ぜんぶ秦恒平文学の話

身体のこと 2021年9月まで

* 起床 8:30 血圧 157-86(54)  血糖値 90 体重 60.5kg
2021 1/1 230

* いい、寝覚めであった。

* 妻と二人で祝った元日は初めてではないか、三月に新婚の翌年は京都へ帰っていたろう。以降は子供たちが生まれていた。

* 建日子の好きな母の白味噌雑煮を、一緒に祝いたかったが、コロナ用心はお互いに欠かせず。大晦日の都の感染者数、一気に千三百を大きく越していた。用心は、欠かせない。

* 年賀状も例年のように貰っている。

* 仕事も、やすむ気はなく、いつものように過ごす元日、口を衝いての歌も出ないが、常なりで宜敷く。
2021 1/1 230

* 年賀状 午前午後にたくささん戴く。懐かしいお名前、多く。
まあ、しかし、皆々さん、コロナ、コロナ…。
返礼は、申し訳なく、失礼させて戴く。とにかくも休息の必要な、ぐたぐたの体調、潰れて仕舞うわけにゆかない。

* 昼食後 二時前まで 機械の前でうたた寝。いくらでも寝られる。いまや、「寝るぞ妙薬」であるまいかと。同じなら、からだを「横に」した方がいい。

* 夕食のあとでも、所に就いて読書を楽しむ。『史記列伝』 『荘子雑篇』 『神楽歌・催馬樂』 『宇治十帖』 『西 鶴置土産』 レオン・ブルム『結婚について』 トールキン『指輪物語』 ヒットラーのチャーチル誘拐策戦を書いた、ヒギンズの『鷲は舞いおりた』 わたく しの『オイノ・セクスアリス ある寓話』第一部 読んでいる分には、目先がどう変わろうと、変わりなくどんどん読める。身体のネジは至る所緩んでて、食欲 無く、お酒は飲める。
2021 1/1 230

* 起床 8:30 血圧 170-88(56)  血糖値 117 体重 59.9kg
2021 1/2 230

* 建日子が、メールで新年の挨拶。一緒に彼の好きな京の白味噌雑煮を祝いたかった。
今年も盛大にお努めあれ。
2021 1/2 230

* 食欲乏しく、妻がせっかく心遣いの用意の料理のいろいろに手が出ないのは、気の毒、申し訳ない、戴いて取っておいたシチリアのワインが 美味い。日本酒は名酒がたっぷりとあり、熱量は十分足りていると謂えよう、ただ自転車でポストへ走っても、ややユラリと危ない。幸い人出には会わないが。
校正に疲れたので、しばらく横になる、と、云いながら、録画しておいた、日本列島の地学的検討の見事な映像に魅入られていた。夕食も済ませたので、休みたい。

* 睡れはしないので、床で、読書。
2021 1/2 230

* 起床 9:20 血圧 154-76(68)  血糖値 99 体重 58.75kg
2021 1/3 230

* 三ヶ日のお雑煮を無事に祝い終えた。

* コロナの蔓延は足取りを早め、都知事また近県知事らは揃って政府に強い対策を迫り要請したが、経済再生大臣は言を左右にして聴かなかった。國に、菅内 閣にその気が無いなら、自治体の長に権限を譲渡すべきでないか。菅とその配下とは、無力・無策・無責任のまま国民の健康と命の行方を放置し傍観するのか。 打つ手が持てていないまま、やり過ごすという保守政治最悪のていたらくと批難は免れない。
2021 1/3 230

* 五時半。疲れで、視野が滲み崩れて来た。休息しか無い。

* 七時前 欲も得もない、もう機械からはなれる。疲れた。三が日、通過。
2021 1/3 230

* 起床 9:15 血圧 127-82(79)  血糖値 78 体重 58.6kg
2021 1/4 230

* 日々に寒気が加わって行くに連れ、コロナ・ウイルスは生気をたかめ、われわれの危険は刻一刻と加わってくる。
國を守り抜くのは、古来、若者であった。あさはかに事態をあなどり浮かれて徘徊と会同を快として胸をはっているよう若者たちを、コロナ禍だけでなく、国家の近未来にせまる危険のためにひとしお危惧するわたしは、過剰であるだろうか。
2021 1/4 230

* やはり、午後、二時間近く寝入ってしまった。
夕食の気になれぬ。胸焼けが射し込むよう。
2021 1/4 230

* 起床 9:10 血圧 159-71(64)  血糖値 83 体重 59.06kg
2021 1/5 230

* 日脚の速さに、内心驚愕、老いの感度か。
2021 1/5 230

* ときに胸へ射し込んでくる重苦しい痛み、また肩へ錐を刺すような痛みがあり、食べ物が、腹部中央、いぶくろが全摘されて食堂と十二指腸が繋がれた交点 のあたりでいったん停頓するのか、ときにのど元へ戻ってくるような苦悶がある。ものが、へそより下方へ順調に移動してくれるとすこしはラクなのだが。全身 の意外な箇所でときどき閃光のような痛みや違和を感じる、が。
ま、それでも二期胃ガンの発見(正月五日の人間ドックだった。)そして二月全摘術後、九年になろうとしている。以来、さしたる大事なく来れたのを感謝している。たくさんな仕事をさせてもらえた。
2021 1/5 230

* 起床 9:50 血圧 149-80(73)  血糖値 86 体重 58.6kg
2021 1/6 230

* 夜前は、三時過ぎまで本読みに耽った。ブルーライトを裂け目と視覚は甦る、これは、ホント。もう永い体験が明確にそう告げている。

* この私の機械部屋つまり仕事部屋ないし私室は、東京間の六畳。「方丈」と行かない。機械をあけて、それでも「方丈」と美しい二字があらわれると全身に 筋金がとおる。この「方丈」を心底愛している。此処でこそ死にたいと願っている。すばらしく賑わい陽気にあふれている。何十年かけて温かに賑やかに居心地 よく創ってきた私の部屋だ。

* 体調は容易に調わない。師走の十日頃、二十一日の誕生日まで生きてられまいかと謂うほどヘタッていた。
いまは、すぐ斜め目の前で、すっかり気に入りのジャズが歌い続けている。
2021 1/6 230

* 二時半。椅子のままうたた寝していた。転げ落ちるゆとりもく。

* 明日ははや、七草粥。十日過ぎには善哉を煮、十五日は小豆粥の雑煮を祝う。子供の頃いらい、ほぼ、欠かしたことのない我が家の習い。

* なににも手を付けず呆然としている。心身が活気をむしろ拒んでいるそんな体調。逆らわないでいる。
2021 1/6 230

* 七時 寝潰れていた。少し寒気。なんとも謂えず気分悪い。落ち着きたいのに、くだらないことで、いらつくのも毒。病気を我から持ち込むようなまねはしたくない。寝た方が良いだろう。
2021 1/6 230

* 起床 9:00 血圧 169-81(68)  血糖値 98 体重 59.4kg
2021 1/7 230

* 体調すこぶる悪しく、寒気も。頭重も。寝入るのが何よりか。心身共に懈い。
2021 1/7 230

* 起床 8:20 血圧 145-81(66)  血糖値 101 体重 58.5kg
2021 1/8 230

* 牛のように平静に 注意深くあること、それが今、一等肝要かと。上の方に掲げた、薫の牛も 土牛の牛も好きじっと見入っている。

* 寒風の中、手袋なしで自転車で、ポストへ。手さきが切り刻まれるほど痛く、ほんの七八分のことなのに、がっくり疲労。
寝入ってしまった。
からだに力なく、ともすると両の肩から息苦しく体力が失せる。
気張らねばいい。睡ればいい。ぜひ急がねばならぬ何もないのだから。
しかし、昨日、再選に負けたアメリカ現職大統領トランプの露わな使唆で、無数の暴徒が議事堂の議会内へ乱入、死者も出た騒ぎは、まさに「末世」と出会っ た衝撃で、とてもよそ事と思われず、私の生気までも傷め奪われたほど。思うだに凄い。私は「凄い」という形容は死相を帯びていて大嫌いなのだ、だが、凄 かった。私は、疲れた。
2021 1/8 230

* 六時過ぎ、寝入っていた。

* 送ってもらった「私語20」全部を別フォルダに保管した。忝なし。

* 八時になる。もう、今夜も 機械から離れます。暮れからこっち、『史記列伝』や『柳北全集』のような堅い難しい本とべつに、通俗の読み物も「鷲は舞い 降りた」についで、じつに久々に「針の眼」も読んでいる。「北壁の死闘」「女王陛下のユリシーズ号」とともにこの手のものの秀作として書架へ残していた四 冊め。なかでは「ユリシーズ号」が傑出した名品だが、他もゾクゾクとしておもしろい。四冊目、よみあげて仕舞おうと。
2021 1/8 230

* 起床 10:10 血圧 130-70(76)  血糖値 79 体重 58.4kg
2021 1/9 230

* 高城由美子さんから、織機で織り出す用意と技倆と喜びとを、写真もそえて詳細に教えて頂いた。頂戴した膝掛け、しづと重みあり寛かに膝うえから脇へも居流れてまことに温かい。
けさは、暖房していてもこの「方丈」ひとしお冷える。つかむマウスが痛いほど冷たい。
2021 1/9 230

* いま宵の六時。五時まで寝入っていた、目覚めての気分の重苦しさ、異様。今日は日のあるうちの大方を床に就いていたが、腹部に感じる気分のわるさ、ど うにもならない。たった一字二字の超級難漢字の訓みを見つけ出すのに、へとへとに目も気も疲れ果てる。とても何も食べる気がしない。われから招いた仕事、 乗り越えて行くしかないが。
晩も、寝てしまおうと思う。
2021 1/9 230

* 起床 8:15 血圧 175-89(76)  血糖値 92 体重 58.8kg
2021 1/10 230

* 寝起きがやや快かったので、思い切って、朝湯を遣った。ケン・フォレット『針の眼』という、ナチス独逸の英本土へ潜入スパイを的に描いた恐怖読み物。 『鷲は舞い降りた』より一段と恐怖のスリルに満ち、この手の本としては『鷲』とともに、またボブ゛・ラングレー『北壁の死闘』とも並んで秀作と認めずに済 まないが、この『針の眼』は燃え立つ恐怖にカナリの不快感もともなう。『北壁』には山の闘い、ことに『女王陛下のユリシーズ号』には、北極の酷寒と荒波を 巻き上げる気候の激しさの中での凄絶そして孤独を極めた海戦が、艦長卓越の存在感と共に崇高な感動を呼び起こすけれど、『針の眼』は、繰り返し読みたい欲 望を気持ち悪くはねのけて来る、それでも巻を擱かせず読ませるのだが。引っ張られ引っ込まれることに不快感が絡んでくる。
一つには、これらはみないわば英国とナチスドイツとの死闘なのだ。総統ヒトラーやゲシュタポを率いるヒムラーのような無残に冷酷な怪物の影の怖さ、不快さ。
彼らに比して英国のチャーチルが崇拝に近く敬愛されていることにも感慨をもつ。
2021 1/10 230

* ケン・フオレットが二十九歳で一九七九年に書き下ろした長編小説『針の眼』の凄みに終始引きずられて、読み切った。読み切ってしまわないと、ヤッテラ レナイと思うほどの凄み、魅されもされながら早く離れたくもあった。『女王陛下のユリシーズ号』には藝術性の感動と凄さとに満たされていた。上に挙げてお いた他の三作は、ひたすら凄かった、ときに不快感を吐き出したくなるほど。それにしてもたいしたストーリイ・テラーたちだ。
読み疲れた。からだに良くなかったと思うナ。
じつは、もう一冊、題は忘れたが、英独戦争ではなく、アメリカ本土を舞台のイスラエルなど中東のひそかな死闘に原水爆のからむ一作も敢えててもとに残し 置いたはず、西棟二階の文庫本書架にあれば、ついでだから、この際、アレも読んで置こうか、そしてもう読み返す機会、あるまいと思う。未練の残るモノでは ない、一冊だけ残すならアリステア・クリスティーンの『女王陛下のユリシーズ号』か。
2021 1/10 230

* 八時。
この、かなりキツい疲労感のまま、正月も十日過ぎた「明日から」へ、気を入れて踏み出さねば。
2021 1/10 230

* 起床 10:45 血圧 152-72(70)  血糖値 93 体重 58.45kg
2021 1/11 230

 

* 正午過ぎ。冷える。六時ころ手洗いに立ち、そのあと、安眠していた。安眠できるときは それに任せる。午まえ、「八島」那須語りのヒラキを聴いた。小気味よく、めでたかった。「那須語り」を小口で仕掛かりの作を思い、そこへも顧みたいが手の 着いた仕事の多さに苦笑もする。ま、呼んでくれる声の間近なモノへ身を寄せるということ、これは仕方なくまた理に合っている。

* すこし空腹。「方丈」の部屋の暖まるまに、ちょっと階下へ。
2021 1/11 230

* 八時前。夕食後も寝入っていたが、目覚めてなお、不調。ひたすら休む方へと生活を切り替えるしかない。それでも、面白い小文献を二つ見つけ書き取っておいた。
要は、暖房していても、寒いということ。寒気に掴まらぬよう。
ニュースを見聞きしていても、緊急事態といいつつ首をかしげる行事や人出は幾らも。緊急感の共有はあまりにルーズに緩んでいる。つぎからつぎへ手を打ち 続けねばならぬ政府の対応の間遠いゆるみが怖い。菅政権は、コトを半ば投げ出したまま「政権維持」の方へ姿勢が崩れている。総理の目つきは、半ば宙に浮い て方向感覚を喪っているのでは。「自治体の首長たちが賢く聯合」して政権を真っ向刺激し、悪「ガス」をこの列島から抜き去るべく動かして行かないと、陰険 なコロナ禍はさらに大きく執拗に燃えさかる懼れあろう。
2021 1/11 230

* 起床 8:30 血圧 141-77(75)  血糖値 103 体重 58.3kg
2021 1/12 230

* 「私語の刻」が永すぎたなあと思う、私語と謂うより「樂書き」なんです。政権を譏っているより衛生的。やがて正午。朝、口にしたのは、和菓子一切れと熱い煎茶。腹は、空かない。
2021 1/12 230

* なにしろ ガンバリ抜くしかない今日この頃、多少シンドクても、時節柄の運動不足からくる栄養失調と思い、あきらめている。幸いに、生活費を惜しんでいるわけでない。
高校の頃、日に15円の昼飯代を親にもらい、昼飯は食わずに金を貯めて、創元社刊の「谷崎潤一郎作品集」六巻を手始めに買った嬉しさ、よく 覚えている。また出始めた角川書店版の『昭和文学全集』を、横光利一の『旅愁』初売りから全巻、小遣い貯金だけで買いそろえたのも思い出す。なぜだか「秦 の一生飯」ともあだ名されてながら、「食を抜いて本代を貯める」のが生き甲斐のような青春があった。大学で出会った妻とのデートも、ひたすら「京都」を歩 く歩く歩くだけ、せいぜいが嵯峨や鞍馬や稲荷へ郊外電車で、あげく、廉いラーメン屋で、卓にあれば味の素をたくさん振りかけて食うのが、ま、精いっぱい だったが、十分だった。

* 五時前。自然薯を磨ってもらい、外国産らしいソーセイジを少し切ってもらい、国産の甘みのワインを少し、夕食を終えてきた。とくに相撲にも惹かれず、機械の前へ。
使用していない、というより使用法ののみこめてない大きなスクリーンの機械をいじっていたが、何を納得したかということもなく、時間を潰していた。25 度暖房していても、脚が冷える。高城さんに戴いた織りの膝掛に助けられている。冷えるとかすかに頭痛もする。一年で一等寒いのは二月が常識だった、常識通 りだと今年の二月には恐れ入るだろう。
2021 1/12 230

* ああ。もう、八時になって。なんと…。八五老の目が濡れている。

* またうたた寝に嵌っていた。十時過ぎている。
2021 1/12 230

* 起床 10:50 血圧 149-73(78)  血糖値 82 体重 59.35kg
2021 1/13 230

* ちいさな、しかし烈しい争闘の物音でめざめた、ときどきお決まりの「マ・ア」争議。ともすると外へ出たがるアコを、用心ぶかいマコが止めようとして起きる烈しい取っ組み合い、巻き込まれて妻が脚に怪我したこともある。

* わたしはというと、八時すぎに目覚めたが、そのまままた寝入っていた。正体の崩れそうな体調の違和に、やがて一時になろうというのに衰弱のまま、い る。トーサン好きなマコは、この部屋へ連れてきてある。ソファの「巣」から、わたしの背中をみている。いつものジャズが静かに、わたしは左側頭部にかすか な不快感のまま、キイを押している。地球にはコロナの悪風が吹き荒れ、日本國のウスノロめく失政は恥しらずに紙風船よりかるい言葉で言い訳すらロクに出来 ない。
2021 1/13 230

* 起床 10:50 血圧 149-73(78)  血糖値 82 体重 59.35kg
2021 1/14 230

* 秋石の「蓬莱山」長軸 そして土牛の、薫の、牛たち。 叡智と沈着の「丑」歳が、より穏やかな日々を重ねますよう願わずにおれない。私の思いでは明日 十五日に小豆粥の雑煮を祝って今年のお正月は終える。少なくももう数ヶ月はコロナに備え堪えてすごさねばならないだろう。

* 「湖(うみ)の本 151」の「ルビうち初校」に精を出す。目が痺れる。その一方で「マ・ア」のこの部屋を好んで攻撃するヘキに人間たる工夫を種々こ らして対抗もしなくては。サスガ! に上手い工夫で、ドアを明けられぬよう、内からも、外でも、勝算立ったぞ。どうだ !

* 小一時間も寝ていたか、午寝。そして初校を継続一時間、疲労。

* いま、私に読書と睡眠と「マ・ア」のほかに娯楽は、何。テレビは今や不快を強いるし、機械でゲームなど一切しない。人と電話で話して楽しむのも、ケイタイまで買って貰ったのに、しない、出来ない。いまだに機械の使い方がのみこめない。メールも昔と違い、めったに貰わない、また書いてもいない。
と、なると、際限のない此の場での此の「私語の刻」を楽しんでいるらしい。殊に、往時渺茫の「あれこれ」を懐かしみ、おかしがり、くやしがり、ふしぎがり、そして、小説に「書きたい」契機(ヒント)をひょいひょいと掴み取ること。
「秦さんは、小説を書くしかない生まれなんだなあ」と、林富士馬さんや笠原伸夫さんに云われたことがある、「でも、幸せなことですよ」とも。
「私語の刻」での「私語」は、即、文章を創るたのしみでもあるから、これで、句読点や助詞のおきかた使い方まで「文体」を推敲する気も持っている。
とはいえ、物忘れも頻繁になってきた。いまも「文体」という言葉がなかなか出てこなかった。「お待ちします」という気分で待つうちに、ふっと「文体」と現れ出てくれる。出て呉れないことも増えてきた。天皇さん126代が、いつまで停頓なく口にのぼせられるかしら。
ひどいのは、和洋の映画俳優の名前、じつによく覚えてたのに、昨日テレビで観た映画でも、イングリット・バーグマンはさすがに忘れてなかったが、顎のと んかったグレゴリー・ペックは容易に思い出せず、「子鹿物語」のとか「ローマの休日」のあれだあれだと、やっとこさ思い出した。
日本の現代男女俳優など、薙ぎ倒されたように大勢の名前を忘れて、原節子と三船敏郎と柳智衆、そして沢口靖子とは別格。それでも好きな女優は、まだ何人 も忘れていない、順不同に、田中絹代、久我美子、杉村春子、三宅邦子、岩下志麻、高峰秀子、美空ひばり、京マチ子、若尾文子、山本富士子、淡島千景、岡田 麻里子、十朱幸代、八千草薫、淡島千景、まだ若いが演技のいい松たか子、田中裕子等々。忘れてはいけない大物女優二人の、顔は目に見えるのに、代表作も覚 えているのに、名前だけが出ない。
こういうアソビも物忘れを励ますクスリかと、眠れない夜中などについつい暗闇で服用している。

* 夕食後も、痛みのある下痢で意気あがらない、要はしつこい眠けに類して、ヘンに胸焼けもしている。愉快ではない、が、こうした「私語」のただ羅列を見 直していると、「贅沢」というではないが、「悠長」に「趣味という味」を棄てずに暮らせているなと思う。えやないか、それで。
2021 1/14 230

* 起床 10:30 血圧 150-77(76)  血糖値 100 体重 58.8kg
2021 1/15 230

* 小豆粥の雑煮を祝った。お正月さんが行かしゃる。
2021 1/15 230

* 明け方六時頃に手洗いに立つと、もう一寝入りと思い、安眠に入る。目覚めが遅れる。それもよしとしている、生活に何の対外理由もない日々だ。だが、朝寝をむさぼって、目覚めると体調のわるさにすぐ気づく。けさも、腹部不穏。圧迫か。
2021 1/15 230

* 六時過ぎ。懸命に難漢字の訓みを確かめて初校出にルビしていた。目玉が潰れそうで、休息。

* 下痢しようが、栄養と熱とは敢えて服すべし。食べて。酒も、避けない。

* 九時過ぎて。難漢字の意義や読みの確認に難渋しながら、初校を推進してきた。まだまだ。しかし胸に響いてくる内容である。
無が、もう視力は零下に陥落。休息のほか無し。
2021 1/15 230

* 起床 9:00 血圧 153-77(67)  血糖値 83 体重 59.1kg
2021 1/16 230

* マウスを握る右手にちいさな手袋をしているが、手の甲に痛みほどの冷えを感じる。 2021 1/16 230

* 湯に浸り、レオン・ブルムを読んでいた。『指輪物語』も。そして夕食してから寝入っていた。八時前。寝たいなら寝た方が良い、風邪を引くよりよほど良 い。だらしなくムダには死にたくない。死ぬなら、きちんと、したいだけはして逝きたい。さしあたって、「「湖(うみ)の本 151」をちゃんと取り纏め、 「152」を入稿したい、手を出せば出来るのだから、すぐにも。
とはいえ、いまも「151」のゲラと取っ組んで校正というより、明治も初年の新聞読み物に、当時の銀座の夜店を書いた記事にふりがなしているのだが、ア タマまの鉢が割れそうに超難漢字の羅列、この頃の新聞の読者はかかる面白くも難しすぎる記事がアハハと読めたのだろうかと私はまさに「お手上げ」なのでし て。われから跳び込んだ以上やり抜くしかないが、その価値は優にあるのだが、降参です。
九時半。もう目も頭も モタない。
2021 1/16 230

* 起床 9:00 血圧 153-77(67)  血糖値 83 体重 59.1kg
2021 1/17 230

* 八時半まわって。 目が見えない。ブルーライトのせいか。床わきのライトは昔のまま電球を使っていて、この二階のと比べると、顕著に本の字が読みやすくなる。視力は在るのかも。
2021 1/17 230

* 起床 8:45 血圧 164-75(69)  血糖値 90 体重 58.55kg
2021 1/18 230

* 起床 10:50 血圧 139-81(68)  血糖値 78 体重 58.75kg
2021 1/19 230

* 夜前寝ぎわの読書が多かったのと、リーゼ(催眠剤)も服し、しかも最後の手洗いが明け方六時過ぎていたのも障って、大いに寝過ごした。眠れないより良いと思っている。 2021 1/19 230

* コロナ禍は猖獗をきわめ、打つ手が無くなって来ている感じ。「極限の用心」でなにとしても遁れきりたい。

* なぜか難中の難文のしかも十数行分が欠け抜けていて、補足しつつフリガナするのに四苦八苦した。目を傷めるのも甚だしい。とはいえ、それがまた内容も表現も面白い ので、ガンバッて補った。ちょっと休まねば。
今回のこの校正は、手元にATOKの漢字検索がないと出来ず、機械の傍が離れられない。もう数頁分で通過する一団なのだ が、手をあげ音をあげてあとまわしにしてあるもう十頁ほどと格闘しないと、おさまらない。そして更に本文の「追加」が頭に在る。「「湖(うみ)の本」を始め て、こんなに苦労の一巻はかつて無かった。だけれども、これはし遂げたい意味のある一冊である。
ここで、暫時休息ぎみに「「湖(うみ)の本 152」の段取りにかかる。
2021 1/19 230

* 遊んでいるうち、定時の病院診察から、妻帰宅。四時前。安堵。

* 七時か。細字に目玉をまぶしつづけ、疲労の極。吐き気がする。休むべし。

* 七時半 堪えがたく、機械の前で寝入っていた。
2021 1/19 230

* 九時になる。次の「「湖(うみ)の本」の用意に。一冊に入る分量と、すでに用意のある分量との均衡が問題、後者は、前者の少なくも何倍もあるだろう。アタマの痛むほど考えて取りかからないと途中で立ち往生してしまいそう。
用事はイヤになるほど有るのに、仕方なく放置されてある、大方は郵便に類するのだが、今はボストへも局へも行きたくなく、宅急便を預けにも行きたくな い、極力人と顔を合わさず言葉も交わさないようにしている。夫婦二人くらしだと或る程度それが徹底できる。それに退屈と云うことが全然無い。有り難いこと だ。
これで、建日子の顔を見ながら話せるような設備が出来るといいのだが、手が回らない、そんな設えも出来ない。幸いこの書斎は、じつにさまざまに賑やかで心温まる。ときに「マ・ア」が来る。鰹節を用意して、ちょっとずつご機嫌をとる。
2021 1/19 230

* 起床 11:00 血圧 151-84(76)  血糖値 85 体重 58.0kg
2021 1/20 230

 

* 怖い裏町をさまよいさまざまに怖い思いを夢見続けた。そのあと、かなり厳粛な飲食の儀式を重ねていた。
もうこれでどれほどの裏町をさすらい怯えたことか。月天心貧しき町を照らしていたが、辻から辻へ筋から筋へ、そしてごく間近には尋常な今日の表通りがち らちら見えるのにそこへは抜け出られなかった。人は皆貧しく口荒く手荒かった。怖い夢だった、なぜに繰り返しこの手の夢に紛れ入るのだろう。
そのあとは、まるで別世界で、貴人台を用いて、だれかしらと飲食の儀礼を繰り返していた。さきの夢とは切れていた。
2021 1/20 230

* 昼間で寝てたわりに今日は幾つかの仕事を根気よく先へ進めた。九時半。もう休んで良いと思う。なにしなく腹の奥がぐりぐり蠢いて気持ち悪いけれど。ガス抜き出来るとすこしラクになる。
2021 1/20 230

* 起床 8:00 血圧 149-79(84)  血糖値 80 体重 59.3kg
2021 1/21 230

* 三時まで新しいバイデン米大統領・ヘンス副大統領の宣誓就任式を観ていた。トランプ前大統領は異例の欠席、副大統領が出席していた。式次に異変無くて良かった。正副大統領の就任演説もよかった。

* 体調を崩したか、そのあと、うまく寝入れず朝八時まで輾転反側、しんどかった。そのまま床を離れた。今朝は冷え込んでこの部屋まだ寒い。

* 胸痛む問題が起きた、の、かも知れない。この三日ばかり「アコ」が排尿していないという。便はでており、元気ではあるけれど、近くの獣医さんの電話では、油断の成らない容易ならない体調なだそうだ。明日夕方にその獣医院へつれて行くが、さ、どうなるか。
これまで、 ネコ  ノコ  黒いマゴと、ともに暮らし育てそして見送ってきたが、排尿と謂うことは分からなかった、分からなかったけれど、ネコとノコとの場合は何が何とも分からず重篤のまま見送った。
大事に至らないことを切に祈る。

* 書斎にアコ、マコ、私、三人で入って、ソファに腰掛けてやると「アコ」も「マコ」も両脇へ安楽に寝そべりまことに大人しく満ち足りている、ときにちら ちらと私に甘える。すこしずつ削り鰹を摘んでそれぞれにやるとそれは嬉しそうに食べる。真ん中で私が校正の仕事などしていると、安心しきって両側から私に 触れ合うて転た寝している。いつまでもこの愛らしき二人、斯く在りたい、在って欲しいと切に祈る。
2021 1/21 230

* ああ、もう九時。昨夜はバイデン就任を見終えて午前三時、それからが朝八時まで全く眠れぬままの苦夜であった。休まないと私が潰れる。
あす夕方には獣医院へアコを連れて行ってやらねば。無事に、通り抜けられますよう。祈る。
2021 1/21 230

* 起床 8:30 血圧 163-90(73)  血糖値 104 体重 58.9kg
2021 1/22 230

* 都内、コロナによる医療逼迫ないし崩壊は顕著で、いま感染が疑われても救急車ですら受 け入れてくれる病院をみつけるのに汲々とし困難を極めている。罹ってはいけない、用心には用心を、冗談でない現状と、羽鳥番組は事実と資料をあげて切言し ていた。都は、しばらく他を措いても対策を急ぐべきだろう、場所がないなら、実現しそうにないオリンピック用の広大な駐車予定場など、急いで医療対策に実 用すべきだろう。

* 異様な一年だった、去年は。

* 四時、「アコ」を近くの獣医院へ。幸いに排尿不全、異常ということなく、ワクチンをうってもらい、爪を切って貰ってきた。良かった、不安に怯えた。何事もなく、良かった。
私にも、しっかり元気が出て欲しい。今日の仕事もかなり捗った。「マ・ア」一段と私と仲良く、書斎のソファで寝入ったり、削り鰹をせがんで舌鼓打ったりしている。
八時半、やすむ体勢に入って良い。
ケイタイ電話でも「撮れる」という写真を試みかけている。写ったかも知れぬモノはまだ観られてない。「電話を掛ける」というのは、先方の現状が見えていない、ので、昔のように仕事なら躊躇わないが、今は、わたしは掛け渋る。向こうサンが独り者ならまだしも。
2021 1/22 230

* 起床 11:20 血圧 133-70(52)  血糖値 86 体重 59.4kg
2021 1/23 230

* 寝越しても良しと、リーゼを服しておいて、次々と読書して寝た。明け方の手洗いから、一気によく寝入って、十一時過ぎたが、それはそれ、それで良い。起伏平均、煩いとしない。そう出来る暮らしならそう暮らせば宜しい。

* なにもかにも油断はならない、コロナはいささかも病害の急を減じてはいない。

* アコ、昨日医院で受けたワクチンが多少身に応えているのかも。大丈夫。がんばれ。
2021 1/23 230

* 六時半、午から根気よく機械仕事を継いでいた。疲れに、睡魔がすり寄ってきている、が。
静かなジャズ そして、この日記のアタマに置いた土牛と薫の「丑」の繪や、生まれる以前から知っていたような「少女」像に見入って気をやすめる。
2021 1/23 230

