝全ての眼鏡を掛け替え裸眼と比較し、裸眼だと歪んで見えない、見えてもかすかと判断できた。朝の目覚めどき( 眼鏡掛けていない) に縦歪みが見えないのも、同じことかも。眼鏡調製時の乱視の顧慮が関係しているのではないか。 朝食 笹餅一つ 西瓜少し 珈琲 服薬
午前の仕事 昼 美濃吉の卵焼 バナナ ヤクルト 珈琲 午後 歌舞伎座四月柿葺落七演目のデイジェストとインタビューを楽しんだ。「盛綱陣屋」「勧進帳」「忍夜恋曲者」「熊谷陣屋」など、感激を新たに、泪も浮かべた。 午後の仕事すこし。 横になり文庫本十册読む。 晩 紅鮭の焼き物、トマトと生玉葱のサラダ、純米酒など。 晩の仕事 十一時半まで。
2013 7・6 142
* 起床5:30 血圧134-71(58) 血糖値97 体重66.6kg 8:00 まで独り起きてキッチンで湖の本本117初校。 すべきと謂うより、したい仕事、しておかねばという仕事がいろいろ有る。で、ふっと目が覚めてしまった。 朝食 卵納豆 西瓜 珈琲 ヤクルト 服薬 熱暑 午前の仕事 中休みして また仕事 午食何となく済ます 午後の仕事 夕方近所へ買物に。 大相撲名古屋場所始まる。 晩 パン バター焼きハンペン 日本酒 服薬 晩の仕事
* 体重がいちばん有ったとき86.6kgだった。今朝で、ちょうど20kg減っている。鏡に写した体躯がひわひわと力弱い。男の体重として60キロ後半なら堂々としたものだろうに、まだまだ元気旺盛にほど遠い。胃袋がまったく無くなっている。食道がじかに十二指腸に結ばれている。食べ物のおさまりようや動きようが、まだうまく実感できず、食べても薬をのんでも腹が恐竜たちの巣かのよう絶叫するのだから気味がわるい。
2013 7・7 142
* 起床7:00 血圧129-65(57) 血糖値83 体重66.9kg。 朝食 卵納豆 珈琲 ヤクルト 服薬 歌舞伎座へ 花形歌舞伎昼の部「加賀見山再岩藤」夜の部「東海道四谷怪談」 十時前帰宅 やすむ
* 「骨寄せの岩藤」尾上松緑が岩藤と鳥井又助を好演、よく嵌っていた。役どころを次々見定めて、安定そして突出、身に付いてきた。この黙阿弥作が軽快なほど分かりよく巧んで面白い。染五郎の多賀大領、安田帯刀の二役、菊之助の二代目尾上、お柳の方二役もそれぞれ大柄に大舞台での存在感を示し、みな初役ではないか。楽しめた。松也の花房求女がすこぶる美男。
「お岩と伊右衛門」では染五郎の初役伊右衛門に期待し、期待通り齢相応の大悪を力演してみせた。菊之助のお岩はたぶん武家の娘の気概と怨念とがきびきびと出るだろうと予測した通り。哀れさよりも凄みを前に出していたので、以前の中村屋のお岩のようには泪をさそうタイプではなかった。市蔵の按摩宅悦、團蔵の伊藤喜兵衛、萬次郎の後家お弓らが舞台をひきしめ、松緑が小悪の直助権兵衛をきりきりと。
批評家席に知った顔が並んでたが、みな爺さんになり面変わりがしていておかしかったが、だれより変わっているのがわたしであったろう、不審顔でそれとなくじじろ見られた。知らん顔で済ました。
染五郎夫人とロビーでしばし談笑。
吉兆は三階にあり、弁当場といえどもわたしも妻も上がり降りがしんどい。番頭に、値段はいっしょでいいから、予約すれば座席へ弁当を届けて呉れると人気上がるよと提案。むかし谷崎松子夫人と歌舞伎座二階正面にならんだとき、弁当場をみはからい茶屋から美しい弁当がちゃんと二人分届いたのを思い出した。
まだ新歌舞伎座、慣れない。売店は以前の方が風情があった。塩瀬の饅頭、生八つ橋、鯖寿司を買った。喫茶室の「檜」にいつも入る。
* 日比谷へ寄る気でいたが、雨になっていたので、帰った。さすがに、すこし疲れていた。怪談疲れ。
2013 7・8 142
* 起床7:00 血圧119-67(58) 血糖値93 体重66.2kg。 朝食 西瓜 パンケーキ ヤクルト 服薬 裸眼だと視野の縦線歪みがなく、眼鏡を掛けると歪んで見える。ほぼそれは間違いなく確認できる。問題は眼鏡にあるらしい。そう自認し得たのは発見だ。何としても眼鏡を調製し直さねば。そのためには先ず眼科で処方箋が必要だろうが、それが鬱陶しくてならない。
* 機械にいっぱい溜まっている写真を一日整理していた。そうでないときは寝ていた。暑さが凄く、負けてしまうと危ない。水分補給を励行している。
ものを言えば唇が苦々しく痺れるだけ。「なんじゃい」と他界へ逃避している気分。
2013 7・9 142
* 起床9:00 血圧112-56(62) 血糖値105 体重66.4kg。 ほぼ何でも食べられるようになった。三食の記録をやめ、体調にかかわる記事に限るとする。猛烈な暑さ、全身が蒸れている。午前十一時の感染症内科の診察を延期して貰った。眼科へも鍼へも行けない。
夕方少し寝入っていた、が、ガッと咳き込み、強烈な苦みが喉を灼いた。痛いと感じ、どうしようもなく苦悶、以前に使っていた呑める含嗽液を用いて辛うじて中和した。あと、痰を幾度か吐き出した。胆汁とおぼしききつい苦みがのどもとへ来ることは何度もあったが、こんなに猛烈なのは初めて。妻は、炭水化物を過剰に取るといけないのでは、と言う。そうかも知れない、用心したい。
2013 7・10 142
* 熱中症を警戒し、今日の聖路加通院を日延べしてもらった。
2013 7・10 142
* 起床7:30 血圧107-56(63) 血糖値108 体重66.8kg。熱さ中りに注意。食べ過ぎにも注意。午過ぎ、近くの郵便局と酒屋へ自転車で。問題無し。 暑い。冷房していても、頭や躰の芯がむうっと蒸れている。 時に吐き出すように排痰する。排痰は久しぶりのこと。夜、評判の「DOCTOR2」の一回目を観た。医療、ことにオペものには、わがことめいて乗って行く。慢心して、しかもオぺや判断にオチのあるドクターでは、信頼が薄れて行く。わたしのからだから、少しずつ抗癌剤副作用の痕跡がうすれている、のに、眼は、どうなっているのか。不自由。心細い。
2013 7・11 142
*暑さ負けしないよう、からだが欲すれば、視力が欲すれば、短時間でも眠ることにしている。「仕事」は断続気味になりやすいが、続けている。
2013 7・11 142
* 起床8:30 血圧115-64(58) 血糖値88 体重67.1kg。体重は66キロ台に落ち着かせたい。近( 機械・読書) 用の眼鏡二つとも今役に立たない。裸眼で、または頭に拡大鏡を巻いている。食事はしているが歯の不調で食べにくく、結局、冷えた日本酒がいちばん旨い。排便。
2013 7・12 142
* 起床8:15 血圧116-62(57) 血糖値98 体重67.5kg。冷房して寝ると発汗せず体重が減らない。
2013 7・13 142
* 起床8:30 血圧122-64(62) 血糖値87 体重66.6kg。冷房のせいか寝ていて脚が攣る。時折、排痰。 朝・排便。
2013 7・14 142
* 起床8:00 血圧104-55(60) 血糖値94 体重66.3kg。冷房のせいか寝ていて脚が攣る。時折、排痰。きつい胸焼け、苦汁が喉元へ迫って。そして痰を吐いている。胃袋というモノが無い。胃酸とはいいにくく、胃散を呑んでも仕方ないか。この痛いほどの胸焼けを静める薬、ないか。
* 終日機械の前にいたが、日記に書くほどの何もない休日だった。暑さに中ってぼやんとしていた。こんなときにもと思い未整理の写真などを整頓していたり。
* 調子のわるさの一因に、何といっても眼の朧ろという難儀がある。眼科に頼らずに、むかしから世話になってきた保谷眼鏡で検眼し新調して貰おうか、それとも駅前に出来て間もない眼鏡市場で、だめもとで近用だけでも作ろうか、と。それにしても家を出るだけで蒸れてしまいそう。
しかし明日はまた江古田二丁目まで歯医者に通わねば。
* 大相撲の解説に来ていた尾車親方もとの琴風を見て仰天した。まだわたしの方が元気に見えると、あの元気で大きかった琴風関の健康を気遣った。
2013 7・15 142
* 起床8:00 血圧111-58(70) 血糖値102 体重66.6kg。六、七度、排痰。痰は白く、無色で少量ずつ。理由は分からない。苦痛も無い。排便あり。夕刻へむけ妻と歯科へ。暑さ、照り、二三日来に比し、ややラク。帰路、練馬駅構内でロースのトンカツ定食を予期以上においしく食べてきた。妻は、ヒレの小さいのを。キャベツの千切りも味噌汁も旨かった。練馬から保谷まで立って乗車中、バランスを失し危うく転び掛けた。
* 美味いといえば、岡山から頂戴した冷えた「ニューピオーネ」の美味を、口中を満たした幸せ、喩えようもない。石川県小松から頂戴した金沢市名菓舗の「くず切り」の美味しさにも妻と声をそろえ驚嘆、まさに至福。美味いモノにこう心打たれるなど、胃袋をぜんぶ抜き去られた昨年二月十五日以来、また副作用に堪えて抗癌剤を連用し始めた去年五月一日以来、なんと久しぶりの嬉しさだろう。よく冷えた純米酒を愛用の盃で、金沢市の作家から頂戴した烏賊の野菜詰めの美味をはらわたにしみ渡らせる口福の深さ、ウーンと唸ってこんなに幸せでいいのかとわれの頬をわれから叩いていたりする。
どこかに隠れた癌サンの行方は知れていないが、ようやく本当に生き返ってきた気がします。
2013 7・16 142
* 起床9:00 血圧125-72(62) 血糖値98 体重66.3kg。排痰、洟水、泪。同様の症状は以前にも永く経験している。脱水気味のおりであったか。左肩痛く、右肩にも及んできている。腕を高く上げることは出来るが左右へ遠く広げると肩にきつい痛みが来る。排便順調。処方のビタミン類に市販のB1を服薬時各二錠加えて排便好調と観測している。
2013 7・17 142
* 起床10:00 血圧128-56(64) 血糖値92 体重65.8kg。排痰続いている。かすかなれど午前中、洟水、泪。暑さにやや負けている感じ。
2013 7・18 142
* 起床9:15 血圧109-57(61) 血糖値90 体重66.5kg。暑さに負けている感じ。だる重い。掌に痺れ感、左手首に痙攣ふうの震え、ときどき。 一次明るかった顔が少しまた黒ずんでいる。横になっていると苦汁の上がりくる気配に起つ。食欲がないとは思わぬが、食べるとしんどくなるという予感で控えてしまう。排便。
2013 7・19 142
* すこし集中を欠いて、気怠い。宵のうちに七册を手にし、トルストイの『イワンのばか』を読了した。一つ、日本と海外の小説らしい小説を加えたい。機械と碁を打つか。
2013 7・19 142
* 起床9:15 血圧110-60(54) 血糖値100 体重66.2kg。就眠中、特に左肩から上腕への痛みきつい。
2013 7・20 142
* 思い切って散髪してきた。とても心地よい。白鵬は敗れたが潔い健闘での三連続優勝だった。入浴、読書。休息する。
明日は参議院選挙。不正選挙にだけはならないで欲しい。反原発、憲法護持、基本的人権・国民主権の確保、増税反対をいう野党の善戦を願う。棄権こそが避けがたい最大不幸の危険を招く。
2013 7・20 142
* 起床6:00 血圧130-61(53) 血糖値98 体重66.3kg。就眠中、特に左肩から上腕へ痛みあり。指先、爪の色素沈着なお顕著。
2013 7・21 142
* 起床12:00 血圧112-61(62) 血糖値96 体重66.4kg。就眠中、特に左肩から上腕に痛み。十分寝たのに今日はひときわ眼の見えがわるい。やりきれない。
2013 7・22 142
* 起床9:00 血圧108-56(56) 血糖値102 体重66.6kg。就眠中、特に左肩から上腕に痛み。目の不調とめどない。右眼は塞いで生活したらなどと医師にも眼鏡士にも平然と突き放されるのでは、堪らない。根気の要る仕事が出来ない。しないわけに行かない。夕刻へかけ歯医者へ。江古田で降られはじめ、バスを降りたときは車軸を流すほどの豪雨で、傘をもたないわたしは、バス停のちいさな屋根の下で三十分近く立ち往生。涼しくて、さして苦にはならなかった。予約の五分まえに雨は通り過ぎ、滑り込みセーフ。また新しい入れ歯一本増えて、さらにもう一本が次回に入る。何本の歯が失せたか六本まで数えて、分からない。
帰路、保谷駅前の眼鏡市場にヤケクソで飛びこもうとしたところ、また降り出したので、幸い一台停まっていたタクシーで帰った。 2013 7・23 142
* 相当、ボンヤリしていている。集中を欠いている。外出しないので心身に刺激が失せている。さりとて熱中症で気分が悪くなるのもハタ迷惑だし。怺えて、少しずつ少しずつ少しずつ。
2013 7・23 142
* 起床5:30 血圧136-68(57) 血糖値94 体重66.5kg。目の不調とめどない。八つある眼鏡のどれを用いても縦線が膨れる。眼鏡を外せば、右眼にかすかな縦揺れはあるが両の裸眼で見る限り正常に見える。視力と眼鏡とがずれていて、読書と機械用の近用眼鏡が役に立たないのは仕事にじつに迷惑する。
2013 7・24 142
* 明けの五時半に起きて仕事を続けた。午前中がしっかり永く使える。昼食してから三時間ちかく昼寝した。夜に目が冴えるならこういう一日にして行くのも道か。二十余枚、湖の本117のための跋も今日書いた。初校は終えてある。明日には印刷所に戻す。さ、これでまた「湖の本」発送用意へ入って行かねばならない。七月中にもう一度歯科医に通わねばならず、八月になると暫くぶりに聖路加へ、しかも一日になんと三科診察を受けに行かねばならない。一度で三回分通院が済むのなら、ありがたい。
そのあとへ海老蔵旗揚げのコクーン歌舞伎が待っている。楽しませてくださいよ。
* もう目がもたない。
2013 7・24 142
* 起床7:30 血圧128-67(60) 血糖値91 体重67.1kg。目の不調とめどない。一時は絶えなかった腹の鳴りが沈静している。
2013 7・25 142
☆ 花火
おはようございます
いつも御本をお送りいただきましてありがとうございます
今週土曜日はいつもの(浅草の)花火大会です
もしご都合がよろしければお出かけくださいませ
よろしくお願いいたします 望月太左衛 ☆彡
* 太左衛さんのお誘い。行きたい。
が、行きはよいよい、帰りの雑踏にまじり浅草寺裏から鶯谷駅まで歩くのは、元気な昔でも腰を痛め、途中でしゃがみこんだことがある。言問通りでタクシーを拾うのは不可能。大通りからよほど吉原よりの奥を歩いていてタクシーに出逢えたこともあったのだが。
二十七日は、亡い孫やす香の命日、やす香の母、わたしたちの娘朝日子の誕生日である。
いまの頼りない体力では、ムリか。浅草まで行ければ、気に入りの鮨の「あらせ」も、肉の「米久」もあるのだが。
2013 7・25 142
* 起床9:00 血圧115-62(57) 血糖値99 体重66.6kg。目の不調とめどない。朝より午後わるく、晩になると見ている文字が崩れかけ視野が霞み出す。もう、経緯をなにも知らない眼鏡市場へとびこんで、とにかく近くの見える眼鏡をむりやりでも作りたい。沢山は食べないのに、腹が妙に張って硬い。左肩・上腕の痛みもきつい。日照りと暑さと雨、歩く機会がほとんど無くなっている。
漫然と、今日一日を気の晴れないまま過ごした。
* ニュースを聴いても読んでも気がくさる。
機械に溜め込んだ写真を整理したりしていた。トリミングの利くエプソン・ファイルマネージャーを使って大いに便利していたのに、どこかへ機能が失せてしまい、同じエプソン・ファイルマネージャーなのに、トリミング機能が無くなっている。図像のコントラストや明度や彩度調整もできなくなった。
できないづくしで謂えば、相変わらず新しい写真をホームページに送り込めない。
また、原稿を、e-文藝館に送り込む手順を失念したまま稼働させられない。
