母と『少年』と    秦恒平

        なにがきっかけであったのか、中学一年時分から、私の通学鞄には余分に四冊のノートがいつも入っていた。詩と短歌と俳句と散文を随時に書きこむためだ。概ね励行していた。しかし三年生時分には一冊に減って、短歌だけが […]