* 起床 8:30 血圧 170-92 (74)  血糖値 94 体重 59.5kg
2021 1/24 230

* 「アコ」回復かと見えて胸を撫でている。感謝。
2021 1/24 230

* いつしか、夜九時半に。のど渇いて、胸やけがしている。もう今日の仕事、終えていい。
仕事が、いろいろに枝分かれしてきて、どれからも身をひけない。今日は一つことに偏りすぎたかも。
2021 1/24 230

* 起床 12:00 血圧 141-75 (70)  血糖値 99 体重 58.5kg
2021 1/25 230

* リーゼを服して寝ると、早旦安眠できて、老齢にはゆるされるだろう永い熟睡を満喫できる。有り難いことだ。寝過ぎると脳みそが溶けるぞとよく脅されたが、溶けるほど味噌が残っていないと安心している。
昨日は岡田蕗子さんの『岸田理生の劇世界』という博士論文による長冊を貰い、今朝は東工大で同僚であった岡持時男氏の『兜太の俳句』を考察の大冊を頂戴した。営々と著作している人の多いことは、國の平和と安穏の徴に相違ない。
俳句の本にはふと心惹かれるが、先に紅書房に戴いた『泉鏡花の俳句集』のように「俳句作」そのものにうちこんで迎える本がありがたい。俳句はたやすく味 わえる世界でない、誤解して、短歌和歌よりラクに思う人が多そうだが、なんの、佳い俳句の佳い俳味を徹到満喫するのは至難のこと。句語のつづきを「説明的 に納得」してみても俳句の妙味は味わえない。お話にならない。お話にならないと悟っていない人が俳句を提出してくると、往々ただの「お話」で終わってい る。

* もう夕方かと。目が、オイオイ休憩しなさいと云うてくれる。「お相撲」は昨日 筆頭大榮翔の平幕優勝で終えた。平幕優勝は、やはり天晴れで、心嬉し い。いっしょに大喜びしたくなる。徳勝龍のようにどうみても颯爽の男前と見ていなかった力士が幕尻で勝ち進み、会うはずのない役力士にも当てられてなお優 勝旗をもぎ取ってくれると痛いほど拍手してしまう。今場所の大榮翔は、強かった。場所が終えると、妙に背中が寒いのも不思議。

* ホンの一段落で、八時。まだ休めない。九時。「マ・ア」がそばへ遊びに来た。削り鰹を一つまみずつ上げる。
2021 1/25 230

* 起床 8:30 血圧 141-83 (66)  血糖値 83 体重 59.0kg
2021 1/26 230

* 九時半 ちょっとの居眠りのほかやすみなく原稿を作っていた。もう機械仕事は、限界へきた。
2021 1/26 230

* 起床 8:30 血圧 148-86 (77)  血糖値 106 体重 59.6kg
2021 1/27 230

* コロナ慣れして、だんだんタカをくくって痛恨の後悔にならないよう気を張っていたい。妻にもやかましく云うている。マスクよりも簡易な手袋を常時とりかえとりかえ手指からの感染を懼れたい。
「慣れ油断」がコワイと思う。わたしは自身「痛い」ほど手の冷たい子であった、いまもマウスやキイに触れるのに、むしろこれ幸いと手袋している。手先や掌は全身状態へ何かとひびいてくる過敏な先端なのだから。
2021 1/27 230

* 夜中そして明け方への夢は、まこと欣ばしく、終始大の贔屓の女優松たか子に似た若い人と協力、活劇裡に、終始何者らかと烈しく追いつ追われつ戦闘し続 けていた。この歳で、なんであような夢に埋没しつつ感情の爆発を迎えるのか。恐怖心はなく、断然夢の私は嬉しそうであった。めざめてアレレと謂う間もなく 夢のうすれるのが残念至極であった。
その数日前には、目覚めても肌に粟立っていた恐怖の夢の中で、底暗く荒れ果てた町筋と惨めに荒けない誰もかも半裸のたちの住ま居なかを通って行かねばな らなかった、この同類の夢はもう何年も、いろんな変異相で繰り返し見歩いてきた。蕪村の「月天心まづしき町をとおりけり」という句が固着的に私の夢に変転 するらしく、被差別の魔界がおおい京育ちからの負い目に想われる。
それから今暁への夢は、軽業師のように軽快で活発な松たか子ふうの若い人に激励されながら、盛んに権勢だか官権だかを嘲弄しながら駆け回っていた。なんという不思議。 2021 1/27 230

* 三時過ぎ。じりじりと仕事のハカを追っている。当面、「湖(うみ)の本 151」の要再校・初校戻しと「152」入稿原稿仕立てと。
2021 1/27 230

* さ、もう少し粘り抜き、せめて一件は仕上げへ先が見えましたというところまで運びたい。五時。

* 十時過ぎ。おう、ついに難中の難作業に当たる仕事を、曲がりなりに終えた。うまくまた再校時に
正したい。
これで「「湖(うみ)の本 152」 の原稿作りと入稿をめざす仕事が前へ出る。そして別口の創作へ姿勢を正対することも。よし。
2021 1/27 230

* 起床 9:30 血圧 150-77 (71)  血糖値 99 体重 59.0kg
2021 1/28 230

* 三時半  いくらか検討の余地はのこしたが、追加挿入原稿や 序 など書き、挿入箇所指定を終えれば、初校了 要再校として返送できるまで「「湖(う み)の本 151」 こぎ着けた。まことにご苦労なことであったし、再校段階で、尚お 幾苦労もあろうけれど、遅くも三月半ばには送り出せようか。但しこ れは現場仕事先のコロナ事情でどうなると見通せない。最悪は、桜桃忌の記念という、まる一年目の出版にも成りかねない。それでも、期待に応えるいい一巻に なるようにと手を抜かない。
ま、引き続き分の新規入稿、これは、量は嵩みそうでも、手慣れた作業で進むだろう。
それにしても、何という私の生理的視野の混雑悪化。左眼がひどい。しかし、今は眼科も歯科も、聖路加へも、とうてい動けない。コロナ感染は決して軽視で きない。85老二人の共倒れになる。のは避けねば。建日子も気を遣ってくれて、あえて此処へは帰ってこない。こっちにテレワーク設備があれば顔ぐらいは見 られように。

* 夕食のあと、二階のソファでゲラ原稿を読みかけたのが、即、寝入ってしまい、目覚めて全身苦しく、階下へ降りても異様の違和感に、ためらいなくそのま ま、着のみ着のまま床に就いて寝入った。何度か大きくガスを出し、そのつど少し腹の張りも全身の違和もラクになり、そのまま九時まで寝入っていた。今はア タマも軽く、キイへ動く指さきも細く、軽い。
仕事へ逸らず、よく寝て、心身をつとめて軽く軽く和らげてやりたい。
2021 1/28 230

* 起床 9:50 血圧 129-74 (73)  血糖値 86 体重 59.3kg
2021 1/29 230

* 不調 晩食を欠く。「湖(うみ)の本 151」初校戻し稿への拡充などに明土日曜を利して充実に努める。
八時過ぎ、機械字「最大」を常用しているが、それさえ視野で煙って来る。音楽は変わりなく聴けるのに、見る目の衰弱は甚だしい。「やすめ」と呼ぶ天の声 と聴くしかない。とは言えこの部屋の、また機械のブルーライトを離れて枕もとの昔ながらの電球スタンドを頼みにすると、時間が経つに連れてむしろちいさい 字が綺麗に晴れてくるは何ぞや。それでつい一時頃まで十種をこえ読んでしまう。そして寝てしまう。早起きは考えないことにしている。八五郎の薬餌と思って いる。
それにしても腹に痛みが一日残っている。イヤ。
2021 1/29 230

* 起床 13:00 血圧 145-88 (74)  血糖値 92 体重 58.6kg
2021 1/30 230

* 十種の本をそれぞれに興味深く心惹かれて少しずつ、多くて50頁、漢籍は数頁ほどを読み尽くして、24時、小一盃を口にし、就寝前のインシュリンをうち採尿薬一錠を含み、床について小粒なリーゼ一錠を含んだが、これは奥歯のどこかに挟まった。
朝、正八時に目覚めて歯を洗ったが、そのまま、妻も「マ・ア」も起きていたのに私は床にもどり、もう少し寝ようと消灯し目を蔽った。
気が付いたら、十三時、不快感なく床を出た。さてそれで何か迷惑がと思い当たる何も無い、これは幸せな老境と静かに感謝した。

* 食事(鶏卵を一つ落とした味の濃めのスープと、ミルクをどうかしたスープの熱いの。)しながら「麒麟がくる」という明智光秀のドラマをちらと見たが、 おそらく『史記列伝』や「戦国策』かぶれの日本型「理」に溺れた小才策士の物哀れに破綻の人生、しょせん信長や秀吉や家康型の策士とは歯の立たない、せい ぜい足利末路将軍と肩をくんでドッコイ程度の人物と少年の昔から見極めており、「麒麟」ドラマも、その通りに情けない小粒な画面が続いた、途中で切った。 それにくらべれば、取り置いてある、一回ずつで見切りの「ネービー・サスペンス」に登場の、班長ギブス以下チームの誰もかもが、生き生きと一人一人の人生 を背負ったまま情け深く、まるで私自身の「身内」のように懐かしく生きてモノ言いかけてくる。
2021 1/30 230

 

* 古新聞を積み入れて口は閉じてない故紙袋へ「マコ」が跳び込み、お風呂から顔出したように、真っ黒に金いろの両眼。その写真が階下の妻からメールで届いた。
この子、あの、 今も恋しい亡くなった「黒いマゴ」の小さかった頃に生き写しで、私にしんじつ懐いて呉れる。「マ・ア」を、老いた両親の我が家へもたらしくれた建日 子の親孝行、謝謝です。

* 八時前。手先の冷たく痛むのに驚いている。冷えている。

* 十時半 疲れましたが、久しぶりに 印刷所へ 要用連絡の 一部原稿とメールとを、今、送った。一歩前へ、そして明日明後日へ繋いだ。
もう、眼鏡がほとんど役立たず、邪魔になるほど。やれやれ。
2021 1/30 230

* 令和三年(二〇二一)正月尽 日
* 起床 11:00 血圧 154-81 (68)  血糖値 108 体重 59.25kg
2021 1/31 230

* 今日は、漢文の訓みに時間をとり視力を酷使しつづけた。ほぼ、この段階での為すべきを終えたかなと。
一月が 終わるのか。淡々 坦々と行くのみ、用心はして。

* 九時半になる。今夜はこの辺で。明日は 午前にも仕事したい、「「湖(うみ)の本 151」初校を送り返せるまで。
2021 1/31 230

* 起床 9:45 血圧 137-76 (59)  血糖値 95 体重 58.9kg
2021 2/1 231

* とうとう、「「湖(うみ)の本 151」の初校を、様々に手入れ手当てして、添え稿も組み入れ、「要再校」で宅配に委ねた。宅配扱いへも、久しぶりに 出向いたが、余分の用ではずうっと接触を敬遠してきた。まだ、当分それが続く。人との、持ち運びものとの「、接触」に用心している。そのため、不要不急の 送り出しでは、敢えて義理も欠いている、申し訳ないが。

* 緊急事態宣言は 解除を慌てず、いま暫く辛抱して延長しないと、また元の木阿弥に戻るだろう。数は減ってみえても、外出自在となれば感染の再拡大は論外の当然と成りかねぬ。

* 少しく息をつき、ボウボウの白髪をすこし切ってもらい、湯に漬かり、政治ディスカッション番組を聴いていて、九時。今夜は少し寛いで早めに床について読書を楽しむか。 2021 2/1 231

* 起床 11:00 血圧 148-79 (70)  血糖値 72 体重 58.25kg
2021 2/2 231

* 宵すぎて、七時をもうまわった。夕方には、「鬼は外 服は内」の豆まきを恙なく今年も終えた。
2021 2/2 231

* 今朝は、八時前に、妻や「マ・ア」が起きて行ったナと承知してゆっくり寝入った。寝起きのすこし前の夢の一画へ、突如 愛くるしく穏和な沢口靖子の笑 顔と、ガラス窓を距ててふと直面した。靖子は戸外にいてわたしは何かしらビル住宅の内にいた。「ここにお住まいでしたの」と靖子ははんなりと且つまじめな 笑顔だった、この機械に蓄えられた数十枚の顔写真のどれよりも佳い笑顔だった、帝劇の楽屋で、妻も一緒に、「細雪の雪子」衣裳で写真に撮られたときより若 い青春顔をしていた。夢は、三十秒ほどで霞み、やがてわたしも床を離れた。

* こんなふうに、私は、いつも「夢・現」の前後左右に「ただよひ」生きている。「ゆめ」世界はますます賑わい「現つ」の日常はいまや繪に描いた籠居であ るよ。仕事していると「マ・ア」が椅子のきわへ訪れてくる。「削り鰹」をホンの一とつまみを楽しみに階下からとことこ訪れるのだ。「方丈」という居室はな にも閑散と孤独にいる場所ではない。いろんな懐かしいモノや写真たちで、騒がしくはなく静かに賑わっていて心温まる「方丈」なのです。「綽綽有悠」と此処 に暮らしつづける。

* 十時半をまわる。時間と疲れを忘れ、頑張っていた。
2021 2/2 231

* 起床 9:45 血圧 157-79 (60)  血糖値 83 体重 58.8kg
2021 2/3 231

* 眠りを偸むという物言いが有ったか、とみに記憶力が薄れて頼りないが、朝方、いいや、 も少し寝ようと寝入るのは快い偸み寝で。昨日はその間に、硝子越しにいい笑顔の沢口靖子と二、三十秒も向き合えたし、今朝は、どこかしら廣い水際で、建日 子と舟こぎの、また自転車での疾走を精一杯競い合っていた。深夜や明け方の夢見のよろしくない私には、こころよい偸み寝でした。
2021 2/3 231

 

* 朝起きにテレビをみると、ころなといい、失政・鈍政といい、一日を不快にはじめてしまう、それなら「偸み寝」のできる今こそ、やすやすと寝ている方がいいと思い知る。

* 一時 郵便箱を見に玄関外へ出た、その瞬時にドアを推して出たか、「アコ」が、以来、どう探しても帰ってこず、六時半をまわって外は真っ暗。暗澹とし た思い。私がドア外へ出る時も、アコは玄関上の廊下にいて、最近は外へ出ないとも聞いていた。気が付いたらドアがやや緩んで開いていて、家の内に姿なく、 もう戸外を声かけ声かけて呼んで探しても現れず、相当遠くまで自転車で廻ってみたが見つからない、
暗澹とし嘆いている。出て行く姿をチラとでも見ていればと思うが、かき消すように「アコ」は消え失せたかのよう。「マコ」も寂しそうに甘えてくる。私が、ウカツだった。帰ってくるのを、じっと待つ。待つ。

* 仕事はたいそう捗ったけれど。
気は重く、哀しい。朝にもしっかり抱いてやったのに。帰ってこい、アコよ。

* 八時半。アコ帰らず。泣くのをこらえ、鳴き声に耳を澄ましている。マコは出歩くのを嫌い、アコは出歩きたがり、そのつどマコがアコに怒って何度も叫びながら取っ組み合っていた。可哀想にマコが案じに案じて鳴いて呼んでいる。弱った。

最愛のアコ 無事に 無事に 無事に 早く帰ってきて 帰っておいで

* 神隠しに遭ったように、ちいさな痕跡一つ目にも耳にも無い。ただ泣いて待つばかり。こういう時節に我々が感傷のまま過剰に無用心に外歩きするのも軽率になる。ただひたすらに無事帰宅を祈るばかり。
2021 2/3 231

* アコも、怪我無く、無事で、早く帰っておいで。トーサンも カーサンも待っているよ。待っているよ。
2021 2/3 231

* 起床 7:45 血圧 154-81 (71)  血糖値 93 体重 58.5kg
2021 2/4 231

* アコ家出失踪の悲しさに殆ど睡らず、順に10種も和漢洋の本を読み、最後に建日子の文庫本『サイレント・トーキョウ』を一冊、朝七時半ごろまでに読み 切った。停頓もなく読み終えた。めずらかな読書であった。目下わたくしの仕事と関心または意向・論調でふれあって交錯しそうなのは、「戦争」の一語だった と思う、それも意向の向かい先はちがっていて、それはそれなりに受け取っておける建日子の現代世界のテロリズムを見通した理解・主張であろうし、私のそれ は現代を見越しながら明治から昭和へ通じた戦争観への一つの異議申し立てである。コロナ禍ののちに、ゆっくり話し合える日の早いのを待ちたい。

* アコ不在の悲しさ淋しさは、だれより弟のマコに露わで、われわれ両親も耐え難い。わたしのウッカリ・ドアがアコ飛び出しを誘ったのだし、それが不思議なほど、そのまま一晩も、朝になっても、帰ってこない心配と哀しみ……何とも…、泣いている。

* ひるまえ、妻と、近在を歩き回って「アコ」を呼んだが、甲斐なし。出かける前、家の中でマコが留守しているのは確かなのに、お隣とのあいの塀の奥に 「マコ」が座ってこっちを見ているのに仰天。ところがやはりマコは家にいて、塀うえの真黒いじつにマコそっくりの顔・身体の子は、よく似た別猫だと分かっ た。双子でもこれほど綺麗に似た子はいるだろうかと驚いた、が、「マコ」と「アコ」とはまったく良さで生まれた兄弟で建日子が我が家へもたらした。この近 所で生まれた子ではないのだ。
胸の鳴る不思議である。しかし、アコに帰ってきて欲しい。
2021 2/4 231

* 記憶の薄れないし喪失、また認知症的な傾向は、或る程度この歳のことやむを得ぬと思い又傾向はややに顕著化して行きそうなのが自覚出来ている。ヒトや モノの名を忘れるのは、ま、良しとして、困るのは機械操作の手順にふと迷いが出たりする時は困ったなと思う。順調に老いを積みつつあるらしい、余儀ない自 然の成り行きと諦めている。

* 「アコ」「アコ」と呼ばわって妻と、二度にわたり近在を歩いた。心身の疲労余儀なく、明日は、駅の方まで交番へ届けるという。バスを避けるので、いまの我々の足取りだと駅まで片道三十分は歩くだろう。腰が痛まないのを願うばかり。ロキソニンのお世話になる。

* 幸いに、ゲーテの「ファウスト」 ミルトンの「失楽園」 「宇治十帖」 「史記列伝」 「柳北全集」 が断然 興味深く心に響く。千数百枚は下るまい 長谷川泉先生の「鴎外ヰタ・セクスアリス考」も読み出すと止まらないほど。老境の私を質的に助けるのは「良い読書」だろうと念願している。

* 八時半だが、前夜はほとんど寝ずにいた。建日子の文庫本をはじめて一気に読了もした。
疲労をしつこいものにしないために、もう休もう。アコは、飢えているのでは、怪我していないといいが、帰ってきて呉れるのを、祈って待つ。
2021 2/4 231

* 起床 7:30 血圧 153-92 (71)  血糖値 92 体重 59.0kg
2021 2/5 231

* アコの声がしたかと 早い朝いちばんに近所を一回りし アコ アコ と呼び廻ったが。空しく。帰っておいで。

* アコを呼んで家の中をはせまわるマコの声を聞いていると、悲しさに、わたしは、潰れそう。一瞬のすきにアコは外へ出た、決して遠くへ行くような子でなく臆病でもあったのに、神隠しに遭ったようにかき消えてしまい、帰ってこない。

* 仕事にかかり、十一時。
午後、駅の方の交番へ失踪を「届け」に行くと。無事でいて欲しいが。飢えてもいよう、寒かろう。

* むかしは駅まで十三、四分とかからなかった駅まで、三十分は優にかけて、銀行と交番と駅の売り場まで妻と往復、へとへと。アコと呼び呼び歩いても返事は無く。疲れた。体力も気力も、夫婦とも、へとへと。
2021 2/5 231

* アコ(猫の)の写真に「帰ってきなさい」と滾々・懇々と呼びかける。

* 八時前、だが、疲れきってながら仕事は捗らせた。この部屋で仕事に没頭していると、脇のソファへアコとマコとがいつものように来て「削り鰹」頂戴と行ってくる気がする。
階下で休息し、そのままもう床に就いて本の世界へ没頭してもいい。
いま一に惹かれて懐かしいのは「宇治十帖」でわたしのむもっとも愛する「中君」が、匂宮の妻として二条院へ引き取られて身ごもり、匂宮は右大臣夕霧の六 の君の婿にもなったあたり、薫中納言が中君に恋慕してしまっている。何度も何度も何度も読んできたげんじものがたりだが、ゲーテの「フアウスト」ミルトン の「失楽園」という世界史的な大の名作と向き合って、凌ぐほどの文藝の魅力に溢れているのだ、感嘆のほかない。「ファウスト」も「失樂園」も、溜まらなく 魅されて面白く読める。
そして、魅されるというのではないが、「史記列伝」の凄まじいまでの権謀術策のまさに「列伝」に怖毛だつほど。中国人というのは、日本列島ひとがまだ貝 塚を積み、どんな言葉を話してたかも知れないほどの大昔に、もう合従連衡など戦国のたくらみで闘いあい、勝てば相手の「首を切る」こと「何萬」「何十萬」 と数えている。凄い連中、そこから抜け出て、中国中原に、初の「統一帝国」を建てるのが「秦」ですとさ。
日本の作家代表の一人として中国に招かれたとき、大会堂へ招待主として出席の、当時死去間もなかった周恩来(毛沢東に次ぐナンバー2)夫人(副首相)か ら、「秦センセイは、お里帰りですね」と笑顔で挨拶されたとき、「秦の國」へ来て居るんだなと、ちょっとフクザツな心地だったのを思い出す。二度目の訪中 では、バイオリニストの千住真理子さんらと超巨大な始皇帝陵を「見物」した。仰天モノであった。
いま二階では、機械の脇へ出している「四書講義」と片仮名付きで「十八史略」を読み始めている。寝床脇へはちくま文庫「荘子」雑編も持ち出して読み進んでいる。中国の読み物では「水滸伝」と「三国志」をみているが、むしろ詩に親しんできた。
それに比べると朝鮮半島の本というと「古代史」をよんだだけで、他はもっぱら韓ドラです。

* と、振り向いても 「マ・ア」の姿が、無い。やがて、九時。心凍えるように、悔やまれる。アコ、ごめんよ。マコ、堪忍しておくれ。

☆ アコ 帰った!! アコ 帰った!! 帰って来た。 夜九時。

* 機械閉じて、電氣消して、階下へと靖子ロードへ出て、もう毎度のように外の路上の見下ろせる窓を開けて。マコ、マコと呼んで、薄明かりの路上を見下ろ して …… と、うちとお向かいとの路地真ん中に、何か、影が動かない…が、目を凝らすと、アコが蹲っているかと。すぐ階下の妻を呼び、表へ出した。また 真ぢへ戻ると、路上の影は失せていた…が、鳴き声がした。妻が見つけてくれた。アコの帰還!!  よかった よかった よかった よかった。 妻が抱き 帰って、すぐ、削り鰹をやり、予想通り マコ はアコに唸って怒っていた。マコは、従前から アコがともすると戸外へでようとすると、烈しく制止して怒る のだ。
よかった よかった。
2021 2/5 231

* 起床 8:45 血圧 144-76 (65)  血糖値 83 体重 58.9kg
2021 2/6 231

* 「マ・ア」も我々も、みんなが安心し、歓喜に溢れ、安眠した。よかった。

窓越し テラスへ並んだ 兄のアコ(左) と弟のマコ
2021 2/6 231

* 昼食後 機械の前で椅子のまま寝入っていた。「湖(うみ)の本」絡みの「機械仕事」は、印刷所側でのコロナ感染などもあり停頓を余儀なくされ、これ以 上前進の必要も解除されているアンバイ、しかれば今こそ手の広がってある「創作」のどれかへ真直ぐ向き合える。全姿勢を切り替える好機。
2021 2/6 231

* 起床 8:30 血圧 127-67 (74)  血糖値 98 体重 59.9kg
2021 2/7 231

* 両手の指先が鳴りそうに痺れている。「マ*ア」はもうこの部屋で「削り鰹」を嬉しそうに食べて、階下へ。家族の揃っている宜しさを喜んでいる。
今回の「アコ」喪失一件でしみじみ思うのは私は何ら意志的理性的人間でなく、過剰なまで情、感情、感傷の人間だということ、そんなことはとうの昔から自 覚も承知もしてきたし、それを羞じたり嘆いたりすることは無かった。そう生まれついているなら、それで生き通すと思ってきた。
同時に、だから意志的に生きたい、いきると自身に励ましつづけてきたと思う。
一切の大學受験など放擲して、好成績を利してあっさりと無試験推薦で同志社へ入ったのも、学問的学問をして「教授へ」の道など棄て、家を棄てて、恋人と 東京へ出て極貧の新婚に甘んじ勤めながら一人学びに勉強を積み増しながら念願の「小説家」へ全身で逼りつづけ、私家版本を四冊も作っている内に、突然とし て、四冊目の巻頭作『清経入水』に太宰治文学賞をという有り難い申し出に会った、まさしく文学の世界へ招待してもらった。これら経緯一切は、すんりに意志 的なガンバリであったが、それも内実は情緒的に自身を濡らし濡らしの「夢見がちな時代」だったのだと思われる。
同じ事は、以降、猛烈なほどの原稿を書き、本を出しつづけたあげく、こんどは「秦 恒平・湖(うみ)の本」など思いつくと「騒壇余人」と自称し、突如として國から「東工大教授に」と招聘されて六十定年までつとめ、その後もほぼ文学世間か とは付かず離れず今日にも至っている。自身をある種の「感傷」「情緒」「夢想」に委ねられない人には真似はできないと思う。わたしは、それをやり遂げてき た、作家・文筆家として。百冊の単行本をもち、三十三巻大冊の「特装選集」をもち、とめどもなく「自作自編のシリーズ本」を150巻も世に送り出し続け、 今もとめどない。こういう隙勝手な人は、日本中に一人もいないし、世界のことは知れないが稀有と思う。理性と知性の人たちには不可能な「夢と感傷と情緒」 の所行・所産だったとつくづく自覚する。
だからこそ、猫の「アコ」が二三日失踪失跡しただけで、身も心も折れそうに泣いて嘆けるのである。京都での少年のむかしから、きまって、「変わっとる」「変わってはる」と言われつけてきた。そうかも知れないが、自分では、ただ「情のまま」に歩いてたんやと思う。

* こんな見極めが出来てきたのは、もう残り少ないなという予感であるのかも。
ま、やれるだけは狂気じみた情趣を身に抱き、恰好にも行儀にもなんら構わず、どう笑われながらでも今暫くとぼとぼ歩きつづけたい。
2021 2/7 231

* 夕方まで、仕事 はかどる。ホンの一部ではあるのだが。そばへ時折「マ・ア」が連れて様子を見に来る。「削り鰹」を二た色の革のペン皿に分けてやる。仲良く食べて行く。

* 八時。かなり集注して機械仕事を続けてい。視野はすっかり霞んで暗い。もうこの青いライトでの仕事は今夜は限界。
2021 2/7 231

* 起床 7:30 血圧 150-82 (68)  血糖値 105 体重 60.0kg
2021 2/8 231

* 三時半 もう、まるで機械のキイが見えない。休む以外にない。

* 五時半。久しぶりに機械クンと碁を打ち、快勝。とはいえ… 疲れる。

* 六時半。 再開すれど 視野濛々、話にならない。休む。

* 所詮は この高老齢ともなれば、アタマに、久しい生涯の思い出が、いい思い出が沸騰してくるのはとめどもない。しぜん「自慢ばなし」に類してくるのも 防ぎよう無く、それで良しとしている。いい先生、いい人、いい事と、それはたくさん出会ってきたのだ。それはごく自然な人生の勲章と思っている。懐かしい のである。精神の生き生きしてくる妙薬にもなってくれる。ありがたい。
2021 2/8 231

* 起床 8:50 血圧 152-71 (62)  血糖値 81 体重 60.0kg
2021 2/9 231

* 日光がまぶしいほど明るい。嬉しいこと。
「マ・ア」ふたりして、革の「ペン皿」ふたつに頒けた「削り鰹」を嬉しそうに食べに来る。わたしたち大人もきつい体験(アコ失踪)だったが、かれらにも身に沁みるものが有ったよう。
2021 2/9 231

* 宵の七時半、とかく居眠りが出る。身体が望むなら休む良いサ。と、言いつつ、九時半まで仕事し続けていた。疲れた。椅子の腰もギリギリ痛む。もう終わる。
2021 2/9 231

* 起床 9:00 血圧 160-94 (73)  血糖値 93 体重 60.0kg
血圧が高すぎる。
2021 2/10 231

* コロナへの一喜一憂はやめ、厳重注意に徹しつつ、関心の的からは逸れてもらう。

* 椅子にいて、膝下が痛いほどの冷え。戴いた、ずしと、美しい手織りの膝掛けが、まこと有難い。

* 朝から三時半まで、つづけて機械作業していた。
新しい仕事も、新しくはないが放っておけない大事な仕事もある。思案に暮れているより、手の着いた仕事は、そのまま進めないと、身が持たない。
算盤玉をはじくなど、子供の昔から出来ない、が、仕事の段取りをつけて仕遂げて行くのは、大小といわず、医学書院の編集者時代に徹底してスポーツのように身につけた。科せられた目標に届かない年など、15年半勤めて、一度も無かった。その間に、小説も書き始めた。
一つには、医学書院編集長が、鴎外研究等々国文学の泰斗長谷川泉さんだった。おっそろしい程な医学看護学全般の専門書や雑誌刊行を統括しながら、その間 にも、狭苦しい一画につっ込んだ小机で学問されていたのを、少なくも私は賛嘆して背後から見ていた。あの人がアア出来るなら、わたしもコウ出来なくては 思っていた。「或る折臂翁」も「畜生塚」も「蝶の皿」も「清経入水」も「慈子」も「秘色」も「みごもりの湖」も、勤務での外出中に、立ったままでも書き継 いでいた小説だった。
幾らかは 今にも同じ血が身内を流れている。器用には立ち回れないが、算盤抜きに飽きない「読み・書き・想像」が、根っから好き、文学は、それが「基本」でなくて、何が。「人間」でしょうね。
2021 2/10 231

* 起床 8:45 血圧 152-86 (58)  血糖値 78 体重 60.0kg
2021 2/11 231

* まばゆい朝日、静かに溢れている。なによりの幸せ。
2021 2/11 231

* 一時半 仕事すすむ。
2021 2/11 231

 

* 入浴もして。なんと。もう十時だという。機械の前で十時は、このごろ珍しいかも。早く就床と心がけているが、床に就いてからの読書時間がながい。
頭の中に何やかやもやもやしているが、寝に行こうと思う。
2021 2/11 231