よほど頭もわるくなっているワケだ。
仕事のために必要あって、江古田の書店で時刻表をひょいと買って帰ったが、みれば超細小字で、虫眼鏡でも読めない。フゥー。手元の本で、まあ読みやすいのは、歌集句集の新刊本・単行本ということです。
2013 7・26 142
* 起床7:00 血圧112-56(57) 血糖値95 体重66.4kg。目の不調とめどなく、仕事にならない。
2013 7・27 142
* お誘いをうけた浅草の花火で、やす香との再会を願ったが、体力に自信なくあきらめた。望月太左衛さんにはお断りを伝えた。
2013 7・27 142
* 起床8:00 血圧125-61(61) 血糖値100 体重67.0kg。目の不調とめどなく、仕事にならない。たしかに元気をやや見失っている。半眼失明というほどの不如意感。機械も本ももたず、とことん退屈しに遠くへ出歩いてもみたいが、ぎらぎら照った戸外の眩しさ暑さに立ちすくむ。
2013 7・28 142
* 起床9:45 血圧127-65(58) 血糖値99 体重67.7kg。明け方きつい胸焼け。排便順調、眼は不調、立つにも歩くにも、空気を泳いでいるよう。八つの眼鏡ぜんぶが視野の垂線を歪ませる。はずせば歪みは左右ともほぼ感じないが、裸眼では読書いがい、生活も仕事もできない。強烈な左肩の痛みもこれに起因していると想われる。 2013 7・29 142
* 起床9:45 血圧127-65(58) 血糖値99 体重67.7kg。歯医者に通う。ほんとは眼医者に急ぐべきなのに。変わりなく、どの眼鏡でも右眼の縦波状視があり、裸眼ではそれがほぼ認められない。しかし裸眼では生活も仕事もできない。
2013 7・30 142
* 歯医者の帰りに「リオン」へ寄りフレンチを夜のコースで堪能してきた。ワインのまえにシェリーが旨かった。いいメニュで、たっぷり食べられた。「食」味は確実に戻っている。ただ入れ歯だらけなのが食べようをよほどぎごちなくしている。リファインされて静かに落ち着いた店で、亡き「ぐう」を妻と二人でしんみり偲んだ。この場に眸すずしい「ぐう」の写真を技術的に送り出せないのが残念。
2013 7・30 142
MAOKATさん
家内が、どう手を掛けたのか分かりませんが、それは可憐に美しい 姫鬼百合とでも謂うのでしょうか、花が咲きました。えのころ草ととりあわせ、唐銅の瓶に挿したのが清やかで、わたしは大喜びして観て愛でています。家内はそんなふうに草花や葉を挿すのがじょうずで、わたしのお気に入りです。
お元気ですか。あいかわらず大忙しですか。暑い季節になります。大事にして下さい。
わたしはよほど回復しているのですが、しかも芯のところで気弱にもなっているか、元気旺盛とはいえません。もっと躰を動かして鍛えねばいかんのでしょう。
眼はさんざんの有様、加えて、抗癌剤の一年の内に、歯が五本も欠けたり落ちたり、入れ歯に辟易していますよ。やれやれ。 ま、気を奮い立たせ、なんでも楽しもうとしています。
お大事に。 HATAK
2013 7・30 142
* 起床9:45 血圧128-69(52) 血糖値98 体重67.3kg。眼は依然として不調。そのまま慎重に自転車をはたらかせ地元眼科へ。自転車でなら優に15分で行けるが、バス利用だと、大回りになり駅で乗り換えて数十分かかることもある。タクシーを二度使うこともある。自転車での体力が確かめ得れば、視野不良に帰因する転倒等の怪我に慎重に用意することで、通院の煩労は大きく省ける。
最小でも近用眼鏡の処方を希望していったが、遠用の処方がさきで、その調子を確かめた上で近用を処方しましょうと。眼科的な理由はわたしには分からない、ひたすら機械の前で、また近くの本や資料の字が見えて欲しいと願っていたのだが。仕方ない、眼鏡屋に遠用で修整した眼鏡をまず新調してみるしかない。眼鏡屋は処方箋無しでは作ってくれない。
疲労して、午後、寝入っていた。
2013 7・31 142
* さて、一つ、どうにも申し訳なくしかも困惑していることがある。わたし自身責任編輯している 「e-文藝館・湖umi」へ、「作」を送り込む、転送する「手順」を、なんと体不調や手術や入院や通院の二年のあいだに、すっかり忘却してしまっていること。
具体的には、ずっと注目してきた詩人岡本勝人氏の大長編詩を有難くお預かりしていながら、なにとしてもうまく「転送に成功しない」のである。「転送手順」を「記録」したのが三種もありながら、どうも操作の途中で失敗してしまう。
そこへ今日、岡本さんから新たに、思索や評論の何種かが「資料」として送られてきた。催促がましい一筆も無いのがよけい申し訳なくてわたしは縮み上がっている。
遮二無二試行錯誤するしかないが、よほどわたしの「頭」が悪くなってきていると実感する。ごめんなさい。
なんとしても実現させます、がんばって。
この操作が復活すれば、実は「e-文藝館・湖umi」に入れたい候補作はたっぷり予定できているのだ。岡本さんの大作を、何としても。何としても。ほかにも論攷やエッセイなども。
それにしても、「眼」の不調がなあ。なんと頼りないことか。そしてこれだけは、口でどううったえても、本人にしか分からんのであるしなあ。
2013 7・31 142
* 起床5:30 血圧116-59(61) 血糖値97 体重67.1kg。眼、依然不調。夜中ふと覚めたあとを寝そびれてたくさん本を読んだ。いくらかうとうとしたが、五時半には起きてしまった。排便。午過ぎてから、妻の美容院行きの前に寝入り、帰って来てたのも気づかず夕刻まで寝ていた。寝るとからだはラク、眼も休息する。
2013 8・1 143
* 眼がギトギトしてきた。やすもう。「DOCTORS 」、やはり手術の場面でほろりとする。他は、喜劇っぽい付け足し。比嘉愛未というナース役は時代物でことに味わいある役をみせる。
2013 8・1 143
* 起床8:30 血圧106-57(58) 血糖値89 体重67.5kg。眼、依然不調
2013 8・2 143
* 容態日記を用意。
2013 8・2 143
* 起床8:30 血圧100-48(65) 血糖値89 体重67.5kg。眼、依然不調。 量は食べないのに腹がかたく張り、つい前屈みになる。
2013 8・3 143
* 起床9:00 血圧119-66(58) 血糖値89 体重67.6kg。眼、依然不調。 午後 江古田のナガノ眼鏡で、佐藤眼科処方による遠用眼鏡新調を依頼した。従来の眼鏡でいいではないかという眼科医や眼鏡士のいうままでは、とても仕事にならない。間近の讀字や機械用のいわゆる近用眼鏡が新も旧も二つともいわば室内用になっていて、読み書き仕事には役立たなくなっていることがなかなか理解してもらえなくて、眼の手術からじつに一年以上も過ぎた今日、やっと、それもぜひ早くほしい「近用」ではない「遠用」の新調へとこぎ着けた。それを持参してついで「近用」処方をもらい、それによって「近用」眼鏡を新調することになる。じっとガマンして言われるままにするよりない。今の「近用」の不都合を別の方法で臨時にカバーしましょうとナガノ眼鏡は、いま使っている「遠用」眼鏡に「老眼」用の付属品をはめこんでくれた。たしかに手元の字や機械の字が見やすくなった。黄斑変性再発によると思える縦線の歪みは、「眼鏡とは無関係でどうにもなりません」と。要するにそれは「もう諦めてくれ」と。やれやれ。
*maokatn メロンに刃をいれた。夕張メロンのうまさに、びっくりの嘆声。感謝。
2013 8・4 143
* 千葉の勝田e-OLD から、細字の読みやすい「コ」の字ルーペを頂戴した。
むかしむかし、日本初のラジオ技術検定試験に合格して電器屋へ果敢に転職した秦の父は、それ以前は宝石や貴石の錺職人だった。微細な瑕などを見極めたものか父も小さな「コ」の字ルーペを仕事場の抽斗に後々までしまっていた。ちっちゃかったわたしは、それで独り遊びに時を忘れたこと、よく有った。
頂戴したのはさすがに父のよりずっと立派な品。「コ」の字にして感謝し、思いがけず亡き父を懐かしんでいます。
勝田さん、お疲れが溜まりませんようにお大事に。涼しくなったらまた会いましょう。
2013 8・4 143
* 起床5:30 血圧119-59(57) 血糖値99 体重67.4kg。六時過ぎからほぼ一時間、下保谷を妻と散歩。大きな家の大きな樹などに感嘆。往きは涼しかったが帰りは朝日に照りつけられた。朝食 夕張メロン 食パン一枚 珈琲 服薬 午前の機械仕事には「遠用」眼鏡レンズの上から「老眼用の補助レンズ」を添えている。これがクリアに見えて眼もラクで有難い。こんな工夫ないし診療も、医師でなく、眼鏡士がしてくれる。そのことに驚きを禁じ得ない。 夕向きに歯科へ。がんがん照り、眩しい。ようやく次回診療で、右下奥に六本目欠損が差し歯で補われる予定。中央と左右とに入れ歯で、味覚の美いちじるしく損なわれている。老いた「齢」を実感。夕食後、めっきり疲労して三時間熟睡。
2013 8・6 143
* 黒いマゴが起こしに来たので、テラスでしばらく一緒にいてやった。どこへも立ち去りもせずまた一緒に家の中へ戻ってきた。もうしばらくやすんでいた。
それから一時間ほど近隣を散歩してきた。往きは涼しく心地よく、帰り際はもうカンカン照りで疲れた。
仕事も用事も、減るよりも増えてゆく。
夕刻、歯医者への往来、照りの暑さと眩しさにかなり疲労。夏バテか。謂うなれば熱波の荒い川を、転覆すまいと棹を振り回しながら懸命に流されているよう。命があると謂うことよ。
あさっては、聖路加で、朝早くから一日、三科をかけめぐる。眼科では予定の検査がいっぱい。何のためにする検査なのか。黄斑前膜と白内障の入院手術より、一年の余。「仕事の出来る眼鏡」の処方、未だに、してもらえない。おお、眼科学よ…。
2013 8・5 143
* 起床9:00 血圧120-58(60) 血糖値95 体重66.7kg。夜前、リーゼ服用、熟睡できた。縦波状視露骨、肩痛む。腹堅く張る。他、尋常。明日朝から聖路加「三科」のリレー診療。都心に出るのは久しぶり。無事を願う。
2013 8・6 143
* いま私の枕べには、そして毎夜就寝前には必ず読んで楽しむ文庫本は、新たに加えた此の「露伴随筆集」またスコット「アイヴァンホー」のほかに順不同アポロドーロス「ギリシア神話」ミルトン「失楽園」ゲーテ「イタリア紀行」ジンメル「断想」「カントとゲーテ」ツルゲーネフ「猟人日記」トルーキン「指輪物語」レマルク「愛する時と死する時」また「後拾遺和歌集」馬琴「南総里見八犬伝」高田衛「八犬伝の世界」さらに「荘子」「臨済録」。文庫本以外の全集本、単行本もバグワンの講話その他十册ほどが枕元で手の届く書架に揃えてある。二、三頁ずつないし十頁ほどは全部読む。なんら混乱しない、妙なるシンフォニイとして楽しませてくれる。
創作し、ホームページにさまざまに日記を書き、薬をのみ酒をのみ、杖をついて癌細胞をなだめるために一時間半掛けて都心の病院に通う。烈しかった味覚障害は治まってきたが、抗癌剤の副作用で眼は半眼の不自由蔽いがたく、歯はつごう六本も欠け落ちた。立ち向かうだけのこと。疲れれば寝る。生きているのは楽しい。
2013 8・6 143
* 起床6:45 血圧119-57(60) 血糖値95 体重67.3kg。両手の爪先に色素沈着なおくっきり残っている。今日は猛暑。聖路加病院へ出掛ける。
九時半に出かけ、聖路加病院を三階へ、別館へ、また一階へと移動しては待ちまた待ち。
泌尿器科には問題なに一つなく利尿の「フリバス」を処方して貰って、次回は十二月。
眼科は、検査はいろいろしたが、さてわたしの眼の不調も困惑も不自由にもなんらの手だても助言すらも無しに、いつもの点眼薬三種を処方しただけ、「では次回は半年後の来年二月」と。眼鏡屋はまだしも遠用レンズの上へ老眼レンズをひっかけるという有難い工夫をしてくれたが、聖路加眼科の医師は、「仕事ができないんですよ」と訴えても応答はゼロ。要するに「しょうがないンです」と。惘れた。何が患者第一の医学か。
腫瘍内科では詳細な容態日誌にもとづいて、目下はたいへん順調、不安を感じさせませんねと、次回は十一月と。
で会計を済ませた。
外はギンラギラの眩しい眩しい酷暑。辟易、薬局に寄る根気無く、車で松屋へ直通。八階「つな八」で天麩羅とほうぼうの刺身と八海山二合。
その足で江古田のナガノ眼鏡に寄り、新調の「遠用」眼鏡、枠の修理を頼んでいた古い「近用」眼鏡など受けとって帰宅したのが、七時前。
* 疲れました。眼鏡屋へ寄ってきたので、日曜までしばらく休息できる。湖の本117責了へ、また発送のための用意をして行ける。
月曜には、海老蔵奮闘のコクーン歌舞伎。
2013 8・7 143
* 起床6:45 血圧122-58(65) 血糖値95 体重67.5kg。
2013 8・8 143
* 起床10:00 血圧117-61(64) 血糖値89 体重67.3kg。右眼の縦波状視、眼鏡掛けていれば顕著。裸眼では軽微。夜中寝そびれ、リーゼ服用、本をたっぷり読んで寝に就く。十時まで熟睡。朝昼晩の三食に拘泥すると腹が張って重くなる。三食に拘泥せず、むしろ小分けして何度にでも食を摂るよう腫瘍内科で示唆されてきた。そうする。涙目であることが減ってきた。視野が明るくなる。
2013 8・9 143
* 正午過ぎ郵便局へ自転車で走ったが、暑さたるや、生涯これほど暑いと感じた一度もなかった気がした。炎の燃える中を泳いでいた。わずか五、六分の往来、しかも帰宅して潰れるように冷房の寝室に臥し、じゅくすいより目覚めて三時。危ない。聖路加通院が一昨日でよかった。
2013 8・9 143
* 朝日新聞から、朝日賞に誰かを推薦して欲しいと例年の依頼と催促とが来ている。さて、さて、と。
とにかくも家にいても暑すぎる。寸断気味に失神しているような気分。こんなときは逆らわずに、好きに、だらだらして凌ぐのがいいだろう。
2013 8・9 143
* よほど昼の戸外の暑さに参ったとみえる。ぼやっとしている。 2013 8・9 143
* 起床8:15 血圧105-55(54) 血糖値101 体重67.7kg。血圧は総じて低めに推移していて結構に思っているが、これら数字の意味は理解していない。それよりも、貧血ぎみにいつも感じている、たちくらみほどは無いがいくらかいつもひょろつく懼れがある。貧血を補うにどうすればよいか。免疫能を維持強化のために「納豆」は幸い厭わずに継続食している。
2013 8・10 143
* 起床8:30 血圧133-67(58) 血糖値92 体重67.3kg。
2013 8・11 143
* 起床7:30 血圧134-64(64) 血糖値93 体重67.1kg。右眼の縦波状視は顕著。
2013 8・12 143
* 起床10:00 血圧110-54(60) 血糖値94 体重67.1kg。右眼の縦波状視は顕著。 排便は順調。体重のコントロール( 66キロ台維持) に留意している。食欲は強くない。口欲を抑えるが大事。
2013 8・13 143
* 起床9:15 血圧131-61(54) 血糖値84 体重67.2kg。右眼の縦波状視は顕著。夜中服したリーゼのせいか、いささか朦朧。腹が空けば食い、眠ければ眠ればいいと臨済もバグワンもよく言う。言葉どおりに甘えるのもどうかなどと思うも、障り。一昨日、昨日は眼の調子順にクリアであったのに、今日はすこし滲んでいる。
2013 8・14 143
* 家の中にいてなお暑さに疲労するのか、ぐんにゃりの一日だった。何に向かっても意欲が萎え、向かうという気概が折れていた。熱中症か。冷房の下で横になっては岩波文庫を次々に読み、疲れたら寝てしまう。
