ぜんぶ秦恒平文学の話

歌人として

詩歌 2019年

  述懐 平成三十一年(2019)一月 劫初より作りいとなむ殿堂に われも黄金(こがね)の釘一つ打つ   与謝野晶子 一枚の餅のごとくに雪残る           川端茅舎 くさかげの なもなきはなに なをいひ […]

詩歌 2018年

  述懐 平成三十年(2018) 元旦 月曜日 冬の夢のおどろきはつる曙に 春のうつつのまづ見ゆるかな         藤原良経 木々おのおの名乗り出でたる木の芽かな     小林一茶 石(いは)ばしる垂水の上

詩歌 2017年

  述懐 平成二十九年(2017) 正月 しら露も夢もこのよもまぼろしも たとへていへば久しかりけり       和泉式部 人はうそにてくらす世に なんぞよ 燕子が実相を談じ顔なる   閑吟集 世のなかは霰やな

詩歌 2016年

  述懐 平成二十八年(2016)一月 劫初より作りいとなむ殿堂に われも黄金の釘一つ打つ       与謝野晶子 幾山河越えさり行かば寂しさの はてなむ國ぞ今日も旅ゆく      若山牧水 冬日柔らか冬日柔ら

詩歌 2015年

  述懐 平成二十七年(2015)一月一日 劫初より作りいとなむ殿堂に われも黄金の釘一つ打つ        与謝野晶子 ゆく水のとまらぬこころ持つといへど をりをり濁る貧しさやゑに        若山牧水 く

詩歌 2014年

  述懐   平成二十六年(2014)正月 あはれなりわが身のはてやあさ緑 つひには野べの霞とおもへば           小野小町 春風や闘志いだきて丘に立つ              高濱虚子 真夜中を戸外

詩歌 2013年

述懐 平成二十五年(2013)一月   冬草の青きこひつつ故郷に 心すなほに帰りたく思ふ         斎藤茂吉   朝湯こんこんあふるるまんなかのわたくし  種田山頭火   齢(よはひ)

詩歌 2012年

  述懐 平成二十四年(2012)正月 夢とのみこの世の事の見ゆるかな 覚むべきほどはいつとなけれど    権僧正永縁 ねむりの中にひとすぢあをきかなしみの 水脈ありそこに降る夜のゆき     斎藤 史 底ごも

詩歌 2011年

    述懐 平成二十三年( 2011) 一月   手は熱く足はなゆれど われはこれ塔たつるもの            宮澤賢治   はかなしとまさしく見つる夢の世を おどろかで寝

詩歌 2010年

  述懐 平成二十二年(2010) 正月 生きているだから逃げては卑怯とぞ 幸福を追わぬも卑怯のひとつ  大島史洋 春の寒さたとへば蕗の苦みかな    夏目成美 むかし聴きしおやのかたらふ声したり その戸なあけ

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