* 起床 10:40 血圧 152-84 (73)  血糖値 77 体重 59.4kg
2021 2/12 231

* 朝からなにも書き込まないで、首を突っ込むように仕事していて、夕方四時になる。二、三度も「マ・ア」の訪問があった。「鰹」を少しずつ。古い革のペ ン皿が役立っている。分けてやって、取り合うことは全く無く、うるわしいまで仲良し兄弟。弟のマコがアコを唸って叱るのは、不用意に戸外へのドア近くへ兄 貴の寄る時。

* 六時 はや目が見えない。休むしかない。
2021 2/12 231

* 九時半をまわる。もう休まねば。
2021 2/12 231

* 起床 8:50 血圧 148-71 (51)  血糖値 88 体重 59.85kg
2021 2/13 231

* 起床 10:40 血圧 152-84 (73)  血糖値 77 体重 59.4kg
2021 2/14 231

* グールドのピアノを耳に、ぶっ通しのガンバリで、三時半を廻って行く。時に靖子ロードへ出て路上へ窓をあけ、グレコのちいさな画集に見入る。凄い画家だ、眼を抉られるよう。

* ヴァーッと街へ出て、帝国ホテル地下の中華料理か、三笠会館のステーキか、上野へ走って天すずの天ぷらか、浅草米久で贅沢にすきやきかなどと思ったりする。すこしヤケ気味ではある。コロナ禍はまだまだ嘗めてはいけない、絶対に、と思っている。
2021 2/14 231

* 九時をとうに回っている。朝から、よほど今日は集注出来ていた。グールドのピアマと別れて階下へ。休息。
『史記列伝講義』上巻をやがて終える。『十八史略』の漢文もとても読みやすい。いま、読書に恵まれていて『フアウスト』も『失樂園』も、ぐんぐんと「読み物」として惹き付けられている。相変わらす『指輪物語』にも引き込まれている。
2021 2/14 231

* 起床 9:00 血圧 158-77 (69)  血糖値 99 体重 59.9kg
2021 2/15 231

* 青空の晴れ晴れした昨日とうって代わり、しとしとと真冬の雨。聴く雨もよろしい。積もる雪は遠慮したい。「聴雨」という二字、佳い。出典を探ったことはないが。
2021 2/15 231

* いつしかに、五時。雨は行った。
こまかな機械仕事に根を詰め、錐で刺すように右肩一点が痛い。

* 七時。目を明いていられない。
機械画面を好きな翠いろに設定しているのも目に悪いのかしら、ブルーライトが良くないと言うから。ま、もう、休息に如かず。
2021 2/15 231

* 機械をしめに二階へきた。もうこのまま寝むつもりだ。
2021 2/15 231

* 起床 8:15 血圧 143-69 (53)  血糖値 86 体重 59.9kg
2021 2/16 231

* なにとなく ほっこりし、三台の機械をそれぞれにイジッて、休憩していた。オソロシイほど大量のコンテンツの、どう眺めていても何の解決にも改善にもならないのに呆れる。
さすがにこの数日の濡れたような疲れに、夕食もそこそこ、暫く寝入っていた。疲れは妻も「マ・ア」も同じらしく、いつか寝入ってまだ起きてこないが、八時には「マ・ア」決まりの食事時間。

* なんとなく機械に触れながら、芯の疲れにならぬうち、今夜は終業としたい。
機械に向きながら顔を左右へ振ると、書斎六畳の西壁、作りつけた大きな書架や障子戸へ少し伸ばせば手先が届く。そんな一と側の、ありとある余地へ小物や写真などの「静かな・賑わい」です、 呵われるだろう、が、わたしは咲っています。
書架に接した右脇に、南洋の産か大きな豆鞘が吊ってあり、鞘の一つずつに 「鴛」「鴦」「夢」「圓」そして「潤一郎」「書」と墨書されてある。谷崎論へのご褒美だった、いつかは、誰方かに、何処かに、差し上げねばならない。
その直ぐ右、白い障紙に架かって、まだソ連時代のグルジア(ジョージア)を旅した時、首都トビリシで歓待の政治家ノネシビリさんに、お土産にもらった洒落た酒器が飾り金で吊してある。優に50センチもの弓姿りの角(牛か、鹿か、羊か)そのままの酒器で、葡萄酒やビールを満杯に注がれると飲み干さねば下に置けない。
ノネシビリさんも通訳でていねいに案内してもらったエレーナさんも、その後に政変がらみでか亡くなられた。賑やかに楽しかったトビリシでの一夜は今もありありと懐かしく、目をあげて太い大きな角盃を見上げては想い入れに沈むのだ。
まだ小さくて愛らしかった、あの亡きやす香を妻が鉛筆描きした肖像にもじっと目がとまる。
社員という社員からまるで獅子吼に畏れられた医学書院の金原一郎亡き社長、私はただ一度も叱られなかった、そして葬式はしないんだ、写真をもらって呉れ よと仕事の席へまで自身で届けて下さった「温容」の一枚には親しく「秦 恒平君 社長」ほかの献辞も添ってある。入社前の面接の日、金原社長は私の戸籍謄本を手にしたまま、「きみは、この謄本(の記載)を気にしているかしれな いが、わたしは、何ら気にもかけないからね」と。以来十五年余、この社長が相談役として退かれたその日に作家としての道へと医学書院を退社した。作家代表 団に加わり井上靖さん等と中国から招かれたときも、伝え聞かれて金原社長は長谷川泉さんを通して餞別を届けても下さった。書かれた文章なども何度も戴いた のだ、とてもとても忘れられる方ではないのです。

* 十時になる。
2021 2/16 231

* 起床 9:00 血圧 145-79 (72)  血糖値 87 体重 58.65kg
2021 2/17 231

* 遊び疲れている。なんとなく機械の底を嘗めていた。階下へ行って妻の機械 までいじってみたが、想うようには何も出来ずに草臥れた。これはもう、籠居疲れというものだろう。鳥取県のだったか、聖火リレーのオリンピックのと云うて られるか、やめるとブチまくった気持ちも分かる。鉦や太鼓で何とやらの長に誰を据えるか、大臣の橋本聖子にしよかとか。彼女は往年、しんじつ競技で感動さ せてくれた。も一度、何にかは分からんまま、ガンバリやと云いますかね。心神にビビッと電氣のように感銘を呉れるのは、文学の名作。繪など美術は、観たく ても出かけられんし。食う欲もないし。もうもう、「読む」と「寝入る」に惹かれるばかり、しっかり「書く」も加わりたい。

* 印刷所との ややこしい 折衝や訂正やお願い それも省くわけに行かなくて。「詠む」「寝入る」どころでなく。もう 九時になった。視野の確保が ますます 乱れがち。困るなあ。
2021 2/17 231

* 起床 8:00 血圧 154-91 (71)  血糖値 102 体重 58.6kg
2021 2/18 231

* わたしのズボラや不用意もあったが、聖路加への通いは、内分泌科診察が四月初めへ移り、前立腺の方は、失礼して処方箋を地元薬局へ送って戴くことにし た。これで二月三月はコト無しとなり、コロナ禍の通り過ぎるのをひたすら待望。文字通りかなり「退屈」してきた。安全なタクシーを傭ってどこかへと願って も、確実に安全などこかが無い日本列島の現状では仕方ない。戦時中のようにどこか山奥へ疎開したいほど。
機械へ前屈みに見えない目でキイを叩く日々、姿勢自体が前屈みに「く」姿りに成っている。なにもかも宜しくない。

* 気圧の乱高下があったとも聞いた、そのせいだったか、頭痛もともない疲れ切っている。九時へ向いている、もう休む
2021 2/18 231

* 起床 8:00 血圧 154-91 (71)  血糖値 102 体重 58.6kg
2021 2/19 231

* コロナ禍は終息に向いているとはまだ言えないようだ。さらに長期の辛抱、文字通りの辛抱が要るよう だ。それならそれで向き合うしかなく、私の場合は、諸事要慎しながら「長期の春休み」と受け容れ、好きなことを好きに、したり、しなかったり、八五老の日 々をむしろ飽きるほど堪能すればよい。この此処の「私語の刻」など、おそらく他の人には無い私に独特の読み書きの遊びでも創作でも日乗文事でもあり、いわ ば存在証明でもある。なにより、飽きることが無い。
2021 2/19 231

* 明け方だったろう、おかしな夢を二つみた、先には、路上、両膝を折って力任せに地を蹴り跳び上がる。気が付くと、電柱よりも高く跳び上がっていてびっくりした。
次には、どこぞ都心めくターミナルの地下をうろついていて食べる店に行き当たった店の名が大きな字で「有用」てあった。変わった名と思いつつ、「有用」とは何事か、必用でも無用でもないがと頻りに意義を夢中に穿鑿していた。ヘンな夢。

* 言葉にならない疲れようで、夕方、横になると本を読むどころか直ぐ寝入って、六時過ぎにしぶしぶ床を起った。一つには視力の鈍さと視野の曇りに負けてしまう。
ま、老いるとは斯くの如きことと、フテ腐れて頑張るまでのこと。
2021 2/19 231

* 起床 9:30 血圧 150-84 (70)  血糖値 98 体重 57.85kg
2021 2/20 231

* 朝は「ま・あ」にサンザン「もう起きよ」と攻撃される、抵抗していると眠けが募る。曾 孫がふたりいると、よろこんでいる。ふたりとも私の仕事部屋であちこち探索するのが好きで、ときどきモノが高いところから転げ落ちたりする。二つのペン皿 に削り鰹をひとつまみずつもらうのが何よりらしい。
2021 2/20 231

* 十二時半、昼食しても、瞼に痛みを感じるほど、睡い。疲労がかぶさっている。今朝の体重は何十年ぶりだろう、57キロ台へ沈んだ。胃ガンの手術前から は30キロ近く、術後からは10キロ余も減った。身軽になったなどという気軽な気分ではない。疲れやすさへ関わっていようから。
2021 2/20 231

 

* 夕食もスムーズに口に入らぬまま、困憊して床へ逃げ込み、寝て仕舞うまいと、『十八史略』鴎外訳の『フアウスト』そしてトールキン『指輪物語』を読ん でいた。なんらの回復もなく、起きて、機械へ来たが何かをするガッツが無い。機械を閉めに二階へ来たというあんばい。なにより瞼が垂れるほど重い。
2021 2/20 231

* 起床 8:30 血圧 123-69 (72)  血糖値 92 体重 58.35kg
2021 2/21 231

* もしタクシーを傭って京都まで行くのに、どれぐらい運賃がかかるか、往復分支払うのかなどと建日子に訊ねて叱られた、「絶対に、ノー」と。なにより身体がもたないと。そやろなあ。
ときどき、こんな夢をみるのであるが。
2021 2/21 231

* 体調あしく、夕食摂れぬまま床に就いた、但し本を読んでいた。『十八史略』の「菟」を経て殷末の紂王から周の興るまで。『フアウスト』第二部、帝の広 間での多数さまざまな諷喩の弁舌、『失楽園』で、地球の人間世界へ忍び入ったサタンが振舞いはじめるまで。『指輪物語』は、ファラミアと出会うフロド、サ ムそれにゴクリも。
『フアウスト』はこれまでに三、四種の訳を読んできたが、二三度めの森鴎外訳の通読がもっとも日本語としても穏和に自然で 一種名訳たるを喪わず、ごく面 白うやすやすと味わっている。鴎外先生の偉さをしみじみ実感できて嬉しい。『渋江抽斎』『阿部一族』『アンデルセン』の訳とならんでまた一つ鴎外の寶を見 当てた心地。

* まだ七時半だが、遅い食事をこころみて、むりなら、そのままやすもうと思う。やはり、何かしら食していないのは良くなかろう。が、腹におさまらないと云うよりも、口からのどへ食べ物が素直に通ってくれない。拒んでしまう。 つい、飲む方へ方へ傾く。

* 外へ迎えだしていた 紀略 や 実録 が巻違いという勘違いだった、寒い書庫へ入らねばならない。
もう、コロナ も ワクチン も 忘れていたい。建日子は新幹線はガラガラだよというが、新幹線までに、バスと 西武線と 地下鉄 がある。まだ人とは 触れ合いたくない。感染者数の単純な減少には、前段階の検査数の大幅な削減という人為が先行している。パーセンテージで説明するようだが、やはり検査数を減らすという基本のサボは気に入らない。
わたしらの特高齢者へワクチンの廻ってくるのは初夏にもなるのではないか。そのころになってなおなおゴタゴタしてるようならオリンピツクはヤメになるだろう。もう、コロナ も ワクチン も 忘れていたい。
2021 2/21 231

* 起床 8:40 血圧 138-74 (59)  血糖値 80 体重 58.3kg
2021 2/22 231

* 機械の奥へ奥へ踏み入って行くと、見当だけ付けて仕置きの発想や着想や書き出しが沢山隠れていて、申し訳なくてアタマを掻く。使い方もよく分からな い、しかし、気の遠くなるほど大量保存の利くらしいモノ(名前も分からないごっつい蓄電池のようなのが在る。うまく遣えると、ありとあるモノが一括して保 存出来るらしい。
なにしろ、「撰集」33巻分、「湖(うみ)の本」152巻分、毎日・毎月・毎年の日乗「私語の刻」が23年280ヶ月分、電子文藝館、何十年もの写真、ものすごい量の来信メール、「歌作、そして数え切れない随想・随筆・試作・書きっぱなしのいろいろ」。
この、草ぼうぼうの大森林にさまよい入れば、すくなくも、私は退屈ということを知らずに彷徨える。
よくもこの古い古い機械くん、それらをみな「飲み込んで」いてくれます、感謝、感謝です。
これらを 傍の、未使用の別機械二台へも「移転」しておこうと思っているが、機械の使い方も、日々に覚束なく、物忘れする。やれやれ。

* 八時半、もう目も体力も限界。じっとしていたら、このまま両手の指をキイに添えたまま寝入りそう。大きなテレビも、前脇へ席をすすめないと観にくく なった、もっともドラマといえば、犯罪と殺し事件ものか、安直な時代劇か、坊やや嬢やらのサンザメイて手を打ってバカ笑いしているばかり。
「朝顔」「剣客商売」ぐらい。韓国ドラマの古い「い・さん」やアメリカの撮って置き「ネイビー」などがやはり善く、「ドクターX」に早く戻ってきてもらいたい。医学モノがやはり胸に響いて観られる。それと日野正平クンの自転車「日本の旅」が佳い。
名作傑作力作といえる佳い本は、繰り返し読んで裏切られない。私自身の人生も溶け込んでいる。
2021 2/22 231

* 起床 9:30 血圧 149-73 (75)  血糖値 78 体重 58.65kg
2021 2/23 231

* 快晴。寒くはあってもこんなに日光に恵まれた二月は記憶にない。昨日はウソのように温かで、上着を二枚も脱いだ。天変も地異も有りませぬよう。
2021 2/23 231

* 朝寝していると、きっと「アコ」の方が、黙って、二度三度と寝顔を見に来る。起きよとつつくのではない。ただ黙って、生存を眺めに来る。きまって「アコ」である。
2021 2/23 231

* 機械クンの気まぐれと苦戦して、シンから疲れている。仕事として何をしていいのか
判断が付かぬほど。知能的な衰え、減退も余儀ないと思うが、きのうドラマの朝顔のお父さんがアルツハイマーの気を嘆いていた。いずれ遁れよう無いのかも知れぬが、出来るところまで出来る気構えでいたい。
2021 2/23 231

* 起床 8:40 血圧 153-79 (68)  血糖値 89 体重 58.15kg
2021 2/24 231

* 出歩かない、そのための体力・脚力・筋力の低下は蔽いようがない、体調不良はそれから来ている。コロナに去って欲しいとつくづく願う。音を上げるとはこういうことか。 2021 2/24 231

* 聖路加から処方箋の送られた薬局へ、お薬をうけとりに自転車に乗った。かなり疲れると分かった。帰路に白梅の梅林のそばを通って薫りに惹かれた。
匂ひは、光を受けずには起きない。薫りは光なしに闇にも人に届く。それが「源氏物語」宇治十帖二人の貴公子の光源氏との関わりを証言している。
薫は表向き光君の次男とされているが、光の血筋は受けない、光の妻三の宮と柏木藤原氏との道ならぬ道を通って生まれた子。匂宮は歴とした光源氏の娘明石中宮の子息、光君の血を受けた孫である。
薫君と匂宮との通り名の意味をこう読み取った前例は、私の提言まで無かったらしく、当時、慶応の人気教授であった池田弥三郎さんはいちはやく目をとめて下さった。遠い昔のハナシになったが。
2021 2/24 231

* 起床 8:40 血圧 153-79 (68)  血糖値 89 体重 58.6kg
血圧計働かず、昨日のママ。
2021 2/25 231

* 起床 9:00 血圧 143-79 (75)  血糖値 92 体重 58.2kg
2021 2/26 231

*かなりの貧血に落ちているのか、夜前就寝のころより、夜中の手洗いへも、今朝の寝起きでも、よほど朦朧とからだが揺らいだ。幸いアタマにも手指 の働きにも変はない。ヴィクトリア・ムローヴァのバイオリンで、チャイコフスキーの協奏曲を聴いている。シベリウス、パガニーニと続いて、ヴュータンに至 る板で、此の、ヴュータンという作曲家が、東工大の教授室のころから、妙に気に入っている。
2021 2/26 231

* この週あけにはいよいよ「湖(うみ)の本 151」の再校ゲラが出来てくる。これがまた初校と変わらぬほどの難儀な校正に成るだろうと覚悟したがよい。ま、籠居に徹している現状を逆に利して、難儀なことを楽しむぐらいに受け容れたい、が。ハテ。
バカをやってしまい、ほとほと気が草臥れた。七時前だが、やすんでしまおう。「マ・ア」がときおりを狙うように鰹節頂戴と寄ってくる。美味そうに、互い の皿をあらそうことなく食べると「アコ」は階下へ、「マコ」は私の近く、ソファにおいた巣舎(とや)で熟睡して行く。この「ふたり」のいることにどんなに 我々老境は慰められていることか。「アコ」がウカと家出の二外泊三日は、われわれ、身に堪えて寂しかった。
2021 2/26 231

* 起床 9:45 血圧 132-77 (63)  血糖値 73 体重 58.3kg
2021 2/27 231

* 気持ちよく晴れた。寒いよりも、こころよい晴天を先によろこぶ。ともすると思いのみ重く暗くなる時節だもの。
テラスへ、毎日 繰り返し 鵯や 目白がきて、妻のふたつに切って置く蜜柑を しばしつついて行く。それを尾を振り振り「マ・ア」が窓から、廊下から、 観る。襲いたい気でなく、いかにも嬉しそうに、である。仲間気分なのなら、それも、私たちに嬉しい。生き物たちの愛らしく生きてある姿に心励まされ、人間 もいっとき嬉しい。
2021 2/27 231

* 書庫うえのほそながい草はらに、背丈のない一樹の白梅が、日盛りに満開。むかし、だれであったろう誰か読者から頂戴した鉢植えを、鉢のママに書庫うえの小庭に埋めたのがそのままで毎年真っ白い花を元気に咲かせてくれる。
家にある 何にも彼にも それぞれの歴史がある。そんな無数の歴史を一つ一つ折に触れ懐かしく想い返す。やがてそれらとも別れて行くだろう。

* 高城由美子さんの手で、いかにも重厚に美しく織りあげて戴いた膝掛けに、この冬は、有り難く嬉しく膝下の冷えを温めてもらった。
この部屋には、谷崎潤一郎の松子夫人が手づから珍しい柄の着物地幾つもで創られ、頂戴した、ふわーッとふっくら美しい大きな座布団が、いつもソフアに置 いてある。尻を置くのは謹んで遠慮してきたが、観た目の美しさは高城さんの織り膝掛けと一対で、目にふれ手にふれるつど、日々萎えやすい思いを励まし慰め られる。
私は決して孤独に寒々と八十余年生きてきたのではない、むしろ逆と喜んでいる。無数に覚えていたそんな大勢との温かなふれあいと名前とが、しかし、少しずつ記憶から洩れこぼれて行く。
ゴーン アザー デイズ。

* 考えようでは、これはまったくコロナ禍のせい、モトイ 届け物 かと思えるが、おかげでこの十日ほど、なんとなし怠けた日々を ままよと受け容れ費やして来れた。
来週からもとへ戻って追われそう。
2021 2/27 231

* 大事にしてきた「獺祭」を、 吉備の人 お元気であれ、お変わりなくと切に願いながら、有り難く嬉しく戴く。
2021 2/27 231

* 書庫から、目当ての国史大系「続日本紀」前後編 や いろんな人の京都をかたる昭和も初年の随筆集など、持ち出してきた。つぶれそうにシンドイときも本は読めて、それはしみじみ有り難い。
さっきまで、ソファへ崩れ落ちたまま新井白石著大冊の語源辞典『東雅』を楽しんでいた。

* もう二月が、明日で果てる。想いしづかな 心優しい春のおとづれでありますよう。 2021 2/27 231

* 起床 9:45 血圧 132-77 (63)  血糖値 73 体重 58.3kg
2021 2/28 231

* 妻や「ま・あ」が起きたなと気づいてからの朝寝はこころよい熟睡になる。 朝酒というほどでないがちっちゃな角の桝で二つほど呑んで、朝飯は入れない、午にま近いのだから。こころよいテレビ番組には恵まれない、いきなり不快にな り、二階へ来て、手をついて待っている削り鰹をふたつの革ペン皿にわけてやる。感心するのは、お互いにおとなりの皿へ手や口を出さない、しっかり礼を心得 ていて、呉れる物なら何でも構わず飲み食いしてくる安官僚どもとは大違い。

* カマロンの熱い叫び歌に私を鞭打たせている。

* 過剰なほど下半身が冷たく寒いと感じるのは、蛋白脂肪炭水化物みな栄養を摂ろうとしないからよと妻は云う。ちがいない。からだが求めてないのもその通 りで、いろんな意味で不順なのだ。妨げているのはほかならぬ「私」にちがいない。バカげている。カマロンの叫ぶ歌声を瀧に打たれるように聴きながら、目を つむる。黒いマコが、階下へ降りましょうと脚をつつきに来た。正午。

* 以前は、読書がしっかり楽しめるほど長湯できたのに、このごろは、湯あたりしそうになり、心ならずはやく切り上げる。
六時半、いよいよ二月が去って行く。どんな三月が訪れるか。恙ないのを願う。
マリア・カラスの卓抜の美声を聴き始めている。ドニゼッチィの「苦しい涙を流せ」からはじまった。めずらしく此の盤は自分で、池袋駅地下構内の出店で買い求めたのを覚えている。マリア・カラスがあまりに綺麗だったのに惹かれた。
わたしはこの手の音盤の殆ど全部を誰か彼かから頂戴して、大方はどなたからとも忘れて、愛蔵している。有り難いことだ。

* 荷送りで宅配受付まで自転車で走り、息切れのまま、グレン・グールドで、ベートーベンのピアノを聴いて 息をととのえている。風はあるが 暖かい。二 階の窓へもたれ込みそとへ顔を出して、グレコの繪の次には、表紙もボロボロの分厚い岩波文庫の『歌合集』に、古人の「判」わ無視して私自身の「判」をして 行くのを楽しみ始めた。暖かくなるにつれ窓の外へ顔や手を出すのもラクになる。が、さて古来の歌合は限りなく歌の数も多い。ま、出来るところまで。
が、もう、眼を開いてモノをまともに視る、読むことが、短時間しか出来なくなっている。点眼薬で一時凌ぎ凌ぎするばかり。不審に思うまでも有るまい、八五老だ。とても九重老とまでは有るまい。
2021 2/28 231

* 起床 8:45 血圧 134-75 (75)  血糖値 82 体重 58.95kg
2021 3/1 232

* 大型の 遣いようもよく覚えない機械を拾い見ていたが、何の役にもたたず、嬉しい使用途の発見もなく時間のむだだった。八時過ぎた。何が出来そうでもない、再校出を待って、それまでは怠けやすみに徹します。
2021 3/1 232

* 起床 8:45 血圧 135-67 (69)  血糖値 89 体重 59.5kg
2021 3/2 232

* 一冊の四割り=前半を読み切った。これで良いと思うが、後半六割との有機的な関わりが動的に活躍してくれること、それは、明日から読む。ルビの打ち直 しなどしているとひとしお視力が疲れる。ところがその問題は後半にこそ在る。難漢字の読みを確かめ確かめとなると、時間も視力も倍で足りまい。しかし読ん で行くのが楽しみ。

* はやめに夕食しておいた。思い切って、目といっしょに、身体ももう休めていいのだが、久しぶりの「校正」という作業に気は弾んだ。これを待っていた、が、疲れもした。
私の食欲のために いろいろ手を掛け工夫して、食べさせてもらっている。今夕はちらし寿司と蛤汁だった。獺祭も戴いている。体重を減らす必要はないので、60キロを回復したいと思っている。
一等太り返ってた頃は、肋骨がどこなあるか分からなかった。今は仰向いて寝ていると、胸に肋骨の下辺がはっきりと深く手に触れる。腹部は肋骨の下へしっかりと沈んでいる。これは、佳い。これは維持したい。
2021 3/2 232

* 起床 9:45 血圧 149-79 (67)  血糖値 72 体重 58.4kg
2021 3/3 232

 

* なんとなし呆然と過ごして夕方も六時近く。 セイムスへの買い物に付き合い、マコと仲良しして、お酒を呑んでいた。「獺祭」の一升瓶を、ま、四日ほど飲み干したか、或いは三日だったか。佳いお酒。

* 「マ・ア」が鰹を頂戴と。いま足元で食べている。わたしも、なんとなし機嫌がいい。
わたしは、人中へまじって付き合って、人にも良く思われて…という意図的な暮らしをしてこなかった。「作家」としても、ある時期、「湖(うみ)の本」創 刊の35年ほど以前から「騒壇餘人」と看板をあげ、独りで親しい読者達とだけ向き合い、老境へ向かい向かいながら膨大といえる執筆や創作を重ねてきた。妻 がそばにいてくれる。 そういう一生で終える気だ、それが良い。

* コロナ騒ぎも落ち着いて など云うてくる人もいる。とてもとても。わたしは、櫻開花から花散る頃までは少なくも覚悟して要心しないと、とてつもなく危ないと予感する、そうなればもうオリンピックどころでない第四波に、昨年と同様にえらい目に遭うだろうと。
こんな事態で オリンピックを無事開催しよう、できるとは、本気で信じられることか。世界から、あぶない荷物をかかえた選手団を含むお客さんに日本列島 へ上がって欲しくない。歓迎できない。やるなら、いっそ日本選手だけでの「国体」に切り替えてはどうか、それすら、わたしは無観客で、純然「記録」を競え ばよいと思うし、それすら、きっぱり断念して、「コロナ禍」を医科学的にも政治行政的にもキッパリ退治してもらいたいと切望する。

* 六時。夕食して、再校仕事を つづけたい。

* 夕食 うまく口に入らず、疲労、そのまま横になり、本を読み、しばらく仮寝していた。
「湖(うみ)の本」再校がいよいよ難所の漢文域に入り、唸りながら、漢字字典 漢語辞典 和辞典などを左見右見、左調べ右調べ 確かめ確かめ読み進む が、それにも躓いては唸る。時間、かかりそう。それにしても「漢字」なる文化に感嘆しつつも、日本人がカタカナ ひらかなを発明してくれた厚恩を痛感す る。コロナに慌てないように、校正も慌てまい、健康でさえあれば仕事はできる。花がほころび始めたら、人のいない保谷の奥の方を散歩してみようと話してい る。花が喜んでくれると佳いが。
2021 3/3 232

* 十時をまわっている。冷えてきた。もう機械のまえを辞する。
2021 3/3 232

* 起床 10:45 血圧 136-69 (70)  血糖値 74 体重 59.25kg
2021 3/4 231

 

* ままよと、朝寝を貪った。気ままに外出できるまでは、籠居の退屈にこそ要心し、あるがままに自由に過ごすのが良い。
2021 3/4 231

* 「マ・ア」が鰹を喜んで、また階下へ行った。わたしも、遊び疲れを、すこし癒したい。

* この年齢になり、東京へ出てきて六十二年にもなりながら、今なお、生まれ(は分からない、識らない)でなく、養父母らに育てられた京都市東山区知恩院下新門前通り での二十年近い日々の、近隣地域へのまお不審ないし識りたい心地が、少しも失せていない。いま「西東京市」の一画にいたままでは、なかなか不審も晴らせないが、昔の友 達に問いただすことも、もう殆ど不可能になった。
東京に、昭和三十四年の二月二十八日に出てきて、六十二年が過ぎた。京都には物心ついて二十年ほど暮らした。それなのに、東京をいまだによく識らない。 おのぼりさん風にあちこちへ出向いた記憶の程度で、地元の保谷も、都心の繁華も、ほとんど心身に刻まれていない。所有されていない。
京都となると、いまも記憶に頼るまでなく、わが街として、地元として、したしく歩いて山ほど思い出せる。至る所に歴史と結ばれた問題点に気づいて、さら に探索したくなる。そういうことには、人間味との関わりがぜひ必要で、東京ではそれが無いに等しく、京都ではありあまるほど有る。今はそれを、思い出に耽 るようにただ費消していて、「もったいないなあ」と思う。
仕方なく身の回りのものを処分に掛かっているが、兄恒彦の遺書や便りなど、どうすればいいか、胸にせまるばかりで、途方に暮れる。美術骨董のたぐいはあ との人で何とでもなるが、どうにもならないただ私にだけ莫大に意味のあるものや記憶は、私の手で始末をつけておきたい、だが、途方に暮れる。なんとかも少 し長生きし、納得にちかい手当ないし処置をして逝くしかないが。むりだなあ。

* 九時過ぎて、目の周りが腫れぼったい。もう今日の限界。
2021 3/4 231

* 起床 8:15 血圧 132-72 (62)  血糖値 88 体重 59.25kg
2021 3/5 231

* フランシス・プーランクの曲で、ソプラノと合唱での『スターバト・マーテル』を聴いている。
ジーザス・クライストの佳い音楽映画があったのを、観直してみたくなった。
佳い映画は、手を出し始めると、際限のない魅惑でわたしをとらえる。そんなヒマはもうもう無いのに。
さ、仕事、仕事。

* 幸いに再校の難所を苦心しつつ通過した。量は残り多いが、読み進めえよう。

* 音楽は、バッハの「フーガ」をヘリベルト・ブリュウアの指揮で。静かに美しい、私の好きな大作である。
目が腫れぼったくなってきた。すこし休む
2021 3/5 231

* 起床 8:15 血圧 126-63 (55)  血糖値 103 体重 59.2kg
2021 3/6 231

 