2013 8・14 143
* 起床8:15 血圧130-56(58) 血糖値94 体重67.7kg。右眼の縦波状視は顕著。朝の日盛りを自転車でポストへ。暑さに負けているか、かつてなく集中力に欠ける。生活に変化と刺激とぼしく、さりとてこの熱暑では外気を吸いにも出られない。
2013 8・15 143
* 起床8:45 血圧123-64(57) 血糖値92 体重67.2kg。右眼の縦波状視は顕著。夜前、世界陸上男子の走り高跳びその他の決勝種目を楽しんだあと、床に就いてからも結局四時頃まで読書していた。睡眠は足りていない。
2013 8・16 143
* 劇団俳優座が、九月、稽古場でチェーホフ「三人姉妹」をやるからと招待状を送ってきた。むろん招待を受けると返辞した、いつものように妻と出かける。むろん妻の分は支払う。
泉屋博古館からは「有田大皿特別展」の内覧会に招待してきた。これにもたぶん出掛ける。平凡社のやきものの旅と、NHK日曜美術館に出演とで有田へは二度訪れているし、「お宝鑑定団」で有田の大皿はよく登場し、妻もかなりの通になっている。出光で観た白磁の高雅とはおのずから品位はことなるけれど眼を楽しませてくれることは請け合い。楽しみにしよう。
さすがに九月となれば、猛暑の沈静とまではまだ望みにくかろうが、催しはいろいろ増えてくる。演舞場の幸四郎、歌舞伎座の染五郎、そして俳優座のチェーホフ劇、またいろんな美術展。
元気を奮い起こして、いい秋を迎えたい。願うは、ただただ視野・視力の安定。頼むよ、おい。
* 暑さ負けでフーフー、フラフラしている。睡眠不足もある。
2013 8・16 143
* 起床9:45 血圧129-60(63) 血糖値76 体重68.0kg。体重の維持がようやく難題化してきた。目標としては66キロ台に落ち着いていたいが。右眼の縦波状視、顕著。この二三日、疲れると文字が潰れて読めたり、行が崩れたり。眼精疲労か。
2013 8・17 143
* 男子マラソンでも観て休息した方が良い。夜、熟睡するためには読書での興奮を控えるべきか。
2013 8・17 143
* 起床10:15 血圧121-60(63) 血糖値87 体重67.6kg。体重維持に節食もする。目標としては66キロ台に落ち着きたい。右眼の縦波状視、顕著。この二三日、横線のかすかな波打ちもあらわれ、疲れると文字が潰れて読めたり、行が崩れたり。眼精疲労か。今朝はまた涙目そして洟水。これのあるときは眼は不調度を強める。眼科主治医はこういう患者平生の実感を全く顧慮せず対策も出せぬまま平然と次の診察は半年後に、ハイさようならと。医師のとは言うまい、これが今日「眼科学」の実力なのか。検査して、「様子をみましょう、次回は*ヶ月後に」ときまりの点眼薬をもらいに出向くだけの通院。怺えかねた眼鏡の処方も、結局遠用のは強いてお願いした地元の眼科から出してもらい、これから「近用」処方箋も同様に地元眼科にお願いすることになる。どういうことかと患者わたくしはただ茫然とする。
2013 8・18 143
* 三時前から四時前まで、電動自転車で一時間あまりひばりヶ丘から東久留米の方まで走ってきた。眼鏡が鬱陶しく、気をつけ気をつけながら、久しぶりの電動での遠走りを楽しんできた。朝も昼も大して食べていなかったが、体力的には不安も疲労もなかった、視野のゆるい感じだけが終始鬱陶しかった。
* 晩は、宵のうち、十册ほど文庫本を読み、そのあとはもっぱら世界陸上を楽しんでいた。朱夏のご機嫌に逆らってみても始まらない。ゆったりと休息もいいではないか。乗り物に乗って遠いところへ汗だくで往来しなくても済む、夜更かしも朝寝もだれに迷惑もかけずに済む、有難い。
2013 8・18 143
* 起床9:15 血圧116-59(60) 血糖値92 体重67.2kg。
2013 8・19 143
* 起床8:45 血圧113-59(58) 血糖値92 体重67.6kg。
2013 8・20 143
* 妻は近くの病院循環器科へ、わたしは江古田の歯科へ。妻が先に出掛け、わたしは出る時間を一時間間違えて早く出てしまった。しかも江古田からのバスを乗り間違えてよそへ大回りしてしまった。それでも四時の予約に三時には着いた。右の奥の下へまた一本差し歯が入った。一本差し歯だけで各無くも三本目。セラミックなので、一本一本が高価。まだこれから前の三本入れ歯になにやら磁石がつくそうだ。ぐらつきを堅めてもらうらしい。真夏にも毎週のように通院で、かなりしんどい。
* 帰り、江古田から池袋に向かい、西武八階の「熊はん」で京料理一通りに鱧の落としを添えてもらい、例の冷酒「熊彦」を。店を独り占めで、後拾遺和歌集を選してゆきながら、ゆーぅっくり食べてきた。肝腎の鱧のおとしが妙に痩せていていけなかった。
帰宅すると、妻のなんだか数値がよろしくなく、来月にステントの再検査があるという。老老少しずつ衰えの加わるのは自然の趨か。なにかしら、大事なことも考えねばならなくなっているか。
2013 8・20 143
* 起床10:50 血圧122-63(61) 血糖値107 体重67.9kg。寝る前に小豆餡食べたのが血糖値にあらわれた。夜中目覚めて眠りがたく、読書。リーゼ服用。熟睡、ただし夢見る。朝昼兼帯で梨一個。缶ビールの残りと軽菓二枚。服薬。
* 近くで開業した獣医へ脱水ぎみの黒いマゴを、点滴のため入院させた。詳細な健康検査をしてもらった、腎機能の低下が認められた。まだ尿はつくれているし排尿量もあるが、機能はかなり落ちている。そのほかは総じて問題なかったが、口中に赤い腫瘍をもっていてそれが気持ち悪くてか飲食欲が落ち込んでいる。ま、むかし、ネコもノコもときおり獣医院に通ったり入院したりした。いまやわたしもつまも入院を繰り返し体験している。吾々も老いているが、マゴも十四歳、けっこうな「お歳」である。なんとか、よりより生きて行くわけだ。わたしは目が鬱陶しくてよく見えず、妻は脚の痛みを庇って背筋がかなりまるくなってきた。
* 気の萎えに負けないようにと願う。体力よりも気力こそだいじ、心得ている。それと、よけいなことをしないように。ただし何がよけいであるのか無いのか、なかなか難しい。
2013 8・21 143
* 起床7:45 血圧122-63(53) 血糖値99 体重67.9kg。夜中目覚めて眠りがたく、読書。目の調子、安定しない。波状視は度を増してきている。手術後に二度にわたり新たに作った「遠用」眼鏡も、二つともクリアでない。過去から用いてきた「近用」眼鏡もいまでは室内用ないし准遠用化していて、機械仕事にクリアにマッチしていない。裸眼すら鮮明を欠いている。読書をやめ、機械仕事をやめたら、どうなるか。そういうことを医師はまったく奨めも示唆もしない。やってみてもいいが、それは、即ち、日々の活力や楽しみを断念することになる。断念して何をして生きるか。漫然と旅宿の境涯に身をあずけるのか。
夕刻前、二時間足らず、電動自転車で柳瀬川ちかくまで往復した。電動自転車は重いうえにハンドル幅が狭い。電動にしていないときは、ゆらついて危ない。電動にすると相当な坂も登り切れる。なるべく車通りの少ない田園道を選びながら日照りに堪えて走ってきた。足腰の運動にはなる、しかし体重を落とす高価は少なく、むしろあとで飲み食いすれば体重増になる。あわや69キロの手前まで来てしまっている。
電動でなく普通の自転車だと、坂を登るのはキツイが、普通にペダルを踏み続けるのもハンドリングもらくなものだ。
なにもかも、しかし眼の見えがクリアかクリアでないかで変わる。ものの見えがクリアでないまま走っているのは、なにもかも手探りのようで安心が成らない。それでも走っていると、それなりの楽しみはある。どこまで走っても此の路は初めてという道は少ない。初めての静かないい道に出逢うのはいいものである。
抗癌剤の影響からまだ完全には脱していない。掌、指先にはまだ痺れが残っている。爪先の色素沈着もだいぶ淡くなってきたがはっきりまだ残っている。
* 岡山から、すばらしい白桃五つが到来、冷えた桃の美味は言い尽くしがたい。楽しみに冷えるのを待っています。有元さん、有り難うございます。
* 冷やしてあった大きな西瓜の八分一を食し、好きな豆腐料理をしっかり食べたから、体重は減りっこない。ま、いいか。
2013 8・22 143
* 有ったり無かったり出したり絞ったり自慢したりする、あの「チエ」。漢字にすれば、知恵、智恵、智慧の三つぐらいに書き分けているが意味は異なっている。知と智と慧。穿鑿すれば果てしない義や意や解が深まるのだろうが。
* 無いチエをあれこれ思うより、映画「指輪物語」第三部『王の帰還』を、独りこの機械で見始めた。だが、あとは明日を待とう。
明日には黒いマゴが退院できるだろう。水や栄養を補給されて元気を回復してくれていますように。もう一晩のマゴの留守をわたしも休もう。もう画面の文字がみな薄れて滲んで崩れている。
2013 8・22 143
* 起床8:00 血圧124-63(57) 血糖値88 体重68.9kg。体重のリバウンド顕著。目の調子、安定しない。波状視は度を増してきている。
2013 8・23 143
* 今日も五十分ほど、新座の方を自転車で駆けてきた。自転車の重みにまだまだ体力が負けていて、停まったり走り出したりの時が不安定。よくよく気をつけていないと危ない。なるべく車影のない住宅地を走っている。
2013 8・23 143
* 起床8:30 体重67.9kg。体重のリバウンド顕著。昼食誤嚥、苦しむ。ときどき起こる。まだ、何を食べても美味いところまで行かない。ステーキも肉の味がしない。焼魚も煮魚も干物も魚の味がしない。むしろ淡泊な豆腐や饂飩などに味の付いたのが食べやすい。果物と酒類がうまい、酒が入ると寝てしまうが。甘味にも手が出る。食欲こそ戻ってきても、味覚のほんとうの回復にはほど遠い。美味くなくて体重の増えるのはつまらない。ま、ありのままのこのままでゆっくり歩いて行く。
2013 8・24 143
* 起床8:00 血圧115-60(56) 血糖値99 体重67.6kg。夜中三時前まで本を読み続けていた。朝九時いちばんに小雨のなか黒いマゴを注射のため連れて往き、帰ってすぐ二時間寝たが、かつてない強烈に刺すような苦汁の逆流で堪らす起きて、以前処方されていたシロップを飲みかつうがいする。食の量に比し、服薬の量や種類が過剰に多いのかも知れない。
特筆すべきこと。いまだにどの眼鏡ででも機械仕事や校正仕事などに視力が合わず不自由してきたが、今日、新調の遠用眼鏡にナガノ眼鏡がすすめてくれた老眼用付属レンズを引っかけると、近くだけでなくテレビなど室内が明るくクリアに見えるのに、生き返るような喜びを感じた。むろん疲れるとダメだけれども。かような成績も、要するに眼鏡を作ってくれた眼鏡屋の技師の「思いつき」で現れているのであり、眼科医は全く寄与していない。なんということだろう。
2013 8・25 143
* 起床8:50 血圧134-66(62) 血糖値96 体重67.5kg。夜中二時過ぎまで「交響する読書」を楽しみ続けていた。朝九時半いちばんに黒いマゴを一日点滴のため連れて往き、帰って朝食。卵納豆、ヤクルト、ビスケット二枚、西瓜。
2013 8・26 143
* 明日の朝、もう一度黒いマゴを医院に預け、その足で地元の眼科へと思っているが、すさまじく今しも雨。明日はどうか。
2013 8・26 143
* 起床8:30 血圧126-64(62) 血糖値87 体重67.0kg。夜中二時過ぎまで「交響する読書」を楽しみ続けていた。朝九時半いちばんに黒いマゴを一日点滴のため連れて往き、帰って朝食。卵納豆、ヤクルト、西瓜。軟便。正午前、自転車で佐藤眼科へ。要するところ。今有る「遠用」の眼鏡は旧過去、過去、現在使用の三種ともほぼ似たようなもの、と。じつは三種ともクリアに両眼で遠くが見えるとは行かない。老眼の補助レンズを重ねて、機械用・近用にも使えるというところ。次いで、今ある、以前のと去年調製の二つの「近用」眼鏡は機械にも読書にもまったく適合していないと判然とした。また機械と読書と双方に利用できる一つの眼鏡はもう不可能であり、機械用と読書用との二つの眼鏡新調やむなしとなり、処方箋が出た。右眼の増強している縦波状視も、左眼にもわずかに兆している縦波状視にも、「打つ手」はなく放置されるようであった。暗澹。食欲も食味も停頓気味。
2013 8・27 143
* 起床8:30 血圧131-68(63) 血糖値88 体重68.0kg。
2013 8・28 143
* 起床9:30 血圧134-68(63) 血糖値88 体重67.2kg。午後、佐藤眼科で出して貰えた処方箋によるノートパソコン用眼鏡と、手元読書・読字用眼鏡とを作ってもらいに出掛けた。妻も一つレンズ取り替えを注文。それだけで炎天下をまっすぐ帰宅。視力というのか度というのか、何にしても随分変化し続けていて、まだ変わるかも知れないと医師も眼鏡士も云う。手術してその後一年余も不調を続けている右眼だけでなく、左の方も変わってきていますよ、変に感じませんかと眼鏡屋さん。参る。
胃袋が無く、食べたものは食道から十二指腸、小腸へ直接落ちて行く。胃袋があるつもりで食べると、たちまち腹が張る。時に誤嚥して苦しむ。朝昼晩の三食の間に十時、三時、八時の小食を配し、比率として 3-1-2-1-2-1量に分散した方が良いと思い至った。おなじ事は腫瘍内科の先生にも言われていたのだ。守れるかどうか分からないが。
2013 8・29 143
* 起床8:30 血圧129-65(62) 血糖値101 体重67.2kg。
2013 8・30 143
* 起床8:20 血圧113-57(58) 血糖値98 体重67.4kg。
* 黒いマゴは点滴期間を終えて補液の段階へ移行、医院で二度注射、明日からはわが家で注射補液する。ずいぶん元気を回復したと見える。医院が願ってもない近くで大助かり。
しかしまあ今日の暑さ、今季最高に感じられた。わたしの方がノビてしまった。休み休み仕事をしている。本を読んでいる。飲食の楽しみより今は読む楽しみの方が質的である。読んでいるものも、かなりハイな感じで。
2013 8・31 143
* 八月尽 明日には出来ている筈の新調「今用」眼鏡二種、眼にやさしく有効に使えることをひたすら願う。
2013 8・31 143
* 起床9:20 血圧132-63(64) 血糖値98 体重67.7kg。
2013 9・1 144
* 右眼の黄斑変性と白内障の手術いらい十三ヶ月にして、やっと眼鏡の新調が叶った、が、まだ視力は定まらずもっと変化が出て、健常な左眼に及ぶだろうと眼鏡士は脅した。ま、それでも、この機械用の眼鏡、手元に持って本や資料の読める眼鏡、室内用の眼鏡二つ、外出や観劇「遠用」の眼鏡二つ、眩しいときのサングラスと、加えて老眼用の補助レンズ二つ、弁慶の七つ道具より数多い眼鏡をめまぐるしく使い分けながらの生活となる。なんとか平穏・平安でありますように。胃癌の手術を受けたが初めの喜寿七七「始終苦」のもう一年半だが、いい加減にしっかり立ち直りたいもの。
2013 9・1 144
* いま、新しい機械用の眼鏡を使っている。明るい。しかし縦の「波状視」は両眼で見ていても蔽いがたい。右眼だけだとイヤになるほど顕著。眼精疲労も響いているのでないかと思う。寐て、眼を休ませること、栄養補給の点眼薬をせいぜい頻繁に用いること、を心がけている。
とはいえ、寝床へ入ればまた「読書のシンフォニイ」を楽しんで夜更かしになる。覿面の天罰をみずから招いている愚というしかないのだが。
2013 9・1 144
