ぜんぶ秦恒平文学の話

歌人として

詩歌 2017年

  述懐 平成二十九年(2017) 正月 しら露も夢もこのよもまぼろしも たとへていへば久しかりけり       和泉式部 人はうそにてくらす世に なんぞよ 燕子が実相を談じ顔なる   閑吟集 世のなかは霰やな […]

詩歌 2016年

  述懐 平成二十八年(2016)一月 劫初より作りいとなむ殿堂に われも黄金の釘一つ打つ       与謝野晶子 幾山河越えさり行かば寂しさの はてなむ國ぞ今日も旅ゆく      若山牧水 冬日柔らか冬日柔ら

詩歌 2015年

  述懐 平成二十七年(2015)一月一日 劫初より作りいとなむ殿堂に われも黄金の釘一つ打つ        与謝野晶子 ゆく水のとまらぬこころ持つといへど をりをり濁る貧しさやゑに        若山牧水 く

詩歌 2014年

  述懐   平成二十六年(2014)正月 あはれなりわが身のはてやあさ緑 つひには野べの霞とおもへば           小野小町 春風や闘志いだきて丘に立つ              高濱虚子 真夜中を戸外

詩歌 2013年

述懐 平成二十五年(2013)一月   冬草の青きこひつつ故郷に 心すなほに帰りたく思ふ         斎藤茂吉   朝湯こんこんあふるるまんなかのわたくし  種田山頭火   齢(よはひ)

詩歌 2012年

  述懐 平成二十四年(2012)正月 夢とのみこの世の事の見ゆるかな 覚むべきほどはいつとなけれど    権僧正永縁 ねむりの中にひとすぢあをきかなしみの 水脈ありそこに降る夜のゆき     斎藤 史 底ごも

詩歌 2011年

    述懐 平成二十三年( 2011) 一月   手は熱く足はなゆれど われはこれ塔たつるもの            宮澤賢治   はかなしとまさしく見つる夢の世を おどろかで寝

詩歌 2010年

  述懐 平成二十二年(2010) 正月 生きているだから逃げては卑怯とぞ 幸福を追わぬも卑怯のひとつ  大島史洋 春の寒さたとへば蕗の苦みかな    夏目成美 むかし聴きしおやのかたらふ声したり その戸なあけ

詩歌 2009年

  述懐 平成二十一年 元旦 はかなしとまさしく見つる夢の世をおどろかで寝(ぬ)る我は人かは     和泉式部 白きうさぎ雪の山より出でて来て殺されたれば眼を開き居り   斎藤史 相語る声うやうやし道に逢ふ角(

詩歌 2008年

  賀正  平成二十年歳旦 述懐 しやつとしたこそ  人は好けれ     閑吟集 春ひとり槍投げて槍に歩み寄る    能村登四郎 我は我と言ふことやめよ  奴凧    湖 (二○○八年 元日) 平和を願い 皆様

上部へスクロール