* 朝は、紅茶二杯、煎茶二杯だけ。なにも食せず。

* 「ま・あ」嬉々として、決められたそれぞれの革ペン皿の「削り鰹ひとつまみ」ずつをそれは綺麗に、あまさず食して行く。それぞれの皿をきちんと守り、 互いの分に手の一つも出さない行儀は、見上げたもの。バッハのフーガを静かに聴き鳴らしながら、「湖(うみ)の本」の校正をかなり快調にすすめている。
コロナの緊急事態は二週間延長された。この先にはさらなるもう一度二度の延長を要するかと想われる、ここは医学専門家の観測と要請とにこそ従って、イー ジイな姿勢でズルズルと病禍を先へ引きずらぬようにありたい。国民的な不幸を軽くしコロナ禍を無へ押しやるには、根気の持久戦に決然と堪えるが勝ちになろ う。二十三十歳台の半大人の聡明な持久と要慎に期待したい。街での声を聞くと寒気のする失望を覚えることもある。決して「今はまだまだ」落ち着いてなどい ない。

* 部屋を温め忘れていた。じわっと、冷えてきた。

* それにしてもバッハのフーガの美しくも懐かしい静かさ。思わず眼を閉じて聴いている。
そして…まことに難儀は難儀、しかし心入れて「湖(うみ)の本」書き下ろし新稿を校正している。

* 四月に歌舞伎座、白鸚、幸四郎、雀右衛門の勧進帳を報せてくれた、が、四月は場合によるとコロナ第四波の懼れ無しとせず、妻の誕生月でもあり、行きたい行きたいは山々だが、夫婦ともの八五老、要心するしかない。
2021 3/6 231

* 九時へ迫って行く。晩食後に、のどが裂けるかと想う喉灼けがあり、龍角散の粉をつぎ込んで躱し得た。野菜ジュースを呑みに、もう階下へさがり、やすむ姿勢になろう。
2021 3/6 231

* 起床 10:20 血圧 137-75 (71)  血糖値 91 体重 58.8kg
2021 3/7 231

* 機械の前で ともすると寝入っている。疲れたなら、眠れるなら寝入ればよい。幸いなにも無いのだ慌てふためくことは。
2021 3/7 231

* まだやれると思っても眼が利かない。八時過ぎた。体調は、依然好ましからず、からだは休んでくれと囁いている。無理強いすればさきが見えない。もうすこしで、ああ、こうすれば、こうとは思うが。仕方なし。

* 白髪は何でもない、ごく当然に見える。鼻下と顎前に盛って邪魔な白髯を落とし、そしてマスクしていれば、さほどは老いないフツーの顔つきに見えて可笑しい。マスクは意外の用もする。
2021 3/7 231

* 起床 8:30 血圧 137-75 (71)  血糖値 901 体重 59.35kg
2021 3/8 231

* 「マ*ア」 顔を揃えて鰹を頂戴と来る。とりわけて遣ると嬉々としてご馳走になり、けっして互いの料をかすめ取ることもなく、嘗めたようにきれいに革 のペン皿二つをからにして、しづしづとどこかへ帰って行く。お行儀よいこと、アタマを撫でてやりたい。私も楽しんでわずかに一息つく時。生きの命と付き合 う嬉しさ、ほっこりと胸温まる。
2021 3/8 231

* 寝入るとはかくも身近に簡単なことであったかと、昨、夜前から驚かされている。昨夜は、もう起きなくては、寝過ぎたと気張って目覚めた三度まで、真夜中のことだった。信じられず、それでもそのつど亦た寝入ったのだが。
いまさきも、夜分も八時頃かと目覚めたら午後のまだ二時前だった、たった小一時間ほど睡っていたのだ、どうなってるのかナ、私は。
2021 3/8 231

* また機械の前で寝入っていた。八時半。なにを慌てることもない。もう、やすめということよ。
2021 3/8 231

* 起床 8:15 血圧 137-75 (71)  血糖値 91 体重 59.9kg
血圧計不調 計測できず
2021 3/9 231

* 籠居 蟄居の 陰気が高じてきたか ついつい、夫婦して弱音を吐いている。「ま・あ」が慰め励ましてくれる。
新宿河田町の六畳一間のアバートへ京都から直かに入って新婚生活を始めてから、まるまる六十二年になる。三月十四日に、荻窪の 妻の田所宗佑伯父宅で、妻の側の親類に寄って祝って貰い、一泊させて貰った。あの日の昼間に新宿区役所へ結婚届けをしたのだった。
疲れは溜まっているけれど、元気を奮い立て、手を携えて二人ともガンバッテ行こうよ。
2021 3/9 231

* 起床 8:15 血圧 137-75 (71)  血糖値 85 体重 59.55kg
血圧計不調 計測できず
2021 3/10 231

* 起床 9:305 血圧 137-75 (71)  血糖値 79 体重 59.4kg
2021 3/11 231

* 八時前に ちょうど目覚めたが 妻や「マ・ア」は起きているなと安心して 朝寝を貪った。妻の惚れている松平長七郎君に付き合って、二階の機械へ、電源を入れにきた。もうはや正午まえ。なにも 慌てることはなく 仕事も ま、落ち度なく運んでいる。
バッハの「フーガ」集は 絶妙の室内楽、聴いてなくても美しく聞こえ続ける。いい絵や美術も、観て触れていなくてはならない、音楽は耳があれば聴ける。
2021 3/11 231

* 初めて読む気で読み始めた『「秦王国」と末裔たち 「日本列島秦氏族史」』 という大冊に向かい合って、その、読みやすさ・分かり良さ・調査の詳細・しかも整理整頓された具体的記述にいきなり惹きこまれている。なにも鵜呑みにはし ないが、「秦氏」を勘考する視野は十分に具体的に与えて貰えそうで、実は、オドロキながら共感し依頼する気になっている。

* 但し もう目が潰れていて辛い。
用事があってメールを送ろうとしても どうしても飛んでいってくれないのにも時間と労と視力を費やし、閉口し疲労した。どうなってるのやら。
2021 3/11 231

* 起床 8:30 血圧 137-75 (71)  血糖値 99 体重 58.9kg
血圧計不調 計測できず
2021 3/12 231

* コロナウイルスは変異また変異またまた変異しているらしく、「八五老」夫婦には脅威。ひたすら閉じこもっている、が、四月のアタマには、久しぶりに聖路加で検査を受けたい。
2021 3/12 231

* 起床 8:15 血圧 – ()  血糖値 83 体重 58.6kg
血圧計不調 計測できず
2021 3/13 231

* 朝の十時半に もう眼が霞んでいる。
2021 3/13 231

* 起床 8:45 血圧 – ()  血糖値 91 体重 58.35kg
血圧計不調 計測できず
2021 3/14 231

* 午には、ささやかに無事結婚62年を自祝、吉備の人に戴いて愛蔵、今日を待っていたもう一升の名酒「獺祭」で乾杯する。「マ*ア」 にもたっぷり削り鰹をあげましょう。

* 昼食を 妻と、削り鰹の 「マ・ア」ふたりとで、ひっそりと、祝いかつ味わった。赤飯、獺祭酒、それだけだった、が、それで佳い。雨も上がって明るく、暖かい。
2021 3/14 231

* 夕食には 和加奈の寿司と刺身を 破格の値でいいからと頼んである。いちばんのわたしの願いは、新鮮な脚長の蟹か大きな伊勢海老なのだが、そんなのは此 の保谷のお寿司屋さんには頼みにくい。コロナ禍が過ぎれば、銀座か日比谷へ出かけて「きよ田」か「すし幸」でと、今は夢見ておこう。

* 妻が、贔屓の大相撲春場所。われわれには、あの大声で贔屓の力士へ呼ばわれる国技館と、あの幕開き前のぞわぞわっと嬉しい特等席の歌舞伎座とが、しんじつ寛げて嬉しい場所。はやく、また、ぜひぜひ出かけたい。

* 贅沢なほど選んでもらった「刺身」のいろいろで、満腹し、こころよく酔った。
2021 3/14 231

* うまいお酒を楽しんだ。 今夜は、早々に横になり、好きなだけ読書して寝入ってしまおう。
2021 3/14 231

* 起床 9:00 血圧 – ()  血糖値 80 体重 58.9kg
血圧計不調 計測できず
2021 3/15 231

* 今世紀に入って数年、もの凄い花粉の強襲に「泣き」づめだったのを思い出す、上野の博物館にいて、どうにもガマンならず逃げるように家に帰ったりし た。目への花粉症だった。ガンの胃を全摘し壊死状の胆嚢も摘除した2012から、年々の花粉症で「泣く」ことは無いに同然となった、が、まるで無くなった のでなく、「目」から「鼻」へ移行したか、今年など、洟かみが欠かせない。苦痛はないが行儀よくは無い。

* 今朝も、四人 「マ・ア」兄弟と夫婦で、大きくなった隠れ蓑づたいにテラスへ舞い降りては、二つに 割った蜜柑を余念なくついばんで行く鵯たちをガラス戸こしに眺めていた。昨年までは我々の影がさすと翔んで逃げていたのが、もう、全然気にかけていない、 それも心うれしいワケで。
2021 3/15 231

* 心身とも草臥れると、二階の小窓をあけ、路上へ首を突き出した姿勢のママ、先日まで小ぶりの「グレコ画集」を眺めた。今は岩波文庫の「芭蕉俳句集」を アタマから一句一句読んで、気に入った作に爪しるしを入れては、しばし憩っている。お向かいのお内では、向こうの窓から首をだされてはおイヤかなと申し訳 ないのだが、のぞき見などするのでなく、外気に触れ休息しているのです、赦されよ。
2021 3/15 231

* 起床 9:10 血圧153 -73(52)  血糖値 69 体重 59.45kg
2021 3/16 231

* 妻、経常の診察、血圧など尋常のママ動悸がやや早いと、薬処方を増されてきた。大体が雨期へへかけて故障が出やすいので要心したい。
働かなかった血圧計を点検。計れたが。安定して働いて貰いたい。
2021 3/16 231

* 発送用意も 勧めている。立ち止まって遊んではいない。この辺はコロナ籠居を逆に利しています。十時半。床に就いて、今夜も十種ほども本を読む。
相変わらずメールは書いても 飛んで行って呉れない。届いても来ていないのだろうか。
2021 3/16 231

* 起床 8:30 血圧167 -86(64)  血糖値 79 体重 60.2kg
2021 3/17 231

 

* 今日は とうに亡い実父に掴まっていた。ひょっとして私は、いくらか、或いはよほどこの「ややじ殿」に似ているのかなと感じながら。

* もう、九時に成ろうとしている。目も気持ちも疲れている。
中国史では漢の高祖と出会っている。
「列伝」では 張祿こと范睢の秦國へのりこんでゆく活躍を追っている。
『フアウスト』では、彼フアウストが、今や、世界史に一と耀く古代ギリシャの美女ヘレンへの恋慕と同棲とで浮かれている。
『失樂園』ではアダムとイヴが、神に遣わされた大天使ラファエルと幸せに溢れた(最期の)昼食をともにしつつ、サタンからの誘惑につき、警告されている。じつに美しい詩句に充ち満ちている。
『指輪物語』は悪の世界覇者サウロンの大軍との決戦を控えて白の魔法使ガンダルフや未来の人間王アラゴルンらがミナス・ティリスの城を護ろうと身構えている。
『秦氏』の綜覧的な解説書がまことに多彩に面白く、多々、教えられている。

* それぞれに読み継いで行く。
2021 3/17 231

* 起床 8:30 血圧171 -82(63)  血糖値 97 体重 59.5kg
2021 3/18 231

* 朝の初めにテレビのニュース解説番組は、便宜もあるが不快感も濃く、成ろ うなら見たくない。ただ、新聞の読めない視力なので、談話とか会食という対面対話の人づきあいも(妻のほかは)ゼロなので、テレビは、「外」との触れ合い にまるまるは棄てられない。テレビという機械には、いい映画もいい音楽も、楽しめるドラマもある、沢山はないけれど。
幸か不幸か、私は、性質からも、読書で得た誘惑からも、想像ないし妄想という「生き場」の設定や展開を苦にしない。逃げ込むとも思っていない、そっちが自身のを本来世界と思っているほどかも。

* 「湖(うみ)の本 151」三校出が予告されてきた。と、なると「責了」作業とならんで「発送」用意を洩れなくしておかねば。わたしも妻ももう「力仕 事」に集注できる体力でない。五日で出来たことは十日掛ける気で「気軽る」に向き合うのがいい。若い時は日時を重ねるのを余計だと惜しんだが、いまは日時 を味わい楽しむ気で日々を迎えようとしている。

* 暖かいと謂われるが、椅子に腰掛けた膝下へ冷えがまつわって来る。戴いた膝掛けが、重宝です。

* 違和  奇妙に困惑する体調ではある。

* バッハのフーガ集をグレン・グールドに換えた。七時半だが
2021 3/18 231

* 起床 8:30 血圧170 -83(63)  血糖値 70 体重 59.8kg
血圧がこのところ、やや高い。血糖値はむしろ低いめ。
2021 3/19 231

* 七時に、起きようかなと目覚めていたが、ままよと、九時半まで寝入っていた。それでいいなら、それでいい。
2021 3/19 231

* 相変わらず ケータイが使えない。時間かけてあれこれしながら掛けられても、仮に掛かってきても受け取りかたが頭に入ってない。こっちから掛け得る先 は、十数人ほど番号は分かっていても、何か「用件」無しに、ちっちゃな機械に耳を当てての喋りが出来ない。何のために買った機械かと自身に呆れる。

* 生協モノだけれど 大きくもないけれど 「鯛」一尾の浜焼きが手に入り 美味を楽しんだ。久しぶりに美味いのに出会った。ただし腹が無く、たくさんは 食べられない。わたしの腹は 胃袋が無く、肋骨のすそへ大きく「腸(はらわた)」が陥没している。土手っ腹だった時代を忘れられそう。
2021 3/19 231

* 起床 9:00 血圧132 -67(61)  血糖値 85 体重 59.1kg
2021 3/20 231

* ウカと部屋をあけたまま出ての留守に、「マ・ア」のどっちか、既往よりして「アコ」が、書架へ手をかけ、モノを落としていた。幸い大過に至ってない が、貴重の古本に爪のかかるのが困る。宅急便で届いたまま階下で「湖(うみ)の本 151」三校にかかっていた。引用原本をとりに上がってくると、ドアも 襖も開いていた。叱るわけに行かない。

* 寒いわけでなく、それでも妙に背がゾワゾワとしている。体調、宜しとは云えない。校正は、卓のある階下でする。私の書斎は機械部屋で、書架と書類ケースのほかに卓机が無い。置く場所がない。

* 三校ゲラが届いて、それへ向かいながら、どうも体調が変で。しかし妻も右にならへの状態で、妻を寝させ、わたしはキッチンで仕事をゆるゆる、疲れれば テレビを。すると東北へ強い地震と津波。関東でも、永く揺れていた。昨日か一昨日か仙台の遠藤恵子さんへお見舞いのメールをしたばかりだった。 日本列 島、なべてことなきを願う。とりわけて原発の事故を懼れる。
2021 3/20 231

* 起床 8:30 血圧142 -67(63)  血糖値 84 体重 59.25kg
2021 3/21 231

* 起床 8:45 血圧149 -71 (66)  血糖値 83 体重 59.5kg
2021 3/22 231

* 昼食前から体違和を感じていて、食後、横になってでも三校を進めようとしたが、即 寝入っていた。妙な心地で目覚めて夜昼が分からなかった、時計で午 後三時と分かり起きて手洗いへ、キッチンへ動いたが体感の異様ぬぐえず、手先は震えていた。ハテと、血圧をはかったが尋常。妻が、血糖値はと聞くので思い 当たった。すぐ測ると、なんと、54。これは低すぎる。もう少しく下がれば世界は疾走する白い風気に音たてて変わるのを、九年前の入退院中にも以後にも数 回は体験している。
すぐ白砂糖を十匙ほど口にし、林檎ジュースや煎茶、珈琲をのみ、さらに甘味の和菓子を一つ口にした。震えはとまった。
なぜ血糖値が下がったか。この近時、毎朝測っていてたしかに低めであった。食が細くて、代わりに酒、ワイン、ビールを熱量にしていたのは慥かで。まだ、というか、この一、二年は 音がするかと思うほど手先がびりびり痺れていた。

* ま、また仕事へ戻る。

* 「湖(うみ)の本」前半を今日のうちに責了可能なまで読み終えたい。
2021 3/22 231

* 起床 7:50 血圧162 -80 (58)  血糖値 101 体重 59.25kg
2021 3/23 231

* 花盛りらしい。この下保谷でも、か。散歩しましよと誘われている。二、三日早いか。
テレビの伝える世間図は乱れざまに汚れがち。つきあう要はなく、「マ・ア」にせがまれて二階で削り鰹をすこしずつ二枚の革ペン皿に平等に分けてやり、わたしはピレシュのピアノを聴いている。椅子での脚もとが少し冷える。膝かけすっぽり蔽う。
2021 3/23 231

* 気晴らしに、すこしく 上下階の模様替えをした。バラついて散乱したあれこれを仕分けて不要分は捨てた。靖子ロードのあれこれが少し整ったかも。

* 目薬をさすと眼が清む。聖路加で、掌で掴むほど点眼薬を貰っていたのを、いまも重宝している。

* 夕過ぎて。胸から喉へ灼ける苦痛に閉口する。たいして食べていないのに。飲んでもいないのに。
もう九時半、いまもかすかながら、執拗に胸灼け。

* 結婚して五年半になる、母方長兄の孫娘が、奈良で、一刀彫名手と聞く夫と暮らしている。写真入り結婚通知葉書がひょこっと手に触れたので、ケイタイを遣ってみた。一分足らずだが、話せた。

* 心覚えに紙切れに無数にメモを走り書いて、そのまま山になっているのを整理した。記録していない短歌なども十ほど救いとれた。メモとはいえ、今にも大事な内容のも遺っていて、背を押される気がした。
今日は、不要不急といえばそれに近いが、片づければそれだけの意味のある用事を、階下でも二階でも機械の前でもしつづけた。新作の「三校」は半ばまで。体違和は午以降やまない。どうしようもない。もう機械から離れるが、疲労感の重さ、気分悪い。
2021 3/23 231

* 起床 8:15 血圧137 -81 (73)  血糖値 84 体重 59.35kg
2021 3/24 231

 

* 漢字の読みとルビの要不要をこころして点検しながら漢文を日本語に訓み下しているうち、ヘンク バン ツィラートのバリトン サキソフォンのためアレンジ されたというバッハのチェロ曲を鳴らしたまま、機械の前でどれほどの時間か熟睡していた。やがて四時半。胸やけで目覚めた、そばに水分無く、ポケットの ヴィックスを一粒口に含んだ。不快を少なくも清めてくれる。

* 秦の母は九十六歳まで長命した。叔母は九十三、父は九十一歳で亡くなった。生前にいちばん虚弱と見えていた母が長命した。さしあたり私たちもこの秦の 母を文字通りの目標に起てて、そこまでは歩いて行く気で日々を迎えたいと思っている。日本は、世界は、どんなに変わって行くのか、人類は存続し得ているの か。無責任だがただ好奇心で眺めながら好き勝手、二人三脚の旅路でありたい。
2021 3/24 231

* おや。六時近い。階下へ。

* 八時まえ。三校は、その最難所を通過したので、よほど順調に一両日でメドが立つだろう。「発送」用意に重点を移せる。ずいぶん前と間があいたので用意 の手順を自得するのに慎重を要しそう。それと、妻も私も体力を落としているので荷造りした本を重いまま粗忽に持ち運べば容易でない怪我につながる。二人で 数日掛けていた手間を十日ほどにも延ばす気で作業しないと危ない。慌てまいと思う。わたしはひれで仕事は可及的速やかにと身に覚えてきたので、よほど自身 をなだめなだめゆっくり終えることを覚えないと怪我をする。

* 朝の一番に 「閑吟集」と組み合ってはシンドイので、前夜に、翌朝分を書き出している。「閑吟集」は、じつに雅゙に軽妙に肉親に触れて、面白い。
2021 3/24 231

* 起床 8:45 血圧145 -76 (67)  血糖値 91 体重 60.4kg
2021 3/25 231

* ゲラ校で目が疲れきって。 ヴィクトリア・ムローヴァのバイオリンで、チャイコフスキーの協奏曲二番を聴いている。なぜか好きな曲で。音楽の約束事な ど何の常識すらわたしは持たないが、ワケもなく聴いてて楽しめるのだから、有り難い。だれもがすることか、バカげているのか知れないが、いい気分で音が追 えると両手首をコマコマと、また静かに豊かに動かし、自分が指揮でもするような気分まで楽しめる。ことにこのチャイコフスキー二番は大いにソレが楽しめ る。バカみたいだけれど、ひとりで陶然と酔う。バカみたい。

* 「湖(うみ)の本」創刊第一巻の『清経入水』の奥付にただ一度だけ遣った 「秦」 の大きな丸印を、たまたま大泉辺での用事から、車で、顔だけ見せに来てくれた建日子に遣った。家には入らず、路上で数分の立ったままの対面だったが、顔を見せてくれて嬉しかった。
老々してくると 顔もまともに合わせられないコロナ禍が憎い。

* とにかく疲れる。分かりいいので疲れるとは謂うているが、もっと微妙に複雑な不快感である。感情が カッと爆発しやすい。

* 八時。まだ宵ながら疲れも疲れ ろくに目が見えない。何としても三校を校了したいが、ナミの電灯で、10ポイントの字が読めないとは。ルビはまして見えない。投げ出すわけに行かない。
2021 3/25 231

* 起床 8:00 血圧152 -84 (57)  血糖値 94 体重 59.9kg
2021 3.26 231

* 昼過ぎまでチャイコフスキーとシベリウスの、午後からはパガニーニ、ヴュータンのバイオリン協奏曲を聴き続けている。ビクトリア・ムローヴァ。指揮は小澤征爾。興が乗るとわたしも手を振って指揮する。いい体操になる。

* けれど…、両の手のひら、十本の指、ジンジンと音もしそうに痺れている。疲れてくるとヒドクなる。からだは、もう休みたいと云うている。わたしも憩みたい、が、「湖(うみ)の本 151」の三校を読み遂げねば。目はもう霞みきっている。
急ぎたいが慌てまいとも。
いま、数えてみると、手近に置いた紙箱に、レンズ入りのまともな眼鏡が十個在り、すると今掛けている一つが十一個め。さらに額へ巻き付ける拡大眼鏡もある。どれも今の視力には、古物、では可哀想だがほぼ役立たない、のに、未練に傍に置いている。
2021 3/26 231

* 起床 9:15 血圧155 -80 (57)  血糖値 90 体重 59.5kg
2021 3/27 231

* 起床 8:00 血圧144 -79 (55)  血糖値 85 体重 59.55kg
2021 3/28 231

*  三時前、三校了。 自転車で、責了便を郵送、すこし櫻の満開もみてきた。ごく近まなのに、疲れた。坂がすこしきつくなってきた。二階の靖子ロードに置い た脚踏み機械、すこし重い目に設定はしてあるが、以前は200回踏めたのが、いまは100回が稍やきつい。それでも踏み続けていた方がいい。背筋をも守れ そう。
2021 3/28 231

* 起床 8:30 血圧144 -66 (52)  血糖値 82 体重 59.8kg
2021 3/29 231

* 酒が切れ、セイムスへ走ってちょと仕入れてきた。洋酒をダブルで二盃ていどで、機械の前で行儀良く寝入っていた。

☆「今すぐにも人生を去って行くことの出来る者のごとくあらゆることをおこない、話し、考えること」と、マルクス・アウレリウスは云う。出来ません。
2021 3/29 231

* 八時まわった。もう、やすみに入る。つまり機械は離れて、床で、書物へ。
2021 3/29 231

* 起床 9:30 血圧137 -71 (62)  血糖値 76 体重 59.7kg
2021 3/30 231

* 起床 8:30 血圧162 -81 (69)  血糖値 83 体重 59.7kg
2021 3/31 231

* 朝から 世事、政事に話題うんざりは、もう、つくづくイヤです。

☆ 「今すぐにも人生を去って行くことのできる者のごとくあらゆることをおこない、話し、考えること」とマルクス・アウレリウスは云う。十年、三十年、五十年前に聴いていたら厳しいことで、あったろう。
今は、あたりまえに思える。

* 午前の十時半。とほうもない疲れが背中から覆い被さり、眼があいてられない。七時間はしっかり眠ってたはずなのに。
2021 3/31 231

* 寝ては過ごした一日のよう。夕食は済ませたが。
2021 3/31

* 起床 8:30 血圧161 -83 (59)  血糖値 84 体重 60.25kg
2021 4/1 232

* 四月バカ ウソはつきません、ン ?。

* 愉快に嬉しい夢には容易に出会わないもの。しようがない。夢覚めて、そのまま、よかったこと、うれしかったことを暗闇のままあれこれ思い出し気分を直す。それは存外に出来ることで、よかった、うれしかったことは想像以上に蓄えられているということ。
2021 4/1 232

 

明日、久々も久々の聖路加病院予約あり、診察前の諸検査を受けたいので、慎重に出かける。久しぶりで、道を間違えずに行けるかな。隅田川堤の遠櫻が見られるだろうか。弱った脚でちゃんと歩けるのか。
街へ出るという楽しみは淡く、事無しに帰宅したいと思う。
2021 4/1 232

* 起床 8:30 血圧161 -83 (59)  血糖値 84 体重 60.25kg
2021 4/2 232

* これから久々の聖路加病院へ。とにかくも、出かける。往復の無事を願う、今はこういう時期、しかもコロナ禍への行政対策は衆目一致して後手後手さらに後手に回って、何を遣っているのかワケが分からない、と、私が謂うのではない専門家の大方が口を揃えている。困ったこと。

* では出かけます。

* 糖尿病は、朝晩のインシュリン注射も朝不要、晩は半量に減らされるほど、良好のようでした。なにしろ胃袋を全摘しているのだから、糖尿の改善には絶対的であった。
ま、これからの問題は、日々に寄せ来る「老いボケ」「もの忘れ」です。はっきり自覚して強気に対応することに。

* 櫻は、もう何処も色あせていた。
銀座へ車で出て、三笠会館で食事し、中華料理と紹興酒とを少しく奢り、帰りは電車を避け、家までタクシーを遣った。銀座は、かなりの人出だった。油断はならないなと感じた。
2021 4/2 232

* 九時半。もう寝みたい。この半年余に際だっての都心への「旅」であった、今日は。 2021 4/2 232

* 起床 8:30 血圧149 -70 (59)  血糖値 77 体重 59.75kg
2021 4/3 232

* 処方箋を薬局へ届けた。

* 時に暑く 時に肌冷えて。
2021 4/3 232

* 目の前のちいさな置き時計、の、針がどの辺なのか、見えにくい。八時を過ぎて行こうとしている、らしい。
この時計、昭和五十五年(一九八○)三月 朝日子がお茶の水高校を卒業の時、PTA会長を押しつけられていた私への記念品としてPTAからも贈られた金ピカの、小さいが重量のある置き時計で。
朝日子は四月から同じ女子大へ進んだ。お祝いに銀座でもとびきりの寿司の「きよ田」でご馳走してやり、まもなく私に中国へ行かないかとグループのお誘いの あった時、私は勘弁ねがうことにし、朝日子に進学祝いに行っておいでと出してやった。西安だか洛陽だか、いろいろへ行ったらしく、旅中だいぶ大人達の中で はしゃいでたらしい。指折るまでもなくもう四十年も昔、朝日子も還暦とか。どんな顔をしているのだろう、想像もつかない。
2021 4/3 232

* 起床 8:45 血圧137 -70 (72)  血糖値 86 体重 59.55kg
2021 4/4 232

* 美味しく、筍を若布と煮て、また甘皮を鰹と和えて、頂いた。主食には精白の好きな絹漉し豆腐を。酒が旨かった。
今日は「湖(うみ)の本 152」の初校に精出していた。「151」の送り出しがいつ頃になるか、まだ分かっていない。その所要はまだ残っている。
コロナはちょうど去年の今頃にもう火の手をあげていた。安倍内閣は途方に暮れたように末路を辿っていた。
2021 4/4 232

* 七時半になる。初校を一段落させたい。
2021 4/4 232

* 起床 8:30 血圧132 -65 (65)  血糖値 95 体重 59.8kg
2021 4/5 232

* 今日は妻の誕生日、85 同い歳になった。
心身を労りながら実のある老境を怪我無く元気に過ごしてくれますよう。
どこへご馳走を食べに出ることもならない。
朝いちばんに赤飯と、戴いた若筍などで、一献祝いました。
2021 4/5 232

* 妙に一息をついた感じで、夕過ぎから、機械の中をさすらいつつ、夥しいファイルの重複を整理したりしていた。ややポカンとこんな時間の持てたのが、ボーナスでももらったようで。
少し冷えてきた。背のあたり、冷やっと。
2021 4/5 232

* 起床 徹夜起き 血圧174 -86 (74)  血糖値 97 体重 59.3kg
2021 4/6 232

* 深夜二時、二階。どうしてもと思い立ち、掌に重いほど私の「選集16巻」本で、長編 『父の陳述 かくの如き、死』 を読んでいる。どうあっても読み返したくなり、まだ、五分の一。自作を語るのはじつは容易でないのだが、「法廷」へ提出という此の「陳述書」形式 まこと内容は多年・多岐にわたりながら、ま、「簡かつ要」の構成と文体で相応に「表現」できていた、か、と、ほぼ納得できそう。
2021 4/6 232

* 暁けの、五時になった。

* 小一時間もソファで眠ったか、また、読み継いだ。が、この作を他の短編、中編とで編んだ『秦 恒平選集 第十六巻』の「あとがき」も読んで、私の「文学」への思いの割合はっきり書けているのに気づいた。かなりの量になるが、目下の思いと齟齬なしと 見て、重ねて今此処に心して添えたい。。 (もう八時になる。)
2021 4/6 232

* 徹夜なんて  何十年ぶりだったか。 さ、 自転車で、内分泌処方薬を薬局へ受け取りに行く。

* 自転車は、二、三度 危なかったが帰ってきた。

* 昼食してから 四時まで寝入っていた。
夕食しながら 「イ・サン」即位へ歩み寄る、要所をだけ、観た。
心身をいためてはならぬ。幸い 予定の仕事への時間的な距離がいやおうなく生まれている。やすむに如かず。

* 六時半だが、もう機械から離れて、やすみやすみ寝入りたい。
2021 4/6 232

* 起床 8:30 血圧132 -65 (65)  血糖値 95 体重 59.8kg
2021 4/7 232

 

* もう淡らいで覚えないが、奇妙に喜ばしい夢もみていた。どんな ということすら思い出せないのだが。
2021 4/7 232

* 毎週水曜に生協からいろいろ妻の買い物に加わって清酒(四ないし五合瓶が、二、三本)・添え物のワイン・ビールが届く。清酒は飲めば一本は行ってしま う、が、なんとか二日保たせよと。このごろは、一日半かナ。そして少しでも飲むと、30分から2時間ほど寝入ることもある。それが良いのか良くないのか、 分からない。だいたい、二本しか来ないと日曜か、三本でも月曜中に無くなって、ワインやビールで水曜まで、繋ぐ。足りない時は自転車でセイムスへ走り、気 付けの安い洋酒を買ってくる。酒肴は概して不要。