* 起床7:00 血圧117-58(58) 血糖値85体重66.7kg。聖路加内分泌科受診、諸数値・データ良好、問題なし。明後日は感染症内科受診。帰路、院の近くの「塩瀬総本家」で和菓子買い求め、タクシーで築地「宮川本廛」へ。鯛・赤身・中トロの刺身、鰻重、肝吸い、それに清酒「宮川」。ゆっくり本を読んで。有楽町線で一路帰宅。塩瀬の菓子、美味。
2013 9・2 144
* 暫くぶりの聖路加通院で、さすがに疲れてきた。昨日、一昨日よりは気温は凌ぎやすかったけれど、けっこう気疲れはあったようだ。上野の院展へできれば廻ってみたかったが、今日は諦めた。明後日なら大丈夫という自信もない。ぼちぼちでよろしい。
聖路加の外来で、『後拾遺和歌集』の第二撰を終え、三撰に入った。一首一首読み込んで、われなりの可不可を決して行く、そういう読み方が和歌では、ことに王朝和歌では美味になる。後拾遺ではことに前詞がおもしろい。よくもよくもぬけぬけとと苦笑も強いられ毒気も抜かれる。
万葉集とはちがい地域的にも階層的にも極めて局限された公家社会の遊藝であり文藝であるが、また「平安女文化」の最たる時期でもあって、晴れがましい勅撰和歌集でありながら人気の藝達者はというと、大御所的な大納言公任をさえ抑え気味に、断然はなやいで、女たちなのである。採られた歌数でも飛び抜けている和泉式部を先頭に、道綱母、赤染衛門、伊勢大輔、相模らが綺羅星めいて、尊貴をさしおき、選者達をさえひきはなし、さんざめくほど花の賑わい。そして能因法師ら坊主達が、この和歌の世間でなんだか幇間めいてちょこまか回遊している。天皇も上皇も後宮も、摂政も太政大臣も、歌詠みに、贈答に精を出して大いに楽しんでいる。おもしろいことに絶頂の文名をほこった源氏物語の紫式部も枕草子の清少納言も、この和歌集では、ひかえめに脇役をつとめている。
栄花物語、大鏡などに親しんできたから、男女の歌人達のなまえが知友親戚のように心親しいのも、私、大いに楽しめる理由になる。
もう当分、繰り返し繰り返し読み込んで行く。その上で一つ前の『拾遺和歌集』へも手をのばしてみたい。
2013 9・2 144
* 起床9:00 血圧124-71(67) 血糖値96体重67.3kg。
2013 9・3 144
* 明日は十一時予約、十時までに検査を受けるためには八時過ぎの地下鉄に乗らねば。検査結果のでるのに一時間ほどかかり、結果が出ない内は診察してもらえない。正午に万事過ぎていれば大成功。雨でもいい、涼しいのがいい。
2013 9・3 144
* 起床7:00 血圧120-68(57) 血糖値92体重67.7kg。聖路加の感染症内科受診。諸数値・諸データ問題なし。問題は以前として眼科的な不調のみ。幸いに正午前に支払いも終えたので、築地「玉寿司」まで歩いて、贔屓の「栄蔵にぎり」これがこの店ではとびきりの上ダネで美味い。酒は今日は冷やの「鬼ころし」。真鰺、小鰭、鯖、つぶ貝等々を追加し、玉であがり。満足。雨模様ともとれる雲行きなので新富町から一路帰る。「後拾遺和歌集」の撰、そして『指輪物語』を楽しんだ。処方の薬を保谷の薬局に頼み、日盛りの中を珍しく歩いて帰宅。ちょっと疲労。
2013 9・4 144
* 明後日は、演舞場で、我當の新井勘解由、幸四郎の「悪の華相勤め申し候」不知火検校などの歌舞伎を楽しむ。気がかりは病気降板した三津五郎。大事ないとよいが。綱豊卿など三役を誰が代わるのだろう。綱豊卿、友右衛門にやらせてみたくもあるが。梅玉か。
来週からが忙しい。火曜に歯医者、水曜夜に歌舞伎座、金曜には新しい湖の本の発送開始となる。第三週は緊張の連続になる。
2013 9・4 144
* 起床8:45 血圧128-62(64) 血糖値94 体重67.8kg。
2013 9・5 144
* 起床7:00 血圧119-63(62) 血糖値90 体重67.2kg。
2013 9・6 144
* 起床8:00 血圧125-65(62) 血糖値107 体重67.2kg。眠れぬほど左肩・左上腕が痛んで左手先が痺れる。右も、似たような感じ。
昨日昼夜通しの観劇では、眼の疲れ、段々に亢進して、しまいに右岸に見える役者の顔が縦半分ほどに縮小したり、視野のどこかに一ミリ粒ほどの緑点が浮かんだり。縦波状視は右眼に露骨にひどいが、左は辛うじて縦真っ直ぐに近い。眼精疲労をやわらげるべく眠れるときには眠るようにしている。
* バカげていると言われるだろうが、読書量が減らずに増えている。文庫本だけに限っても、昨日今日、十七册にもなっている。読みはじめると、興に誘われみな読んでしまう、たとえ二三頁ずつではあっても、こころよく、心地よく読んでしまう。
アポロドーロス「ギリシア神話」 シェイクスピア「ソネット集」 ゲーテ「イタリア紀行」下巻 ミルトン「失楽園」上巻 ドブロリューボフ「オブローモフ主義とは何か」 ジンメル「断想」「カントとゲーテ」 スコット「湖の麗人」 トルーキン「指輪物語」8 「易経」上巻 「荘子」内篇 「荘子」外篇 「ブッダの言葉」 「後拾遺和歌集」 「南総里見八犬伝」五 高田衛「定本 八犬伝の世界」 幸田露伴「随筆集」上巻。
もすこし小説も読みたいのだが、ついつい、こういうことになっている。そして、むろん問題は眼精疲労。
2013 9・7 144
* 起床8:00 血圧114-63(58) 血糖値105 体重68.0kg。眠れぬほど左肩・左上腕が痛んで左手先が痺れる。右も、似た感じ。
2013 9・8 144
* 起床8:30 血圧133-59(60) 血糖値93 体重67.5kg。便意と排便は概ね順調で、排泄前に比し体調をめだって好適にする。大きく間をおいて時々左胸にものを置いたような圧を感じることがある。「裸眼」「近々用」「機械用」「室内用」「遠用」「老眼補助レンズ」を頻繁に交用して暮らしている。疲労が増してくるとおおかたの適用度が混乱してしまうが。眼精疲労に注意するしかない。
* そうはいいながら夜中に目覚めてしまったりすると、辛抱無く読書してしまう。夜前は、買い置きのブルフィンチ『ギリシア・ローマ神話』を、訳した野上八重子のあとがきや夏目漱石の序文などを読み、いきなり二七章「トロイア戦争」「イリアス」を読んだ。映画「トロイ」でも「パリスとヘレン」でも馴染んでいるしホメロスの『イリアス』にも馴染んでいて取っつきやすいと観た。
これよりずっと以前からアポロドーロスの『ギリシア神話』を遮二無二ガアッと棒読みしてきて途中に有るが、これを芳醇な原酒のうま味とすると、ブルフィンチの英語からの訳述は軽いジュースのうま味。あらためてアポロドーロスの原話にちかい上古本の無垢に手つかずの味わい・面白さが格別とよく分かる。
ギリシア神話は神の世界と人の世界とが二重でかつ混淆というに等しく交在し関係し、名乗りにも行為にも区別うすく、ただ神々にはさまざまな神威の異能が備わっていて、自由自在に神々同士が集い争いそして人間世界のあれにもこれにも仕放題に干渉し支配し従わしめている。何処までが神で何処からが人やら甚だ混雑して或る不可思議な曖昧世界を神と人で共有している。神のふるまいもちからも善とも悪ともその意と慾と次第で、なによりかより実に甚だしく多様多重多彩に「男女乱交」「生殖繁茂」の自然当然であることに、驚くと言うよりも妙に感嘆し安堵すら覚えてしまう。そんなことは「あたりまえだよ」と言われている感じ、しかもまた神々同士が人も巻き添えに、敵はもとより妻子も友も味方ですらもじつにさまざまの仕方でよく「殺す」。「性欲に駆られて相手構わず求めて交わり子を産みに産み、事情あれば誰彼となく殺しに殺す」のである。ゼウスは、またポセイドンもヘラクレスもみな、いやいや女神達ですらみな、超弩級の情欲・多産の殺し屋にほかならない。そのようにして、神々の多彩な威力と意志とで人の世界は「文明」を成して行く。ちっとも陰惨でなく不思議に健康すぎるような活溌で機略に富んで妙に明るい。こういう原性質を汲み取り味わうには、アポロドーロスの『ギリシア神話』をひたすら音読するぐらいに棒読みするのが良い。個々の関係や事情などとうてい記憶も納得も出来はしないほど事細かなのであるから、理解・知解はさっさと諦めて「棒読み」に徹していく内に上にあげたような一切がアタマに残ってくる。
その濃厚きわまりない原酒の酔いをおいしいジュースほどに引き延ばし淡めたのが、ブルフィンチの著述である、と、いまのところわたしは承知している。
* なんだかわたしは(時々思ってきたことだが、)自分が中学・高校生のむかしのまま暮らしているような思いにとらわれる。少年なのだ、なんとなくいまだにへんに幼い。若いのでなく幼稚をのこしてそれに乗って日々をやっている気がする。恥ずかしいとまで思わないが苦笑する。ま、しょがないかと頬を抓ってみる。
2013 9・9 144
* 起床8:00 血圧135-69(58) 血糖値99 体重67.9kg。
* 発送用意ほぼ了。これから歯医者へ。
* 往路、江古田のナガノ眼鏡で妻の新調眼鏡を受けとり、銀行から幾つか送金し、帰路には、江古田のブックオフで新たにモーパッサンとレマルクの小説を買ってから、かねがね一度時間が合えば入ってみたかった小さなスタンドバー「VOVO」で、わたしは辛口のシェリーと店主のすすめるウイスキーを、妻は赤ワインを。相客とも歓談。それから二階の和食の店「笑雲」へ上がって食事を楽しんでから保谷へ帰った。なんとなく気が晴れ、機械をもうひらくことなく本を読んで、はやめに休む。
2013 9・10 144
* 起床8:00 血圧132-66(58) 血糖値88 体重67.9kg。食餌の量を減らすようにしている。服薬の種類と量も減らした方がかえって体調のためにいいかも知れぬ。処方されているのは、三種類のビタミンBそして利尿剤。そのほかに、眼のため、腸のためにいいのではと思うものを、さらには肝油、黒酢、スッポンなどを加えている。食べて薬をのんだあとの気分が概して重苦しい。
* 今日の歌舞伎座夜の部は、さして気が進んでいない。新作は、余程でないと、練れていない。勘三郎の平成中村座では出来た歌舞伎を新演出して存分に楽しませてくれたが、なかなかああは行かない。今夜の夢枕貘の新作「陰陽師 瀧夜叉姫」がどんなものか、かなり危ぶんでいる。昼の部の「新薄雪物語」を選ぶべきだったと思ったりしている。ま、明後日からはまた発送という肉体労働になり、来週には妻の検査入院がある。今夜は、染五郎、松緑、菊之助、勘九郎、七之助ら花形芝居を無心に楽しんできたい。
* 外出まえの体調あまりよろしからず、重苦しい。そして眠い。 2013 9・11 144
* 起床8:00 血圧123-64(53) 血糖値93 体重67.3kg。
2013 9・12 144
* 起床7:30 血圧121-61(56) 血糖91 体重67.6kg。
2013 9・13 144
* 起床8:15 血圧120-56(63) 血糖値101 体重68.0kg。
2013 9・14 144
* 作業とワインとで疲れた。しばらく寝入った。他の何をする気にならず。湯に漬かり、「後拾遺和歌集」の三撰めをすすめ、モーパッサン「生の誘惑=イヴェット」スコット「湖の麗人」を少しずつ読んだ。疲れは簡単にはとれない、このまま今夜は本を読みながら寐てしまおう。
2013 9・14 144
* 起床8:00 血圧104-56(61) 血糖値104 体重67.7kg。両肩のきつい痛みで夜中目覚めてしまう。余儀なくエアサロンパスで一時しのぎして寝入るようにしている。いまひとつ突として目覚めてしまうのが、灼けるような苦みが喉元へ衝き上げてくること。この一ヶ月をおもえば、二三日ないし数日に一度ずつくらいこれが起きる。耐え難いほどの予兆におどろかされ、夜中でも起って含嗽に行く。かつて処方されていたシロップを飲み喉を洗ってやり過ごしている。
目は、例えば発送手作業などは「機械近用」眼鏡をもちい、家の中ではたいてい「室内近用」を用い、資料読みには「読書近用」を用いている。外出には「戸外遠用」を用いるが、不安定なことが多い。またとくに右眼垂線の波状視は顕著で改善の気配もない。
* 十九日の俳優座稽古場「三人姉妹」招待は、翌日に妻の「検査入院」が決まったので、辞退した。今日から五日間は、外出予定なしに落ち着いていられる。夏バテを静めたい。
2013 9・15 144
* ドラマ「半沢直樹」をおもしろく観て。なんとなく疲れ残っていて、一日、ぼんやりと過ごした。眼鏡をかけ違えていると、機械用でなくつい室内用でキイを叩き字を読んでいると、たちまち視野がぎとぎと、いらいらと霞んでくる。
2013 9・15 144
* 起床8:00 血圧104-56(61) 血糖値104 体重67.7kg。両肩のきつい痛みで夜中目覚めてしまう。余儀なくエアサロンパスで一時しのぎして寝入るようにしている。
2013 9・16 144
* こちら大過なく風雨も遠ざかり。ただもう疲労のためか、ほんのちょっとしたワインにも弱くなってか、びっくりするほどよく寐る。寐ると言っても、本を読んで読んで寐るのであり。
2013 9・16 144
* いま、「機械近用」の眼鏡を使わねばいけないのに「読書近用」と「室内近用」とで間に合わせていた。たちまちに視野がぎらぎらと崩れてきた。だめだ。
2013 9・16 144
* 起床8:30 血圧128-63(54) 血糖値94 体重67.9kg。朝は卵納豆とヤクルトだけに。
* 掛け蒲団をしっかりきて熟睡した。台風一過、めっきり涼しくなった。まだまだこのままは行くまいが、去年は熱夏が果てるといきなり冷え冷えしたのを思い出す。
この一両日、短い夏期休暇ほどに休息した。おいおいに立ち直って仕事に向かいたい。
2013 9・17 144
* 起床8:30 血圧117-59(50) 血糖値87 体重68.1kg。
2013 9・18 144
* 起床8:30 血圧133-66(54) 血糖値84 体重68.1kg。
2013 9・19 144
* 起床7:00 血圧132-64(59) 血糖値90 体重68.0kg。
2013 9・20 144
* 起床7:30 血圧130-65(66) 血糖値107 体重67.4kg。
2013 9・21 144
* 小説に立ち向かい、視野がうすく滲んできた。もう光る機械画面から離れねば。
2013 9・21 144
* 起床7:30 血圧127-62(63) 血糖値101 体重67.5kg。きつい胸焼け、と謂うより喉元焼けが襲いそうで目が覚める。ときどきこの頃それがある。昼間の日常時間にも、無くはない。気に掛けている。
調製所持の眼鏡全部が、視力の現状から逸れてしまいやすい。視野が微妙に揺れ動いて霞んでくる。機械仕事を長時間つづけると確実に視野が萎える。やれやれ。
2013 9・22 144
* 起床8:00 血圧120-58(57) 血糖値95 体重67.6kg。
2013 9・23 144
* あすは、歯の治療に。銀行から幾つかの支払いにも。
2013 9・23 144
* 起床9:30 血圧115-60(52) 血糖値90 体重67.8kg。目が覚めてしまうほど夜中左肩・左上腕が痛み、堪えかねロキソニンを服した。このところの気持ちの要点は体重増をほうちしないこと。66キロ台維持が難しくなり、今は67キロ台にいたいと食べる量も調節している。それが良いのか良くないのかは分からないが。
2013 9・24 144
* 起床8:00 血圧122-60(58) 血糖値96 体重67.6kg。目が覚めてしまうほど夜中左肩・左上腕が痛むのを、二本の指で石ほど硬いところを強く圧しつぶすのを各五十回ほど横臥のまま繰り返した。ロキソニンなしでまた寝入れた。
2013 9・25 144
* 起床8:00 血圧118-58(57) 血糖値103 体重67.0kg。