* 何と無く  立処皆真 というより 皆脆 という頼りなさ、宜しくない立ち方。
夕食して、またそのまま 十時まで寝入っていた。
2021 4/7 232

* 起床 7:15 血圧148 -73 (58)  血糖値 89 体重 60.5kg
2021 4/8 232

* 憎しみにみちみちた夢に驚いた。おどろくとは 夢やぶれる古語である。誰と知らず耳へ「げんき げんき」と励ましくれてあの世の声がとどく。

* 「湖(うみ)の本 151」 校正かたから印刷かたへ廻ったようで、一週間もすれば出来本が玄関へ積まれるだろう、八五老には重労働のときが来る。まだ、発送用意が全ては調っていない。小走りに遂げて行かねば。

* 宛名を手書きせねばならぬ先が、六、七十人、宛名を書くより、人を選ぶ方が難儀、それもともあれ終えた。宛先を書き込んで行く。それを終えれば、ま、準備は成る。成れば納品を待つだけ、気はラクになる。

* もう六月の歌舞伎座案内が来た、が、出かけられまい。それどころか、そのころには五輪開催をどう左右するか難中の難題になっていようかも。
播磨屋が仆れたという。高麗屋に、ムリして欲しくない、要心願いたい。
学校友達の、松嶋屋を統べている片岡我當が久しく顔を見せていない、心配していますよ。
2021 4/8 232

* 起床 7:10 血圧156 -83 (67)  血糖値 91 体重 59.85kg
2021 4/9 232

* 小谷野さんの私小説というのを辛うじてメールから移したが、今の私の視力では、この線の細い小さな文字でかなりの長いものを読み通すことは不可能。わたしのこの「私語の刻」は緑の背景に「最大の太字」で書いている。それが視力に可能な限界。
2021 4/9 232

* 発送分への追加分の宛名書きなど、終えた。もう少し もう少し と先へ事を運んでいる。

* そのあいだにも、「ま・あ」は「削り鰹」をいそいそと分けてもらいに私の傍へ来る。
「あこ」は神妙に待ち 「まこ」はせき立てる。二つの革のペン皿に分けてやる。
感心に、けっして取り合わないし、向こうへ口を突っ込むことはしない。神妙で、心得た兄弟です。しかし、以前、「アコ」が二日半家出して家中で心配した のが「マコ」にはよほど堪えたようで、「アコ」が外へのドアへ近づくと、毛を逆立て唸って吠えて兄貴を叱る。「出てはいけない」と言うのだ。
賢いではないか。
どっちがイタズラか。ま、「あこ」の被害が多く、書架へ伸び上がり谷崎先生夫妻の写真の上へ手を掛けに来る。もう、家の中で破れていない障子も襖も無 い。ちょっとした隙間へ二人して潜ろうとする。襖も障子もドアも明ける。破れは放ってあるが、それでもさまざまに対抗処置はして、懸命に知恵比べの日々で す。
2021 4/9 232

* 起床 8:30 血圧148 -71 (51)  血糖値 106 体重 59.9kg
2021 4/10 232

* 起床 7:45 血圧156 -81 (55)  血糖値 97 体重 59.75kg
2021 4/11 232

* コロナ禍は、英国系変異株により悪病化を強めている。軽率の油断が大事を招く。自分の 車だからといった安心を杖に走りまわるのも、病魔と出会う不可知の懼れをましてくる。まして出歩くことで生業を成している人は、籠居の人の何十倍もの危険 を身に浴びて帰ってくる。要慎の紐をゆるめ慣れて陥穽に陥ちないことだ。
ほどほどに対応してそれが賢いと自ら慢心するのがもっともハタ迷惑にもなる。風邪と同じようなモノでは決して無い。
2021 4/11 232

* 七時すぎ。もう眼が見えない。
2021 4/11 232

* 起床 8:00 血圧141 -73 (58)  血糖値 88 体重 58.6kg
2021 4/12 232

* もう八時が過ぎた。今日は、なんとなくなんとなくなんとなく何も仕事はしなかった。
2021 4/12 232

* 起床 78:00 血圧140 -68 (65)  血糖値 92 体重 58.65kg
2021 4/13 232

* 送り出し前の、肩の凝る用意や心がけに疲れている。いっそ早く本が出来てくれれば、などと。堪え性もなくなっているのだろう。
歌集『少年前』を、高校の頃の歌帖を顧みに、機械に書写している。手入れはせず。それでも、ところどころに、現在での覚え書きを添えている。
今日は、いましがた、触れていた、昭和二十六年(一九五一)七月二十五日だと、日づけ鮮明、忽として家の表に立たれ、夏休み中の私を、大和薬師寺、唐招提寺へ連れて行って下さった中学時代の給田緑先生との、嬉しくもビックリもした遠足の短歌を読み返した。
歌は拙い、が、忘れがたい、なにもかも初の美の体験を想い出しほろほろと泣いた。その後の私の行く道が、あの夏の日、「母」とも慕った女先生との、言葉すくなな静かな遠足で、もう見えていたのだろう。
給田先生は、それは静かな、ことば美しい立派な歌人であられた。けれど、歌を、詠めよ創れよなどと決して強いられなかった。あれを読めこれを読めとも言いつけられなかった。いつも優しく観ていて下さった。
* 夕寝していた間に 早や 尾張の鳶さんとお嬢さんのはからいで、トールキンの『ホビットの冒険』が届いていた。早い! びっくり。大感謝。即 お礼のメール 飛んで行ってくれるといいが。

* もう八時半。椅子坐りの座りがわるいのか、右腰に痛み。
2021 4/13 232

* 起床 7:30 血圧130 -75 (59)  血糖値 88 体重 58.65kg
2021 4/14 232

* 七時。がっくり草臥れている。機械に向かっている時間が長かった、とはいえ昼食後、二時間ほどは寝入っていた。目覚めた時、朝かと想った。
2021 4/14 232

* 九時半をまわった。昨夜は一時ちかくに寝入って七時半には起きた。もう寝ていいか。
2021 4/14 232

* 起床 9:00 血圧118 -62 (71)  血糖値 80 体重 58.6kg
2021 4/15 232

* 終夜寝た明けのことだが、脚の、上脇各一点へ刺すような神経痛の来ることがある。根気仕事が過ぎたかという警報に右の首脇へも一点の小さな刺痛がきりきりと来る。気づくと、即、作業を一時停止している。寝起きの脚の痛みも着替えのうちに失せている。記録しておく。
2021 4/15 232

* 入浴し、「剣客商売」を観て、九時半過ぎた。もう寝む。
2021 4/15 232

* 起床 8:00 血圧141 -69 (67)  血糖値 82 体重 57.7kg
初めて体重が 57キロ台へ下がった。大患來 10キロ近い減となる。
2021 4/16 232

* 目薬をさすと、パアッと一、二瞬だが視野が明るく清む。ふと生き返る気がする。

* 八時半。もう頸が前へ落ちてきた。
2021 4/16 232

* 起床 7:00 血圧151 -73 (61)  血糖値 100 体重 58.4kg
2021 4/17 232

* 「マ・ア」に、朝六時過ぎから起こされる。
2021 4/17 232

* 疲れて気分よくない。七時。もう機械仕事は限度か。
2021 4/17 232

* 起床 7:15 血圧127 -68 (58)  血糖値 79 体重 59.15kg
2021 4/18 232

* 不幸にも 転送発信は出来ない、が、幸いに、こうして独り言として、「書きつづけ」られる。技術者を呼んで頼むということも、今は、決してしない。籠居が、ま、蟄居になったという風情である。
2021 4/18 232

* 起床 7:15 血圧127 -68 (58)  血糖値 79 体重 59.15kg
2021 4/19 232

* 起床 7:45 血圧142 -62 (53)  血糖値 76 体重 58.15kg
2021 4/20 232

* 「私語の刻」と謂いつつ、やはり「読んで貰える」励みはあり喜びも濃かったのだとしみじみ思い嘆いている。

八時半 もう此処を離れよう。
2021 4/20 232

* 起床 7:80 血圧155 -80 (54)  血糖値 78 体重 58.65kg
2021 4/21 232

* 起床 7:00 血圧145 -80 (71)  血糖値 79 体重 58.5kg
2021 4/22 232

* 起床  6:00 血圧145 -80 (71)  血糖値 79 体重 58.5kg
計測せず
2021 4/23 232

* 起床  7:00 血圧149 -73 (59)  血糖値 81 体重 58.3kg
2021 4/24 232

* 何ということか、たった一つを記録と確認の作業に早朝七時から十一時までを費やした。機械クンと私八五老との根気に敬礼する。ふーッ。
頸根っこが痛い。

* もう、入浴して一時間も本を読む体力は無くなった。ヘタをすると失神してしまう。
2021 4/24 232

* 起床  7:30 血圧147 -73 (62)  血糖値 69 体重 59.6kg
2021 4/25 232

* 起床  5:40 血圧172 -93 (63)  血糖値 76 体重 59.85kg          2021 4/26 232

* 起床  8:30 血圧171 -83 (57)  血糖値 84 ?体重 59.8kg
血圧が高い
2021 4/27 232

* 起床  7:00 血圧140 -70 (75)  血糖値 70 体重 59.6kg
血圧が高い
2021 4/28 232

* 起床  7:45 血圧131 -67 (75)  血糖値 73 体重 59.45kg
2021 4/29 232

* 今日 昼すぎ、寒気がしていた。急に暖房が切れると、躰もとまどう。そんなときは躊躇いなく床について、「読み」仕事のママに暫く寝入ってやりすごす。無用に、体調には逆らわない。

* 八時半になる。もう機械クンには「おやすみ」を云う。
2021 4/29 232

* 起床  5:40 血圧131 -67 (75)  血糖値 82 体重 60.0kg
2021 4/30 232

* 二期胃ガンで胃と胆嚢とを全摘したのが2012年2月だった。食道と十二指腸とが直かに繋がれた。胃袋がないから、腸の消化力に頼んでいるが、すこし食べ方を間違えると吐き気とともに腹部苦痛を覚える。とかく食を細う細うして食欲を抑えほとんど放棄してしまう。今日の昼もくるしい思いをし、そして今四時にはいささかの空腹を感じているしまつ。
2021 4/30 232

* 東京も大阪もコロナにまるで席捲されている。コロナ医療に堪えうる医師・看護師は極限にまで不足し始め、政治の支援はいかにも薄い。そんななかで、収容できない時は高齢患者は治療も入院も断るしかないとまで省庁の内から命を見放す本音らしい呟きも漏れ出てきた。夫婦して八五老の我が家など、危うく「お先にあの夜へ、どうぞ」と見捨てられかねない。
そんな状況にありながら七月五輪は何が何でも「挙行」と、政府与党は一人残らず頑張っている。「頑張る」という漢字をそのままに「決行の腹」らしい。何をか云わんや。
観客ナシの競技場、聖火をまもっての、それでスポーツ祭典などと云えるのか。
医師と看護師は各国の選手団が引き連れて来日するのか。国内の蔓延がロックダウンを要して猖獗を極めた時、外来の客ももとより、現に医療崩壊の日本国民と医療の生命線はどう、だれが守るのか。日本政府の政治とは何なのか。

* 軽微の食にも胃があれば「胃もたれ」と謂うたろう不快感に負けて寝入った。八時前、おかげでラクになり二階へ来た。もう、テレビのコロナ談義も「胃もたれ」するだけ。結句、読書へ嵌って行く。「荘子」雑篇 「史記列伝」 「中国史」 そして「失楽園」を深い感動と倶にもう読み上げるが、詳細な註も読む気。帯同して、岩波新書の「キリスト教」古代中世史に興味深く教わっている。
私はいわゆるクリスチャンでは全くないが、西欧世界の歴史を批判的に反芻する上で基督教批判ないし批評はとても欠かせないし、根底にあるつよい「女性蔑視」また失楽園神話絡みに今日にも尾をひいた「蛇」社会史・人間史、女性史からもとうてい眼が反らせないで居る。
トールキンの名作『ホビットの冒険』『指輪物語』も旺盛に読み進んで心惹かれている。
「湖(うみ)の本 151」として送りだしたばかりの『山縣有朋と成島柳北 この二人の明治維新』も著者なりの思いで読み返しておきたい、次へ次へ向かう為にも。
2021 4/30 232

* 起床  7:30 血圧135 -73 (73)  血糖値 93 体重 59.7kg
2021 5/1 233

* リーゼのおかげか、安眠した。なんだかおかしな夢は見ていたらしいが、不快でなくもう煙のように忘れている。忘れるという働きは良いと思う。
五月になった。季節の足取りが二ヶ月近い分早まっていると感じられ、重だるく暑い五月になりはせぬか。日本列島には宝のようであった四季の美感が健康であって欲しい。

* コロナ禍にふりまわされ、あっちでも、こっちでも、ドジな躓きがつづく。
2021 5/1 233

* 起床  6:00 血圧134 -72 (76)  血糖値 81 体重 59.6kg
2021 5/2 233

* 夢をみたかどうかも覚えず、六時に床を起った。幸い安眠したのだろう。計測値も尋常。
さて問題は、昨夜の仕事分を無事に機械クン見せて呉れますか、ドキドキ。
2021 5/2 233

* 起床  6:30 血圧149 -71 (61)  血糖値 70 体重 60.35kg
2021 5/3 233

* 正六時半に起きた。妻は寝入っていた。「マ・ア」に多めに「削り鰹」をわけてやった。この地域のある代議士の「読める」ちらしを、海外での烈しい危険な戦争に戦いた「体験」談を 読んだ。
2021 5/3 233

* 昨日、投げ入れの広告で(滅多にしないことだが)各種揚げ物(フライ)全種を一つずつ電話注文すると、あっとも云わぬ間に配達された。残念ながら、一本五百円近い海老フライの海老は海老らしかったが、牡蠣フライもトンカツも、あれこれ皆、いささか辟易して終えた。ジャガイモを細く揚げたビヤホールで出てくる細いのが生(き)の味で一等馴染んだ。
ごく、たまにパイを頼むが、生協で買うのも同じく、今二つも三つも物足りない。結局、贔屓の「和加奈」寿司、刺身、太巻きがいい。とにかく、日々に何を食べるか、食欲の貧相に弱る。
2021 5/3 233

* 起床  5:45 血圧157 -79 (58)  血糖値 76 体重 60.1kg
2021 5/4 233

* 世間の機械が一斉に働き出すと、わが機械クンの運動力が制約されるのかも。随って早起きして先ずは電源を入れて機械クンを温めるようにし始めた。早寝早起きが役立つかと。

* まるで組み討ちの大喧嘩のように機械クンにいたぶられ続けて、せっかく進んだ仕事分が行方不明となりまるまるやり直すなど、衰えきった視力を絞り出すように疲れたまま、朝七時から、いま、夕方五時になろうとしている。
それでも、いま、苦心惨憺の労は、報われる内容をもっている。だから、根負けせぬように堅く自信をなだめ誡め頑張っている。機械クンも、折角付き合ってくれてまえよ。

* たった一つだが、八時前、激戦区を辛うじて突き抜いた気がする、が、安定の確信ではない。ただただ疲れた。あすでもう連休が終わる、と、次々に新しい「湖(うみ)の本」の刊行へ送りへ用が嵩んでくる。名にとかして新しい機械でインターネット「設定」を実現せねばと思うが、もう私の頭脳では無理に思われる。少しずつ諦めが忍び寄ってきている。

* 早起きが続いている。もう目も手もアタマも限界、八時すぎだが、ともあれ休む。
2021 5/4 233

* 起床  6:05 血圧164 -83 (63)  血糖値 89 体重 60.0kg
2021 5/5 233

* 起床  6:05 血圧164 -83 (63)  血糖値 89 体重 60.0kg
2021 5/6 233

* 連休も終わりました。終わるとはなんというフクザツに難しい言葉か。

* 機会クン おはよう。八時十分です、ここまで、ま、スムーズに開きました。美しい画面です。続いたお休みが終わり、差し迫った仕事の日々になる。援けて下さい。

* 昨日は三食のまも機械クンと奮闘し続けたせいか、朝の体重がグンと減っていた。
朝食してきます。

* 母の日とか、建日子が赤いカーネーションの鉢植えを贈ってきた。
2021 5/6 233

* 慢性になっている鈍重な体違和に、気候変化の不安定が被さり、「しんどい」という京風の重しが意地悪いほど乗っかかってくる。何を食べても口に合わない。昼過ぎだが、寝入りたい。
2021 5/6 233

* 何を右した、出来たという一日ではなかったが、何かしらしていた、出来たこともあつたような一日だった。
また明日だ。 八時過ぎ。
2021 5/6 233

* 起床  6:40 血圧125 -68 (77)  血糖値 84 体重 58.65kg
2021 5/7 233

* 前夜はもう十時前にも床にいた。日付の変わるまえに一度手洗いに立ったので、そのまま「指輪物語」のクライマックス、ついについに言語に絶した難歩行とサムの献身、フロドの覚悟とで、ついについに、魔の山の噴火口へ、魔の指輪を投げ入れ、そして魔の大鷲に救われて仲間達と再会するまでを、胸のつまるほどの感動で読み終えた。「王の生還」のこの最終冊はまだ先があるが、何と謂っても魔の指輪を業火のそこに葬り去ることこそ最大最終の永い苦しい旅であった。
偉業とも謂えたその魔の山場面を読み終えて、バファリンとリーゼを含み、幸いに夢見になやむことなく六時半にには(マコに起こされて)目覚めた。そのまま起きた。

* 重苦しいほど蓄えた疲労を引きずって歩くように、やすみやすみ原稿を作り続けては、崩れるように床についていた。ホビットの物語をはれやかに読み進めるうち仰向きに文庫本を両手に持ったまま寝入っていた。夜中か朝かと目覚めたら時計は三時、午後の昼中だった。
2021 5/7 233

* もう八時を過ぎた。今朝も早起きだった。
20212 5/7 233

* 起床  7:30 血圧139 -75 (61)  血糖値 80 体重 59.0kg
2021 5/8 233

* 起床  6:50 血圧133 -68 (60)  血糖値 81 体重 59.7kg
2021 5/9 233

* ものの使用法、ものの名前 ひとの名前 ことの次第・手順など 日々に物忘れが露出している。一喜一憂しないで、自然な老化と受け容れている。そして、フッと想い出す。機械クンも、さぞや然かあらん。
2021 5/9 233

* 起床  6:45 血圧151 – 72 (69)  血糖値 84 体重 60.1kg
2021 5/10 233

* 八時半。湯を遣おうかと。昔とちがい とても長湯は楽しめなくなった。ひどく疲れるので。

* 心配で ハラハラ だが 九時過ぎて行く。無事に機械を閉じたい。
2021 5/10 233

* 起床  7:00 血圧151 – 72 (69)  血糖値 84 体重 60.1kg
2021 5/11 233

* 起床  7:15 血圧139 – 70 (49)  血糖値 81 体重 60.35kg
2021 5/12 233

* 秦河勝の時代を書いて欲しいと、具体的なご希望が届いていて、ウーンと唸っている、気がないのでなく、用意があるので。
書きたい小説の内案は、さっきも電話で元の文春専務さんと電話で話していた。夜中に、暗闇の底でこれ、それ、あれと思案している数は、今日モノ、歴史モノ、女モノ、怪奇なモノ、少なくない。元気と寿命が欲しいが、何よりも家族の健康が必要不可欠。怪我すまいと願う。

* おーっ。八時半。
なにが堪えるか。視力です。そして両の肩、頸の根。比較的に脚はいい方。草笛光子に勧められた「脚踏み機」を、かなり重い目に設定して、昨日も今日も100度以上は踏んでいる。おかげで自転車も短時間なららくらく乗れる。転倒の怪我はしたくないので、無理の遠乗りや長時間走りはしない。片道三、四分のポストへ程度にしている。ハンドル幅の狭い電動自転車は転倒しやすいので、敬遠している。
腕力は強いよ。紙は重い、石並みに重い。その重い本を一箱のダンボールに55冊詰めたのを、「湖(うみ)の本」発送時には、何日かのあいだ、日に何度も何度もキッチンから玄関へ廊下づたいに持ち運んでいる。腕力だけではもたない、背も腰も脚もビビッテはおれない。
なのに、大食漢だったのが、極少の食欲になり、食べなくても構わないようなことになり、日本酒、ビール、ワイン、ウイスキーなどを、ま、少しずつ。日本酒で云えば多くて日に三合ほど。
2021 5/12 233

* 起床  6:00 血圧139 – 70 (49)  血糖値 81 体重 60.35kg
2021 5/13 233

* 六時前 手洗いに起き、そしてそのまま二階へ、機械クンの顔色を伺いに来た。

* 八時過ぎ。好みの一仕事を楽しんだ。昨日までの大仕事の、いい殿軍を勤めてくれるだろう。

* 十時 次の発送用意の 住所印を捺し始めた。少しく 朝から冷え冷えとしていて、膝懸けを背に懸けて仕事していた。

* 十二時四十分  仕事続行し、そして簡略の昼食、終えてきた。「マ・ア」が削り鰹を大いに期待して来た。たっぷり遣った。

* コロナ事情は、惨憺。五輪を、覚悟と備えなく遮二無二強行した時の無残な惨害、目に見えている。それでも強行するか。よくよく、考えよ。

* もう九時になる。両のてのひら、鳴るほどに痺れている。幸い ひと仕事は果たした。
今日は、ケイタイを使ってみた。人の声を久しぶりに、機器を介してだが、聴いた。しかし、うまくは喋れなかった。どう元気がっても、歯抜け爺いです。
2021 5/13 233

* 起床  8:00 血圧143 – 73 (56)  血糖値 79 体重 59.45kg
2021 5/14 233

* ま、熟睡できたが、妙な夢もみていた。連れは会社の頃の部下であった、定年後にペンクラブへの入会を推薦した向山君だった。奇妙にややこしい、京都とも東京ともつかぬ裏町を歩き回っていた。いろんな食べ物の店があった。

* コロナ禍はなんら好転していないのに、小市民的な「慣れ・馴れ」瀰漫がむしろ行政感覚にみえはじめ、アイマイ裡にひろがる危険度はむしろ増していると感じる。コロナとの綱引きが張りつめたまま動かないのを安全と誤解しかねなくなってきた。要用心の時と思う。

* 今日は真夏日にと予報されていたが 九時半現在背にうすら寒さをおぼえ、かすかに頭痛もしている。要用心と思う。
2021 5/14 233

* 起床  5:50 血圧143 – 73 (56)  血糖値 79 体重 59.55kg
2021 5/15 233

* 早いなと思ったが、六時前、そのまま二階へ来た。

* 八時前。小さな機械の使い勝手を調べていた、が、まだ思うままには展開してくれない、字の小さいままでは、読み書き倶に不自由。この機械にインターネットを設定して、外へ送れるようにしたいが。
いま現在、この機械クンのホームページ「私語の刻」はほぼマトモに書けている。私には、文章を書く以外の機械クンへの要請は無いに等しく、それだけでいいから穏和に温和に付き合い続けたい。

* 「湖(うみ)の本 152」責了用意できた。土曜日の郵送は避け。月曜日まで待つ。

* 九時前。へとへとに疲れている。もう何としても切り上げて休みたい。
2021 5/15 233

* 起床 7:40 血圧160 – 71 (64)  血糖値 89 体重 60.5kg
2021 5/16 233

* 午まえ。なぜか今朝は睡い。
ポストへ、かなりの嵩と数の郵便物を入れに、自転車で。片岡我當くんに、戦前の文豪、大作家ら自筆の短冊を原色刷りした見栄えの一冊を贈った。元気な我當の舞台にはやくまた会いたい。
下駄履き自転車の、往きは下り坂あっと云うまに用は足りたが、帰りは真っ向の強風をうけ、呻いた。
十一時半。眼がふさがりそう。

* なんとなく、なんとなく過ごして四時半になった。かすかに胸が痛み頭痛も。あす、「湖(うみ)の本 152」を責了すれば、あとはひたすら発送用意から発送へ、それが済むと、すこし目先が明るむだろう。コロナ禍の前途もさよう晴れやかであって欲しいが。五輪もへちまもない、コロナの快転こそ願わしい。

* 異変とまで云うまいが、体調に不快な寒気がかぶってきた。六時もならないが。今晩はこのまま休息する。
2021 5/16 233

* 起床 6:00 血圧160 – 71 (64)  血糖値 89 体重 60.5kg
2021 5/17 233

* はやく寝たら、六時、はやく目が覚めた。せっかくの『閑吟集』が読んで貰えなくて残念。
2021 5/17 233

* ポストへ走ったり、「湖(うみ)の本 152」を全部責了紙で送ったりした。奇妙に前後不覚に眠たかったりするので、昼食後、二時間ほど寝入っていた。
送り用意は、郵封筒に宛名印刷文を貼れば、大方、コト足り、追加の宛名分を手書きすれば済む。そのうちに「湖(うみ)の本 153」の初校が来るだろう。追いかけて「湖(うみ)の本 154」に序を書き添え入稿すればよろしく、その間にも、真作の小説を書き進めたい。

* 風が、ガタコトものを鳴らす。

* いま上に掲げた写真すこぶる気に入っている。インターネットが幸いに回復するまで、気の支えにこのまま置く。
いまは新しいカメラが自在に使えなくて写真も撮れない。不如意なことは泡くのように湧いて出る。ままよ、ままよ。

* 夕食後、一時間半も熟睡していた。髪と背と下半身にかすかな寒気がある。風邪薬と強壮剤とを飲んでおいた。十日もすれば次の本が出来てくるだろう、その為には宛名の張り込みと、追加の宛名書きだけは欠かせない。。
2021 5/17 233

* 起床 6:15 血圧137- 68 (57)  血糖値 83 体重 60.7kg
2021 5/18 233

* 朝七時半。めずらしく、かすかにも空腹感。

* ところが食欲無く 睡く 。何も出来ず、寝入ってしまい、昼食も摂れず、また寝入って一時半ごろから「イ・サン」を観てから二階へ来たが、茫然のまま。
京の、古門前 幼なじみの「おっ師匠はん」から電話、昔話など。縄手の茶漬け鰻や甘泉堂の菓子など送ってくれると云う。謝謝。同い歳だが、声など若くて元気そう、ケッコウ。
2021 5/18 233

* 起床 6:20 血圧143- 65 (65)  血糖値 83 体重 60.2kg
2021 5/19 233

* 雨か。小雨を厭わず 嵩のある郵便物を十包みほども郵便局へ運んだ。その前に、「イ・サン」と「ソンヨン」とに胸にこたえて、したたか泣かされた。創作された表現がきちっと的に嵌るとひとを感動させる。いくら気張って大声出しても、書き手・創り手の独り合点では嗤われてしまう。創作者としてもっとも恥ずかしいのは、ものの見える、読める、分かる人に嗤われてしまうこと。

* 宵寝して、もうすぐ日付けが変わる。寝ていたかった。
2021 5/19 233

* 起床 7:00 血圧153- 81 (60)  血糖値 86 体重 59.7kg
2021 5/20 233

* 夜中、濡れるほど発汗した。着替えて。七時に床を起った。上腕が冷えている。この  2021 5/20 233

* 九時になる。もう 視力は霞みきっている。
それでも床について、ブルーライトでない明かりでだと、まだ読める。ウォートンの「エイジ オブ イノセンス」は、筆致には感心しないが、人間の批評としてはオソロシイほど面白い。凄みがある。『ホビットの冒険』の方が優れている。私が、いま、熱心に興味深く読んでいるのは「キリスト教の歴史」 私は基督教への信心は無いが、その歴史は「世界」史への関心や理解のためには必須と思うから。
2021 5/20 233

* 起床 7:20 血圧150-75 (72)  血糖値 94 体重 59.75kg
2021 5/21 233

* 起床 7:05 血圧145-69 (59)  血糖値 91 体重 59.5kg
2021 5/22 233

* 朝食よりはやく、まっ先に「方丈」に入る。バッハのピアノ曲をグレン・グールドの演奏で聴いている。昨日の、歌の仕事の余韻がある。
2021 5/22 233

* 八時過ぎ。疲れた。が、階下で、この先のための作業にかかる。
2021 5/22 233

* 起床 6:00 血圧155-76 (59)  血糖値 89 体重 59.8kg
2021 5/23 233

* 漫然と 六時に床を起った。漫然と立ち居のまま、気付くともうすぐ九時になる。何をしていたのだろう。
明日午後、ひさしぶりに聖路加病院に予約診察がある。何もしないのだ、ただ処方箋を貰うだけだ。億劫だ。外出を楽しみにという気は、すこしも無い。

* 「湖(うみ)の本」発送用意最後の、発送前最後の、いちばん苦手な仕事の半分を終えた。あと一日で手が放せて、納品をまつだけ、数日のゆとりが手に入るだろう。
体調は、宜しくない。一つ、睡いほどぐったりし、一つ、食べても口も腹も反応しない。目はかすかに痛むほど見づらい。

* それでも幸いに、ドクターX 大門未知子の従来分の中でも最高度の難手術をいい伴走の劇(ドラマ)とともに最高度の満足で拍手させて貰ったのは有り難くも愉快でも感動でもあった。
なにの屁理屈もいらない、 よく出来て熱くて美味いドラマ(劇と演技)とこそが万感を決してくれる。映画でも芝居でもテレビ劇でもそういう作に出逢うことしか望んでいない。小説や詩歌やエッセイもぜひそうありたいと思う。

* さ、五月場所のしめくくりを観ながら、京・古門前の「おッ師匠(しょ)はん」に戴いた「お茶漬け鰻」で元気をもらおうか。明日は何ヶ月ぶりかの築地通いだ。要心に用心して出掛けたい。
2021 5/23 233

* 起床 7:10 血圧151-79 (68)  血糖値 84 体重 59.5kg
2021 5/24 233

* 九時四十分 病院へ出掛ける用意はもう出来ている。午後一時半ないし四十分の予約だから、百分かかるとしても、正午前に出れば良い。最寄り駅までバスも避け歩くことにしているが、電車は、新富町方面へ一本で築地へ着。駅から病院へは徒歩十分とかからない。
しかし、いささか呆然。診察室に呼ばれて数分とかからない対話だけで処方箋が出る。待合いで支払いしてしまえば、もう帰るだけ。以前は街歩きの楽しみがあったが、いまはでコロナに用心、遁げ帰る。時間と体力との浪費に同じいが、処方薬は三ヶ月分が廉価ですむ。やれやれ。