2013 9・26 144
* 起床8:00 血圧138-69(59) 血糖値100 体重66.9kg。
2013 9・27 144
* 起床8:15 血圧109-58(46) 血糖値92 体重67.1kg。
2013 9・28 144
* 小谷野敦さんから『面白いほど詰め込める勉強法』という本が贈られてきた。この題名と今日を生きている私の姿勢とは、天と地よりも隔たっている。貰ったのを感謝してとりあえず棚に上げておく。同じ幻冬舎新書で頂戴した曾野綾子さんの『人間にとって成熟とは何か』は、相原精次さんに頂戴して耽読した『古墳』に次いで、今も妻が黙々打ち込んで愛読している。わたしたちに間近くもあり、またわたしたちの及ばぬところもいろいろの、簡明で率直な、さすが省察のエッセイである。
* もう目が見えない。
2013 9・28 144
* 起床9:00 血圧125-61(49) 血糖値92 体重68.5kg。夜中左肩・上腕の痛みに負けロキソニン服用。朝、衝き上げる喉元の苦み。体重跳ね上がる。粥、芋、軽菓そしてウイスキーが響いたか。
2013 9・29 144
* 建日子がとうに脱ぎ捨てていったどこかの国の三色旗みたいな長袖を着ています。真夏から一気に秋へ。去年もこうだった。
2013 9・29 144
* 起床8:15 血圧135-72(51) 血糖値94 体重68. 1kg。眼は、均等な状態が保てない。すぐに眼鏡が合わなくなってきて視野が茫然としてしまう。縦の波状視、右は顕著。視野の明るさは右が眩しいめで左は薄茶いろにくらいと言えば言える。眼鏡屋は左の良かった方の眼をはやく医師にみせて相談せよと言ってくれている。気が鬱してなかなかその気になれないでいる。
2013 9・30 144
* 起床7:45 血圧126-71(59) 血糖値98 体重68. 1kg。
2013 10・1 145
* 入れ歯に磁石がくっついた。ぐらつきが減った。費用もかかった。ぐらつくと喋りにくい。
* 歯医者の帰り、江古田の二階「笑雲」で、刺身の肴ではじめて和歌山の「黒牛」という酒を飲んだ。ついで階下の「vivo}で珍しい洋酒をのみ、歓談。妻はスパークリング・ワインを。
2013 10・1 145
* 起床7:30 血圧130-63(55) 血糖値101 体重67.7kg。多くは食べていないのに、痛いような胸焼けと苦汁の逆流にちょくちょく襲われる。今日は、下痢ではないが数度も排便した。熱はない。腰掛けたままでも寝入ってしまう。
2013 10・2 145
* 起床8:30 血圧131-63(62) 血糖値93 体重67.7kg。
2013 10・3 145
☆ 病いに
これほどにまで打勝ってのお仕事、敬服を重ねるばかりです。 出版社主
* 自分の病に安心しているのではない。明らかに胃全摘と胆嚢切除八時間の手術をうけて癌がのこりなく排除されたのではなかった。一箇所と雖も転移は否定できなかった。一年間の抗癌剤が奏功したかどうかわたしにも医師にも分かっていない。どんな変転があるか。無ければ有り難く有っても仕方がない。
術後も、その後二度の入院後も、「仕事」は続けてきた。それ以前よりも強い気持ちで続けてきた。そのおかげでわたしの意気はしゃんとしている。「仕事」の出来る、したい「仕事」が途絶えなく有る、その幸せを思う。
2013 10・3 145
* 起床7:30 血圧127-65(52) 血糖値91 体重67.6kg。
2013 10・4 145
* 起床8:00 血圧137-65(50) 血糖値90 体重67.6kg。つい早食べすると、苦しくなる。またまた右奥下の差し歯一本が落ちた。眼は、疲れてくるとついに横波状視も、ときに現れる。
2013 10・5 145
* 起床10:00 血圧136-67(53) 血糖値88 体重67.2kg。
2013 10・6 145
* 眼からせいぜい30センチの機械画面でする作の校正に、さっきから眼鏡を四種、掛け替え掛け替えしている。そうしないと仕事が持続できない。できなければ休むか。わたしの「仕事」とは、そういうものでない。じっと堪え堪え続けるべきは続けなければ済まない。
2013 10・6 145
* 今日も決めた「仕事」はそれぞれに漏れなく打ち込んで出来た。眼はもやもやと霞んでいるが、もう十一時半。やすもう。書きかけの小説ともじっくり付き合った。『みごもりの湖』とも、しみじみ付き合った。maokatさんからの名酒「白菊」も楽しみ、開新堂さんのクッも戴いた。今週には、国立劇場の歌舞伎がある。久しぶりに染五郎「春興鏡獅子」、弥生も獅子も、それに金太郎クン團子クンの蝶の舞いも楽しめる、そして幸四郎の熊谷直実。
幸四郎は連載した履歴書を、テレビで率直に真摯に語り直していたのがとても善かった。共感した。
2013 10・6 145
* 起床8:20 血圧132-67(59) 血糖値103 体重67.4kg。
2013 10・7 245
* 起床8:20 血圧145-73(58) 血糖値100 体重67.0kg。一時に読書の灯を消して寝入り、五時前に覚めて六時過ぎまで、読書。八時半近く目覚めたときの視野は縦線も横線もほぼ尋常で視野もクリアに明るいが、生活時間に入ってゆくと視力よわり視野がにじみ嵩じると読んでいる文字も潰れてくる。
2013 10・8 145
* 起床8:20 血圧141-68(58) 血糖値92 体重68.0kg。明け方、胸の焼けるつよい口渇で目覚めること二度。水分を入れて凌ぐ。一日で一キロの体重増、理由掴めない。
* この数ヶ月、相変わらず夢をみる。概ね体験の記憶の全然ない、複雑な構図と場面と時間推移のある夢。醒めては煙のように記憶から薄れてしまう。よく知った人、懐かしい人もあらわれ、また皆目無縁な人との対話や議論や会議の場面なども。気がかりな、気の重いという夢ではない。夢など見なくて済めば見たくはないが、夢も見ない睡眠体験は限りなくゼロに近い。
2013 10・9 145
* 『みごもりの湖』の校正も鋭意進めている。読み返したいと思いつつ久しく果たせなかったのを、今にして心して一字一句も疎かにせず読み直している。
それにしても、新たにつくった眼鏡の四つが四つとも吾が目の玉の実情と合わない。情けない。
2013 10・9 145
* 起床7:30 血圧140-68(63) 血糖値93 体重67.7kg。
2013 10・10 145
* 起床8:30 血圧126-64(58) 血糖値98 体重67.9kg 日常に近いが、かすかに誤嚥にちかい胸苦しさに時にちいさく吐いたりする。吐くのは濃厚な唾液様のもので、食べ物がそのまま戻されるのではない。くっとゲップ様に胸がかるく詰まる。治まって行く。
2013 10・11 145
* 起床8:30 血圧122-65(55) 血糖値93 体重67.2kg 夜中に目覚め、そのまま「交響する読書」20册ほど。レマルク「汝の隣人を愛せ」 ミルトン「失楽園」 ツルゲーネフ「貴族の巣」 ゾラ「テレーズ・ラカン」 ヒルテイ「眠れぬ夜のために」 ゲーテ「イタリア紀行」 荘子「内篇・外篇」 「ブッダのことば」 後拾遺和歌集 などが面白かった。このところ、ずうっと、朝の八時半になると、韓国の歴史もの 「トンイ」「イ・サン」をほぼ欠かさず観て、その間に朝の諸検査・注射そして朝食後の服薬などを。 朝食後に排便と下痢。
2013 10・12 145
* 起床11:00 血圧124-64(58) 血糖値110 体重66.6kg 朝抜き昼食前の血糖値である。体重が66キロ台になった。だいたい、この辺を前後していたい。
2013 10・13 145
* 起床8:30 血圧136-67(55) 血糖値 体重66.9kg 朝抜き昼食前の血糖値である。
2013 10・14 145
* 起床7:00 血圧137-65(55) 血糖値92 体重67.8kg 急な涼しさでクシャミや洟。
2013 10・15 145
* 台風迫るの報を目にし耳にしながら、雨の中を歯科へ。また雨の中を江古田に戻り、和食の店にあがった。佳い刺身の盛り合わせ、そして秋刀魚を一本ずつ焼いて貰い、妻は赤貝のぬたを、わたしは純米酒「上喜元」を。それからお握りを一つずつ握らせて。そして帰ってきた。保谷駅ではかなりの降りであったけれど、タクシーで家まで。
米倉涼子の撮っておきの『DOCTOR X』を楽しんだ。医学ものには人の嘘偽りない「命の危機」が降りかかる。掲示の殺しものではせいぜい犯人捜ししか出来ないが、優れた医師なら懸命に命を救おうとする。雲泥の差はそこに出てくる。
2013 10・15 145
* 起床7:30 血圧144-75(64) 血糖値93 体重66.9kg 急な涼しさでクシャミや洟。
2013 10・16 145
* 起床7:00 血圧136-65(65) 血糖値103 体重66.5kg
2013 10・17 145
* たしかに元気回復ともいえるけれど、つまも言うが顔もからだも、まだまだ「細くてひ弱い」。杖をついていて、まだよろける。昨日は、玄関で少し低い倚子に腰を下ろし損ねて土間に横転して落ち、ドアで頭をガツーンと打ってしまった。一つには、運動不足のせいとも言えようか。
2013 10・17 145
* 起床8:20 血圧132-69(60) 血糖値97 体重67.3kg
2013 10・18 145
* 起床8:30 血圧123-66(63) 血糖値92 体重67.0kg 今日は終日、眼が不調。また夜中、左肩・上腕の激痛に苦しみ続けている。夢中にもみほぐし、またスプレイして凌いでいる。昼の生活時間よりも睡眠中の痛みがきつい。
2013 10・19 145
* 起床10:00 血圧126-65(58) 血糖値90 体重67.1kg 夜中、左肩・上腕の激痛、連夜。夢中にもみほぐし、またスプレイして凌いでいる。昼の生活時間よりも睡眠中の痛みがきつい。昨日今日、わたしの眼は機能不全。
2013 10・20 145
* 下肢が冷えている。外は雨の本降り。じっと聴いている。
2013 10・20 145
* 昨日今日、わたしの眼は機能不全。それでも、自作の校正もし、湖の本の校正もし、闇に言い置く私語もし、読書もし、そして創作もじりじりと前へ進めている。わたしの「いま・ここ」はそれなのだ、なら、それは為し成すしかない。
2013 10・20 145
* 起床8:30 血圧143-70(63) 血糖値82 体重67.1kg つい眼を閉じてしまっており、眼を開くのにちょっとした力が要る。閉じるに任していると寝入ってしまう。朝からこれでは迷惑する。
* 『秘色ひそく』校正後に倚子のママうたた寝し、冷えて目覚めた。下半身が冷えている。夕方には、歯医者。
2013 10・21 145
* この頃歯医者へは夕刻に行き、帰りに江古田で食事してくることが多い。
今日も、和食。刺身の盛り合わせ、鱚の天麩羅、鰯の酢漬、ぬたなど。妻はビールを少し、わたしは福島の酒。
2013 10・21 145
* 起床7:40 血圧139-65(58) 血糖値91 体重67.3kg
2013 10・22 145
* もう十一時半。なによりも眼をやすめねば。
2013 10・22 145
* 起床8:20 血圧126-64(53) 血糖値94 体重67.7kg 眼の不調著しい。 この三ヶ月来 時折、左胸に圧感があり続ける。朦朧とした視野の中での仕事、予期してきた以上に険しい。疲れたら眠る、または目を閉じてやすむ、しかない。眼鏡がみな役に立たない。 2013 10・23 145
* 要再校作業が手元混雑して、半日の仕事をロス、明日廻しに成ってしまった。こういうこともある。朦朧とした視野の中での仕事、予期してきた以上に険しい。疲れたら眠る、または目を閉じてやすむ、しかない。眼鏡がみな役に立たない。
2013 10・23 145
* 起床8:20 血圧158-81(58) 血糖値85 体重67.3kg 夜中二三度も左肩のきつい痛みで目ざめた。強い肩こりと思われる。体重を増やすまいと少し食欲と量とを抑えめにしているのが、適切なのかどうか判断しかねる。歩くなどして躰を働かせて調節すべきなのだろうと思うが。
2013 10・24 145
* 起床7:30 血圧135-68(55) 血糖値80 体重68.0kg
2013 10・25 145
* 十一時半。 疲れたが、どの「仕事」も前へ。眼は腫れ上がっている感じ。やすみます。
2013 10・25 145
* 起床9:30 血圧139-72(67) 血糖値84 体重6 7.9kg ウヰスキーなどを極少量でも腹に入れると、シンとしたかすかな痛みが来る、すぐ失せるが。手先の痺れ、両手ともまだ抜けない。足裏の痺れはほぼ抜けている。
2013 10・26 145
* 起床9:30 血圧151-71(63) 血糖値88 体重6 7.1kg 視力減退と視野の滲潤にはいわゆる「目やに」の微量常在と涙腺の塞がれるのが影響していると感じる。目やにを拭き取ると視野がいっとき明るくクリヤになる。が、拭いても洗ってもながもちしない。涙目は煩わしいが、眼も洗われている気がする。いずれにしても疲労がくるとあらゆる眼鏡がまったく役に立たなくなる。
2013 10・27 145
* 起床8:15 血圧136-67(64) 血糖値103 体重6 7.2kg
* 案じに案じていた、ああよかった、ほんとによかった、ということ、何度か体験している。
同じ体験を、あつかましいが、もう何度も何度も重ねたいと願う。
2013 10・28 145
* 京都の若き洋画家池田良則さんの「逍遙スコットランド」と銘打った展覧会案内とオープニングパーテイーのお誘いに添えて、国立新美術館での「日展」、永井画廊での白日会デッサン展の招待もあった。大きな美術展での蟹歩きにまだ少しからだの信頼が足りなくて、石本正さんや上村淳之さんらの「創画展」招待も三浦竹泉さん、江口晃さんらの「新匠工藝会展」招待も、失礼を余儀なくされた。せめて歌舞伎座に近い永井画廊には行ってみたいが。がロウにはも廻転
2013 10・28 145
* 起床8:15 血圧129-65(55) 血糖値101 体重6 7.4kg
2013 10・29 145
* 視野が暗くなっている。機械の輝度をあげると痛いほど眩しくなる。眼鏡をとりかえるとしばらくの間は視力と眼鏡との仲がわるくて画面が混雑する。
2013 10・29 145
* 起床8:30 血圧139-66(63) 血糖値101 体重6 7.6kg 緑内障のためにずっと以前、ハイパージール、レスキュラという点眼薬をもらっていた。少し残っていて期限は切れているのだが、いまの「タブロス」が残り少なくなったので、こころみに「ハイパージール」を少しさした。すると視野がぱあっとクリヤになり、その効果がもう半時間は続いているのでビックリしている。なにより、機械用にと合わせた眼鏡で機械仕事がしやすいのだから有り難い。効果がすこしでもいい長続きして欲しいが。
2013 10・30 145
* 緑内障のためにずっと以前、ハイパージール、レスキュラという点眼薬をもらっていた。少し残っていて期限は切れているのだが、いまの「タブロス」が残り少なくなったので、こころみに「ハイパージール」を少しさした。すると視野がぱあっとクリヤになり、その効果がもう半時間は続いているのでビックリしている。なにより、機械用にと合わせた眼鏡で機械仕事がしやすいのだから有り難い。効果がすこしでもいい長続きして欲しいが。
2013 10・30 145
* 起床8:30 血圧133-74(64) 血糖値85 体重68.7kg 朝は、ことに緑内障のための点眼後は視野明るく文字もくっきり読める。眼は使っているうちに暗くなる。眼精疲労の度がつよくかつ早いのか。今朝は体重の増に目をみはった。昨日、栗の甘煮や栗飯が美味くて過ごしたためか。美味いのは嬉しいが、体重維持には油断成らない。今朝から、病院で着していた裾短めのガウンを身にしている。それだけ秋冷が深まってきているということ。風邪そして肺炎の誘発はぜひ避けたい。秋は酒のいっとう美味い季節、酒量も節していないと病身の負担になろう。全ての味覚で酒類がいっとう早く戻ったとは、何でやろ。
2013 10・31 145
* 雨戸を割って窓から日射しが明るい。機械をまえに余念無くうたた寝していた。
2013 10・31 145
* どうしてもこうしても眼は霞んでいる。午後七時、しばらく休むか。
* なかなか休むどころでなかった。調べ仕事になると完全に眼がつぶれてくる、のを、点眼や洗眼でかわしかわしして。
* 九時、むりやり「DoctorX」の前へ。すかっとする。つづいて楽天が巨人をねじ伏せて日本一シリーズに大手を掛けた力投を楽しんだ。
さ、もう少し。もう少し。機械のまわりに眼鏡が五つ。どれも役に立たない。
2013 10・31 145
* 起床8:00 血圧120-65(60) 血糖値89 体重68.9kg 体重増におそれをなし、電動自転車で一時間半ないし二時間走ってきた。
* 十二月、松本紀保出演の小劇場芝居、来春二月の松たか子主演のコクーン芝居、予約。
今月はなにかと気ぜわしく能を二日続きで、俳優座の新劇も国立劇場の歌舞伎もある。十一日には暫くぶりに聖路加病院オンコロジーの診察を受ける。検査もなく、あっさり済むかも。それだと、天気次第だが久しぶりに午後の街を独り楽しんできたいが。
2013 11・1 145
* 信じられぬ精気に打たれ、立ちつくすことがある。
* 自転車も、電動はらくだが、運転能はハンドル幅が狭くてよろしくなく、ときにヨロついて危ない。危ないけれど永く遠くまで走れる。天気の良い秋の日の自転車は暑からず寒からず口を衝いて歌など歌いたくなる。
五箇条のノルマを日ごと消化しているが、運動不足になる。もう一項目、少なくも日に、合わせて一時間以上は走ることにする。どうも歩く気にはなれない。京都で奈良むやみと歩いて楽しいのだが、西東京の保谷地区ではまるで楽しめない。
荷風は、電車で目的地ちかくへ移動してから界隈を散策していた。杖をついていたかどうか。わたしは、病後、あえて歩くときは紫檀の杖を用いている。昔の人は若くて元気な者でも杖ないしステッキを愛用する人がいたらしい。漱石の『彼岸過ぎ迄』で実例を知った。同宿の誰かが下宿に置き去りにしていったちょっと変わった杖を、ワキ役の青年が勝手に面白がって外出時には使っていた。たしかに面白そうな杖だけれど、握りのところが、たしか口をあいた蛇のかたちだとあって、辟易した。
しかし、趣味の佳い面白い古い杖に出逢いたいものだといつも思っている。気に入った洒落た杖が手に入れば、使いたくて散歩や外出が増え、運動になるかも知れない。杖をついた人は最近やたら多い、が、多すぎる分、見たところ無趣味な杖ばかり目に付く。無趣味な杖はときどき置き忘れてしまう。わたしはすでに二本、どこかで無くして家に帰った。で、ちょっと品質を奢ることにした。置き忘れなくなった。
2013 11・1 145
* 起床9:00 血圧152-75(56) 血糖値93 体重67.2kg
2013 11・2 145
* 起床8:30 血圧142-78(59) 血糖値85 体重68.1kg
2013 11・3 145
* 国立能楽堂の友枝会へ。 友枝昭世の「烏頭」と友枝雄人の「夕顔」を観て、体力限界で失礼してきた。馬場あき子さんと歓談。堀上謙さんと隣同士、開会前に小林保治さんと歓談。展示室でいい能面をたくさん観てきた。
昭世のシテはさすが、深々とした世界へ凄絶に誘い込まれ、しかも印象は静か。謡もすばらしかった。仕舞いも、雄人の謡もよろしからず、しかし「夕顔」のシテ小柄に美しく、源氏の世界もなつかしく、堪能した。
久しぶりの能村萬で狂言「酢薑」も観たかったが、足腰が痺れて痛みだしたので、よろよろと退散してきた。よろよろと池袋へもどり、帰ろうかと思っていたが、つい地下の寿司政、八海山で、中とろ、牡丹海老、小肌、海胆、穴子、鯖、ねぎとろ、鮑、そして玉でアガリ。シャリは極端に小さくしてもらってネタを楽しんだ。帰りの西武線で、湖の本118の再校を。能の前は眼をやすめ、能の最中ははじめ双眼鏡を使っていたが諦め、ただもう舞台を遠望していた。謡があり地謡があり三役の鳴り物があって、舞がある。強いて観ようとしないで、渾然とした美しさに身を任せていた。
* あすも同じ国立能楽堂での梅若橘香会。
万佐晴が三老女の大曲「姥捨」を舞い、棟梁の万三郎は舞囃子「木賊」。「姥捨」はしんどいので失敬し、期待の舞囃子と、狂言と、子役の頑張る賑やかな能「烏帽子折」まで観て帰ろうか、さて、身が保つかどうか。わたしの目のために、最前列の中央席をもらっていて、穴をあけては気の毒やし。
ちかぢか紀尾井町小ホールでは望月太左衛さんの会「鼓楽」もある。招待券を二枚もらっている。鳴り物ですかっとしたいが、行けるかな。
相次いで国立劇場では坂田藤十郎、中村翫雀らの通し狂言。これは必見。俳優座意欲の批評芝居も見逃せない。
相当な運動には成る、楽しみながら。
2013 11・3 145
* やはり今日は疲れている。比較的眼の明るい内に休んでおくのがいい。視力はやはりエネギーで、減って行くのなら溜めることも考えねばならぬ。
2013 11・3 145
* 起床9:00 血圧122-70(56) 血糖値82 体重67.6kg
* すばらしい教えやことばで我が身は充満し知解は及んでいると思うのに、何一つとして体得できていない。いつの日か発狂するのではないかと心より懼れる。
2013 11・4 145
* 起床8:00 血圧135-65(57) 血糖値92 体重67.5kg
「腫瘍内科」での前回診察以降ほぼ三ヶ月の体調で、近づく次回診察のために概して言えること、箇条書きに。
① 血圧 安定しているが微かに漸増気味。一度だけ降圧剤アバプロを一錠服用した。
② 血糖値は正常値内で安定している。
③ 体重はこの三ヶ月で、65キロ台から稀に68キロ超まで漸増気味。食欲は戻っているが、美味いといった食味はまだ十分は戻らない。
④ 排便・排尿は尋常、発熱も無かった。
⑤ 頻発ではないが、夜中、明け方に、時折、痛いほど胸・喉元の焼け気味を感じる。水分で幾らか沈静し、短時間で通過するが。
⑥ 空腹時に冷たいもの、酒・珈琲などが入ると、臍下部辺にツウッと沁みて痛むことがある。一過性で長引いたことはない。
⑦ 痺れ感は手先にだけ残っている。色素沈着もかなり薄れ、毛髪の量が旧に復してきた。
⑧ 運動不足で脚力よわく、疲労が来ると杖のママまだよろめく。せいぜい外出の機会をもち歩くようにし、毎日少なくも小一時間は自転車を走らせている。
⑨ この三ヶ月内に歯の欠け、落ち、抜けが相次いで、差し歯、入れ歯が一気に増えた。
⑩ 左肩の強硬な痛みが、いわゆる何十肩であるかどうか、痛みは左肩、左上腕にきつく、右肩・右上腕にも及んできている。加齢ゆえかと堪えて暮らしている。腰の痛みがいぜんより和らいでいて、代わりに左上脚裏に痺れ感の痛みが時に襲う。脚の痙攣・攣縮もときおり襲う。ただ、この三ヶ月、鍼灸・揉み療治は受けていない。
⑪ 問題は眼の不調、少しも改善せず。検眼を重ね二次にわたり眼鏡を新調したが、読字極近用 機械近用 室内テレビ用 外出・観劇遠用、の四種類、計六つの新旧眼鏡のどれ一つでも視野明瞭が得られず、目やにと涙に妨げられ、視野の滲みと視力の動揺が不断にきつい。疲労も著しい。
⑫ 点眼薬は、緑内障用に「タブロス」日に一度、白内障用に「フルメトロン」日に数回、眼の栄養剤として「ヒアレイン」日に頻回可を処方されており、加えて私の判断で市販のビタミンE、C、ベーターカロテン、亜鉛を服用している。
⑬ 最近、以前点眼用に処方されていて処方替えで手元に残っていた緑内障用の「ハイパージール」「レスキュラ」を試みに点眼したところ、果然として視野の明るみが得られ、効果時間も長めなのを体感。
⑭ とにかくも眼科学的な有効処置は体感に程遠く、しかもこのまま「次回診察は半年後」に検査とだけでは、眼と視力のことゆえ甚だ不安心でもあり心許ない。
⑮ 総じて、眼の不調のほかは、徐々に元気を取り戻しつつあると実感し、不調は不調のまま日々の「仕事」も「用事」も「読書」も「楽しみ」も気力衰えることなく、疲れたら休み休み、ほぼ恙なく過ごしている。電車で、また家の玄関で、二度転倒したが大事には至らなかった。
2013 11・5 145
* 起床8:30 血圧163-78(52) 血糖値86 体重67.3kg 血圧高く、降圧剤「アバプロ」一錠服す。
2013 11・6 145
* 太左衛さんの会に行きそびれた。天気のことも少しきがかりだったが、紀尾井小ホールの場所に自信もなかった、ずうっと以前に一度二ど行っている筈だが。一つには夜分へ向けて独りで出向くのも少し心配だった。
十一日の聖路加腫瘍内科へは、妻も、しばらくぶりに同行することに。
2013 11・6 145
* 起床7:30 血圧139-67(51) 血糖値101 体重67.5kg パソコンの輝度が、眩しくなったり暗くなったりする。そのつど調整しているがワケは分かっていない。
2013 11・7 145
* 起床8:00 血圧135-66(59) 血糖値87 体重67.0kg 胃全摘の手術以来一年九ヶ月、はじめて風邪気味を感じた。感心したことではない。よく眠るに越したことが無い。
2013 11・8 145
* 少し早いがやすむとしようか。
2013 11・8 145
* 起床11:30 血圧119-77(59) 血糖値79 体重66.8kg 風邪気味解消。
2013 11・9 145
* 黒いマゴへの輸液は、ま、三日に二回ぐらいずつ妻が続けていて、夕方液の補充に医院へ自転車で。
その頃からなにかしらからだに無力感がある。夕食後にテーブルに額を置いてうたた寝を続けていた。昨夜はよく寝たはずなのだが。
2013 11・9 145
* 起床10:00 血圧128-62(59) 血糖値86 体重66.9kg 朝の服薬後にいつも鼓腸、相当量の排便次いで軟便にいたること多く、今日も。その後、バテている感じで、溌剌感失せて、眠い。夜半過ぎた頃の毎夜の激しい左肩・上腕の痛みに窮する。エアサロンパスで一時を凌ぐのみ。なんとなく茫然と過ごす。仕事はしているが、地に足が着いていない。
2013 11・10 145
* 今夜も早めにやすむ。むかしは一時間あれば三時間分もの仕事が出来た。今は出来る出来ないでなく、五時間を用意して三時間分の仕事をするようにしている。
2013 11・10 145
* 起床7:00 血圧125-66(58) 血糖値86 体重67.2kg 妻の同伴で聖路加病院腫瘍内科へ。名取先生産休で主治医山内先生の診察。聴診、打診、触診もあり、異例なく。暫時談笑。支払いは診察代のみ。次回は二月七日に、CTなど予約。
* 塩瀬総本家で和菓子をいろいろ買い求めてから、河近くへ歩をのばしてから聖路加タワーに入る。47階のレストラン「ルーク」で小洒落たコース料理を美味しく、赤ワインで。 テラスヘ出て、百八十度余の明るい展望を楽しんだが、俄かの雨雲が急接近し、新富町の駅へ急いだが驟雨に遭い、途中の店で夫婦とも真っ白い簡便な雨コートを買ってかつがつ駅へかけこんだ。
保谷ではもう真澄の空が戻っていて明るかった。
塩瀬の和菓子で「イ・サン」を楽しんだ。三度目で、大筋などみな覚えているのに、日本のやすい時代劇より何倍も面白い。
2013 11・11 145
* やはりアメフリなどの外出に疲れている。
2013 11・11 145
* 起床7:00 血圧141-70(57) 血糖値106 体重67.3kg
2013 11・12 145
* 起床8:30 血圧140-68(66) 血糖値82 体重66.7kg
2013 11・13 145
* 昨日今日、眼の不調著しいが、元気にしています。
2013 11・13 145
* 起床8:00 血圧146-72(64) 血糖値79 体重68.4kg
2013 11・14 145
* さ、いよいよ師走上旬での湖の本118発送へ、忙しさが増してくる。う十日ほどのうちに責了にしてと頼まれている。選集のことも堪えず頭にあり用意怠りなく。
手が痺れて震えて書字に難渋している。連絡等はメールで済まさせてもらっている。小松の井口さんへの昨日のメール、機械を明けて観て頂けますように。
2013 11・14 145
* 起床7:00 血圧143-70(50) 血糖値79 体重68.3kg
2013 11・15 145
* 起床9:30 血圧146-60(57) 血糖値90 体重68.0kg
2013 11・16 145
* 起床8:00 血圧136-70(57) 血糖値90 体重68.3kg 昨日今日 眼がぎらぎらギトギトして眼鏡がどれも役に立たない。
2013 11・17 145
* 起床8:20 血圧146-73(62) 血糖値79 体重69.0kg 体重増要注意 眼がぎらぎらギトギトして眼鏡がどれも役に立たない。
2013 11・18 145
* 「みごもりの湖」のルビふり、なかなか難儀、みるみる眼、視力が、乾上がってしまう。それでもやるべきは、やらねば。「湖の本118」の責了作業も発送用意も渋滞無く進めている。
2013 11・18 145
* 起床8:20 血圧140-70(58) 血糖値75 体重68.6kg
2013 11・19 145
* さ、今日はよく頑張った。もう眼はウロウロしてしまっている。やすみましょう。ではでは。
2013 11・19 145
* 起床8:20 血圧144-66(57) 血糖値87 体重68.2kg
2013 11・20 145
* 起床8:20 血圧139-75(55) 血糖値81 体重67.9kg
2013 11・21 145
* 起床8:30 血圧132-72(54) 血糖値81 体重68.0kg 午前 地元の佐藤眼科へ。点眼薬が不足してきたので。眼鏡は、遠い用二つ、室内用二つ、機械用一つ、読書用一つの六つを持っていったが、六つともが微細な差で出来ていて、新しく作ってみても役に立つまいと。そんな審判になるのだろうと行き渋っていた。両眼とも、とくに悪化の兆候は無いと。
* 往きは妻も一緒にバスで保谷駅へ、そしてタクシーで佐藤眼科まで。帰りは徒歩。お天気の良い裏道の農村めく家や林や杜や畑などを楽しみながら、途中石挽き蕎麦の「一喜」で昼食。旨い蕎麦で、酒もよし。家までの徒歩に五千三百歩とはめったにない記録で、流石に腰が痛んだ。気分はよかった。知らない保谷村が在るものだ。
それにしても開発か再開発か知らない、のどかな農村風景をぶち抜きに何十メートルもの道路が造られつつある。じつは自転車でそれを走れば佐藤眼科へは簡単に行ける。だが、便利がいいとは思いかねる。保谷は比較的なーんにもない平和な田舎だが、必要とも思われぬ大道路の暴力的な開発で、何が何やら分からないほど地理まで混濁している。朝日子が帰ってきても、無事には育った家が見つかるまい。
2013 11・22 145
* 今日も遅滞なく「仕事」が出来た。五千歩を歩いても来た。
2013 11・22 145
* 起床9:20 血圧134-71(58) 血糖値98 体重68.2kg
☆ ヒルテイ『眠られぬ夜のために』第一部 三月四日