* やたら睡く、億劫。

* メールも送れない、届かない。「私語」を聴いてくれる人もない。お話にならない。人を頼んで来て貰うのも今は避けたい。やれやれ。

* 今日の病院は、診察等には何の問題もなかったが。帰りに、なにか美味い者を食べて帰れぬかと思いつつ思い返したくもないへたな大失敗で、落胆、へとへとに疲れて帰ってきた。5000歩ほど歩いたらしい。
それでも幸いなことに、つかみ取りで持ち出した角田文衛先生のほんが面白くて、これには大いに心惹かれ楽しんで、まだ読める先がある。よくよく「歴史」の本が好きなんだと自覚する。

* へとへとよろよろと駅から歩いて帰ったら、弥栄・日吉ヶ丘の友達團彦太郎君の昔懐かしいいい手紙がとどいていて、まことに嬉しかった。
ロサンゼルスの池宮さんからもやっぱり懐かしい心親しい佳い手紙が夫婦宛てに届いていて、「湖(うみ)の本」に送金まであって、恐縮もし嬉しくもあり、疲れが取れた。昔昔の友達の元気そうな頼りを貰うほどいま嬉しいことはほかに無いのでは無かろうか。奮い立つまではゆかなくても、気がシャンとする。それが嬉しい。
2021 5/24 233

* しかし、よほど疲労したとみえ、掌も、あしの裏も、棒でも差し込んだように捻れて痛い。目は霞みきっている。それでも「T」博士(角田文衛先生に私の作へご登場願う時には、こうお呼びしていた。目崎徳衛先生は「M」教授と。)の本は面白すぎるほど面白く、しかも碩学、そこに意図したウソにど全くないと信頼できるので安心仕切って乗っていけるのが有り難い。先生の本を持ってなかったら、わたしは途中の何処かでへたばり、失神して居かねなかった。
2021 5/24 233

* 宵のうち読書の流れで寝入り、十一時まで寝ていた。疲れれば寝るに限る。
2021 5/24 233

* 起床 8:00 血圧137-71 (51)  血糖値 84 体重 59.5kg
2021 5/25 233

* 昨夜は疲れを抱えたまま床について、それでも平安時代史もの、基督教講話、そして『ホビットの冒険』を読み耽り、一時にはなっていた。夜中二度三度手洗いに立ち、正八時に目覚めて起きた。ほぼ夜着のママで居てやや肌寒く、さっきから戴いた膝掛けを柔かに肩と背におおっている。
2021 5/25 233

* 三度もからだ揺らつき、いちどは柱へ軽くだがアタマを当てた。夕食後に床で角田先生の本のおもしろさに惹かれたまま、九時まで寝入った。幸い、すべきは大方し終えてあり、もうすこし宛先住所を確かめたいのが数人分。
しいて観たいテレビもなく、また本を読んで読んで、読み読み寝入っていい。
2021 5/25 233

* 起床 7:00 血圧154-76 (62)  血糖値 84 体重 59.7kg
2021 5/26 233

* かすかな頭痛か頭重があり、暑さを感じたり かすかな寒気を感じたり している。体調の安全が言い難い。おとなしく堪えるしかないだろう。
宮沢明子の、ガルッピとスカルラッティのピアノソナタ  ショパンのカンタービレ、コントルダンス、ノクターン(遺作)  バッハのシチリアーノなどを聴いている。ピアノの音色の美しさに魅了横溢。

* もう四時になる、体調よろしくなく、それでも機械クンと懸命に付き合っていた、が、一昨日処方の薬が用意できたと謂うから、自転車で駅前の薬局へ走ってくる。
2021 5/26 233

* この機械クンの負担をすこしでも軽くしたいと、全ての内容を、別の小さな機械に移植した。その小さな機械でせめてインターネットが使えるようにしたいが、どうしていいやら、アタマはまったくそんな方には働かない。

* 今はどんな時機か。「湖(うみ)の本 152」が出来てくるか、「湖(うみ)の本 153」初校が出てくるか。「湖(うみ)の本 154」はいつでも入稿できる用意が成っている。次の創作へ手を初めたく、そのためにも次の段階が具体化して欲しい。
七時半。無用に疲れるよりは、ここは休息を摂っておいた方がいいだろう。これで、このところ、なにかといろいろ手がけてきたそれも気を入れ根をつめて。
メールが来ない送れないのは、何とも心寂しい。電話はどうあっても苦手、かける元気がない。原稿用紙で走り書きの手紙を書くことにしているが、手さきの痺れがきつく、悪筆の上の悪筆で、失礼を気にしてしまう。
2021 5/26 233

* 起床 8:00 血圧144-71 (63)  血糖値 81 体重 59.4kg
2021 5/27 233

* 起床 7:00 血圧146-73 (57)  血糖値 93 体重 59.4kg
2021 5/28 233

* コンピュータの故障は依然険しいままだが、久しぶりに印刷機は働いてくれた、じつは『少年前』と『閇門』とを、祈る思いで「刷れて呉れよ」と機械に送り込んだ、A4紙で60余頁がきれいに刷れたのだ、吉日とまでは言えないが大きな半吉事に恵まれ、胸を撫でている。撫でているうち、これを不識書院主に久しぶりに読んで貰おうと思い立って、手早くすぐ電話したのだった。そして我勝手な文字遣いの漢字に小さく朱で「よみ」を振っておいた。数百首あるのだ、よく手早くつぎつぎ頑張った。
九時になって行く。もう休んで佳いだろう。
2021 5/28 233

* 起床 7:00 血圧151-72 (56)  血糖値 82 体重 59.4kg
2021 5/29 233

* 夕食後、九時近くまで寝入っていた。少量の酒でも深く酔うようになった。心がけて、酒からすこし離れるようにしたが良いと気付いている。さりとても食はすすまないのだ、からだに熱量は欲しいが。

* メールがなく、出歩かず、「人」との応衝がほとんど無くなろうとしている。せいぜい私の用箋をつかい、封筒は簡素でいい、手紙を書くか。
2021 5/29 233

* 起床 7:45 血圧158-75 (63)  血糖値 91 体重 59.0kg
2021 5/30 233

* 汗ばむほど 蒸し暑い。この書斎、換気がよろしくない、「マ・ア」に屋根へ、書庫うえへとび出られると難儀なことになる。夏は来ぬという感じ。コロナで、さらに難儀な変異株の脅威で、とても爽やかな初夏とは謂いにくいが。
ひたすら 籠居。出るのは自転車でポストへの程度。この往来には、ほとんど人出がない。
* 心配懸けているにちがいない。電話は嫌い。せいぜい手紙を書きたいが、たださえ悪筆、痺れに手が震えて原稿用箋の升目にも字が行儀わるく収まってくれぬ。
ケイタイへ電話がきていることも有るらしいが、番号しか分からず、調べてみたが、誰の番号とも分からなかった。機械としての操作がまだ全然覚えられず、家の中で持ち歩きもしない。買った甲斐が何も無い。
2021 5/30 233

* 起床 7:00 血圧161-75 (56)  血糖値 87 体重 59.0kg
2021 5/31 233

* 起床 7:15 血圧146-74 (55)  血糖値 78 体重 59.6kg
2021 6/1 234

* 十時半をまわっている。やすみましょう。六月よ、コロナに屈しまいよ。ワクチン接種も用心の内だが、基礎疾患はしっかり持っている、用心には用心、慎重にと。
それでも今日は二人でセイムスへ買い物に行った。森下君に勧められた酸ッパイビタミンCも買った。沖縄の酒も買った。
2021 6/1 234

* 起床 8:00 血圧148-72 (62)  血糖値 86 体重 59.25kg
2021 6/2 234

* メールが通らず、ご心配をかけている。なにしろ八五老、うかと確かめもし難いと思われるだろう、私も、そうです。

* なぜとなく ただ疲れが溜まる。発散と謂うことが無いのでは仕方がないか。
七時半を廻って行くが、明日からにも備え、もう少なくも機械クンから離れると。複写機、印刷機が働いてくれるだけでも大助かり。この機械クンも、どこかで敗戦ミスか過剰か がアルのではと今も感じている。インターネット以外では故障を感じない、回復し働いてくれる周辺機器もある。
2021 6/2 234

* 起床 8:00 血圧122-72 (91)  血糖値 90 体重 59.1kg
2021  6/3 234

* 郵便局へ走ってきた。やがて午前の十時半。
2021 6/3 234

* 「湖(うみ)の本 153」の初校をずんずん進めていたが、晩は、テレビで、録画の「剣客商売」「トンイ」を観ていて、二階仕事をとじるために上がってきた。もう、十時。 やすむ。

* 十日頃には「湖(うみ)の本 152」が納品になる。発送の用意はほぼ出来ており、それまでに仕掛けの初校分を「要再校」で戻しておきたいが。明日からのガンバリ次第。籠居の集注仕事でし終えたい。
2021 6/3 234

* 起床 7:40 血圧140-80 (57)  血糖値 75 体重 59.1kg
2021 6/4 234

* 体調悪しく、寝入りたくも、眠れず、重苦しく疲れている。ヤケを起こしていい時機でなく、文字通りに凝然(ジッ)としてるしかない。さしあたり、初校ゲラを懸命に慎重に「読む」よりない。

* と云いつつ、いまいまこころ惹かれている一の仕事、またや「異本平家」に繋がる題材と関連の文献を手にしていた。、元神戸大学教授の太周さんに、一九九一ないし二年頃戴いていた「国語年誌」掲載の論考を読み始め、あ、これは外れかと落胆しかけてたのが、ぐっとわが関心事に触れ合うてきて、ホイホイと声が出た。あとは、心して新ためて読むことに。五時になる。

* 夕食もすすまず、煎茶が旨かった。

* 七時半を過ぎた、機械クンはやすませ、階下で、床で、校正する。
2021 6/4 234

* 起床 7:45 血圧140-66 (52)  血糖値 92 体重 58.3kg
2021 6/5 234

* 起床 9:30 血圧141-68 (50)  血糖値 86 体重 58.65kg
2021 6/6 234

* めったになく寝坊した。なんでかな。
2021 6/6 234

* 明日には、「湖(うみ)の本 153」を「要再校」として印刷所へ送り返せる。よゆうをもって次なる「152の発送」「154の入稿」それ以上に「創作進捗」を日々に心がける。運動不足でからだは確実に日々に衰弱を増して行く。保谷は人出の街ではないのだから、疲れない程度には日々に散歩もと、妻と申し合わせ、実行したいと思う。自転車で脚は比較的年齢より鍛えていて、日々二階への階段上下もわたしは苦にしていないが、妻はしんどいと云う。自転車には転倒や衝突の危険がある。「歩く」ことに気を向けたい。

* 字を読み続けられるように、視力を労りながら「読書」も、むしろ励みたい。ドストエウスキイの『悪霊』 スタンダールの『赤と黒』 というデッカい本が控えている。「新約聖書」もぜひ読み通したい。書庫に入るつど、柳田国男と折口信夫の「全集」をまた読み返したいとなと思うのだが。

* 「マ・ア」が削り鰹を「ちょうだい」と顔を揃え、倚子に腰掛けた私の脚を押してくる。やらずにおれない。そして、彼ら、食し終えると影の消えるように、只ひと声も無しに立ち去って行く。それも良い
2021 6/6 234

* 起床 7:00 血圧141-68 (50)  血糖値 73 体重 58.85kg
血圧計働かず  血糖値が低きについている
2021 6/7 234

* ワクチンも念頭にあるが、妻にも私にも基礎疾患はしっかりあり、医師も無条件には勧めていない、止めもしていないが。とにかくも 「湖(うみ)の本 152」の発送を終えてからのことと。
2021 6/7 234

* 起床 7:30 血圧128-64 (70)  血糖値 57 体重 58.0kg
朝起きの血糖値が低過ぎる  体重の減り幅も大きい
2021 6/8 234

* 睡眠六時間は、足りないか。午前九時半にして瞼が痛いほど睡い。寝ては居られないが。

* 夜十時、湯上がりで寝入っていて、風邪でも引きかけたか。かすかに頭痛。
明朝、「湖(うみ)の本 152」納品としらせがあり、幸いその前に「「湖(うみ)の本 153」を「要再校」で、「湖(うみ)の本 154」を入稿、済ませておいた。肩の荷を下ろしておいての発送となる。今回より定価販売は一切やめ、すべて「無料 呈上」と切り替えた。「湖(うみ)の本」の歴史を新ためたのである。
もう今夜は、やすむ。
2021 6/8 234

* 起床 7:15 血圧122-64 (54)  血糖値 83 体重 57.7kg
体重 57k台に沈下は 初めて。
2021 6/9 234

* 納品はいつも朝九時早々だったのが、今日は、午近くにと連絡有り、今、九時まだ前。心急く何もなく、天与の一息と瞑目している。

* 誰も、今は、この「私語」を読めない。メールで、問い合わせも案じもならない。可能なのは郵便の往復だが、そういう習慣はとうの大昔から当然のように無くなっている。

* 気が遠くなりそうに、睡い。
2021 6/9 234

* 納品が午まえになったので、今日はそれなりの量で発送した。
それはいいのだが、届いた製本部数に誤差があって、迷惑している。申し合わせした日づけやメールが発見できなくて。こういうことも、起きるものだが。ま、腐らないで流して行くことに。

* 本を一冊一冊かための封筒に入れ、部分折りして封をし続けていると、指がひん曲がって攣れて悲鳴をあげる。ま、いろんなことが、老耄につれて起きる。そんなものと、織り込みながら作業は作業、仕事は仕事と、片づけて行くしかない、それが仕事というもの。

* もう三日がほどは、作業の終わるまでに必要か。
2021 6/9 234

* 起床 7:15 血圧133-66 (67)  血糖値 84 体重 57.9kg
体重 57k台に沈下は 初めて。
2021 6/10 234

* 好きな真田大介と大好きな宮沢りえの「たそがれ清兵衛」を楽しんだ。

* 九時過ぎ、もう休む気でいる。
2021 6/10 234

* 起床 7:15 血圧133-66 (67)  血糖値 84 体重 57.9kg
体重 57k台に沈下は 初めて。
2021 6/11 234

* かるい熱中症でもあったか、三時ごろから七時過ぎまで床についていた。幸いにもめったに無い嬉しい佳い夢に酔うていた。ふと起こされたが、からだは憩まっていた。二階を留守にしていた間に、また「アコ」に書架に置いて愛している布できの綺麗な手鞠を持ち出されていた。「アコ」はきまって、この、だれがいつ呉れたのか覚えない不思議に装飾化された手藝の鞠にかぎって書架へのびあがって掴みとり、勝利感に溢れて階下へ見せにおりてくる。初めのうちは本なども一緒に落としていたが、細菌は狙った手鞠だけを爪に懸け、ほぼ周囲無傷で戦果の手鞠だけを得意げに階下へ拉致してくる。どういう気なのだろう、「マコ」の方はそういう「わるさ」はしない。やれやれ。

* 涼しくなったと思ったら、冷房が効いていた。

* 印刷所へ送ったつもりのメールが機械から飛んで行かぬママ、いまも残っている。

機械不調 メール受発信不安定  秦 恒平
私からの反応が鈍いと思われましたら ケイタイへの電話をつかってください。
ホームページの発信がなぜか不能になり困惑しています。なにもなにも 困惑時節です。
日々お大切に。

* 何とせう。このままでは仕事がしごとに成りにくい。
また、ひとつおもしろい本のはなしがしたかったが、気が殺がれた。今日はこのまま、発送を無事終えて、おやすみとする。かすかすに頭痛がある。冷房を切った。
2021 6/11 234

* 起床 7:30 血圧129-68 (74)  血糖値 70 体重 58.1kg
いつも 朝食や服薬前に計っている。
2021 6/12 234

* さて ワクチン接種をどうするか、と。専門家で、収束へ向かっていると云う人はいない。油断が有ればたちまちに第五波蔓延は避けられないと。五輪への海外人らの何万という来日と気ままな好意行動が有れば、その上に観客という名の他府県からの人の移動が有れば、とても医療の手の及ばないまま激甚の病害が噴出しかねない、その懼れの方が楽観より遙かに度が高い。政府は、日本國と国民の命の危険を守れる対策、適切で緊急の予防策をなんら正確に表現し得ていない。
2021 6/12 234

* ワクチン接種は、どう早くても七月末以降と。ひたすら用心すること、用意用心に尽きた日々であること。

* 暑い。この部屋は(換気しないので)換気悪く、慌てて冷房。暑いと、うとうとと睡くなる、これ危険な兆候かも。
2021 6/12 234

* この機械ではネット機能が破損している、が、別の二機には何の設定もしていないのだから、仕方次第で新たにネット機能を設定できていい筈なのでは。ただ、どこからどう手を下せばよいのかまるで分かっていない。このNEC機械には分厚いマニュアルが付いていたが、建日子の呉れた小さな機械にも自分で買ったDELL機械にもマニュアルらしきが見あたらない。やれやれ。

* 八月納涼歌舞伎の案内がきたが、とても、この半年のコロナ禍、なおなお油断ならない。出歩きは諦めている。

* ネット不通、ホームページが現れないと、柳博通クンが親切な電話を呉れた。誰かを連れて機械を見に行きましょうかとも云うてくれて嬉しかった、が、今はお互いのために自重しましょうと申し合わせた。関西の鷲津くんが心配して柳君へ連絡してくれたと。心配かけているなあと実感する。なにしろメールが使えないので東工大出のプロに訊ねることも出来ないでいるのだ。 感謝。
2021 6/12 234

* 今日は創作へ手をかけ、想ひという火矢をやたら八方へ飛ばしていた。体調を崩すわけに行かない、もう階下へ降りた方が無難なようだ。
2021 6/12 234

* 起床 9:00 血圧132-71 (77)  血糖値 85 体重 57.7kg
いつも 朝食前に計っている。
2021 6/13 234

* 明けの六時前に目覚め、も少しはと亦寝したら九時になっていた。今分の気がかりは無い、新しい創作への脚の出の順調、そして機械のネット対策。幾ら考えても、こうして文章は書けるし他に異常はない、ホンのすこしのひかり通信設定のゆるみのようなことではないのかと想っている。分かる人にはアッケなく解決できるのではないか。
それにしても、書字、行文、写真等その他に異常はなく、老齢の機械クンは若々しく働いてくれている。有り難い。
さて「信じられない話だが」かき分けかき分け茫々の草野・木山へ踏み入らねば。
2021 6/13 234

* 食欲が、何かに抑え込まれたように湧いてでない。躰を弱めるにちがいなく、食べようと思うのに抑え込まれ動きがとれぬほど手も出ない。酒も、旨くて堪らないのではない。ビールは季節的に口あたりはいいが、美味いと感じ入るのではない。それより、佳い日本茶、煎茶が旨い。紅茶にも珈琲にも気は乗らないし、口当たりに馴染まない。抹茶は点てる用意が気をそぐ。仕事は別として、結局、いい本をすきなだけ読んで、寝入るのが、一番か。
2021 6/13 234

* 起床 7:45 血圧154-77 (54)  血糖値 76 体重 57.75kg
2021 6/14 234

* 十時半。もう、やすんで良い。
2021 6/14 234

* 起床 7:00 血圧132-68 (49)  血糖値 77 体重 58.6kg
2021 6/15 234

* 妻は定期の受診日だった、まづまづ無難に帰ってきたが、疲れたようで。私も疲れていた。湿気の濃い季節に妻はきまって弱く、わたくしのは、老耄の体疲労。幸い横になれると、とめどもなく本が読める。
ドストエウスキーもスタンダールもキールトンも佳い。しかし、またもや読み始めたパトリシア・マキリップの「風の竪琴弾き」には、懐かしくも圧倒的に惹きこまれてゆく。ヘドの若い領主モルゴンと、偉大なる者の竪琴弾き、デス。書き始めから、ひとつには訳してくれる脇明子の日本語の宜しさ自然さで、ぐいぐいではない、糸を引く静かなはずみで懐かしく惹き込まれる。この三巻の長篇を楽しみ終える頃に、一回目のワクチン接種。コロナへの用心は忘れてならないが、ぶざまに悪意にみちた政治の泥臭などわすれて、こころよい読書世界へ旅し続けたい。

* 夕食のあと、妻と、「ニノチカ」という珍かにおもしろい撮って置きの映画をみはじめた。題からして、漫画かなとと誤解していたが、漫画のように面白いグレタ・ガルボ主演の妙な作だった、半ばでお休みして、またからだを横にして八時過ぎ、「マ・ア」のご飯時までまた読書していた。
いま一等難しいのが、新約聖書の「ロマ人への文」で。「使徒行伝は」はすなおにすらすらと読めて感銘した、が、いわば「教書」なのか、かなりついて行くのが難しい。
2021 6/15 234

* 起床 9:00 血圧114-71 (88)  血糖値 81 体重 57.7kg
2021 6/16 234

* 老耄を、当たり前のように受けとり受けいれては成らぬ、しかと向き合うべき相手と思う。そう思って努めると訣めた、刀折れ矢尽きてもそれは仕方ない。攻勢も守勢も無い。「方丈」は、生死をはかる場ではない。生きて在りつづける場である。

* 体力の衰えはいまや顕著、水の退くように元気がよそへ流れて出る。大量の毎朝の服薬に助けられているが、過剰に頼っているとも思う、あるいはそれと相当の食事を摂らねばと思うが出来ない。噛めないのだ。
二種類のアリナミン(赤と黄色)各2錠、ボケ防止という肝油めくのを4錠、同じく銀杏からという錠剤を2錠、ウコン3錠、黒酢2錠、すっぽん1錠、ルテイン2錠、緩下剤1錠、などのほかを服用し、朝夕に好きな煎茶を、そして日本酒を主に、缶ビール、時にワインや洋酒へも一日中手を出している。主食は粥にしてもらうことが多いが、摂る量はごく少ない。疲れたら横になり、読書の果てに寝入って醒めて、また仕事に向かう。
テレビは、コロナ禍系の報道以外は、日本製のドラマは、松たか子や真田大介や宮沢りえぐらいしか観ない。沢口靖子は仕事の部屋にいい写真が何枚も。むしろ、決して退屈させない連続の韓ドラ「イ・サン」「トンイ」などをもう繰り返して何度目になるか、少しも飽きずに一時間楽しむ。映画はほとんど洋モノの上出来しか観ない。
2021 6/16 234

* 寿司の和加奈へ、大とろ 中トロ 海老 海栗 に限って、刺身で届けて貰った。歯に触らず、栄養価もありことに好きなモノだけ。酒の「英君」も美味かった。風にそよぐ枯れた藁のような躰が、やや起って目覚めた気がする。
そのまま寝入らず、楽しんで読んだ。『赤と黒』と『悪霊』とが悠然拮抗している。ヘドのモルゴンが竪琴弾きのデスと、船に乗った。永い旅がはじまる。ホビットのビルボ・バギンズとドワーフの御難つづきの旅は、ワインの空樽に助けられて窮地を急流のはてへころげ落ちて行く。
今度の「湖(うみ)の本 綽綽有悠・コロナ禍と悪意の算術」は、文字通りのエッセイ集になってくれた気がする。
そして『新約聖書』の基督教がムズカシい。禅宗や浄土宗の経や般若心経ならなんとか掴まってついてゆけそうに思えるのに、神と神の子イエスに依るパウロの信仰者達への教えの手紙が難しい。
2021 6/16 234

* 起床 7:00 血圧157-87 (72)  血糖値 86 体重 58.0kg
2021 6/17 234

* 七月二十一日に、近間の受診病院で一回目ワクチン接種と予約できている。とくべつの思いは無い。
このままだと五輪は何が何でも強行と、菅内閣は、なんらアスリートたちのためでも国民の命と健康のためでもなくガンとして「政権保持」のために決めている。よほど急激なコロナの拡大・蔓延・猖獗と転じない限り、大概のことなら無視する気だ。それならば、アスリートたちの無事の健闘を願いテレビで健闘を頌え酔えよう。遣る限りは少しでも無事に遣って欲しい。「事あれ」などと思わない。わたしは、私の身を庇いながら仕事するまでのこと。
2021 6/17 234

* かねて手掛かりの小説二つをどうどっちを先に押そうかとまさぐっている。道がどっちへどう広がっても、なま易しくはないが、進むしかないない道と分かっている。
何よりも健康な、健康と謂うに近い体調で行かないと力負けしてしまう。
2021 6/17 234

* 「剣客商売」は思い思われて男女の剣士が結ばれていった。以前に一度観ている場面だったが、ま、ケッコウであった。疲れている。九時過ぎにはもう横になりたい。肩も落ち顔も伏さって来ている。これでまだ脚腰が保ってくれていて、助かる。階段の上がり下りに苦はない。
2021 6/17 234

* 起床 8:20 血圧147-80 (71)  血糖値 83 体重 57.65kg
2021 6/18 234

* 体調すこぶる陰気で。仕方なく服薬に重ねて酒をのみ、身に重なるかすかな寒気や違和感をなだめた。
2021 6/18 234

* 外出の用があったけれど、ものうく気怠くて出なかった。さして仕事も出来なかった。「史記列伝」を読み継いだり、興の乗った本を読み継いだり、うとうとしていたり。冷暑のさしひきが身を揺さぶる。昔なら真夏と春寒の気ままな交替だ。こんなときは抵抗しないがいい、怠け癖が怖いけれど。

* 心用意もないうちに駆け込むように明日、桜桃忌、私には二度目の誕生日。翌日が父の日と。建日子が「レミ・マルタン」で祝ってくれている。さて、明日は、その「桜桃」だが。手に入っているか知らん。
2021 6/18 234

* 八時半。 もう休む。下りてきなさいよと「マ・ア」が繰り返し足元まで迎えに来る 2021 6/18 234

* 起床 8:40 血圧136-74 (79)  血糖値 80 体重 57.9kg
2021 6/19 234

* 元気とはとても謂えない。横になっても、読むというほどもなく寝入っていて、清涼の寝覚めとは謂えない。食べ物も、どうしても食べ余す。コロナ禍と競走でもしている気か。思い切った何かしら転換を試みるべきか、しかし、何を、如何? 可能なのは、疲労疲弊を忘れ、仕事へアタマから突っ込んで行くだけか。
2021 6/19 234

* 起床 8:40 血圧136-74 (79)  血糖値 80 体重 57.9kg
2021 6/20 234

* 暑いと謂われるのに、ぞくっと肌寒い一日だった。体調の違和は否めないようだ。
2021 6/20 234

* もう九時半。疲労感に負けているが、負けたままもう床に就く。
2021 6/20 234

* 起床 7:45 血圧129-69 (66)  血糖値 83 体重 58.0kg
2021 6/21 234

* 無くしてはならないものが見つからないといった不用意が露わになると、げんなりする。執着せずに諦めてしまうというのも心疲労のタネになる。一種の気取りで老耄を自摘するのも耄碌やなあと情けない。仕方がないと受け容れてみても、何の救いにもならぬ。
次の「湖(うみ)の本」発送が遠くない視野に入った。用意している。
2021 6/21 234

* からだ具合が、暑さと冷えとの交替で、どよんと重くなる。風邪を引きたくなく、食もはずまず、酒と薬に手が出る。酒疲れし薬疲れしてくると横になり、気に入りの本を次々へ読み進む。目下、『悪霊』の手放し運転のような野放図な行文の魅力が、『赤と黒』の「お話」を凌いでいる。
『イルス竪琴』は美味いスープを吸うように、いくらでも先へ先へ読めて、やめにくい。
神と信仰を真っ向語って揺れない『新約聖書』、諸子百家、争鳴の『史記列伝も』も胸を開いて読み進んでいる。
自分の再校ゲラも、10頁単位でと心がけて読み進んでいる。『優游卒歳』去年の後半歳を歩み歩み、気に入りの詩歌を日々に味わっていた半年。政策のちぐはぐな誤判断に去年後半コロナ禍は根強く蔓延っていたと分かる。そして今日なお、感染者のかずは下げ止まってまた無気味に増加へ転じかけている。五輪を中止してでも、コロナ禍から一日もはやく脱出したいのが本音だ。

* 目が見えなくなると、そのまま小一時間、永いと二三時間、寝入る。今日は自転車でポストへも走らなかった。
2021 6/21 234

* コロナ禍が五輪開催に絡み合うて、心身に疲労感をかぶせてくる。全面に自民と菅政権との自己防衛姿勢がしがみついていて、余計に疲れる。

* 十時前。 もう階下へおいでよと「マ・ア」が、キイを打っている手を掴みに来る。
2021 6/21 234

* 起床 7:45 血圧132-63 (59)  血糖値 91 体重 58.6kg
2021 6/22 234

* 自転車で駅前通の文房具屋へ買い物に走ったりした。

* 疲れて横になると、ドストエフスキーとスタンダール。前者の『悪霊』はまさしく純文学、後者の『赤と黒』はまがうかたない通俗読み物か、と観ている。
2021 6/22 234

* 起床 7:40 血圧138-72 (71)  血糖値 78 体重 58.45kg
2021 6/23 234

*どうかしてコロナに退散してもらいたい。思うまでもなく、一年猶予の完全な逼塞籠居に甘んじてきた。心身の衰えは無残の体に到っている。幸いに、読み・書き・読書そして「秦恒平選集」「湖(うみ)の本」の刊行という仕事もあったし家で酒も飲めた。食欲は激減した。おまけに外世間との窓である機械のネット機能が墜ちた。この情態はもう永くは耐え得まい。
幸いにお便りやお見舞いはつぎつぎに途絶えず頂いている、有り難いことだ。歌や音楽もいろいろに聴ける。だが、心身の活気は日々によわまり、よほど気を励まし続けねば危ない。ほとんどこれは泣き言である。警戒警報や空襲警報に怯えた頃のわたくしは幼い子供だった。有り難いことに生活に不安はない今の私たちはよほどの高齢で、健康の維持は精一杯、気の衰えにはなにとしても克たねば。来月下旬には一度目のワクチンが打てる。それを待ち、しかし同時に五輪不安の東京都に逼塞していなくてはならぬ。
私は、それでも、ものを作り出せる能をまだいくらか持ちこたえている。歌でよし句でよし文章も好きに書ける。いささかなり別世界へいながら飛翔できる。これを力にしたいと願う。幸か不幸か食欲もなく性欲ももとより無い。しかし想像力はまだあましている。こんなときこそ、また春蚓秋蛇の昔にかえり老境の掌説を書いてはどうか。
2021 6/23 234

* 起床 8:30 血圧149-76 (72)  血糖値 74 体重 58.5kg
2021 6/24 234

* 夜中 手洗いにと床から立って、前後左右のよろめきで堪えられず倒れた。躰に苦痛はどこにも何もなかったが稀有のよろけで、一度は棚に手をかけたが立場を脚もとから揺すられて立ってもおれなかった。おそらく脳貧血だったのだろう。
朝食後にはとくに違和感もなくおさまっていた。
2021 6/24 234