完全に健康でなければ、立派な仕事はできない、だからなによりもまず、健康でなければならぬ、という見解を信じ込んではいけない。これは今日、多くの良い人びとの迷信となっている。 現代、肉体のことをあまりにも気にしすぎる。
病弱はすこしも善い事を行う妨げとはならない。これまで偉大な仕事をなしとげた多くが、むしろ病弱者であった。
それに、完全な健康をもっていると、必ずとはいわないが、精神的感受性の繊細を欠くようになることが実際少なくない。
あなたが健康に恵まれているなら、神に感謝しなさい。
しかし健康でなくても、そのことにできるだけ心を労せず、また妨げられないようにしなさい。
たんに「健康を守るためにのみ生きる」という考え方は、知性ある人にふさわしくないものだと思うがよい。
* 心底から賛同する。たしかに健康でいられることは「感謝」に値する。しかしたまたま健康でない者の、始終それを念頭に置きすぎること、それにより生きて在る大事な「時」を虚しくしてしまうことは、なるべくは避けたい。
* わたしは自分が癌に冒されないかと永くながく懼れていた。思い切って我から人間ドックにとびこんで、一発で胃癌と診断されたとき、ああ、とうとう…と思った、だが、ふしぎなほどわたしは深刻には動じなかった。身は、医学に無心にゆだねてしまおう、そのかわり可能な限り「仕事」をつづけ「楽しみ」もつづけようと、すぐさまその姿勢を自身に律した。いろんな泣き言は言うだろうが、言うてよい、だが病気とは「立ち向かう」まで。立ち向かうとは、気力で生き続けること。そう思い、そう二年近くをわたしは生きた。まだこの先、海とも山とも分からぬ道を辿っているが、その間に、湖の本は『千載和歌集と平安女文化』上下二巻、山折哲雄さんとの対談『元気に老い、自然に死ぬ』、『センスdeポエム』、『ペンと政治』上中下三巻、『作・作品・批評 濯鱗清流』の八巻を出版し、この師走上旬のうちに118『歴史・人・日常 流雲吐月』 も送り出す。A5判各册200頁の九巻。それとて湖の本はわたしの「仕事」の一部であり、ホームページの運営も欠かさず、文藝連鎖としての「闇に言い置く 私語の刻」も厖大量を欠かさず書き継いできた。むろん、創作も。そして体力を賭して歌舞伎を、余の演劇も楽しみつづけた。読書量は生涯での盛時に匹敵していた。
病気はつらかった。手術後に更に二度入院した。抗癌剤の副作用は想像を絶してきつかった。眼も歯も、むちゃくちゃになった。だが、だからこそ「立ち向かえた」と今も思っている。これからも、と、思っている。
* 朝から晩までサプリメントや女性の化粧品の広告がテレビ画面を席捲している。「健康病」「美肌病」という病気が21世紀を蔽っている。「金銭病」も「貪食病」もある。「これは今日、多くの良い人びとの迷信となっている。 現代、肉体(=善く生きるという実を伴わない欲望)のことをあまりにも気にしすぎる」と、ヒルテイは百年以上も昔に警告していた。どう生きるか、生きたいかの問題・仕事は抛たれているのだ。
* 二言目にはキリスト教の「神」の話になるのはヒルテイにとってはじつに当然必然なので、わたしはとやかくは言わず、その辺は適宜に按配して読んでいる。わたしは「神」のごときモノを無視も否認もしてはいない、それへの「信」を以て自身の生を預けてしまわないだけである。だからギシア神話も古事記の神話も中国やインドの神話もそれなりに興味や関心をもって読んできたしもっと読みたい。ミルトンの『失楽園』を予期した以上に面白く耽読していささかも閉口しないでいるのも、この偉大な詩人なりの「神と人間」とが感銘や納得を与えてくれるからである。
* まことわたしの命名した「健康病」の蔓延は苦々しい。サプリメントの氾濫だけではない、病気・病状・服薬情報のほしいままな氾濫に人は溺死しかけながら、日を追って正反対の示唆や情報を追いまくって狂犬のように輪をかいている。
そんな情報宣伝の担い手達に、芸能タレントが夥しく動員されている。
にわかに判定は下さないが、かつて芸能人の曰くにかくも軽薄に一般私民は踊らなかったものだ。いまや先生・指導者かのように芸能タレントが、クスリとつかず化粧品とつかず説法を垂れ流している。
芸能人には本職の藝を望んでいる。なるほど副業に励んでいる彼らはそれも藝の修業と心得ているか知れない、たしかに昔の大道芸や売り立て口上にはその気味があった。
しかし、今日、見ていると彼ら大多数のテレビに駆り出されてやっていることは、ただ大声で馬鹿笑いし、互いに馬鹿拍手して、七転八倒喚いているばかりに見える。五月蠅いだけである。
2013 11・23 145
* もうわたしの眼は霞みきっている。すぐにも二十四時。「木守」さんのメールや馬場さんの歌集を戴いて、少なからず気が晴れていた。
2013 11・23 145
* 起床9:20 血圧133-74(58) 血糖値91 体重67.4kg
2013 11・24 145
* 湖の本118発送K用意は進んでおり、『みごもりの湖』のルビ打ちも進んでいる。
あすは、夕刻、また歯医者に行く。月が変わると聖路加へ一日三科診察という一日掛かりの日がある。一日で済むとあとがらくになる。十二月の上旬は忙しくなるが、そのあとは、落ち着いて仕事に向かえるだろう。今は気を緩めること出来ない。
2013 11・24 145
* 起床9:20 血圧138-63(65) 血糖値90 体重67.7kg
2013 11・25 145
* 夕刻、歯科へ。もう出かける三時半から夕暮れのようにくらく、五時半に先生に見送られて医院を出たとき、沼袋は真っ暗。バスで江古田に戻り、「ボルボ」のカウンターで、家では呑まぬ事にきめた洋酒を、今宵はウオツカを楽しんだ。強い酒だが、それは美味い。ダブルで、三杯。久々にロシアの酒を堪能した。妻はお付き合い。気持ちよく西武線で保谷に帰った。幸い降られもしなかった。おそい夕食のあと、酔いに手伝われてきもちよくうたた寝しばし。
* 外は、風。そして雨。寒くはない。
2013 11・25 145
* 機械の画面が眩しくなってきた。
新しい湖の本が出来てくるまでに、めったにないことに一週間ほど余裕が出来、狭い上に狭苦しくものに、つまりは概ね書籍に溢れているのを少し片づけて、せめて東の住まいから西の物置きへ移動させたい。ただしこれがみな重い仕事になり、腰や脚を痛めることになる。ま、仕方がない。
2013 11・25 145
* 起床8:20 血圧124-65(57) 血糖値84 体重67.2kg 夜中左肩上腕の強烈な凝り・痛みがもう連夜のならい。睡眠を妨げられる。辛うじてエアスプレーで宥めている。 もう一つ。ふっと気づくと胸を掌でおさえていることが増えている。痛みではない、かすかな圧というか、重みを感じる。夕べのウオツカは身に沁みて美味かった。ダブル三杯でヨロツキもしなかった。それからすると、まだまだ食べ物の美味に嘆声を漏らすまでは行かない。
2013 11・26 145
* 起床8:20 血圧145-68(62) 血糖値97 体重67.5kg
* 機械の調子もわるいが、わたしの調子もすこし歪んでいる。機械はまともに始動してくれないし、わたしは日付を間違える。日付などどうでもいいと思っているならそれはそれだが、日付は軽いモノではない。年月日を正確にしておくことは、ある種の義務である。
機械の方は負担増の度を越えているのではないか。子機へ移せるかぎりは移す工夫をした方が良いと分かっていて、なかなか手が回らない。
2013 11・27 145
* 起床8:20 血圧138-66(58) 血糖値86 体重67.7kg
2013 11・28 145
* 起床8:20 血圧137-69(64) 血糖値91 体重67.6kg
2013 11・29 145
* 水道のトッパン印刷へ出向き、「選集」の為の初の打ち合わせをしてきた。デジタル パブリッシング サービスの安達昭俊氏も同席。「みごもりの湖」のルビ打ち原稿を預け、家に帰ってから、電子化原稿を仮入稿した。ひとまずのスタートともいえるが先途はまだ長い。しかし、本の中身の構想は成っているに近く、姿・形ではつまり函のデザイン等の問題が残っているだけとも言える。要するにイージィにはしたくないというに尽きる。小松から、「秦恒平選集」の題字が届くのを楽しみにしています。
美装本ということでは和歌山の三宅さんが「朱心書肆」の名で創って下さった『四度の瀧』が、ベテランのトッパン担当者の曰く、「完璧」の出来だった。そこまでは手が届くまいが、美装よりも「作品」として遺せる本にしておくのである。はかない「人の業」「紙碑」ではあるが、出だしも収めも私家版の作家としてきちんと全うできれば善い。何巻創れるのか、それはわたしの(妻もふくめての)寿命次第であり、有り難いことに建日子がよく頑張ってたすけても呉れるので、秦恒平の贅沢を、最期に味わわせてもらう。
* 昨日、散髪しておいた。ぼうぼうの蓬髪が白さを増して凄んでいたのを、なんとか静めてきた。新刊の発送前に散髪したりトッパンまで「仕事」用で出かけたり出来たのは、発送用意の作業を早めに早めに進めてたからで、それに「選集」のための仕事も重なっていた。仕事を集中して早くというのはムリになって行く、それよりも仕事の予定を長めに早めに立ててムダに休まないのがいい。
問題もある。
病気以前には、隅田川の橋を歩いて渡るなどと目論んだりし、一人でよく出かけては何かと食味を楽しんでいた、自然脚を運んで歩きもしていたが、去年から今年へ、杖にすがってのヨロヨロで、外出を楽しむ外出が全然失せた。ペンクラブの懇親会などまったく気が無く、ただもう聖路加病院やかかりつけ医院の受診と、歌舞伎座などの観劇・観能。ほかは、ゼロ。今日「仕事」の打ち合わせにトッパンまで出かけたのが、まったくの久しぶり。
これでは体を脚腰から鍛え直せない。
ひとつには、食欲は戻りつつあるのに、美味い感覚がしっかり戻っていない。辛い甘いの「度の過ぎた」のばかりを美味いと感じているようではいけない。ウイスキーやマオタイやウオツカがしみじみ美味いというのも、アルコールの高い強い度数に刺戟されているだけ。
* その代わり、本はよく読む。ただただ楽しく読む。新鮮な感銘を受けている。ただし眼は霞みに霞む。どの眼鏡もロクに役に立たない。
2013 11・29 145
* 起床9:20 血圧140-69(65) 血糖値朝食後一時間値161 体重67.2kg
2013 11・30 145
* きまりを付けねばならぬことは、付けた方がよい。
* 少なくも二つ書き進めている一つに、大事な書き添えをして、主題へ一段と近づいた。よしとしよう。
昨夜、途中で起きて機械に向かったりしたので、体も眼も疲労している。休んだがいいようだ。
2013 11・30 145
* 起床9:20 血圧131-70(62) 血糖値84 体重67.7kg
2013 12・1 146
* 気がかりにしていた階段の積み上げ本を西の棟に運び移した。強烈に左腰が痛んだが、ともあれともあれ予定通りに。
疲れて、知らぬ間に機械の前でうたたねしていた。五時過ぎ。
* 家にいると、少しの酒で睡魔を招いている。
2013 12・1 146
* 起床8:20 血圧139-62(62) 血糖値85 体重67.8kg 肩が痛む。それで目覚めると、あとが眠れなくて困る。眠れない夜はムリに寝なくてもいいのだとひるていは言うけれど、昼と夜が逆になるのは有り難くない。むしろ昼のうちに読書を楽しみ、就眠まえの読書を控えるようにしている。
2013 12・2 146
* 松野陽一さんの『千載集前後』にもしきりに教えられている。あ、これだ、などと気づくことが多いと、創作の仕事へいちだんと身が添うて行く。それが嬉しい。
それにしてもこの眼の霞みようはどうだ。どうするのだ。
2013 12・2 146
* 起床8:20 血圧159-78(64) 血糖値84 体重66.48kg 左肩が痛む。それで目覚めると、あとが眠れなくて困る。昨夜は、延々思案して戯れ歌など作っていた。半ばも寝たかどうか。
2013 12・3 146
* 明日の診察は、たっぷり時間がかかるだろう、しばらく築地へ間が開いていた。なんとか三時半ぐらいには解放されたいが。銀座か。思い切って上野の天庄か、浅草の米久か。それとも根岸の香美屋か。 食べるよりも、美術館か。身がもつかどうかだ。出先で降られないといいがな。
六日にはもう発送の力仕事になる。
2013 12・3 146
* 起床7:00 血圧139-66(60) 血糖値102 体重66.8kg
* 聖路加病院での生理検査を終えたのは午前十時。飲まず食わず、各科の処方箋三枚をもらい、すべての診察を終え病院から解放されたのが、もうほの暗い午後四時過ぎ。七十八の誕生日でもある冬至がもうちかいのだ。どこへ移動などしたい気は失せ、とぼとぼと築地を歩いて、また馴染んだ玉寿司本舗で「栄蔵握り」と純米の清酒一合、この酒が利いて、食べながらじいっと眼を閉じていたりした。楽しもうと予期した一切を顧みず、新木場から石神井公園止まりの有楽町線に乗ったが、石神井で下ろされなかったら乗り越ししたかも知れない。保谷で十数分タクシーを待っているうちに両脚が不自然に痛んで痙攣し始め、参った。来たタクシーに救われた。よほど疲れたらしい。
* 七七始終苦の一年は過ぎようとしているが、わたしは、わが家の正念場はむしろ来年だと気を引き締めている。わたしの体にも妻の体にも病害が待ち受けている。安閑とした気持ちでは乗り越えて行けないと考えている。屈したり負けたりしていられないのだ、妻にも建日子にもよく心得ていて欲しい。
2013 12・4 146
* 起床8:20 血圧141-71(69) 血糖値朝食前計れず 体重67.1kg やや鼻ぐずつき、妻もともにかぜ気味か。妻病院へ。
2013 12・5 146
* 昨日も、病院の外来で「小倉ざれ歌百首」を想うまま書き留めていた。もう四十首ほどになっている。本気でがりがりやる仕事でなく、「待つ」ののにがてなわたしの気晴らしにすぎない。ほんのすこし戯れにまた書き出しておく。
春すぎてなにはの夢も色さめし
夏の日ながに酒くむわれは
あしびきの山つ瀬わたすかけ橋の
こころ細くもひと恋ふるかな
田子の浦にうちもさわがぬ白浪や
たがひそめにし恋のふかみぞ
かささぎの渡る夜空のかけ橋に
われ待つ人の亡きがまぼろし
これやこの往きて帰らぬ人のよの
つきぬ怨みの夢見なるらむ
* 妻もわたしもかぜ気味か。明日早くからの発送作業をぶじに務めたいが。こんなとき手助けをたのむアテのないことが、いっそわれわれ水入らずの幸せなのであろうよと思っている。
2013 12・5 146
* 起床7:00 血圧136-64(66) 血糖値93 体重67.8kg 就寝中の左肩上腕の痛みきつく、夢中にエアスプレーでなだめる。
2013 12・6 146
* 起床9:00 血圧138-65(63) 血糖値90 体重67.1kg 昨夜は十時に寝た。十分の睡眠で朝起きの視野には、例の歪みがほとんど無かった。だが、生活時間が経過するにつれ異常は露骨になる。つまりは、眼精疲労に関係するか。
* 今日も奮励努力。晩食まで、ほとんど休まず。かなり、へとへと。作業していても手元が霞んでよけいに疲れた。今夜も早めに休みたい。
* 池内淳子がマドンナの「寅さん」を観ていて切なくなり、うたた寝した。疲れきったか、眠くてならない。何か書こうという気もでない。
2013 12・7 146
* 十二月八日 日 真珠湾奇襲72年
* 起床9:00 血圧140-73(63) 血糖値91 体重67.2kg 前夜は疲労困憊のままはやく床に就いたが、なんと夜中五度も尿意、加えて左肩の痛みに安眠を妨げられつづけた。
2013 12・8 146