* 暑いのか、冷えるのか。やたら嚔している。

* カフカを、と、二冊 西の書架から文庫本を抜いてきた。『舊新約全聖書』(一冊本)も運んできた。
七時半。強いて起きて何かをしようと焦るより、出来れば横になって気に入った小説世界のいろいろに嵌り込んでいるのが良い。コロナ禍は容易ならぬ反転攻勢に転じて感染者の数を連日伸ばしている。
2021 6/24 234

* 起床 7:40 血圧134-72 (67)  血糖値 82 体重 58.25kg
2021 6/25 234

* 字を書くのは苦手、まして自著に署名をと望まれるのはしんどい。十冊近くに、書いたり印を捺したりして返送の荷にしたが、気の重い用事であった。

* ときどき、ケイタイが受信音らしく鳴るが、それをどうするのか分からず、無闇にキイを敲いて結局消えてしまう。電話よりは、郵便に願いたいもの。

* カフカの『変身』も読み始めた。読みたい本、読んでやらねばという本、読んで上げねばという本。数限りない。少しく困惑する。
八時過ぎた。時間に余裕はあるが、心身に余力がない。やすみたい。
2021 6/25 234

* 起床 7:45 血圧122-67 (74)  血糖値 81 体重 58.15kg
2021 6/26 234

* 起床 6:45 血圧174-80 (57)  血糖値 87 体重 57.75kg
2021 6/27 234

* ブルーライトが何としても目に悪いと実感している。不自由だが 昔なりの電球を機械に近寄せて書くことにしようと。試みている。

* 八時。もう、この機械の前では、からだも 目も 限界。また明日を待つ。
2021 6/27 234

* 起床 7:15 血圧138-62 (68)  血糖値 78 体重 57.85kg
2021 6/28 234

* メールが使えず余儀なく私製の原稿用箋で手紙にしているが、手の痺れともともと悪筆とで、じつに不自由。長大ものは、板にしたりUSBにしたり。しかし返却がないと手もとに板もUSBも余分が無くて困惑する。なにもかも困惑の時節です。
2021 6/28 234

* 七月二日予約の聖路加内分泌科受診は、この際、またも遠慮させてもらうことに。
2021 6/28 234

* 起床 5:50 血圧135-69 (63)  血糖値 92 体重 57.35kg
2021 6/29 234

* 七月二日の「糖尿等の検査受診」は遠慮ときめた。ワクチンの第一回目が七月二十一日と予約されている。少なくもそれまでは極力、郵便局とセイムスのほか、家を出ない。 2021 6/29 234

* 機械故障の負荷もあり 心身日々に消耗しているだけに、ムダなことは避け、酒もすこし減らし(?)、寝たければ寝、読みたければどっさり読書。
私用の400字 200字の原稿用紙を身のそばへ持ち出してあり、悪筆乱筆用捨なく思いついた先へ手紙らしきを走り書きして送ることにする。
2021 6/29 234

* 夜十時。 今日は、朝の「ポストへ走り」以降は 発送用意をほぼ仕上げながら 続き物の韓ドラ「トンイ」を楽しみ、一日中 レミ・マタン、日本酒、ワイン、ビールを「つまみ呑み」しては酔って横になって寝入っていた。湯をつかったが、とてももう「長湯」にからだ耐えず。
とにかくも、よく寝て寝て一日暮らしました。
2021 6/29 234

* 起床 8:00 血圧135-69 (52)  血糖値 75 体重 58.45kg
2021 6/30 234

* 建日子の呉れたレミ・マタンのずしりと想い瓶を、少しずつ少しずつ、飲み干した。旨かった。

* 横になると、すぐ寝入る。仕事の混んでないとき、心身のためには眠れるのが何より。

* 夕食も進まず、「悪霊」「赤と黒」パウロの「ローマ人への手紙」を読んで、寝入った。
九時に目覚めた。
コロナ禍は、第四波へあきらかにリバウンドしているのに、五輪へ各国から来日入国の、水際の感染防備と安全策は、まだまだ不安に満ちている。
わたしは、ただただ疲れ、目が重い。
マコが来て、すこし鰹をもらってから、安心しきって私の足元で寝入っている。

* 十時。心身違和。
2021 6/30 234

* 起床 8:00 血圧126-72 (68)  血糖値 82 体重 58.15kg
2021 7/1 235

* 八時半。もう機械からは、はなれる。
2021 7/1 235

* 起床 8:10 血圧146-64 (71)  血糖値 80 体重 57.5kg
2021 7/1 235

* 夕食後、歌集『少年前』初校、途中でやすみ、『ホビットの冒険』をもう終える辺まで読みすすんだまま、九時過ぎまで寝入っていた。
終日、雨。機械の不調はそのままどうにもならず、なにもなにもじっとガマンしつつ出来る仕事をしたいだけして過ごす。そういう日々が、すくなくももう半年はかかるだろう。
2021 7/2 235

* 起床 6:10 血圧146-77 (64)  血糖値 85 体重 57.75kg
2021 7/3 234

* さて、もう一とガンバリ、強度に視力と神経を費やさねばならぬ難儀な、しかし心惹かれる校正に取り組む。場所をとるので、書庫の中の妻の仕事机を借りている。

* 機械環境の建て直し、さて、ワクチンもまだ一度も打ってない今は、どうするすべもない。ま、諦めるべきは、諦めて。息を永く目の前に出来る仕事をと。
2021 7/3 235

* 起床 6:15 血圧148-71 (50)  血糖値 87 体重 58.0kg
2021 7/4 235

* 何となく 今朝も早起きした。雨、しとど。
昨日の熱海辺で怒濤の土石流には肝をつぶした
2021 7/4 235

* 何としても疲労の小波が絶えまなく身に寄ってくる。こらえてはやり過ごす。ダメなら寝入る。
今は、澄んだ音色のピアノ曲を聴いている。歌曲は、どうしても言葉に引っ張られる。
2021 7/4 235

* もう八時半。やきもきと、仕事の調整に努めていた。もう休みたい。
2021 7/4 235

* 起床 8:15 血圧137-69 (61)  血糖値 97 体重 57.4kg
2021 7/5 235

* いろいろの蒲鉾をぶつ切りに出汁に煮だして、ボロボロの歯に優しい白豆腐を煮たのが、美味かった。たくさんは食べられない、それだけに少し贅沢になっても美味く食べたい。
2021 7/5 235

* 起床 8: 00 血圧123-64 (71)  血糖値 96 体重 57.55kg
2021 7/6 235

* 明け方であったろう、夢に、これ以上はない、それは嬉しいうれしくて嬉しい幸福な夢に、五体もはち切れそうに満たされていた。老いて夢にも斯くあるかと、忘れることは無いだろう。夢に感謝。

* 体調の停滞は拭いようもない。横になると、寝入る。
韓ドラマの『トンイ』は、週日の毎一時に楽しんでいる。トンイが、日本の宮廷で謂う「尚侍(ないしのかみ)」に、韓国では「尚宮(さんぐん)」になってしまった。王と、女官の最高位で時に王の寵をも受ける。王と、もと前王妃とのトンイを愛する、強い意向。現王妃と宮廷に権勢をはる南人(ナミン)廷臣方の不当なトンイ嫌いの圧力から、知略懸命に王と王室を守るトンイのための、強い防御の計らいになった。ま、宮廷とはよく揉める世間ではあ

* ゆっくり入浴し、からだを温めようとした。浴したまま、カフカの「変身」 スタンダールの「赤と黒」を読もうとしたが、前者はまさに凄く、後者は陳腐に通俗で、ともに永くは読めかった。カフカは、偉大に先駆的な凄みの作家と敬服する。スタンダールの方は、なんでこれが持てはやされてきたかと首を傾げる。

* すこしずつ身の傍をかたづけて「余地」をつくろうとしてみるが。
2021 7/6 235

* 手の届くあたりを少しく片づけてみた、が、何もかも容易でない。結果、ただ置き場所を替えてみる程度で終わるのでは、くたびれもうけに過ぎない。疲れた。
八時になる。横になって本が読みたい、が、ドスエフスキー千頁の『悪霊』二五○頁も読んで、粗筋すら読み取れない情けなさ。舌を噛む長たらしい人の名の関係をすら十分頭に入れ切れない。同じ作家の『罪と罰』でも『、あの長い『カラマゾフの兄弟』でさえ、も少しは読めたのに。トルストイやツルゲーネフやチェーホフには無いこと。それでも読み始めた千頁、読んでやる。少なくも『赤と黒』の通俗読み物とはちがっている。    2021 7/6 235

* 起床7:35 血圧134-72 (62)  血糖値 84 体重 57.45kg
2021 7/7 235

* 起床6:40 血圧134-72 (62)  血糖値 84 体重 58.9kg
血圧と血糖値 正しく計れず。
2021 7/8 235

* 自転車で、はだかの墓地や寺のひろがる下京寄りの街区を、はてもなく西へ走る、夢。お使いに行くのだ、が。いつか 四辺まるで不案内な「よそ」になって、京とも北多摩とも、もう迷走すら難儀な宛て知れぬ山地へ入っている。
そんな、同じ、または似た夢を、もう何十度見てきたか。凄く怖かったり、懐かしかったり、夢の断片を継ぎ接ぎすればややこしいかぎりの曼荼羅図になり、帰るに帰れず、そして小さな田舎駅からかつがつ電車に駆け込んだり、巨大な汽車駅のなかで時刻の遅れに追われて右往左往したり。突如として修学旅行客をとめるような宿屋の小部屋でとまどったり、貧相な湯に漬かったり、地下のプールとも温泉とも付かぬコンクリートの浴場へダイビングで游いだり、俄かに山中の小道に副うた家並みでどこへ案内を請うても人も声もなく、雨戸脇の細い一枚戸を押し開けると、まっくらな路地が底知れず暗闇へ陥ち込んでいる、振り向いても出入りの戸は失せ、足の爪先からほの明るんでながくながく続く身幅一つの路地、その両側には、路の奥へ奥へどこまでも狭く仕切られた裸の板間。乏しい明かり、じくじくと煮炊きの音、臭い。そんなどの間仕切りにも裸の男や女やこどもが言葉無く睨んでくる、のを逃げるように顔を伏せて先へ先へ進むしかない。

* なぜ、こんな狂おしい夢を、繰り返し私は強いられるのだろう。
六時四十分に、衝き起こされたように目覚め、ひとり二階へ来て、機械クンに朝の見参。
2021 7/8 235

* 起床8:15 血圧134-72 (62)  血糖値 84 体重 58.9kg
血圧、血糖値、体重 計れず。
2021 7/9 235

* 幸い緊急を要して向き合わねばならない仕事・作業は無く、それでもこの時節の疲れや無力感や、肩凝りまでも避けがたい。逆らわず休息し、本を読み、そのまま昼寝もして心身の余分な強張りは避けようとしている。極度にも用心はしているが、一回目のワクチンまでに「八五老」の私たちは未だ十日の余も待機の日々がある。ちょうどその頃になってしまうが「湖(うみ)の本 153」の納品がある。五輪開始の日など今はアタマに無いが、いよいよ始まって放映があれば、それなりにアスリートの奮闘を応援しつつ楽しもう、本の発送は慌てずに、と思っている。五輪選手団に、また都内等に新感染者がどうか蔓延しないで欲しい、最悪の事態に誰も誰も陥らず、先ずは五輪を安らかにくぐり抜けたい。
2021 7/9 235

* 起床8:15 血圧132-66 (59)  血糖値 78 体重 57.9kg
血圧、血糖値、体重 計れず。
2021 7/10 235

* メールの代わりにたくさん手紙を書こうと思ったが、そんな気になれない。
2021 7/10 235

* 吸い取るように瓶の酒を飲んでいる。明らかに旨いと容認して喉へ流している。そして確実にそのせいと思うのだが横になり本を読み出して十頁ほど進む内に寝入っている、もう夜中か、明け方かと驚いて目覚めて、実際は二時間と寝ていない。
酒がわたくしの老いを早めまた深めるなら、利くうちに抑制したが良いか、とと、思っている、いや、思いかけている。二十一日に一回目のワクチン接種と予約できている。この為にも、と、思いかけている。

* いまさき目覚めて、階下で手洗いして二階へ来たら、あきらかに「マ・ア」の入り方で書斎の戸が開いていた。ギャッと声が出て跳び込んだが奇跡のように荒らした形跡がない、ビックリ・ポン。それともよくよく見れば何かやられてるかな。
2021 7/10 235

* 起床7:45 血圧132-68 (66)  血糖値 88 体重 59.4kg
血圧、血糖値、体重 計れず。
2021 7/11 235

* 書庫を整備し、書棚に新たな畾地を造ったりしていたが、三時半過ぎて猛烈な雷鳴と烈しい雹に驚いた。屋根を敲いて音も激烈。天気が変わって、やがて梅雨が明けてゆくか。祇園会の時季にもう入っている。鉾の巡行など、今年もお休みか。亦もまぢかに雷鳴、そして遠雷。

* 誰もだれも 無事でと願う。

* 幸いに、と思うが今今は急ぎの仕事に追われていない、それで読んでは寝、起きては呑み、テレビなど観ている。二十日前には「湖(うみ)の本 153」が出来てくる、と、荷造りして送るという力仕事になる。日にちを懸けてゆっくり送っていいのだ、ワクチン一回目も受けねばならぬ。一年中でいっとう「しんどい」「うっとおしい」時季であれば、無理は避けること。朱夏の猛暑へ身構える。
2021 7/11 235

* 起床7:45 血圧153-75 (52)  血糖値 86 体重 58.25kg
血圧、血糖値、体重 計れず。
2021 7/12 235

* ほとんど此の機械クンにアイサツもしない一日だった。何をしてたろう、ろくにテレビも観ていないで、床で本を読み読み半ば眠っていた。あたかも蟄居を強いられた運動不足で、心身が弱っている。アブナイ状況と思わねばならぬ。暑さに負け、冷房にも負けやすい。一回目ワクチン接種へもう十日待つ。じっと待つ。
2021 7/12 235

* どう疲れても、視力だけは消費し続けている。大事にしたいが、読むにも書くにも読書にも眼は遣わずに済まない、大事にしたい。
2021 7/12 235

* 起床8:40 血圧154-71 (57)  血糖値 83 体重 58.0kg
血圧、血糖値、体重 計れず。
2021 7/13 235

* 起床8:00 血圧125-69 (57)  血糖値 83 体重 57.75kg
2021 7/14 235

* かなり度の強い足踏み機で まだ100回が踏めるし、坂道の行き帰りで郵便局へ自転車にも問題なく乗れている、が、しんしんの鬱屈はもう日常化している。やれやれ。二日で呑んでいた酒の四合瓶がその気になればらくに一日で空いてしまう。街へ出て呑みたがっている連中には、一夜の飲み歩きでそんな酒量はお笑いの当たり前ではないか。私はもともと、というか、会社勤めをやめて作家生活に入ってから編集者達との飲み歩きでは、連中を辟易させるほど平然と彼らより多い酒量にめったにビクともしなかった。
酒量は、しかし、日に二合以内を保守した方がいいだろう、八五老も半年せぬ間にもう一歳を加える。朦朧とした日々を送るのは危険、危険、自転車でも走るのだから。と、言いつつ遠慮気味に呑んでいます。

* 都のコロナ感染は前三波時の最高数を超えた。製作のドジの度合いをなお超えてコロナ禍ら収束の目が見えない。まいった。なによりも、コロナに退散して欲しい。
2021 7/14 235

* 起床7:35 血圧134-63 (52)  血糖値 90 体重 58.7kg
2021 7/15 235

* 神戸の岡田昌也さん、えり抜きの名酒四種をご馳走下さる、感謝感謝、すぐさま一本頂戴した。酒を遠ざけるとよろよろし、酒を戴くとシャンとする心地。我れ勝手の感想か、どうか。
2021 7/15 235

* 起床8:00 血圧154-77 (60)  血糖値 85 体重 58.35kg
2021 7/16 235

* 起床7:20 血圧113-61 (56)  血糖値 88 体重 58.7kg
2021 7/17 235

* 明日明後日には「湖(うみ)の本 153」が納品予定だったが、一回目コロナ・ワクチン接種をふたりとも二十一日に控えているので、その向こうへ、二十六日へ先送りして貰った。もう「刷料・製本も」も出来ているのだろうが。「刷りだし(一部抜き)」と「湖(うみ)の本 154」の表紙初校とが今日届いていた。
2021 7/17 235

* 起床7:20 血圧133-67 (71)  血糖値 80 体重 58.5kg
2021 7/18 235

* 腸をかき回すような作業にこのところ時間を掛けている。週明けにはワクチンの一回目の接種、その後へ「湖(うみ)の本 153」発送の力技が来る。それが済めば、しばらく時間を両掌にのせて楽しめるだろうと。力強く乗り切って行かねば。
2021 7/18 235

* 起床7:50 血圧123-66 (67)  血糖値 87 体重 58.4kg
2021 7/19 235

* 暑い。地球が焦げているか。

* 政治にも五輪当局へも愛想が尽きている。一歩も家を出られないのだから、苦情の告げようもない。ネット断絶で、思うことをだれへ披瀝も届けもならない。戴いたいいお酒を飲み、機械仕事で資料づくりし、疲れれば横になって読書し、そのまま寝入っていたり。
住居内熱中症も用心して避けねば。かんかんの旱りにポストへ走るほどの急ぎの用もない。思いようだが、一面、幸せなことに「太平楽」とは是かも。

* 日に日にキイを敲くのに失念や錯誤やとまどいがする。ま、自然の成り行きと思うが、「来たか」とも思う。気に懸けないでそれも織り込んで仕事するまで。

* あさってはワクチンの一度目接種。着々と通過して行きたい。
2021 7/19 235

* 起床7:30 血圧135-74 (66)  血糖値 88 体重 58.4kg
2021 7/20 235

* 私たちは 明日 一度目のワクチン接種、この関こそ、どうか尋常に通過したい。
2021 7/20 235

* 起床8:20 血圧145-85 (76)  血糖値 87 体重 58.25kg
2021 7/21 235

* 朝から凄いまでに暑い。ワクチン祭祀の接種に、午後早々に厚生病院へ行く。

* 「マ・ア」にも熱中気味が見える。家をよく冷房して行かねば。
無事を祈り、願う。

* 一回目のコロナ・ワクチン接種を終えてきた。晩の八時、いまぶん幸いに何の故障も苦痛もない。
2021 7/21 235

* ワクチン最初の接種を済ませたので、このまま、書き仕事にも「湖(うみ)の本」仕事にも身を入れて行く。凄いほどの酷暑が続くのは目に見えている、ジタバタしないで家内での仕事を着実に積んで行くだけの日々になる。
2021 7/21 235

* 起床7:30 血圧138-74 (70)  血糖値 89 体重 58.2kg
2021 7/22 235

* 一回目ワクチン、この夜中亡いし明け方へかけてかすかに注射の左上腕に重み、そして腕を上げると軽い痛みを感じる、が、事実上の弊は何も無い。別段保証されているわけで無いなりに、一度接種したぞという安心感も持てている。
2021 7/22 235

* 起床7:50 血圧125-72 (68)  血糖値 74 体重 58.4kg
2021 7/23 235

* いま恐るべきは、若い世代の、コロナ馴れによる、自堕落な市街・繁華街・観光地等での恣な仕様。感染率は昂まってゆく一方で推移して行きそう。
八月三日の聖路加通院は、ワクチン二回目接種を無事待機すべく診察日延期をお願いの郵便を送った。それまでに「湖(うみ)の本 153」を発送し、「湖(うみ)の本 154」の再校ゲラを抱えることになろう。いまは、要件を少し先へ先へ送ることにより今の手元をくつろげて神経を疲労させないようにと工夫している。五輪の競技もテレビで楽しみ、読書も昼寝もし、次の「創作」へ心用意を具体化して行く。八五老には外出できないという鬱屈は幸い蓄積とまでは無い。出歩かずに済むのはこの熱暑下、幸便と謂うてよい。
立派な葡萄をいろいろと戴いたり、東村山の旨い地酒を各種戴いたり、桃も、涼菓も、ビールも、果汁もいろいろにたくさん戴いている。「湖(うみ)の本」応援のお金まで送って下さる方も相次いでいる。幸せに満たされた八五老夫婦と心より感謝している。

* インターネットがこの機械で私用できず。HPもメールも発信・受発信できないのが逼塞に似てなんとも心寂しくは、ある。コロナ禍である。
2021 7/23 235

* 冷房に強い方でなく、半袖でいると腕から冷え気分が悪くなりやすい。八時から十一時半に及ぶ予定の五輪開会式を観るよりも、寝床で本を読みたい気がしている。『悪霊』と、『イルスの竪琴』と『マリー・アントワネット』とに惹かれている。
そろそろ、自分の「選集」全33巻、せめても小説等「創作」の20巻を読み返したいな、とも心誘われている。が。ま、開会式を観よう。
2021 7/23 235.

* 起床7:30 血圧132-68 (59)  血糖値 79 体重 58.95kg
2021 7/24 235

* 五輪競技も 幾らかは 楽しんで応援し 幾らかは 退屈し 特段の思いはない一日だった、八時半、もう睡い。
明後日には、新しい「湖(うみ)の本」が納品される。ゆっくり送り出すとしたい。五輪競技が、作業中の息抜きになってくれようか。
2021 7/24 235

* 起床7:40 血圧135-77 (67)  血糖値 101 体重 58.1kg
2021 7/25 235

* 年甲斐もなくというか、生々しいまで醇熟の夢で目覚める。『悪霊』の筆尖が刺激してくるのか。生理的なロマネスクか。

* もの凄いほどの暑さ、朝っぱらから屋内で熱中症かと怯えるほど。
とにもかくにも事故に遭うまい。
2021 7/25 235

* セイムスで、欠乏気味の各種薬品を買いそろえてきた。
2021 7/25 235

* 起床6:30 血圧129-67 (53)  血糖値 77 体重 59.4kg
2021 7/26 235

* 第一便をもう送り出した。すこしも急ぐ気無く、これから早めの入浴で寛ぎ、夜分にまた少しは先へ荷づくり進める気。テレビで、柔道やソフトボールなど五輪競技をちらちらと見聴きしていたので、気分のいい発送作業が出来た。
コロナ禍が沈静してくれること、今はただただ願うは、それ。身動きの自由を奪われているのが、シンドい。

* 息抜きにと思っても、メールも来ず送れず、HPも、ただ書くだけで、送り出せない。わたしにも、以前なら何とか出来たか知れないが、今は、機械となるとハナからお手上げの気で。かえってより悪い深みへはまらないかと手も出ない。ま、すこしは休みなさいと謂う諫めかと受け取っている。

* 過重にならぬ程度に、やすみやすみ、今日の作業を。それでも、疲れている。
2021 7/26 235

* 起床7:00 血圧139-66 (55)  血糖値 83 体重 58.6kg

* この同じ日付けで、娘朝日子は生まれ、孫のやす香は逝った。
2021 7/27 235

* 冷えるのに弱く、冷房の部屋でも薄い袖長を着ている。風邪ないし発熱を極力警戒している。
2021 7/27 235

* 八割がた本の送りを進めて、休息。疲労して、宵の二時間ばかり、心揺れる浅い夢見て寝入っていたが、機械も止めて、はやく寝てしまいたい。今は、この日ごろの例で、倚子のあしもとで黒い「マコ」が寝ている。この子は、いつも私にひしと親しみ寄ってくる。

* 体調、よろしからず。
2021 7/27 235

* 都の一日新感染者数、目を瞠って多く三千人に迫ろうと。颱風も近寄っている。暑いのに、膚寒いものあり、心地悪し。
2021 7/27 235

* 起床7:10 血圧123-68 (78)  血糖値 71 体重 59.45kg
2021 7/28 235

* 私から注文して取り寄せた夕食が心ゆかず、そのまま寝入って八時ちかくまで。機械をやすませて、引き続いてもう本格に寝入りたい心地。
2021 7/28 235

* 起床6:35 血圧137-66 (64)  血糖値 82 体重 58.65kg
2021 7/29 235

* 気をひきしめて、次のステップをしっかり踏み出さねば。コロナ禍は猖獗の域に来ている。十二分に用心して、二回目のワクチン接種を待たねばならぬ。油断してはならぬ。
* 楽しんで「怠け」て過ごしたような気がする。消えうせたようなモルゴンの足跡を追うレーデルル、ライラ、トリスタンの長い旅に同行しながら、かろうじてモルゴンの生きて在ると知り得たまでを読んだり、「湖(うみ)の本 134」の再校ゲラを朱字合わせしたり、五輪競技をテレビで楽しんだりしながら、今日モまたひとしお数多のコロナ新感染者の数に戦いていた
2021 7/29 235

* 起床7:10 血圧138-78 (72)  血糖値 76 体重 58.4kg
2021 7/30 235

* 平和の祭典と謂われながら五輪は終始闘い争い、「勝ち敗け」の決定を「國」の名において喝采し落胆している。奪い奪われるものの無い「戦・争」である。政治が介入しないことを望む。

* 五輪は、比較的に柔道をたくさん、次いでは水泳を観戦してきた。
陸上へ舞台が動いてきた。五千メートルに同志社の女子学生田中希美の走ったのを観ていた。

* とはいえ、仕事のほかは、寝入っているか、レーデルル、ライラ、アストリンのモルゴンを尋ね行くはるばるな旅に同行していた。
かすかな寒気を背に感じ、終日、体調に落ち着きがない。
神奈川の高城由美子さん、山梨県立文学館長および中野和子さん、そしてお城学の小和田哲男さん、作家・エッセイストの稲垣真美さんのおくったばかりの「湖(うみ)の本 153」への有り難いお便りを戴いた。高城さんからは香りも甘い桃も頂戴した。

* これぞと希望を持った仕事からは手を放していない、楽しんで…と気を励ましながら。
2021 7/30 235

* 起床6:40 血圧146-68 (64)  血糖値 88 体重 58.4kg
2021 7/31 235

* 夢は見ないが安眠できなかった。体表に痛みの火照りがあった。仕掛かりの仕事を追おうと、体重や血圧の計測も省いて機械の前へ来た。「マ・ア」も付いてきて、甘えて「ごちそう」をねだった。削り鰹をすこしずつ分けて遣り、退散してもらった。
2021 7/31 235

* 起床7:30 血圧145-78 (64)  血糖値 93 体重 57.6kg
2021 8/1 236

* 起床7:00 血圧132-68 (72)  血糖値 95 体重 58.1kg
2021 8/2 236

* 起床8:10 血圧122-73 (77)  血糖値 82 体重 57.85kg
2021 8/3 236

* 四国土佐に根のある 今は千葉の胡子史子さん、いろいろの和菓子に副えて、コロナ禍にぜひ御用心を、ツテが有ってと「FDA 韓国認証済み」のしっかりしたマスクをたくさん送ってきて下さった。私は、郵便局やポストへももとより、家の中でも夜中でもマスクをはずさない日々。息苦しさというのを特に感じない、暑苦しいとも思わず、むろん、今もマスクしている。感謝。
2021 8/3 236

* 起床7:40 血圧129-74 (70)  血糖値 82 体重 57.6kg
2021 8/4 236

* 今日は午から、食も弾まず、寝入っても、本も読めず、寝入っても、寝入ってもからだはヘンに硬く、休まらない。九時半。このまま今夜は寝入ってしまおう。
2021 8/4 236

* 起床6:00 血圧133-65 (72)  血糖値 87 体重 58.1kg
2021 8/5 236

* 冷房に弱くて、夕刻、不安なほど気分わるく、夕食もせぬも同じに、床に就いた。温かにして目もからだも休めて三時間ほど寝入っていた。
一両日前から岩波文庫で、ひとしお筆の立つツヴァイクの著、フランス革命時のもっとも冷静な打算でもっとも苛烈にもっとも永く生き延びた『ジョゼフ・フーシェ』を、同じ著者の、断頭台に落命した最も華やかな王妃『マリー・アントワネット』とともに、再読している。

* いまこの部屋の冷房は切ってある。寒いのは昔から苦手。

* 東京の今日コロナ新感染者は5000人を超えた。
やがて五輪競技は終幕する。次いで、パラリンピック。この連日に四十度に迫っている猛暑が無事に凌げるのか。
2021 8/5 236

* 起床6:30 血圧122-63 (62)  血糖値 89 体重 57.9kg
2021 8/6 236

* こうも私なりに視野の混雑する時節は堪らない。コロナは退散の気配もないなら、五輪は収束して貰っていい。それにしても受賞者の金メダルにいきなりカメラの前で噛みついて汚した名古屋バカ市長の蛮行、今日日本の政治屋の代表的不作法、「愚」の骨頂。あれを選んだ名古屋市民、恥ずかしかろう、吐き気がした。

* 早く目覚めてしまうと、午前が永い。暑さも暑し、疲労を抱きかかえている気分。

* 気の急く何が有るでない、こと仕事に関しては、見ようでは理想的に安楽に息の付ける即今と謂える。濃う謂う時は自身に喝を入れる気組みに成った方がいい。老いへ自ら追い込んではならない。休むのも、しないのもはいい。したくない、出来ないの淵に心身を沈めぬコト。
2021 8/6 235

* 起床7:45 血圧136-72 (73)  血糖値 90 体重 57.4kg
2021 8/7 236

* 市川猿之助がコロナ要請と報じられ、歌舞伎座にも病害がせまってきた。俳優座からも、大の贔屓の松本紀保また松たか子からも秋のお誘いがあるが、まだワクチン接種も一回だけの身では、身動きの自由も安全も図れない、残念至極だが、タカをくくる危険は避けたい。
2021 8/7 236

* 体調はいかにも宜しくなく、つまりは、けだるい。困ったことだ。来週水曜は山の日とか。二回目のコロナワクチン接種を受ける予定。無事に終えたい。
2021 8/7 236

* 起床8:30 血圧103-66 (75)  血糖値 84 体重 57.4kg
2021 8/8 236

* 起床7:15 血圧128-69 (70)  血糖値 90 体重 57.2kg
2021 8/9 236

* かすかな朝食後、すぐ機械クンに挨拶をと思っても心身はたらかず、床へ身を横にし、『フーシェ』のボナパルトとの接触の事情に驚嘆したまま小一時間も寝入っていたか。

* もう済んだオリンピックの噂は、いい。コロナの猖獗をなんとか凌ぎたいものと願いつつ、私の仕事へ木を入れたい。ところが、何処の何に如何手を付けて行くのかが、いま、私に分からない。身のうちの全部のドアに錠がかかったような心地。こんな経験は無かった。静観してやり過ごそうと思う。要はその間をやすやすと休めばいいのだ。
さしあたって緊急、放置の成らない何用もない。楽しめる読書に没頭し、よその世界を「無銭旅行」してればいい。旅の誘惑はイヤほどある。フーシェのフランス革命、モルゴンのランゴルドでの闘い。そしてドストエフスキー。みな、山のように大きい。