* 晩は、鬼平ものの小味な丁寧に創った時代劇を二本観ながら、補充発送の用事をしていた。吉右衛門、梶芽衣子、また柄本明といった役者にめをとめながら。明日には、ほぼ発送の用を終えられそう。肉体労働にも集中すれば出来ると分かっても、しっかり疲労もした。かぜ気味に悩んでいる妻にも重いしごとを手伝わせ、気の毒だった。感謝。
2013 12・8 146
* 起床8:40 血圧135-73(66) 血糖値97 体重67.1kg
2013 12・9 146
* 起床7:40 血圧145-72(70) 血糖値 体重67.4kg
2013 12・10 146
* 流石にこのところの疲れもどっと来て、用心に越したことはないと、日比谷から家までタクシーを使った。
血圧の上が、50を割り込むような数字も出て驚いた。仕事などみな休んで床に就き、荘子、ギリシア神話、アイルランド、オコナーの短篇、椎名麟三、八犬伝、ヒルテイなどを読んでから寝入った。
2013 12・10 146
* 起床8:30 血圧152-77(75) 血糖値94 体重68.1kg
2013 12・11 146
* 一等近用の眼鏡がなんと破損。どうすんの。
2013 12・11 146
* 起床8:00 血圧151-71(60) 血糖値87 体重68.1kg はっきりと風邪。声は嗄れ、鼻も喉もよろしくない。何を食べても美味しくなく、食欲を喪失し、食事そのものが詰まらない。酒を入れると、すこしだけですく眠くなる。いちばん近い用の眼鏡を壊してしまった。眼は常にヒリヒリと乾き気味。ま、それならそれでそれらしく受け流しながら。
2013 12・12 146
* 起床8:00 血圧145-80(56) 血糖値83 体重68.2kg 風邪。声嗄れ、鼻も喉もよろしくない。眼もよろしくない。少しずつ少しずつ元気へ向かっていると自身を鼓舞し人にも告げながら、本当のところ、体調の停滞感を覚えている。
2013 12・13 146
* 風邪が好転しないので、歯科往きを歳末に延期。夕方、二時間近く寝た。すこしでも酒類を含むとうたた寝してしまう。してしまうのでなく、うたた寝が出来るという風に受け容れている。寝るのはいい。
2013 12・13 146
* こんどの『歴史・人・日常』わたし自身にも面白くて読み返し始めるとついついいつまでも読んでいる。文学も歴史も本当に好きで好きで今日まで来た。
残念なことに、いま、味覚があまりに弱い。これは淋しい。「坐忘」に遠く未だし。
2013 12・13 146
* 起床9:10 血圧136-67(82) 血糖値計れず 体重67.7kg 風邪。声嗄れ、咳く。鼻も喉もよろしくない。眼も乾いた感じでよろしくない。少しずつ少しずつ元気へ向かっていると自身を鼓舞し人にも告げながら、本当のところ、体調の停滞感を覚えている。寝床から起きあがるのに杖がいる。体に筋肉が戻ってこない。
2013 12・14 146
* 起床9:10 血圧135-71(72) 血糖値96 体重67.0kg 痰が切れかけるなど風邪気味ややに治まりつつ。
2013 12・15 146
* 「ペン電子文藝館」の同僚委員だった方からおいしそうな肴を戴いた。じつは、このかぜ気味の中で食味をほぼ全く喪いかけ、食欲すら失せていて参ったなと思っていた。おいしそうなものに、どうかして美味しく手が出るようにと願わずにおれない。
2013 12・15 146
* 読書の楽しみは少年の昔から、ほぼ生来のもの。もう一つの楽しみ、能・歌舞伎・演劇などり舞台好きは、いわば人生の所産。ことに、いつ頃からであるか、妻が、ほとんど見向きもしなかった歌舞伎にぐんぐんと身を乗り出してきてからで、観劇は一人でよりも隣席に連れのある方がなにかと喜ばしいのである。海外へも出ず国内の旅さえ控えがちにしてきた我々が連れ立って楽しめる歌舞伎や新劇は格好のばになった。
太宰治賞を受賞し作家生活に入ると程もなく、わたしは、本間久雄さんという読者とのご縁から、俳優座劇団の公演を観に行くようになり、いつしか劇団から毎回の公演に招待されるという嬉しい慣いが今日にまで続いている。それどころか加藤剛主演での漱石原作「心 わが愛」の脚本まで書かせてもらった。たいそう興味深い体験だった。後には、つかこうへいの弟子としてデビューした息子秦建日子が自作・演出する小劇場超満員の芝居も応援と批評かたがた楽しんで観に行くようにもなった。
俳優座との縁よりなお少し早く、歌人で喜多流の馬場あき子さんの手厚い手引きで、まず喜多流から、東京での能・狂言を楽しむ生活も始まった。喜多(実・得三、節世、昭世ら)、観世(榮夫)、梅若(万三郎)らの能をそれは沢山楽しませてもらってきた。
歌舞伎は作家生活に入ってからときおりには観ていたが、妻が一緒に歌舞伎座や国立劇場に着いてくるようになって、一気に爆発的に歌舞伎づけになった。歌舞伎を観ないつきなど無いほどよく歌舞伎座へ、国立劇場へ、演舞場や明治座まで、さらには大阪・京都・名古屋へまで脚をのばすこともあった。
わたしは、いわゆる通ではまったくない。能でも歌舞伎でも新劇でも、何の蓄えもなくただ好きで観るだけのど素人の分際で、好き勝手に褒めたりくさしたりの好き勝手をさせて貰っている。最低限、妻と二人で面白かったりつまらなかったりするそれだけで楽しんでいる。多年、がんばってきた自分たちへのボーナスだと思っている。幸い高麗屋さんとも松嶋屋さんとも親しみのご縁が出来て、なにかと有り難いお世話になっている。お世話になるのをさえ喜んでいるような次第。
大病の前は、もう一つ、飲んで食うというたのしみを大事にしていたが、これが、まだまだ情けないほど回復していない。案外にそれが善いことかも知れないし、よくないのかも知れない。
ともあれ、十九日には松本紀保らの「治天の君」という芝居を楽しみ、誕生日には歌舞伎座へ。
もう一月歌舞伎座の通しの座席券も届いている。二月には染五郎らの昼夜二つの通し狂言が待っている。中村福助の七代目歌右衛門襲名は実現するのだろうか、からだをしっかり直して溌剌とした出世襲名を期待する。三津五郎にも仁左衛門にも早くよくなって復帰して欲しい。
2013 12・15 146
* 起床8:20 血圧149-74(70) 血糖値94 体重67.1kg ほぼ痰は切れ、洟だけに。熱もない。このところ朝の血圧が高潮気味。眼は要は集中した酷使にならず、仕事を休み休みするのが大事と思われる。便秘や下痢は自覚していない。
2013 12・16 146
* 起床8:20 血圧133-65(60) 血糖値84 体重67.7kg かすかに喉もとに灼ける感じ。そして眠気。心身起動しない。
2013 12・17 146
* 視野が霧のように滲んで、みんなウソのよう。役に立たぬ眼鏡をはずし、指先をつかって目元のジャリつく目やにをこそげ落とすと、一瞬視野が明るくなる。ハイパージールを点眼すると短時間だがクリアになる。
2013 12・17 146
* 起床8:20 血圧143-77(66) 血糖値77 体重67.6kg まだ風邪薬も連用している。
2013 12・18 146
* 起床8:00 血圧134-65(67) 血糖値90 体重67.4kg まだ風邪薬も連用している。明け方、喉とも鳩尾とも想える辺にかすかだが灼けつく感じ。水分を入れる。排痰、排洟、盛ん。熱はない。
2013 12・19 146
* 芝居行きをキャンセルしたぶん、終日気もゆっくりといろいろ出来た。有り難かった。
2013 12・19 146
* 起床11:30 血圧135-66(70) 血糖値95 体重66.9kg 排痰・排洟多量 發熱なし。
2013 12・20 146
* 雨しとど。雪の地方も多いという。
始終苦の七七歳を今日終え、明日、七十八の誕生日を迎える。
2013 12・20 146
* 終日、楽しみ半分の仕事にうちこんでいた。よく雨が降っていた。雨の中を自転車で郵便物を送りにも行ってきた。
もう十時半。目はまったく霞んでいる。機械から離れることに。
* 明日七十八歳の誕生日は、歌舞伎座の夜の部へ入る。
2013 12・20 146
* これやこの冬至の朝にまた一つ齢を積んでそれがなにごと
七十八 階段を上ったとも降りたとも坐ながらにみな忘れたがよし
また一つ歯の欠け落ちしをかしさに昨日は捨てつ明日は思はず
* 起床9:30 血圧141-68(62) 血糖値84 体重67.0kg 排痰・排洟多量 發熱なし。肩の痛みやや楽。
* 赤飯で誕生日を祝う。
2013 12・21 146
* 起床9:30 血圧145-74(62) 血糖値81 体重66.9kg 排痰・排洟多量 發熱なし。
* 妻の体不調、軽微ながら続いている。夜中利尿投薬、安定剤服用で熟睡、朝に至る。
2013 12・22 146
* ずうっと仕事していて、十一時廻った。もう眼がかすかに痛む。
2013 12・22 146
* 起床8:00 血圧135-66(61) 血糖値75 体重67.1kg 洟頻回。
* 妻の体不調、軽微ながら続いている。わたしの体調も何となく不安定に思われて元気がない。朝からこつこつ仕事を続けていると眼のなかに火花が散るよう。食欲も無い。なんともいえず、情けない。今井清一さんの『浜口雄幸伝』 ゆりはじめさんの『太宰治』も読み始めた。
もう今日は限界に来ている。寝てしまおう。
2013 12・23 146
* 起床9:10 血圧149-72(59) 血糖値92 体重67.0kg このところ朝食は卵納豆と紅茶、ヤクルトだけで済ましている。食後かなり多種類の錠剤を服し、いっとき腹の鳴るような違和感がある。なんとなく腹がひ弱い感触があり自信がもてない。元気が感じられない。
2013 12・24 146
* 食欲うすく、曰く謂いがせたく体調すぐれない。床についていても、異様におちつかず、逃げ出すように床から出たりする。『太宰治』『浜口雄幸』というじつに正反対の人物論を読んだりするのもわたしの精神の安定を阻害するのかも知れぬ。起きていても横になっても、ひどくからだ具合が悩ましい。酒を飲んで寝入ってしまうのがいいような気がする。幸い、二十七日に歯科へ行く以外に外への用事は無い。休んでいていいのだ。仕事を休んでいてもいいのだ。
* 幸い、妻の体調は今日地元病院での診察と対応とで落ち着きをみせている。それにホッとしている。
2013 12・24 146
* 起床8:15 血圧143-71(57) 血糖値93 体重67.3kg 長時間寝たが左肩・腕の痛みに目覚めがちで夜中リーゼを服用。
2013 12・25 146
* 起床8:30 血圧144-75(63) 血糖値78 体重67.7kg
2013 12・26 146
* まだ七時半なのに、眼が、どうにもならない。機械の画面がへんに油ぎってぎらつき貸すんでいる。もう、やめよう。
* だが、また仕掛かりの小説に向き合う。疲れると田能村竹田や保元物語などを読む。こんなことでは眼はムリをするばかり。最近用(読書・読字)の眼鏡枠が壊れてしまい使えないのも辛い。もう暮れも押し詰まったし。と、いううちに、また左の奥の上で歯が欠けて落ちた。いやもう、ハナシにならない、可笑しくさえなってくる。七七歳は始終苦であったが、どうやら七八歳は七転八倒か。せめては七転び八起きと願いたい。
2013 12・26 146
* 起床8:30 血圧153-77(67) 血糖値79 体重66.9kg 一頃に比し血圧は高めになっている。血糖値は安定、体重は67kg台を半ばにコントロールしている。手先のジンジン感残っている。排便排尿は良好と思う。不自由は視力の動揺と視野の滲み・ギラツキ。眼鏡のどれもが安定しては役に立たない。眼科学とは検査と手術と眼鏡処方だけで的確な「治療」は無いものか。
2013 12・27 146
* 今日はこれから夕方にかけ今年最期の歯医者通い。歯がまた欠け落ちているのも放ってあった。いささかヤケクソのように、どうなとなれよやいなどと吾と我が身を嗤ってしまう。いや笑ってしまう。
* もう何本も抜け落ちそうな歯がありますと。来年も歯医者、眼医者通いが欠かせない。
帰りに妻もいっしょに江古田の「ボルボ」に。わたしは先日と同じにウオツカを二杯のみ、妻はなんだかべつのカクテルを頼んでいた。保谷へ戻ってからも、久しぶりに寿司の「和可菜」へ。いい肴を二三度も切ってもらい、酒。兜煮も煮物も出た。ほんとに久しぶり、いつもこの店には近年出前を頼んでいる。開店の頃から、もう何十年の付き合いだろう。いい気持ちで家まで歩いた。
毎晩のように、黒いマゴに、二人がかりで輸液してやる。
藤田まことが亡くなって北大路欣也に代わった「剣客商売」を観た。なんだかまだぎごちない。それよりも舟の出る江戸郊外、隅田川のなつかしい景色に魅された。
二三日前だったか、思いつきで、録画してあった「氷壁の女」という、フレッド・ジンネマン監督、ショーン・コネリーら主演の映画を観た。世界はあまりに違っていて共通の何も無い今夜の「剣客商売」だったが、何かしらフッと感じ合っているものが有った。
* 生きること。死ぬること。微妙に火花を散らしてわたしをここのところ揺すり立てている。
2013 12・27 146
* 起床9:00 血圧131-67(66) 血糖値89 体重67.0kg
2013 12・28 146
* ふんばって、なんとか元日に息子等が雑煮を祝いに来て畳に座れるようにと、姑息きわまる片づけをした。草臥れた。このごろ、腹部不穏に無力・脱力感を覚えることが多い、水分を飲んだり、食ったり、服薬したりしているうち、腹が鳴り出したり力なくなったりする。気にしないことにしたいが、気にならぬとは言えない。
2013 12・28 146
* 起床8:30 血圧142-76(65) 血糖値86 体重67.3kg 夜中に何度か咳き込んでいた。とくに朝の飲食・服薬時、腹中に空虚な不快感触が決まって有る。それが食欲を抑圧するが、たいていの場合不快感じたいが便意であるかのように排便に結びつく。便に異様な何もない。腹感覚は、ほぼ終日いつも「頼りない」。
2013 12・29 146
* 起床8:30 血圧129-72(66) 血糖値83 体重67.5kg 就寝前のりーぜ一錠が効いて朝まで眠れた。
2013 12・30 146
* 食事が気分良く喉を通ってくれない。それでいて食べるとすぐ下腹が張る。
霞みに霞んだ眼で「仕事」したり、本を読んだり。そのためにいくつもの眼鏡や補助レンズや目薬を頻繁に使い分けている。やれやれ。それでも、気を励ます気乗りの仕事をし続けている。
隣室で妻のピアノが鳴りだした。黒いマゴ、すこし元気か。よく甘える。そばにいてくれとセガむ。
2013 12・30 146
* 起床8:30 血圧129-72(66) 血糖値83 体重67.5kg
2013 12・31 146
* 有元さんに頂戴した「八海山」を九日で、しかと頂戴した。美味かった。
今日、小田さんに頂戴の「近江の美酒」の封を切った。美味い。ひょっとすると今日飲み干してしまいそう。気分良く酔って、いまはキイを押しながら半分余はまなこを閉じている。
いま隣の大画面では映画「ディープブルー」を映し続けている。好きな、しかし半ばは深い畏れをさそうあまりに美しい海の映像である。よくも撮ったと思う。
今真向かっている機械「NEC LaVie」と、映画を映している大画面の「DELL」(子機)と、ソニーの小さい精鋭機(別機)とを、いちおう「併用」しているが使いこなせているのではない。子機も別機もさしたる役には立てられずせいぜいバックアップにしか使えていない。いつまで機械を使い続けるのか、なにもかも一切手放してまったく別の最老後を迎えるのか。
* 機械の前でいつしか居眠りしていた。
2013 12・31 146