* それでも重い汁を身に浴びたような疲労は濃い。機械の前におれないほど疲れている。いや。ただただ睡いのか。
2021 8/9 236

* 起床8:00 血圧127-73 (73)  血糖値 91 体重 57.1kg
2021 8/10 236

* この暑さの中で背に寒気を覚える。妻は、食べないので栄養が足りないのだと言う。それはあり得る。数えると今上半身には厚くはないが四枚も着重ねて、この狭く締め切った仕事の部屋で、気が付くと冷房していない。正気の沙汰でないとも。それでもゾワゾと背が寒いより、安堵感がある。異様というば異様。
2021 8/10 236

* コロナ事情は悪化を辿っている。逼塞の籠居に、たしかに「退屈」の不味さを味わっているのだが、幸いに私は「読書」できる。楽しめる。なにを読み返せばときを忘れて打ち込めるかを知っているし、そういう本が読み切れぬほど手許にある。幸せだと思う。感謝している。いまは「書く」のはこんな「私語の刻」に半ば以上委ねたまま、一つ一つ打ちこむように「読み」続けている。そして、やがて、「湖(うみ)の本 154」『歌集「少年前」「閇門(ともん)」そして「私語の刻」』の刊行と発送へ手が届く。これが実に楽しみなのだ。この一巻こそが「文学少年」の最処女出版物となり、「老蚕」秦恒平の呟きと成るもの。その後はもうただただ文学生涯最後の喜怒哀楽と成る。
2021 8/10 236

* 無事に、明日、二度目のコロナ・ワクチン接種」を受け終えたい。
2021 8/10 236

* いつもの間をおいての診察を受けに妻が地元の病院へでかけた留守に、ずうっと横になったまま『フランス革命』の推移を丹念に読み追いつづけてルイ十六世がギロチンの下に果てた、が、まだこの先が長いはず。面白がる事態ではないが、興奮しきってぐいぐい読んでいた。「革命」とは近代の世界史にいかなる意味・意義か。心底からまたまた揺り動かされて読み耽っているうちに妻は帰宅した。
その前に、韓国ドラマの『トンイ』の烈しい推移にも見入っていた。凄みのある一時間であった。

* 食欲うすく、体調は奇妙にひ弱い。あすの二回目ワクチン接種をなんとか無事に済ませたい。なにも無理無理の仕事も用向きも他にない。やすみやすみことなく日々を労るように過ごしたい。
いま、晩の七時。『フランス革命』の後半をナポレオンの登場とともに納得して胸にたたみ直したい。寒気や頭痛に沈み込まないように。
2021 8/10 236

* 起床7:15 血圧126-63 (78)  血糖値 95 体重 57.45kg
2021 8/11 236

* 午後地元の厚生病院で、無事に二人とも二度目のワクチン接種を終えてきた、一つの関を通ったワケである、が、油断なくありたい。
幸い九時過ぎて、特別な何の違和も覚えていない。睡いので、よく寝入りたいが、フランス革命に引き込まれている。いままさにロベスピエールが最期を迎えそう。
2021 8/11 236

* 起床8:00 血圧133-67 (82)  血糖値 82 体重 57.6kg
2021 8/12 236

* 幸いに二回目ワクチンの後遺異常は極く軽微に推移している。なにもかも無理はせず油断もせず、日一日を気の衰えのないように送り迎えて行く。逼塞の窮屈こそあるがこれは現下避けようもなく恋に避けられるせぬ。幸いに「読み・書き・読書」という絶対的な味方と親しみあえる。この恵みには感謝あるのみ。
殆ど夢中で読み返しているのが『フランス革命』それも所詮は、「所有」を追い求めて確保したいブルジョア階級のかなり不格好な勝利であったと見受ける。派生したようにナポレオンが登場するが、かれの事績には深い関心も興味も湧いていない。
2021 8/12 236

* 起床8:10 血圧136-69 (63)  血糖値 71 体重 58.0kg
2021 8/13 236

* 明け方 喉を刺す痛みを前兆にかすかに血痰を点じた猛烈な「苦渋*苦汁」がこみ上げた。近来何度も体験して、またかと思ったが、その辛さはもの凄く、手洗いで吐いた。それじたいは大層なことでなくても、その突き刺す苦みのきつさはガマンならず、まさに居たたまれない。他の体部には、腹も胸も特別なにも感じていないが、喉から口への苦い痰汁には跳び上がるほどの苦痛がまじる。
何なのか。胃袋は取り払って残っていない。胆嚢も切除されているが、やはり肝胆系の苦渋で苦汁なのに相違ない。吐いて、含嗽いして、喉を洗った上で粉の龍角散を一匙喉の奥へ投げ込み、それで、いつも治めている。顔の曲がりそうな苦さのほかに苦痛はない。しかし苦痛は強烈。
原因は、就寝前の多少の飲み食いがひびくのだと経験的に言い切れて、酒であるよりもかなり顕著にワインが禍をするらしいと何度かの記憶と自覚とから見ている。昨夜ももう深夜、ヤルかなあと案じながらワインをダブル・グラスで二盃飲んで、寝た。実に覿面に、襲われたのである。
2021 8/13 236

* 機械は傷んでメールできないし、こんな時だから「手紙」をと、「秦 恒平用箋」も持ち出してあるのに、字が書けない。根が悪筆に、輪を懸けて指が痺れ字が跳ねる。いけません、何も彼も。

* いま、身を傾けて興味津々付き合っているのは、ジイドの語ってくれるドストエフスキー、そして、沈静かつ徹してフランス革命の底辺を寡言に生き抜いた沈静かつ冷酷無残の能吏ジョゼフ・フーシエ。さらには秀逸無比の懐かしいフィクション世界を統べてある「風の竪琴弾き」モルゴン。

* 全国的に容易ならぬ過去最多のコロナ感染が報告され、医療は崩壊の半歩前までに陥っている。要慎のほかない日々を実直に送迎するしかない。
身辺の徹底整理に時間を当てるのも宜しく、新作へ意欲と工夫とで踏み分け踏み入りたい。いらいらしないこと、急ごうとしないこと。
2021 8/13 236

* 起床8:00 血圧131-65 (70)  血糖値 87 体重 57.75kg
2021 8/14 236

* 今日は、もう夜の九時半。ほとんど機械の前へ来なかった。奇妙に肌寒い。わたしは子供の頃から寒がりであった。
2021 8/14 346

* 令和三年(二〇二一)八月十五日 日 敗戦の日

* 起床7:20 血圧125-62 (66)  血糖値 81 体重 57.65kg
2021 8/15 236

* 起床7:45 血圧136-61 (51)  血糖値 81 体重 57.5kg
2021 8/16 236

* 極端な風水害、過激化して行くコロナ禍、そして、遅鈍としか謂えない行政の停頓(サボ)。
私自身は、季節外れとしか謂えない肌寒さに、肌着を重ね、夜具に毛布を重ねて寝た。
天候と謂う、地球の体調が「世紀」的な大いさで変わってきて、これが重体にちかいなら、生物の世界はますます災害と病害に崩れつづける。天罰という観念の具象化が年々に加わる実感を、高齢の人間ほど年々日々に体感している。
あるいは、ただ私の体調違和のせいか。
2021 8/16 236

* よく選ばれた「歌 うた」番組を聴くのを楽しみの一つにしている。童謡、唱歌、歌曲、すぐれて懐かしい歌謡曲など。故郷、夕焼け、たき火、荒城の月 異国の丘 青春 川の流れのように 椿姫乾杯の歌 等々 いくらも有る。泣ける懐かしさ 嬉しさ 恋しさ。
一方で、もの忘れは日々にすすむ。機械の作法もときに戸惑う。「ゐ」の字をどう打ち出すのか忘れて暫く困っていたが、ひょいと思い出す。思い出すというより指さきが見つけ出してくれる。
2021 8/16 236

* 起床7:45 血圧136-61 (51)  血糖値 81 体重 57.5kg
2021 8/17 236

* 写真家の近藤聰さん、「東村山」の旨い地酒一升下さる。嬉しく戴いている。

* この時季に、かすかに背に、膝下に寒気がしたり。体調はほんものでなく、やすみやすみ本を読んだり。
2021 8/17 236

* 起床8:00 血圧123-65 (73)  血糖値 79 体重 56.75kg
2021 8/18 236

 

* 二期胃ガンで胃と胆嚢を全摘した二○一二年三月以前、最高時私の体重は86.6キロ有った。術後ちょうど20キロ減って、その前後で九年半、最近まで推移していたが、今朝、30キロ近い減少で、56キロ台に初めて落ち込んだ。
「食べない」「食べられない」という悪ヘキがこの一、二年に頑固に居着いて、コロナ籠居の昨年からは栄養失調気味に体力が沈みきっている。高校時代から、十分貧しかった新婚の頃も、だいたい60キロで永く推移し、壮年、初老のころからは太り過ぎていた。60キロが理想だなと満足していたのに、割り込むというのは芳しくない。帯同してか、それが原因でか積むような疲労にいつも襲われて、この真夏に暑いどころか肌寒さに着重ねたりしている。顕著に栄養失調なのだと思う。「美味い、旨い」という快食から甚だしく遠ざかっている。危険なことだ、が。

* この低体調のせいだろう、片づけねばならぬ仕事から手が離れ、床に横になって読書を楽しむか、そのまま寝入っているか、が、多い。文庫本で500頁の『フランス革命とナポレオン」は読み終えた。時ならず、えらい勉強だったが『フーシエ』を読み切るためには必要と判断してであった。そのフーシエ=オトラント公爵も、ナポレオンの「名大臣・警務長官」だったが落ち目のナポレオンからは早や離れて去りつつある。

* 宵寝して寝汗で目がさめた。体熱、あったらしい。とにかくも、寝入ることに。仕事はまるまる停滞しているが。このコロナで危険極まる時節、心して身を守らねば。
2021 8/18 236

* 起床8:00 血圧122-67 (73)  血糖値 83 体重 56.9kg
2021 8/19 236

* 暑い、のに、うすら肌寒い。「湖(うみ)の本 154」を、責了段階へちか付けて、印刷所へ送った。もう一息。

* 体調はかなり宜しくなく、八時半、もう休む。
2021 8/19 236

* 起床8:00 血圧122-67 (73)  血糖値 83 体重 56.9kg
2021 8/20 236

* 歯がいくつも落ち 入れ歯がおさまりにくくなった。齢いの衰え、いちじるしい。弱気になってはならぬ、が。
何としても「湖(うみ)の本 154」を送り出したい。『少年』に先立って最旧著作となる『少年前』そして当今懐老の述懐『閇門(トモン)』で編んである。

* とにもかくにも「仕事・要事」を片づけ片づけ先へ送っている。よくよくみると、当面の急用は片づいていて、次へ継ぎへとうごけは良いのだ。

* コロナ禍の猖獗と多く命の危険とは蔓延している。もはや政策のとても及ばない危険さに至っていて、私は、週明けの聖路加診察へ築地に向かうのも避けることにした。努めて、家で、じっとして危機の静まるのを待つしかない。臆病にはならず賢明であらねば。
2021 8/20 236

* アンドレ・ジイドの『ドストエフスキイ論』に没頭、引き込まれ教えられている。教えられることの嬉しさを今も感じられるのを喜んでいる。
しんどい籠居にも、かぎりない読書の誘い、撮っておき和洋映画の誘い、そして妻や「マ・ア」との家がある。元来が出不精と謂えるのにも助けられる。ただ、歯の極端な不具合が食欲をますます抑えるのに困惑。

* 「当面の要処理事項」を、折々に確認しいしい日々を過ごしているが、幸いに、今、気に懸けねば済まない「用事」が無いとは有り難い。イヤなのは、コロナ禍と無徳で怠慢な政治。
2021 8/20 236

* 起床8:15 血圧124-65 (67)  血糖値 83 体重 57.5kg
2021 8/21 236

* 歯はすこし落ち着いているが、噛む力はない、噛めば歯茎が痛む。
2021 8/21 236

* 夕食が満足にとれなかった、歯に噛む力がが落ち、歯茎に堅く噛むに耐える力が落ちている。入れ歯が、ともあれ口に落ち着いてくれているだけでも、ありがたい。

* そのまま横になって、感嘆と感謝でジイドの『ドストエフスキー論』を大方読み進み、そしてパトリシア・マキリップの『イルスの竪琴』第三部を、もうもう夢中で、一字一語も読み飛ばさずに没頭し堪能しつつ、まことにまことに幸せであった。残る頁数のもう逼迫して終えてしまいそうなのが堪らなく惜しい。
こんなに熱中して本の読めることを幸福と思わずにおれない。これほど熱中して書けて、これほど熱中して読んで貰える作が自分に有るかと、身が縮む。
2021 8/21 236

* 起床7:30 血圧117-64 (67)  血糖値 77 体重 57.7kg
2021 8/22 236

* 起床7:30 血圧143-78 (69)  血糖値 77 体重 57.25kg
2021 8/23 236

* 歯は上も下も無くなった、吸ったり呑んだりは出来ても食べられない。齢尽きてきたか。本は読める。文章も書けることを実感し続けたい。
2021 8/23 236

* 起床9:00 血圧133-67 (71)  血糖値 77 体重 57.5kg
2021 8/24 236

* 気の衰えを労ってやらねば。そのためには面白いことを思い、興味有ることへ自分を誘って行かねば。
流されつ游ぎつきしの往きかひやコロナを詛(とご)ふ声ばかりして
と歌って優に一年が過ぎたが、ますますひどい。そんなとき、いい本、いい映画、いい歌声は有り難い。
ソフィア・ローレンが熱演、マルチエロ・マストロヤンニが共演の映画『ひまわり』に涙を堪えきれなかった。戦争のむごさ、愛の深さ・尊さをビットリオ・デ・シーカ監督の美しく厳しく冴えた演出と画面を、身をかたくしながら、感嘆・満喫した。
ドストエフスキーの『虐げられし人々』にも、待ったなしにぐいぐい惹きこまれている。

* 体調は、義理にも良いといえないが、仕事をして乗り越えて行くのが、なにより良いのだ。
2021 8/24 236

* 岩手の渡部芳紀さん、冷蔵した「なまうに」の大瓶を三本も送って下さった。明日には生協の酒が届くはず、楽しみに。酒はよろしからずと妻は制するが、私は、日に三、四合までの酒は、確信的に自身の健康に良い・宜しい・病害を抑え遠のけてくれていると思っている。
2021 8/24 236

* 起床9:00 血圧143-78 (69)  血糖値 77 体重 57.5kg
2021 8/25 236

* 起床6:00 血圧143-78 (69)  血糖値 77 体重 57.5kg
2021 8/26 236

* こどもたち早朝の運動会に起こされ二階へきた。床の寝起きのまま、たくさんのことをとりどりに思っていた、想い出していた。怖い夢を 二つ見た。
一つは京都で、またまた貧しい怖い細長い長い町を通り抜けよとの夢だった。鋭い音がしたか瞬時に暗闇を奔って、幅数尺の突き刺すような極くの目映い怖いむきだしの細道が、赤い電光のように目の前、足の先で遠く遠くへ延びた。棒立ちにあとじさりし、わたしは懸命に逃げた。
なぜ、こう同類の夢を見るか、街なかであったり山辺であったりして、京都だ。知ったような人の顔とは一度も出逢っていない。
二つめの夢は、ただ不愉快な若い男に乗り物の中で威嚇されていた。あっというまにすれ違う乗り物に飛び移って、窓越しに奔りさる男の顔が見えた。上の歌を詠んでいた少年のむかしには夢にも無い不快な夢だった。しづかなこころは、容易に得られない。
2021 8/26 236

* 体調を押して、入浴したが、永くは漬かってられなかった。
2021 8/26 236

* 起床7:30 血圧128-72 (64)  血糖値 80 体重 57.55kg
2021 8/27 236

* 起床6:05 血圧121-64 (70)  血糖値 80 体重 57.3kg
2021 8/28 236

* おちつかぬ体調になやみながら好きな「スーさん」と釣りばかの映画を楽しんだ。
2021 8/28 236

* 起床6:05 血圧121-64 (70)  血糖値 80 体重 57.3kg
2021 8/29 236

* 「湖(うみ)の本」校正と、読書と、疲労の睡眠とで、三度の食もそこそこに、まるで浮かんで流れるように身を守りもしてなかった。九時。睡いほど疲れを感じる。何も何もコトの定まらないコロナ禍の日々であり、こんな時に国会も開かれない無責任政治に日本の時空間が腐りかけている。
2021 8/29 236

* 起床6:30 血圧116-69 (70)  血糖値 83 体重 57.6kg
2021 8/30 236

* 令和三年(二〇二一)八月三十一日  火 炎夏尽

* 起床8:00 血圧127-75 (75)  血糖値 83 体重 57.35kg
2021 8/31 236

* 朝いちばんには、せめて心地よいことばを口にも筆にもしたいのに、それが昨今は至難。
なにとなくモノに異様に追われている様な不快にせめられる。身を避けたいと本を読むその本が『悪霊』であり『変身』であり『マリ・アントワネット』では、黒い重い砂袋を手術で無くした胃袋のへんにぶらさげたよう。

* もう何年前からか、大同小異くりかえしにた怖い「場所」を夢に見て仰天する。月天心貧しき町を通りけりという蕪村であったかの句がついてまわる。なんでああも似た怖い町、というより細い長いすさまじい通り道を夢見るのだろう。そう思って、そんな、あれらと似た場所というか路というか路地通路をわたしは現実に通ったり見たりしたか、覚えがあるかと顧みて如実の体験は無い。それでいて、かすかに外の明るい場所からのぞき見たことはあるのかと思い当たるとは行かないか察しられる「とき」もある。そんな「時」を薄紙を貼り重ねるようにして少しずつ「感じ」が見えてきたかも、あれがそうなのか、そうではないかと感触くしうるようになってきた、思えばそんな感触に実感を寄せて行くのを遠慮してきたかともだんだん思うようになり、今朝方の目覚めの前頃には感触に景色が乗っかってきたか、そうかあれかというに間近いまで視野が定まってきた気がした。「調べ」て見られるかもともかすかに予測しかけてきた。よく知っている、いやどの辺かと分かっている、けれど実景としては目にしたことがない、そこはピシャと戸で、細い戸で塞がれている。探索までもない、位置は識っていたのだ、実景に目を触れていないのだ、それでいて夢では何度も通ったのだ。謂うまでもない、京都だ。

* 何度と無く体不調を感覚しながら、長い永い千頁もの『悪霊』を一読した。もう一度、遠からず時をおいて読んでやろうと心がけている。おそろしい大作だった。幸いに買って置いたやはり一冊本の『カラマゾフの兄弟』があるのを、やはり持ち重りの堅い一巻だがひきつづき読んでやろうと用意した。ゴーリキーが、ドストエフスキーの天才は別儀なく肯定し称賛しながらも、口を極めて上の二作を否認否定し、害悪とまで批難し酷評している。『悪霊』を文字どおり曲がりなりに一読のみし遂げて、それでもゴーリキーの「全否定」の気持ちは了承する、が、しかもなおもう一度も時には二度三度でも読んでやるぞという気持ちは失せない、そこに「ドストエフスキーの意味」が在るぞと思う。
『悪霊』では霊のロシア式の名乗りの長たらしさ覚えにくさにほとほと困惑した、人間関係が、男か女かは辛うじて分かっても、親子なのか夫婦なのか正称なのか呼称なのかもわかりづらく真実辟易し続けた。幸いに『カラマゾフの兄弟』一巻には登場人物の略紹介が附いていて助かるだろう。
文庫本で十冊近くドストエフスキーを枕元へ運んできて、『虐げられた人々』は読み始めていたが、みな、いったん書庫へ戻しておき、大作のカラマゾフに取り組む。
他の文庫本、『マリー・アントワネット』トルストイ『人生論』、カフカの『変身』『審判』またルソーのエッセイなどは随時に手に取るつもり。
日本の現代・近代作は、いまはアタマにないが、何と無く直哉か実篤が懐かしい。古典は、版元から貰い続けている中世の物語全集へ手を出したい。

* だがだが 視力の急速な薄れが恐ろしくなっている。脚は歩けるし自転車も軽い。腕力も、荷造りした「湖(うみ)の本」をダンポール函に55冊つめて、持ち上げるのも、キチンから玄関へ運ぶこともできる。目 そしてアタマ。気になっています。
2021 8/31 236

* 起床6:30 血圧116-69 (70)  血糖値 83 体重 57.6kg
2021 9/1 237

* 手紙書いたり 電話したりしてみたいのに、容易に手が出ない。つい疲れ寝している。
2021 9/1 237

* 起床7:00 血圧137-68 (66)  血糖値 83 体重 58.2kg
2021 9/2 237

* 雨。肌寒く。上に着重ね下も温かに着替えた。ただただ コロナ禍の沈静を待つ。精神の沈滞をおそれる。
2021 9/2 237

* 「湖(うみ)の本154」を、責了へと前へ押し出した。送り出せるようしかと用意して納品を待機。なにしろ、今はなにもかもガマンし、じりじり進むしかない。アタマはだんだんワルクなっている。体調も停滞している。黙々とやり過ごして行くだけのこと。
正直のところ、いま、どんな段階のどのような仕事にてをつけてしたまま、それぞれの順序が納得できているのかが、よく分かっていない。「湖(うみ)の本 155」に何を、という段取りもついていない。茫然のサマの自身が把握できていない。仕方がない、胸に納まりの良い本を読んで、別世界へ浮遊しているのもいいだろう。『イルスの竪琴』のような夢が和んでなつかしいが、『カラマゾフの兄弟』も『マリイ・アントワネット』も、おまけにカフカも、とても容易くない。スタンダールには、いま一つ乗り切れない。どこかへ少しのんびり遁れたいが。恆存先生訳、ジェイムズ・サーバーの繪入り・「教訓」付き『現代イソップ』などどうかナ、それともオスカー・ワイルド
2021 9/2 237

* 起床8:30 血圧112-62 (72)  血糖値 84 体重 57.35kg
2021 9/3 237

* びしょびしょと寒げな雨が降り次いでいる。秋晴れが待たれるが、さりとて出歩きもならぬコロナ禍。今度の内分泌科も欠席させてもらおうか。
2021 9/3 237

* 起床7:45 血圧129-64 (57)  血糖値 84 体重 57.35kg
2021 9/4 237

* 日々先々がよく読めない。十日の聖路加病院「検査」と内分泌診察を「受け」に出向くか今回も「パス」するか、考えあぐんでいる。コロナ・ワクチンは、ともあれ二度接種されている。しばらくぶりに「検査」を受けたい、街でなにか喰いたいという気は、あるのだが。
2021 9/4 237

* 逼塞の屈託で酒量が過ぎ、と謂うか、寛ぐつど手を出しては、たちまち寝入ってしまう。よいことではない、が、自儘なリクツをつけてしまう。極度に食のすすまないのの埋め草ですよなどと。肉も魚も野菜も飯も口に入らない。精製された例えば讃岐饂飩や鰹をふった冷や奴などを食している。歯が、上下とも無いに等しく、大概は、呑むように食している。一流の職人顔して旨い美味いと「安売り」の味噌汁など、一度で失望した。
浅草のすき焼き「米久」上々等の肉の味を、ときどき、渇くように想い出す。あの店はよかったと、恋しいほどの何店かが記憶にある。京都なら「千花」。
東京ではことに寿司の銀座、前の「きよ田」が懐かしい。代の代わったあとは、まだ知らない。
もう そうそうは「歩き」回れないナ。近い郵便局ポストへ軽々だった自転車が、帰りの上り坂で行き詰まり、牽いて歩いて登るようになっている。家の二階・階下の上下はまだまだ苦もない。

* 建日子が顔を見に行ってよいかと母に電話してきている。私たちも建日子と逢いたい。五十代、アレルギー体質を持つ彼はワクチン接種を受けていない。要心に用心はしているようだが。
2021 9/4 237

* 起床7:45 血圧130-60 (64)  血糖値 85 体重 57.7kg
2021 9/5 237

* 起床7:45 血圧140-74 (69)  血糖値 84 体重 57.8kg
2021 9/6 237

* オリンピックという行事は過ぎ逝き、菅内閣の命運も事実上果てた。新型コロナ・ウイルス感染症の蔓延は、昨年来、まるまる一年半を経過してなお日々の数字に翻弄されるばかり、歩みを弱めている気配が無い。老躰には覿面コタエている、目も脚も背も、アタマも日々に退屈、弱ってきた。逼塞の日々はさりながら、幸いヒマで困ることは無いが、気組みに力の抜けやすく、全身から活力の洩れ零れるのが宜しくない。
次の「湖(うみ)の本」は、締め括りではなく、そのさかさま、文学生涯『少年前』最初の一歩を刻印した。過ぎし昔をもうとかく思う必要はなくなる、これのやがて仕上がるのを心待ちにしている、その先はみな「これから」の、文字どおり「老蚕作繭」の日々になる。

* 幸いに、脈は日々しっかり打ち血圧、血糖値とも安定している。歯は大方落ち、視力は乱れている、が、かろうじて文庫本の字がまだ読めている。さきの保証はできない。衰えを現に危ぶむのは脚・腰。自転車はやめ、歩く方へ力点をと思いかけている。そう思い、ポストへのついでに近隣の散歩をと妻と小一時間ゆるゆる出歩いてきた。
根が機械に弱く、機械クンとの付き合いにますます閉口する日々だが、何とか、少なくも「電送機能」を一日もはやく取り戻したい、が。

* 十日に予約の聖路加内分泌へは、諸検査という便宜もあり、思い切って出向く気になっている。もう一科の方は十二月初旬まで延期してもらった。処方箋が近所の薬局へ送られてくる手はず。
2021 9/6 237

* 都のコロナ新感染者数が、理由は分からないがこの二三日目立って減少している。油断はならない、が、この愁眉、なんとか確かにひらきたい。
2021 9/6 2377

* 起床7:45 血圧140-74 (69)  血糖値 84 体重 57.8kg
2021 9/7 237

* 起床8:30 血圧141-71 (58)  血糖値 83 体重 58.0kg
2021 9/8 237

* すくなくも都内のコロナ感染が、家庭内感染を主流にしつつ、数字的には減少傾向にある。感染の下火傾向をホンモノ化したいものだ。
2021 9/8 237

* 白鸚さんから、もう歌舞伎座顔見世の案内があった。やはり三部制。昔から給金直しの顔見世興行は、江戸で十一月、京都は師走ときまっている。残念だが、まだ、観劇へ踏み出す元気はない、要心大事と思う。しかし明後日に予約の聖路加内分泌科へは行く気でいる。
2021 9/8 237

* 入浴、長湯でもなかったのに気分がわるくなり、弱った。湯にあたるなど、かつて無かったのに。
2021 9/8 237

* 起床8:30 血圧149-73 (63)  血糖値 83 体重 57.7kg
2021 9/9 237

* もう、要心はしいしいコロナも忘れていたい。自民党のバカ騒ぎなど見聞きしたくもない。
長年にわたり蛸の脚のように延ばしてある数多「中途仕事」のそれぞれ先々を継ぎつぎ、私の新作へこころよく突貫して行きたいと、それへも日々手を下している。
2021 9/9 237

* 視力と眼鏡との誤差が甚だしくなっている。まず視力検査を受けねばと思うが、眼科へ行くのもまだ躊躇われる。歯科へもぜひ行きたいのだが一年半の余も行けていない。困るなあ。
それでも明日は昼過ぎに、久々、聖路加病院へ。なんだか遠足気分。
2021 9/9 237

* 起床6:10 血圧149-73 (63)  血糖値 81 体重 57.95kg
2021 9/10 237

* 久々に外出、築地へ。降られたくないが。

* 六千歩ちかく歩いたと帰宅後の機械が記録していた。天気晴朗。
諸検査は、心・肝・腎・尿もな「上等」であったと。二十年の余もつづけたインスリン注射、おやめとなり、以降は服薬と。ただ、就寝前の飲酒や間食のあとだが、極度に苦いものの喉へ逆流するのは食道炎を誘発せぬよう要心したいと。 朝の十時十五分ごろに家を出、十時四十二分初の新富町へ各駅直通に乗って病院着が、十二時前。検査後の待ちで、診察室へ呼ばれたのが二時半。食道で久々に鰻重の鰻だけ食して、もう寄り道はしないで、新富町から小竹向原乗り換え、石神井公園でもう一度乗り換え、薬局に処方箋を預けた足で家まで歩き通した。へとへとでも終始杖を頼んで「歩けた」のが何より。本当は帝国ホテル地下の中華料理を口に奢りたかったのだが、銀座。日比谷の市街を移動するのが億劫で、なにも無しに、帰宅した。
電車でも、永い待ち時間も、ツワイクの、唖然とまでもの凄い『マリー・アントアネット』と、プーシキンすべて韻文という『オネーギン』とに惹き込まれていた。

* 疲れ寝のあと、霧島昇、灰田勝彦、小畑実三人の、懐かしくも身に沁み覚えていた戦前・戦中・敗戦後・戦後の歌声をしんみり聴きながら、戦争と敗戦と復興というふとい歴史線に、懐かしくも胸打たれ絞られた。いい番組だった。
もう十時半もまわった、今夜は何もせずに寝(やす)む。また明日から。
2021 9/10 237

* 起床7:30 血圧135-73 (65)  血糖値 81 体重 57.2kg
2021 9/11 237

* 昨日の段階で有り難い太鼓判の私の健常を支えているのは、その是非は判断しかねながらも、毎朝欠かさないサプリメントが助けてくれているのかと思い至っている。
DHA 4 銀杏剤 3 ウコン 3 スッポン 2 黒酢 1 アリナミン黄 2 アリナミン赤 2 ルテイン 2 乳酸菌整腸 3 大腸ガード 3 時には バファリン ルル ロキソニン 喉のために ジキナ 龍角散。
糖尿のための インスリン注射は もう20年続いたが、昨日ドクターは中止、薬剤に変更と宣告。そして 尿通補助剤 1。
「からだのため」と自ら信頼しているので、この日課は欠かしていないし、苦にしてもいない。
昨日も、まがりなり、へとへとでも6000歩近くを 歩いてきた。診察を何時間待つのも耐えていた、読書して。

* モンダイは、蒸発したかと思うほどの食欲の払底。酒は、呑めるが。
も一つ、急を要するのは 検眼 そして眼鏡新調。 もう視野は一面に霞んでいる。

* これが、この何年ものわが健康管理と、記録しておく。
記録したとたんに、なんとも腹具合がよろしくなく、シンドい。
2021 9/11 237

* 夕方から漫然と体不調だったのも、「天使のくれた時間」がはこび去ってくれたよう。
2021 9/11 237

* 起床8:25 血圧129-72 (67)  血糖値 78 体重 57.9kg
2021 9/12 237

* 起床8:25 血圧129-72 (67)  血糖値 78 体重 57.9kg
2021 9/13 237

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